iPhoneでアーカイブしたメールは、専用の「アーカイブ」フォルダまたは「すべてのメール」フォルダにあります。
メールサービスによって保管場所が異なり、例えばiCloudは「アーカイブ」フォルダですが、Gmailでは「すべてのメール」フォルダに入るので注意が必要です。
この記事では、アーカイブしたメールがどこにあるのか、その探し方と受信トレイへの戻し方を具体的に説明します。
間違えてアーカイブしてしまったメールも、この方法で簡単に見つけられます。
iPhoneのメールのアーカイブフォルダはどこにあるのか、その探し方
- iCloudメールのアーカイブはどこにある?
- Gmailのアーカイブは「すべてのメール」で確認
- Yahoo!メールのアーカイブフォルダの場所
- Outlookアプリのアーカイブフォルダの探し方
- パソコン(ブラウザ版)でアーカイブを確認する方法
- アーカイブしたメールを受信トレイに戻す具体的な手順
- 間違えてアーカイブしてしまったメールを復元するには
- 検索機能を使ってアーカイブ済みメールを見つけるコツ
iCloudメールのアーカイブはどこにある?
iCloudメールをアーカイブした場合、そのメールは「アーカイブ」という名前の専用フォルダに移動します。
受信トレイからは見えなくなりますが、メール自体は安全に保管されています。
このフォルダは、iPhone標準のメールアプリの「メールボックス」一覧画面から見つけることができます。
具体的な探し方は、以下の手順の通りです。
- まず、iPhoneのホーム画面にある「メール」アプリを開きます。
- もし受信トレイなど、特定のフォルダの中が表示されている場合は、画面左上の「<メールボックス」をタップして、アカウント一覧が表示される画面に戻ってください。
- 「メールボックス」の一覧の中から、「iCloud」というセクションを探します。
- 「iCloud」セクションの中に、「受信」や「送信済み」と並んで「アーカイブ」というフォルダがありますので、これをタップします。
このフォルダの中に、今までアーカイブしたiCloudのメールがすべて入っています。
もし「iCloud」のセクション自体が見当たらない場合は、メールボックス一覧の一番上にある「編集」をタップし、「iCloud」の項目にチェックが入っているか確認してみてください。
基本的にはこの場所に必ずありますので、落ち着いて探してみましょう。
Gmailのアーカイブは「すべてのメール」で確認
iPhoneの標準メールアプリでGmailを使っている場合、アーカイブしたメールは「アーカイブ」という名前の専用フォルダには入りません。
その代わりに、「すべてのメール」というフォルダに保管されます。
Gmailにおける「アーカイブ」とは、メールから「受信トレイ」というラベルを外す操作のことです。
そのため、受信トレイからは見えなくなりますが、メールデータはアカウント内に残っており、「すべてのメール」フォルダから確認できるのです。
「すべてのメール」フォルダは、以下の手順で探すことができます。
- iPhoneの「メール」アプリを開きます。
- 画面左上の「<メールボックス」をタップして、メールボックスの一覧画面に戻ります。
- 一覧の中から「Gmail」というセクションを見つけてください。
- 「Gmail」セクションの中に、「すべてのメール」というフォルダがあります。これをタップすると、アーカイブしたメールを含む、アカウント内の全メールが表示されます。
この仕様は、公式のGmailアプリでも同様です。
「アーカイブしたのにどこにもない」と慌ててしまう原因の多くは、この「すべてのメール」フォルダの存在を知らないことです。
Gmailのメールが消えたと思ったら、まずはこの「すべてのメール」フォルダを確認する習慣をつけると良いでしょう。
Yahoo!メールのアーカイブフォルダの場所
Yahoo!メールをiPhoneの標準メールアプリで使っている場合、アーカイブしたメールは「アーカイブ」という名前のフォルダに保存されます。
これはiCloudメールと同じで、非常に分かりやすい仕組みになっています。
受信トレイを整理するためにアーカイブしたメールは、この専用フォルダからいつでも見返すことが可能です。
Yahoo!メールのアーカイブフォルダは、以下の手順で簡単に見つけられます。
- iPhoneのホーム画面から「メール」アプリを起動します。
- メールボックスの一覧が表示される画面まで戻ります。もし受信トレイの中にいる場合は、画面左上の「<メールボックス」をタップしてください。
- メールボックスの一覧に表示されているアカウントの中から、「Yahoo」または設定したアカウント名のセクションを探します。
