iPhoneのマイクが不明？通話できない/録音できない原因と自分でできる10の対処法

2025-08-13

iPhoneのマイクが不明になる問題は、多くの場合、簡単な設定の見直しや掃除で改善します。

通話相手に声が届かない、ビデオの音が入らないといった症状は、マイクの不具合が原因かもしれません。

この記事では、ご自身で試せる原因の特定方法から、具体的な対処法、修理が必要な場合の費用までを分かりやすく紹介します。

修理に出す前に、まずはこの記事の手順を一つずつ試してみてください。

意外と簡単なことで、あなたのiPhoneのマイクは元通りになるかもしれません。

iPhoneのマイクが不明となる原因とは

iPhoneに搭載されている3種類のマイクの位置はどこ？

iPhoneには、実は3種類のマイクが搭載されていて、それぞれ役割が違うんですよ。

不具合が起きた時にどのマイクが原因かを知るために、まずはそれぞれの場所と役割をチェックしてみましょう。

機種によって若干位置は異なりますが、おおよそ以下の場所にあります。

前面マイク（インカメラ横）：画面側の上部、スピーカーの隣あたりにあります。主にFaceTimeビデオ通話や自撮り動画の撮影、Siriに話しかける時に使われます。
背面マイク（アウトカメラ横）：背面のアウトカメラのレンズの近くにあります。風景などを撮影するビデオ撮影の際に、周囲の音を拾う役割を担っています。
底面マイク（充電ポート横）：充電ケーブルを挿すLightningポートの横にあるスピーカーグリルの内側にあります。普段の電話（通話）で最もよく使われるマイクです。

例えば、「通話相手に声が聞こえない」という場合は底面のマイク、「ビデオ撮影で音が入らない」なら背面マイクの不調が考えられます。

このように、どの機能を使っている時に音の問題が起きるかで、原因となっているマイクを特定するヒントになるんです。

まずはご自身のiPhoneを手に取って、3つのマイクの位置を確認してみてくださいね。

アプリごとのマイク許可を確認する設定方法

特定のアプリを使っている時だけ声が相手に届かなかったり、録音ができなかったりする場合は、アプリにマイクの使用許可が与えられていない可能性があります。

プライバシー保護のため、iPhoneではアプリがマイクを使う際にユーザーの許可が必要なんです。

設定はとても簡単なので、以下の手順で確認してみてください。

iPhoneの「設定」アプリを開きます。
画面を下にスクロールして、該当のアプリ（例えばLINEやInstagramなど）を探してタップします。
アプリの設定項目の中に「マイク」という項目があるので、その右側にあるスイッチを確認します。
スイッチがオフ（白色）になっていたら、タップしてオン（緑色）に切り替えてください。

これだけで、そのアプリがマイクを使えるようになります。

うっかり設定をオフにしてしまっていた、というケースは意外と多いんですよ。

もし、どのアプリで問題が起きているか分からない場合は、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」の順に進むと、マイクへのアクセスを求めたアプリの一覧が表示されます。

ここで一括してオン・オフの状況を確認・変更できるので、こちらも便利です。

アプリを使い始める前に、一度マイクの許可設定を見直してみることをおすすめします。

まずは簡単！マイクが機能しているかテストする方法

iPhoneのマイクが本当に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを切り分けるために、簡単にできるテスト方法があります。

一番確実で分かりやすいのが、標準で入っている「ボイスメモ」アプリを使う方法です。

以下の手順で、マイクの基本的な性能をチェックしてみましょう。

iPhoneのホーム画面から「ボイスメモ」アプリを探して起動します。
画面下部にある赤い丸の録音ボタンをタップして、何か話しかけてみてください。「あー、あー、マイクのテスト中」など、何でもOKです。
話している間、画面の波形が声に合わせて動いているかを確認します。波形が動いていれば、マイクは音を拾っています。
もう一度録音ボタンをタップして録音を停止し、再生ボタンを押して今録音した音声を聞いてみます。

