itunesで購入済みがダウンロードできない主な原因は、Apple IDの違いやストレージ不足、非表示設定などです。
この記事では、ダウンロードできなくなる5つの原因を特定する方法をわかりやすく解説します。
さらに、iPhoneやPCといったデバイス別に、購入履歴から再ダウンロードする具体的な手順もわかります。
雲マークが表示されない、項目がグレーアウトしているといった状況別の解決策も網羅しました。
最後まで読めば、あなたの状況に合った対処法が見つかり、大切なコンテンツを再び楽しめるようになります。
itunesで購入済みがダウンロードできない場合の主な原因
- 異なるApple IDでサインインしている
- デバイス本体のストレージ容量が不足している
- 購入した項目が「非表示」に設定されている
- ストアでのコンテンツ販売が終了している
- インターネット接続が不安定な状態
異なるApple IDでサインインしている
購入済みのアイテムがダウンロードできない時、一番に確認してほしいのが「Apple ID」です。
音楽や映画などを購入した時と、今サインインしているApple IDが違うと、購入履歴が表示されずにダウンロードもできないんです。
購入した情報は、iPhoneやPC本体ではなく、Apple IDに紐づけて保存されていますからね。
例えば、こんなケースが考えられます。
- 家族と共有のパソコンで、自分以外のApple IDでサインインしたままになっている
- 昔使っていたIDを忘れて、新しく作り直してしまった
- キャリア変更のタイミングで、IDとして使っていたメールアドレスが変わった
自分では同じIDを使っているつもりでも、何かの拍子にサインアウトしていたり、別のIDに切り替わっていたりすることは意外とあります。
まずは、今使っているデバイスで、どのApple IDにサインインしているかを確認してみましょう。
iPhoneなら「設定」アプリの一番上、パソコンのiTunesやミュージックアプリなら、メニューの「アカウント」から確認できます。
もし購入した時のIDと違う場合は、一度サインアウトして、正しいApple IDでサインインし直してみてください。
これだけで、あっさり解決することが多いですよ。
デバイス本体のストレージ容量が不足している
ダウンロードが始まらなかったり、途中で止まってしまったりする場合、スマホやパソコンの空き容量不足が原因かもしれません。
特に映画などの動画ファイルはサイズが大きいので、デバイスに十分な空きがないと保存することができないんです。
「そんなにアプリも入れてないし、容量は大丈夫なはず…」と思っていても、気づかないうちに写真や動画、キャッシュデータなどでいっぱいになっていることはよくあります。
まずは、お使いのデバイスにどれくらい空き容量があるのかを確認してみましょう。
iPhoneやiPadの場合は、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」から確認できます。
パソコンの場合は、WindowsならエクスプローラーからCドライブのプロパティを、MacならAppleメニューから「このMacについて」→「ストレージ」でチェックが可能です。
もし空き容量が残りわずかだったら、不要なデータを整理して容量を確保する必要があります。
- もう見返すことのない写真や動画を削除する
- 長い間使っていないアプリをアンインストールする
- LINEやブラウザのキャッシュデータを削除する
特に動画は容量を多く使うので、数本削除するだけでも、音楽アルバム1枚分くらいの空きは簡単に作れますよ。
購入した項目が「非表示」に設定されている
購入履歴には表示されているはずなのに、なぜかダウンロードできない…という場合は、その項目を自分で「非表示」にしている可能性があります。
iTunes StoreやApp Storeには、購入したアプリや音楽、映画などを購入履歴のリストから見えないようにする「非表示」という機能があるんです。
例えば、ライブラリをスッキリさせるために、もう聴かなくなった昔の音楽を非表示にした、なんて経験はありませんか?