- そのセクションの中に「受信」や「下書き」などと並んで「アーカイブ」というフォルダがありますので、ここをタップします。
これで、過去にアーカイブしたYahoo!メールをすべて確認することができます。
もしこの「アーカイブ」フォルダが表示されていない場合は、一度アカウント設定を見直すか、iPhoneを再起動してみると表示されることがあります。
Yahoo!メールもGmailとは違い、専用の置き場所が用意されていると覚えておきましょう。
Outlookアプリのアーカイブフォルダの探し方
iPhoneの標準メールアプリでOutlook.comやMicrosoft 365のメールアカウントを使っている場合、アーカイブしたメールは「アーカイブ」フォルダに移動します。
これもiCloudやYahoo!メールと同様に、専用の保管場所が用意されているタイプです。
受信トレイをスッキリさせたい時にアーカイブ機能を使っても、メールがなくなるわけではないので安心してください。
Outlookアカウントのアーカイブフォルダは、以下の手順で確認できます。
- iPhoneの「メール」アプリを開きます。
- 受信トレイなどが表示されていたら、左上の「<メールボックス」をタップしてアカウント一覧画面に戻ります。
- 「メールボックス」の一覧から、お使いの「Outlook」アカウントのセクションを探してください。
- そのアカウントのフォルダ一覧の中に、「アーカイブ」という項目がありますので、これをタップします。
この中に、アーカイブ済みのメールがすべて保管されています。
ちなみに、Microsoftが提供している公式の「Outlook」アプリでも、同様に「アーカイブ」フォルダでメールを確認できます。
標準メールアプリで見つからないといったトラブルがあった場合は、公式アプリを試してみるのも一つの手です。
どちらのアプリを使っても、Outlookのメールは専用のアーカイブフォルダに保管される、と覚えておけば大丈夫です。
パソコン(ブラウザ版)でアーカイブを確認する方法
iPhoneのアプリ上でアーカイブフォルダが見つからない、または同期がうまくいっていないと感じた時は、パソコンのWebブラウザからメールサービスに直接アクセスして確認するのが最も確実です。
Webブラウザ版は、メールサーバーに保存されている大元のデータを直接見るものなので、iPhone側の不具合の影響を受けません。
ここでメールが確認できれば、データは安全であることがわかります。
各サービスでの確認方法は以下の通りです。
メールサービス | 確認する場所(Webブラウザ版) |
Gmail | ログイン後、左側のメニューにある「すべてのメール」をクリックします。 |
iCloudメール | iCloud.comにログイン後、メールを開き、左側のフォルダ一覧から「アーカイブ」をクリックします。 |
Yahoo!メール | Yahoo!メールにログイン後、左側のフォルダ一覧から「アーカイブ」をクリックします。 |
Outlook | Outlook.comにログイン後、左側のフォルダ一覧から「アーカイブ」をクリックします。 |
例えば、iPhoneの標準メールアプリでは「すべてのメール」フォルダが表示されていなくても、パソコンのブラウザでGmailにログインすれば必ず見つけることができます。
これは、アプリ側の設定で一部のフォルダが非表示になっている場合があるからです。
アーカイブしたメールがどうしても見つからなくて不安な時は、まずパソコンでWeb版を確認する、という方法を覚えておくと非常に役立ちます。
アーカイブしたメールを受信トレイに戻す具体的な手順
アーカイブフォルダに移動したメールは、簡単な操作でいつでも元の受信トレイに戻すことができます。
「アーカイブ」はあくまで一時的な保管場所に過ぎず、削除されたわけではないので、必要になったらいつでも取り出せます。
間違えてアーカイブしてしまった場合も、この方法で元に戻してください。
メールを受信トレイに移動させる手順は以下の通りです。
- まず、該当のアーカイブフォルダ(Gmailの場合は「すべてのメール」)を開き、戻したいメールを探します。
- 戻したいメールを開きます。
- 画面の下部に表示されるメニューの中から、フォルダの形をした「移動」アイコンをタップします。
(アイコンは少しデザインが違うこともあります) - 移動先のフォルダ一覧が表示されるので、その中から「受信」または「受信トレイ」を選んでタップします。
たったこれだけの操作で、メールは受信トレイに移動します。
また、複数のメールを一度に移動させたい場合は、アーカイブフォルダの一覧画面で右上の「編集」をタップし、戻したいメールにチェックを入れてから、画面下部の「移動」をタップすると効率的です。
この手順を覚えておけば、アーカイブ機能をより安心して活用できるようになりますよ。