ここで録音した声がはっきりと再生されれば、少なくとも底面のマイクは正常に機能している可能性が高いです。

もし音声が全く入っていなかったり、ノイズがひどかったり、音が極端に小さかったりする場合は、マイク自体に何らかの問題があるかもしれません。

また、ビデオ撮影でマイクのテストをすることもできます。

インカメラ（自撮り）とアウトカメラ（背面）の両方で短い動画を撮影し、それぞれの音声がクリアに録音されているかを確認すれば、前面マイクと背面マイクのチェックができますよ。

通話中に相手に声が届かない、または小さい場合のチェックポイント

電話をしているときに「声が聞こえないよ」とか「なんだか音が遠い」と相手に言われてしまうと、とても困りますよね。

この問題が起きる場合、まずチェックしたいのはiPhone本体の底面にあるマイクです。

通話で主に使われるのはこのマイクなので、ここに原因があることが多いんです。

考えられる原因とチェックポイントをいくつか紹介します。

マイクの穴が塞がっている：iPhoneケースや保護フィルムがマイクの穴を覆ってしまっていることがあります。一度ケースやフィルムを全て外した状態で通話してみて、症状が改善するか確認しましょう。
マイクの穴にゴミやホコリが詰まっている：長く使っていると、ポケットの中の糸くずなどがマイクの穴に詰まってしまうことがあります。充電ポート横の小さな穴を優しく掃除してみてください。掃除方法は後ほど詳しく解説しますね。
Bluetoothイヤホンに接続されたままになっている：ワイヤレスイヤホンを使っている場合、意図せず接続されたままになっていることがあります。その場合、iPhone本体のマイクではなくイヤホンのマイクが使われてしまい、イヤホンがカバンの中などにあると声が届きにくくなります。コントロールセンターでBluetoothがオフになっているか確認しましょう。
特定の相手との通話だけ問題が起きる：もし特定の相手との電話の時だけ声が届かないのであれば、相手側のスピーカーに問題がある可能性も考えられます。

これらの点を一つずつ確認するだけで、意外とあっさり解決することがありますよ。

Siriが声に反応しないときの原因と見直し箇所

「ヘイ、Siri！」と呼びかけてもiPhoneが全く反応してくれないと、地味に不便ですよね。

Siriが反応しない場合、マイクの不具合を疑う前に、まずはSiri自体の設定を見直してみましょう。

考えられる原因はいくつかあります。

「ヘイ、Siriを聞き取る」設定がオフになっている：これが最もよくある原因です。以下の手順で設定を確認してください。
- 「設定」アプリを開き、「Siriと検索」をタップします。
- 「“ヘイ、Siri”を聞き取る」のスイッチがオン（緑色）になっているか確認します。オフならオンに切り替えましょう。
iPhoneが伏せて置かれている、またはケースで覆われている：画面を伏せて置いている場合や、手帳型ケースのフタが閉じている状態では、「ヘイ、Siri」と呼びかけても反応しない設定になっています。
低電力モードになっている：バッテリーの消費を抑える低電力モード中は、一部の機能が制限され、「ヘイ、Siri」の呼びかけにも反応しなくなることがあります。
マイクへのアクセスが制限されている：何らかの理由でSiriがマイクを使えない設定になっている可能性も考えられます。

もしこれらの設定を確認しても改善しない場合は、Siriがあなたの声をうまく認識できていないのかもしれません。

その際は、一度「“ヘイ、Siri”を聞き取る」をオフにしてから、再度オンに設定し直してみてください。

そうすると、改めてあなたの声をSiriに登録する設定画面が表示されるので、画面の指示に従って声を登録し直すと改善することがありますよ。

ビデオ撮影でなぜか音が入らないときの解決策

楽しかった思い出をビデオで撮影したのに、後から見返したら音声が全く入っていなかった、なんてことがあると本当にがっかりしますよね。

ビデオ撮影時に音が入らない場合、主にiPhoneの背面にあるマイク、または前面にあるマイクのどちらかに問題がある可能性が高いです.