この設定にしたことをすっかり忘れていて、「買ったはずなのに見つからない!」と焦ってしまうケースが意外と多いんです。
非表示にした項目は、通常の購入済みリストには表示されなくなってしまうので、再ダウンロードもできません。
この設定を元に戻すには、非表示にした項目を「再表示」させる必要があります。
iPhoneなら「設定」アプリから、パソコンならミュージックアプリやiTunesの「アカウント情報」ページから、非表示にした購入済みアイテムの一覧を確認し、再表示させることができます。
もしアイテムが見つからない場合は、一度この「非表示」設定を疑ってみる価値はありますよ。
ストアでのコンテンツ販売が終了している
購入したはずの音楽や映画がダウンロードできない原因として、Apple側の都合で配信(販売)が終了してしまった、という可能性も考えられます。
一度購入したものでも、レコード会社や映画会社との契約期間が終わってしまうと、iTunes Store上からそのコンテンツが削除されてしまうことがあるんです。
ストアから削除されてしまうと、残念ながら再ダウンロードはできなくなります。
このケースは、特に少しマイナーなアーティストの楽曲や、古い映画などで起こりやすいようです。
自分の購入履歴には残っていても、ダウンロードしようとすると「このアイテムは現在利用できません」といったエラーメッセージが表示される場合は、この可能性が高いかもしれません。
こうなってしまうと、私たちユーザー側でできることはほとんどありません。
唯一の対策は、購入したコンテンツはすぐにダウンロードして、パソコンや外付けハードディスクなどにバックアップを取っておくことです。
もし過去にダウンロードしたデータがどこかに残っていれば、それをiTunesやミュージックアプリに追加することで、再び聴いたり見たりすることができますよ。
インターネット接続が不安定な状態
ダウンロードができない原因として、とても基本的なことですが、インターネットの接続環境が悪いというケースもよくあります。
ダウンロードするには、安定したインターネット接続が不可欠です。
接続が不安定だったり、通信速度が遅かったりすると、ダウンロードが始まらなかったり、途中でエラーになって失敗したりします。
一度、ご自身の通信環境を見直してみてください。
- Wi-Fiの電波が弱い場所にいませんか?
- スマホのモバイルデータ通信が速度制限にかかっていませんか?
- 気づかないうちに機内モードがオンになっていませんか?
- VPNなど特殊な接続設定をしていませんか?
もしWi-Fiの調子が悪いと感じたら、一度Wi-Fiのオン・オフを切り替えてみたり、Wi-Fiルーターの再起動を試してみたりするだけでも改善することがあります。
また、サイズの大きい映画などをダウンロードする際は、できるだけ安定している自宅などのWi-Fi環境で行うのがおすすめです。
スマホのモバイルデータ通信でダウンロードしようとすると、知らないうちに通信量をたくさん使ってしまう可能性もありますからね。
案外、こういった通信環境の見直しであっさり解決することもあるので、ぜひチェックしてみてください。
itunesで購入済みがダウンロードできない時のデバイス別対処法
- 【iPhone/iPad】購入履歴から再ダウンロードする手順
- 【PC/Mac】ライブラリからダウンロードする方法
- 再ダウンロードの目印「雲マーク」が表示されない時の解決策
- 項目が押せない「グレーアウト」状態からの復元
- OSやアプリのバージョンを最新版にアップデートする
【iPhone/iPad】購入履歴から再ダウンロードする手順
iPhoneやiPadで過去に購入したものを再ダウンロードするには、それぞれのコンテンツに対応したストアアプリから行うのが基本です。
音楽や映画、アプリで操作するアプリが少し違うので、目的に合わせて確認してみてくださいね。
もちろん、どの操作をする時も、購入した時と同じApple IDでサインインしていることが大前提ですよ。
音楽を再ダウンロードする場合
- ホーム画面から「iTunes Store」アプリ(紫色のアイコン)を開きます。
- 画面下部にあるメニューから「その他」をタップします。
- 「購入済み」という項目を選びます。
- 「ミュージック」タブを選択し、ダウンロードしたいアーティストや曲を探します。
- 曲名の横に表示されている、雲に下矢印がついた「雲マーク」をタップすれば、ダウンロードが始まります。
映画やテレビ番組を再ダウンロードする場合
音楽とほぼ同じ手順ですが、使うアプリが違います。
「Apple TV」アプリを開き、ライブラリから購入済みの項目を探してダウンロードします。
アプリを再ダウンロードする場合
- ホーム画面から「App Store」アプリ(青色のアイコン)を開きます。
- 画面右上にある、自分のアカウントアイコン(人の形や写真)をタップします。
- 「購入済み」を選択します。
- 「このiPhone上にない」タブを選ぶと、過去に購入・ダウンロードして、今は本体にないアプリの一覧が表示されます。
- そこから欲しいアプリを探し、「雲マーク」をタップすれば再インストールできます。
【PC/Mac】ライブラリからダウンロードする方法
パソコンでiTunesやミュージックアプリを使っている場合も、アカウント情報から購入済みのアイテムを簡単に再ダウンロードできます。
WindowsとMacで使うアプリの名前が少し違いますが、基本的な流れは同じですよ。
Windowsの場合は「iTunes」を、最新のmacOSの場合は「ミュージック」アプリや「TV」アプリを使います。
Windows (iTunes) / Mac (ミュージックアプリ) での手順
- まず、iTunesまたはミュージックアプリを起動します。