間違えてアーカイブしてしまったメールを復元するには
iPhoneのメールをスワイプ操作している時に、間違えてアーカイブしてしまうことはよくあります。
しかし、アーカイブは削除ではないため、「復元」というよりは「元の場所に戻す」という感覚で簡単に対処できます。
特に、操作した直後であれば、一瞬で元に戻す便利な機能が用意されています。
【操作直後に気づいた場合の対処法】
- メールをアーカイブすると、画面の下部に「アーカイブを取り消す」という青い文字のメッセージが数秒間表示されます。
- このメッセージが消える前にすばやくタップします。
これだけで、アーカイブされたメールは即座に元の受信トレイに戻ります。まさに「今のはナシ!」ができる機能ですね。
【少し時間が経ってから気づいた場合】
もし「取り消す」のメッセージを逃してしまっても、全く問題ありません。
その場合は、アーカイブフォルダ(iCloudなら「アーカイブ」、Gmailなら「すべてのメール」など)に移動して、該当のメールを見つけ出します。
そして、そのメールを開き、画面下部の「移動」アイコンから「受信トレイ」を選んで移動させればOKです。
「間違えて消してしまった!」と焦る必要は全くないので、落ち着いて対処しましょう。
検索機能を使ってアーカイブ済みメールを見つけるコツ
どのフォルダに移動したか分からなくなってしまったアーカイブメールを探すには、メールアプリの検索機能が非常に役立ちます。
アーカイブフォルダを一つ一つ開いて目で探すよりも、キーワードで検索する方が圧倒的に速くて確実です。
この方法を使えば、メールがiPhone(またはサーバー)内に存在するかどうかもはっきりと分かります。
検索機能を上手に使うコツは以下の通りです。
- メールアプリを開き、メールボックス一覧や受信トレイの画面を少し下にスワイプ(引っ張る)します。
- すると、画面の上部に「検索」ボックスが表示されます。
- この検索ボックスに、探しているメールに関する情報を入力します。
- 差出人の名前や会社名
- メールの件名に含まれる単語
- 本文に出てきた特徴的なフレーズや商品名など
- キーワードを入力して検索を実行する際、検索範囲を選ぶことができます。ここで必ず「すべてのメールボックス」を選択するのがポイントです。
「すべてのメールボックス」を範囲に指定することで、受信トレイだけでなく、アーカイブフォルダやゴミ箱、送信済みフォルダなど、アカウント内のあらゆる場所を対象に検索してくれます。
検索結果に目的のメールが表示されたら、そのメールをタップして内容を確認できます。
さらに、検索結果の一覧では、各メールがどのフォルダに保存されているかも表示されるので、場所の特定にもつながります
iPhoneのメールのアーカイブフォルダがどこにもない時の対処法
- アーカイブフォルダが表示されない場合のチェックポイント
- アーカイブしたメールが見つからない・どこにもない時の探し方
- アーカイブと削除の決定的な違いとは何ですか?
- アーカイブされたメールはいつまで保存されますか?
- スワイプ操作を「アーカイブ」から「削除」に変更する設定方法
- 複数のメールを一括でアーカイブから移動させる操作
- 「すべてのメール」フォルダとアーカイブの関係性
アーカイブフォルダが表示されない場合のチェックポイント
iPhoneのメールアプリで特定のフォルダが表示されない場合、それはフォルダ自体が存在しないのではなく、アプリの設定で非表示になっているだけの可能性が高いです。
特に、アカウントを追加した直後やiOSのアップデート後などに、フォルダの表示設定が変わってしまうことがあります。
アーカイブフォルダが見当たらない時は、まず以下の設定を確認してみてください。
- メールアプリを開き、「メールボックス」の一覧画面まで戻ります。
- 画面の右上にある「編集」という青い文字をタップします。
- すると、iPhoneに追加されているすべてのアカウントと、その中のフォルダが一覧で表示されます。
- この一覧の中で、表示させたい「アーカイブ」フォルダの左側にある〇印をタップして、チェックマーク(✓)を付けます。
(Gmailの場合は「すべてのメール」にチェックを入れます) - チェックを付けたら、画面右上の「完了」をタップします。
これで、非表示になっていたフォルダがメールボックスの一覧画面に表示されるようになります。
ほとんどの場合、この操作でアーカイブフォルダは見えるようになります。
もしこの「編集」画面にもフォルダが存在しない場合は、アカウントの同期に問題が発生している可能性が考えられます。
その際は、一度iPhoneを再起動するか、それでもダメならメールアカウントを一度削除して再設定する方法を試してみることをお勧めします。
アーカイブしたメールが見つからない・どこにもない時の探し方