どちらのカメラで撮影したかによって、原因となっているマイクが異なります。

アウトカメラ（背面カメラ）で撮影した場合：iPhoneの背面、カメラレンズの近くにある「背面マイク」が使われます。ここにケースがかぶっていたり、指で塞いでしまっていたりしないか確認しましょう。
インカメラ（自撮り）で撮影した場合：画面の上部にある「前面マイク」が使われます。こちらも、保護フィルムなどがマイクの穴を塞いでいないかチェックしてみてください。

これらの物理的な障害がないかを確認するのが最初のステップです。

それでも解決しない場合は、ソフトウェアの問題も考えられます。

一度iPhoneを再起動してみるだけで、一時的な不具合が解消されて直ることも少なくありません。

また、マイクを使用する他のアプリ（例えば通話アプリや録音アプリ）を完全に終了させてから、もう一度ビデオ撮影を試してみるのも有効です。

まれに他のアプリがマイクを占有してしまっていることがあるからです。

物理的な確認と簡単なソフトウェアの再起動、この2つを試すだけで、ほとんどの音声トラブルは解決に向かうはずですよ。

iPhoneのマイクが不明な場合の完全ガイド

最初に試すべきiPhoneの再起動とiOSアップデートの手順

iPhoneのマイクに何かしらの不具合を感じたら、修理を考える前にまず試してほしいのが「再起動」と「iOSのアップデート」です。

ソフトウェアの一時的なエラーが原因であることも多く、これだけであっさり解決することが少なくないんですよ。

まずは、お使いのiPhoneを再起動してみましょう。
機種によって手順が少し異なります。

【Face ID搭載モデル（iPhone X以降）】

サイドボタン（電源ボタン）と、音量ボタンのどちらか一方を同時に長押しします。
「スライドで電源オフ」の表示が出たら、指を離してスライドさせます。
電源が完全に切れたら、再度サイドボタンを長押ししてAppleロゴが表示されたら完了です。

【ホームボタン搭載モデル（iPhone SE 第2・第3世代、iPhone 8など）】

サイドボタン（またはトップボタン）を長押しします。
「スライドで電源オフ」が表示されたらスライドさせます。
電源が切れたら、再びボタンを長押ししてAppleロゴが表示されるのを待ちます。

次に、iOSが最新の状態になっているかを確認します。
古いバージョンのままだと、マイクに関する不具合が修正されていない可能性があるからです。

「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
「ソフトウェアアップデート」を選択します。
「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されればOKです。もし新しいバージョンが表示されたら、画面の指示に従ってアップデートしてください。

アップデートはWi-Fiに接続し、充電しながら行うとスムーズですよ。
この2つの基本的な操作は、マイクの不具合に限らず様々なトラブルに有効なので、覚えておくと便利です。

意外と効果的！自分でできるマイクの掃除のやり方

iPhoneのマイクが音を拾いにくい原因として、マイクの穴にホコリやゴミが詰まっているケースが非常に多いです。

特に底面のマイクは、ポケットの中の糸くずなどが溜まりやすい場所なんです。

自分で簡単にできる掃除方法を試すだけで、驚くほどクリアに音が聞こえるようになることがありますよ。

掃除をする際は、iPhoneの電源を必ずオフにしてくださいね。

【用意するもの】

柔らかい毛の歯ブラシ（使い古しでOK）や、化粧用のブラシ
カメラのホコリを飛ばすブロワー（あれば理想的です）

【掃除の手順】

まずはiPhoneの底面、前面（画面上部）、背面（カメラ横）にあるマイクの穴の位置を確認します。
ブロワーがあれば、マイクの穴に向かって優しく風を送り、大きなホコリを吹き飛ばします。
次に、柔らかいブラシを使って、マイクの穴を優しくなでるようにこすります。こびりついた汚れをかき出すイメージです。
最後に、もう一度ブロワーでゴミを吹き飛ばして完了です。