- 画面の上部にあるメニューバーから「アカウント」をクリックします。
- メニューの中から「購入した項目」(または「購入済み」)を選択します。
- 音楽、映画、テレビ番組などのカテゴリが表示されるので、ダウンロードしたいものをクリックします。
- 購入したアイテムの一覧が表示されます。
- ダウンロードしたい曲やアルバムのジャケット写真の右上に表示される「雲マーク」をクリックすると、ダウンロードが開始されます。
この画面では、ライブラリにないものだけを表示する便利な絞り込み機能もあります。
たくさんのアイテムを購入している場合は、「ライブラリにないアイテム」で絞り込むと、まだダウンロードしていないものをすぐに見つけられて便利ですよ。
再ダウンロードの目印「雲マーク」が表示されない時の解決策
購入履歴を開いても、再ダウンロードできるはずの「雲マーク」が表示されないことがあります。
そんな時は、いくつかの原因が考えられるので、一つずつチェックしていきましょう。
雲マークが表示されない主な原因は以下の通りです。
- すでにデバイスにダウンロード済み
一番シンプルな理由です。すでにiPhoneやPCの中にデータがある場合は、雲マークは表示されません。ライブラリ内を探してみてください。 - アイテムが「非表示」になっている
過去に購入履歴を整理するために非表示にしたアイテムは、雲マークが表示されません。アカウント設定から「非表示の購入済みアイテム」を確認し、再表示させる必要があります。 - サインインしているApple IDが違う
購入時と異なるApple IDでサインインしていると、購入履歴自体が表示されません。正しいIDでサインインし直しましょう。 - コンテンツの販売が終了している
Appleのストアからコンテンツが削除されている場合、購入履歴には残っていても雲マークは表示されず、再ダウンロードはできません。
特に見落としがちなのが「非表示」の設定です。
一度、ご自身のアカウント情報ページを開いて、非表示にしているアイテムがないか確認してみてください。
これだけで雲マークが復活することがよくありますよ。
項目が押せない「グレーアウト」状態からの復元
ダウンロードしたい項目が、色が薄くなって押せない「グレーアウト」状態になっている場合、何らかの制限がかかっているサインです。
この状態では、タップやクリックをしても反応しません。
グレーアウトしている時に考えられる主な原因は、2つあります。
一つは、iPhoneやiPadの「スクリーンタイム」という機能で、コンテンツの利用が制限されているケースです。
スクリーンタイムは、アプリの利用時間を制限したり、不適切なコンテンツをブロックしたりする機能です。
この設定で、音楽や映画の年齢制限(レート)や、アプリ内での購入などが制限されていると、該当する項目がグレーアウトすることがあります。
「設定」アプリから「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」と進み、制限がかかっていないか確認してみてください。
もう一つの原因は、そのコンテンツが現在利用できなくなっているという可能性です。
例えば、販売が終了してしまった場合や、一時的にストアから取り下げられている場合などがこれにあたります。
この場合は、残念ながらユーザー側で対処することは難しいです。
もしグレーアウトしていて困った時は、まずスクリーンタイムの設定を見直してみることをおすすめします。
OSやアプリのバージョンを最新版にアップデートする
これまで紹介したどの方法を試しても解決しない場合、使っているデバイスのシステムやアプリが古いことが原因で、不具合が起きている可能性があります。
OS(iPhoneならiOS、MacならmacOS)や、iTunes・ミュージックアプリのバージョンが古いと、Appleのサーバーとうまく通信できずに、ダウンロードができないことがあるんです。
ソフトウェアのアップデートには、新機能の追加だけでなく、こうした細かい不具合の修正や、セキュリティの強化も含まれています。
何か問題が起きた時の基本的な対処法として、まずはすべてを最新の状態にしてみましょう。
- iPhone/iPadの場合
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、最新のiOSにアップデートできます。 - Macの場合
「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で、macOSを最新にできます。 - Windowsの場合
iTunesを開くか、Apple Software Updateというツールを使って、iTunesが最新版か確認しましょう。
アップデートを行う際は、データのバックアップを取った上で、Wi-Fiに接続し、充電しながら行うと安心です。
意外とこのアップデートだけで問題が解決することも多いので、最後の手段としてぜひ試してみてくださいね。
itunesで購入済みがダウンロードできないまとめ
- ダウンロードできない最も多い原因は、購入時と異なるApple IDでサインインしていることです。
- iPhoneやPCのストレージ容量が不足していると、ダウンロードは失敗します。
- 購入履歴に表示されない場合、項目を自分で「非表示」に設定している可能性を確認しましょう。
- 再ダウンロードの目印である「雲マーク」が出ない時は、非表示設定や販売終了を疑ってみてください。
- 対処法はデバイスごとに異なり、iPhoneならiTunes Storeアプリ、PCならiTunesやミュージックアプリから操作します。
- 項目がグレーアウトして押せないのは、スクリーンタイムなどの機能制限が原因かもしれません。
- どうしても解決しない場合は、OSやアプリを最新版にアップデートすると不具合が解消されることがあります。