アーカイブしたはずのメールが、アーカイブフォルダにも「すべてのメール」にも見当たらない場合、いくつかの原因が考えられます。
落ち着いて一つずつ確認していけば、見つかる可能性は十分にあります。
まず試すべきなのは、強力な「検索機能」の活用です。
差出人や件名などのキーワードで「すべてのメールボックス」を対象に検索をかけてみてください。
これでヒットすれば、メールはiPhone内のどこかに確実に存在します。
それでも見つからない場合に考えられる原因と対処法は以下の通りです。
- 通信環境の問題
iPhoneがオフラインだったり、電波が不安定だったりすると、サーバーとの同期がうまくいかず、メールが正しく表示されないことがあります。
一度、機内モードをオンにしてからオフにし、通信環境をリセットしてみてください。 - 同期日数の設定
メールの同期日数が「1週間」などに設定されていると、それより古いアーカイブメールは表示されません。
「設定」→「メール」→「アカウント」→該当アカウント→「メールを同期」から「制限なし」に変更してみましょう。 - 他の端末での操作
パソコンなど、他のデバイスでメールを別のフォルダに移動したり、削除したりしていないか確認します。
特に、メールソフトの設定でサーバーからメールを削除する設定(POP設定など)になっていないか注意が必要です。 - Webブラウザ版での最終確認
最終手段として、パソコンのブラウザから直接GmailやiCloudなどにログインして確認します。
ここにメールが存在しない場合は、残念ながら何らかの理由で削除されてしまった可能性が高いです。
アーカイブと削除の決定的な違いとは何ですか?
「アーカイブ」と「削除」は、メールを受信トレイから消すという点では似ていますが、その意味合いは全く異なります。
この違いを正しく理解しておくことが、メール管理の基本であり、誤操作を防ぐ上で非常に重要です。
一言で言うと、その違いは「メールデータを残すか、完全に消すか」という点にあります。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
機能 | 目的 | メールの行き先 | 復元の可否 |
アーカイブ | 受信トレイを整理整頓するための一時保管 | アーカイブフォルダ(または「すべてのメール」) | 簡単(いつでも受信トレイに戻せる) |
削除 | 不要なメールを完全に消去する | 一時的にゴミ箱フォルダへ移動 | ゴミ箱にある間は可能(その後、自動または手動で完全削除) |
アーカイブは、「今は必要ないけれど、後で見るかもしれない」というメールを、受信トレイ以外の安全な場所に保管しておくための機能です。
書類をファイルキャビネットにしまっておくイメージに近いですね。
容量が許す限り、メールデータは半永久的に保存されます。
一方、削除は「このメールはもう二度と見ない」と判断したメールを捨てる操作です。
一度ゴミ箱に入り、その後完全に消去されると、基本的には二度と元に戻すことはできません。
この違いを理解し、不要なメールは「削除」、取っておきたいメールは「アーカイブ」と使い分けることで、メールボックスを快適に保つことができます。
アーカイブされたメールはいつまで保存されますか?
アーカイブされたメールは、基本的にあなたが自分で削除しない限り、半永久的に保存されます。
「アーカイブ」はメールを削除する操作ではなく、単に受信トレイから別の保管場所に移動させるだけの機能だからです。
Gmail、iCloudメール、Yahoo!メールといった主要なメールサービスでは、アーカイブしたメールに保存期間の制限を設けていません。
つまり、10年前にアーカイブしたメールであっても、メールサービスのサーバー上に安全に保管され続けています。
これは、削除(ゴミ箱)との大きな違いです。
削除されたメールは、ゴミ箱フォルダに一時的に移動した後、サービスによって決められた期間(例えば30日後)が経過すると自動的に完全に削除されてしまいます。
しかし、アーカイブにはそのような期限がありません。
ただし、注意点が一つあります。
それは、利用しているメールアカウントの保存容量(ストレージ)です。
例えば、無料のGmailアカウントには15GBという容量制限があります。
アーカイブメールもこの容量に含まれるため、メールやGoogleドライブ、Googleフォトなどの合計容量が上限に達すると、新しいメールが受信できなくなるなどの問題が発生します。
とはいえ、メール単体で容量を使い切ることは稀なので、「アーカイブしたメールは消えない」と覚えておいて良いでしょう。
スワイプ操作を「アーカイブ」から「削除」に変更する設定方法
iPhoneのメールアプリでは、メール一覧でメールを左にスワイプした際の動作を「アーカイブ」にするか「削除(ゴミ箱に入れる)」にするか、自分で選ぶことができます。