ここで大切な注意点が2つあります。

絶対に、息を「ふーっ」と吹きかけないでください。
息に含まれる湿気が内部で結露し、故障の原因になることがあります。

また、爪楊枝やピンセットなど、先の尖ったものでマイクの穴を突くのも絶対にやめましょう。
内部のマイク部品を傷つけてしまい、完全に故障させてしまう恐れがあります。

あくまで「優しく」「乾いたもの」で掃除するのがポイントです。

ボイスメモで録音できない問題の具体的な解消法

iPhoneにもともと入っている「ボイスメモ」アプリで録音ができない場合、いくつかの原因が考えられます。

マイクの物理的な故障を疑う前に、アプリの設定やiPhone本体の状態を確認してみましょう。

まず最初に確認したいのが、ボイスメモアプリにマイクの使用許可が与えられているかという点です。

「設定」アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
「マイク」を選択すると、マイクへのアクセスを求めたアプリの一覧が表示されます。
この中から「ボイスメモ」を探し、スイッチがオン（緑色）になっているか確認してください。オフならオンに切り替えます。

次に、iPhoneのストレージ空き容量もチェックしてみてください。
本体の容量がパンパンになっていると、新しいデータを保存できず、録音が失敗することがあります。

「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で空き容量を確認し、もし少なければ不要な写真やアプリを整理しましょう。

それでも改善しない場合は、ボイスメモアプリ自体に一時的な不具合が起きている可能性もあります。
一度アプリをアンインストールし、App Storeから再度インストールし直すことで問題が解消されることもあります。
iCloudにボイスメモのデータが同期されていれば、再インストール後に録音データも元に戻るので安心してください。

これらの設定の見直しとアプリの入れ直しで、多くの場合、録音できない問題は解決するはずです。

外部マイクを認識しない場合の接続と設定の見直し

動画撮影や高音質な録音のために外部マイクを使っているのに、iPhoneがそれを認識してくれない、というトラブルもよくあります。

この場合、マイク本体の問題だけでなく、接続方法やiPhone側の設定が原因かもしれません。

まず、マイクがiPhoneに正しく接続されているか、物理的な部分からチェックしましょう。

有線マイクの場合

Lightning端子に直接挿すタイプのマイクは、奥までしっかりと刺さっているか確認します。
イヤホンジャックタイプのマイクを変換アダプタ経由で接続している場合は、そのアダプタがApple純正品か「MFi認証」を受けた製品かを確認してください。非認証の安価なアダプタは、うまく動作しない原因になりがちです。

ワイヤレスマイクの場合

受信機（レシーバー）をiPhoneに接続するタイプのものは、こちらも奥までしっかり刺さっているか確認します。
マイク本体と受信機の両方の電源が入っていて、ペアリングが正常に完了しているかも再度チェックしましょう。

次に、iPhone側の設定です。
基本的には外部マイクを接続すると自動で入力が切り替わりますが、念のためマイクを使用するアプリ（カメラや録音アプリなど）がマイクへアクセスすることを許可しているか、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」から再確認してください。

最終的な切り分けとして、その外部マイクをパソコンなど他のデバイスに接続してみて、正常に動作するか試してみるのも有効な方法です。
もし他のデバイスでも使えないならマイク自体の故障、使えるならiPhone側の接続や設定の問題だと判断できます。

Bluetooth接続がマイクの不具合に関係しているケース

iPhoneのマイクが使えない原因として、意外と見落としがちなのがBluetoothの接続です。

自分では意識していなくても、以前使ったワイヤレスイヤホンや車のカーステレオにiPhoneが自動で接続されたままになっていることがあります。

この状態だと、iPhoneは本体のマイクではなく、接続されているBluetooth機器のマイクを使おうとします。

もしそのイヤホンがカバンの中に入っていたり、車のエンジンが切れていたりすると、当然声は相手に届きませんよね。

「通話相手に声が聞こえない」「Siriが反応しない」「録音できない」といった症状が出たら、まずBluetoothの接続状況を確認してみましょう。

確認方法はとても簡単です。

iPhoneの画面右上から下にスワイプして、「コントロールセンター」を表示させます。
左上にある四角い枠の中の、Bluetoothアイコン（リボンのようなマーク）を見ます。
このアイコンが青色になっていたら、何らかのBluetooth機器に接続されている状態です。

一度このアイコンをタップして、オフ（白色）にしてみてください。
この操作でマイクの不具合が解消されたら、原因は意図しないBluetooth接続だったと特定できます。