初期設定ではアーカイブになっていることが多く、「消したつもりがアーカイブされていた」ということがよく起こります。
不要なメールは直接ゴミ箱に入れたい、という方は、以下の手順で設定を変更しましょう。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 下にスクロールして「メール」をタップしてください。
- 「スワイプオプション」という項目を選択します。
- ここで「右にスワイプ」と「左にスワイプ」の動作をそれぞれ設定できます。
- 例えば、「左にスワイプ」の動作を変更したい場合は、これをタップします。
- 次の画面で「なし」「開封済みにする」「アーカイブ」「フラグ」そして「削除」の中から好きな動作を選びます。
ここで「削除」を選択すれば、次からメールを左にスワイプすると、直接ゴミ箱に移動するようになります。
逆に、間違えて削除してしまうのが怖いという方は、「アーカイブ」に設定しておくのが安心です。
自分のメールの整理スタイルに合わせて、このスワイプオプションをカスタマイズすることで、メール管理が格段にスムーズになります。
複数のメールを一括でアーカイブから移動させる操作
アーカイブフォルダに溜まったメールの中から、複数のメールをまとめて受信トレイに戻したり、別のフォルダに移動させたい時がありますよね。
一通ずつ操作するのは手間がかかりますが、一括で移動させる簡単な方法があります。
この手順を覚えておけば、メールの整理がはかどります。
複数のメールを一括で移動させる手順は以下の通りです。
- まず、移動させたいメールが保管されている「アーカイブ」フォルダ(またはGmailの「すべてのメール」)を開きます。
- 画面の右上にある「編集」という青い文字をタップします。
- すると、各メールの左側に〇印(チェックボックス)が表示されます。
- 移動させたいメールの〇印をタップして、チェックマーク(✓)を入れていきます。画面左上の「すべて選択」をタップすれば、表示されている全メールを選択することも可能です。
- 選択が終わったら、画面下部に表示されているメニューの中から「移動」をタップします。
- 移動先のフォルダ一覧が表示されるので、「受信」や自分で作成した任意のフォルダを選んでタップします。
これで、選択したすべてのメールが一括で指定のフォルダに移動します。
この方法は、アーカイブフォルダからだけでなく、受信トレイから別のフォルダへ移動させる際など、様々な場面で応用できる便利な機能です。
「すべてのメール」フォルダとアーカイブの関係性
Gmailを使っていると、「アーカイブ」と「すべてのメール」という2つの言葉が出てきて、その関係が少し分かりにくいかもしれません。
この2つの関係を理解する鍵は、Gmailが「ラベル」という独自の方式でメールを管理している点にあります。
Gmailでは、受信したメールには自動的に「受信トレイ」というラベルが付けられます。
そして、「アーカイブ」という操作は、この「受信トレイ」ラベルをメールから剥がすことを意味します。
ラベルが剥がされても、メールデータ自体はGmailの保管庫に残っています。
その大元の保管庫が、「すべてのメール」フォルダなのです。
つまり、こういう関係になります。
- 「すべてのメール」:アカウント内に存在する、ゴミ箱以外の全メールが保管されている場所。
- 「受信トレイ」:「すべてのメール」の中の一部で、「受信トレイ」ラベルが付いたものだけが表示される場所。
- 「アーカイブ操作」:メールから「受信トレイ」ラベルを外すこと。結果としてメールは「すべてのメール」にのみ存在する状態になる。
ですから、Gmailにおいて「アーカイブしたメールはどこへ行くか?」という質問の答えは、「『すべてのメール』フォルダへ行く」となります。
この仕組みを理解すると、メールが見えなくなっても慌てず、「すべてのメール」を探せば良いということが分かります。
iPhoneのメールのアーカイブフォルダはどこ?まとめ
- iPhoneのメールでアーカイブしたメールは、メールサービスによって保管場所が異なります。
- iCloudやYahoo!メールの場合、アーカイブフォルダは「アーカイブ」という名前で存在します。
- Gmailをアーカイブした場合、メールは「すべてのメール」フォルダに保管されます。
- アーカイブフォルダが表示されない時は、メールボックスの「編集」画面から表示設定を確認します。
- アーカイブしたメールは、簡単な「移動」操作でいつでも受信トレイに復元(戻すこと)が可能です。
- 「アーカイブ」は一時保管、「削除」は完全消去という決定的な違いがあります。
- スワイプ操作を「アーカイブ」から「削除」に変更する設定も可能です。