普段からワイヤレス機器をよく使う方は、マイクの調子が悪いなと感じたら、まずコントロールセンターでBluetoothの状態をチェックする癖をつけておくと良いですよ。

それでも改善しない場合に試す全ての設定をリセット

これまでの再起動や掃除、各種設定の見直しを試してもマイクの不具合が直らない…。

そんな時に試せる、少し強力な方法が「すべての設定をリセット」です。

これは、iPhoneに保存されている写真や連絡先、アプリなどのデータは一切消さずに、ネットワーク設定や壁紙、通知設定といった「設定」に関する項目だけを工場出荷時の状態に戻す機能です。

ソフトウェアの複雑な問題が原因の場合、このリセットで改善することがあります。

手順は以下の通りですが、Wi-Fiのパスワードなどを再設定する必要があるので、少し時間に余裕がある時に行ってください。

「設定」アプリを開き、「一般」を選択します。
画面を一番下までスクロールし、「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。
次の画面の下部にある「リセット」をタップします。
メニューの中から「すべての設定をリセット」を選び、iPhoneのパスコードを入力して実行します。

リセットが完了するとiPhoneは自動で再起動します。
その後、Wi-Fiの接続設定やFace ID/Touch IDの再設定、壁紙の変更などが必要になりますが、データはそのまま残っているので安心してください。

初期化と違ってデータが消える心配はありませんが、念のため事前にバックアップを取っておくと、より万全な状態で試すことができますよ。

最終手段としてのiPhoneの初期化手順と注意点

あらゆる方法を試してもマイクの不具合が解決しない場合、最後の手段として「初期化」があります。

初期化とは、iPhoneを工場から出荷された時と全く同じ、まっさらな状態に戻すことです。

これは非常に強力な方法で、ソフトウェアが原因で起きている問題であれば、ほぼ確実に解決できます。

ただし、最も重要な注意点として、初期化を行うとiPhone内に保存されている写真、動画、連絡先、アプリなど、全てのデータが完全に消去されてしまいます。

そのため、初期化を実行する前には、必ずデータのバックアップを取っておく必要があります。

【バックアップの方法】

iCloudを使う場合：「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」をオンにして、「今すぐバックアップを作成」を実行します。
パソコンを使う場合：iPhoneをケーブルでMacやWindows PCに接続し、FinderまたはiTunesを使ってバックアップを作成します。

バックアップが完了したら、いよいよ初期化です。

「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」と進みます。
「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
画面の指示に従い、パスコードやApple IDのパスワードを入力して実行します。

初期化が完了した後、バックアップからデータを復元すれば、元の環境に戻すことができます。
もし、この初期化を行ってもマイクの不具合が直らない場合は、ソフトウェアではなく物理的な部品（ハードウェア）が故障していることがほぼ確定します。その際は、修理を検討する必要があります。

修理に出す場合の料金と依頼先の比較

初期化をしてもマイクの不具合が直らない場合は、残念ながらマイク部品そのものが故障している可能性が高いです。

こうなると、専門家による修理が必要になります。
修理の依頼先は、大きく分けて「Apple正規店」と「非正規の修理店」の2つがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご自身の状況に合わせて選ぶのがおすすめです。

【Apple正規店（Apple Storeや正規サービスプロバイダ）】

メリット：純正部品を使って修理してくれるので品質が高く、修理後もAppleの保証が継続します。技術力も確実で安心感があります。
デメリット：修理料金は高めになる傾向があり、予約が必要だったり修理に日数がかかったりすることがあります。

【非正規の修理店（街のiPhone修理屋さん）】

メリット：料金が正規店より安いことが多く、予約なしで持ち込めて即日修理してくれるお店も多いです。
デメリット：使う部品が純正品ではない場合があり、修理後にAppleの公式保証の対象外となってしまうリスクがあります。お店によって技術力に差がある点も注意が必要です。

料金の目安は以下の通りです。（機種により変動します）

修理先	AppleCare+加入時	AppleCare+未加入時	非正規修理店
料金	サービス料（3,700円など）	30,000円～50,000円程度	10,000円～30,000円程度