iPhoneのコントロールセンターやロック画面からライトのアイコンが消えた場合、簡単な設定の見直しや再起動で元に戻ることがほとんどです。
この記事では、消えたライトアイコンをすぐに復活させる具体的な手順を解説します。
アイコンがグレーアウトして押せない、カメラアイコンも一緒に消えたといった症状別の対処法も紹介。
さらに、iOSの不具合や機能制限が原因である場合の確認点もわかります。
iPhoneのトラブルを自分で解決するためのヒントが満載です。
iPhoneのライトのアイコンが消えた時にすぐ試せる直し方
- コントロールセンターにライトを追加する設定方法
- ロック画面のライトアイコンを元に戻す手順
- アイコンがグレーアウトして押せない時の対処法
- コントロールセンター自体が表示されない場合の確認点
- まず試すべきiPhoneの再起動方法
コントロールセンターにライトを追加する設定方法
コントロールセンターからライトのアイコンが消えてしまった場合、それは故障ではなく、表示設定から外れているだけかもしれません。
iPhoneの「設定」アプリから、ほんの数ステップで元に戻すことができますよ。
急いでいる時でもすぐにできるので、まずはこの方法を試してみてください。
具体的な手順は以下の通りです。
- iPhoneのホーム画面から「設定」アプリ(歯車のアイコン)を探して開きます。
- 少し下にスクロールして、「コントロールセンター」という項目をタップしてください。
- 画面の上半分に「含まれているコントロール」というリストがあります。ここに「フラッシュライト」がなければ、アイコンが非表示になっている状態です。
- 画面を下にスクロールし、「コントロールを追加」のリストの中から「フラッシュライト」を探します。
- 見つけたら、左側にある緑色の「+」ボタンをタップしましょう。
- 「含まれているコントロール」のリストに「フラッシュライト」が追加されれば設定完了です。
これで、画面をスワイプしてコントロールセンターを表示させると、懐中電灯のアイコンが復活しているはずです。
コントロールセンターのアイコンは、右側の三本線をドラッグ&ドロップすれば好きな順番に並べ替えることもできます。
使いやすい位置に調整してみてくださいね。
ロック画面のライトアイコンを元に戻す手順
iPhoneのロック画面の左下にあるはずのライトアイコンが消えてしまった場合、それはiOSの一時的な不具合の可能性が高いです。
基本的に、ロック画面のライトアイコンとカメラアイコンは、ユーザーが自分で非表示にすることはできません。
そのため、「設定」アプリの中にオン・オフを切り替える項目は存在しないのです。
もしアイコンが見当たらないなら、まずはiPhoneを再起動してみてください。
ほとんどの場合、この再起動だけであっさりとアイコンが元の場所に戻ってきます。
再起動しても直らない場合は、iOSのバージョンが古いことが原因で不具合が起きていることも考えられます。
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進み、もし新しいバージョンがあればアップデートを試してみるのも有効な手段です。
一つ注意点として、このロック画面のライトアイコンは、Face ID(顔認証)を搭載したiPhone(iPhone X以降のモデル)にのみ表示される機能です。
ホームボタンがあるTouch ID(指紋認証)のモデルでは、ロック画面にライトアイコンは表示されない仕様なので、覚えておいてくださいね。
アイコンがグレーアウトして押せない時の対処法
コントロールセンターにライトのアイコンはあるのに、色が薄いグレーになっていて押せない、という状況になることがあります。
この現象が起きる主な原因は、2つ考えられます。
一つは、カメラアプリがバックグラウンドで起動している状態です。
iPhoneのライトはカメラのフラッシュと連動しているため、カメラが使用中のときはライトを単体で点灯させることができません。
この場合は、マルチタスク画面を開いて、カメラアプリを上にスワイプして完全に終了させてみてください。
もう一つの原因は、「低電力モード」がオンになっていることです。
バッテリーの消費を抑えるために、一部の機能が制限されるため、ライトが使えなくなることがあります。
画面右上のバッテリーアイコンが黄色くなっていたら、低電力モードになっているサインです。
「設定」→「バッテリー」と進み、「低電力モード」のスイッチをオフにすれば、ライトが再び使えるようになります。
ライトがグレーアウトしている時は、慌てずにこの2点を確認してみてくださいね。
大抵の場合、どちらかの方法で解決するはずです。
コントロールセンター自体が表示されない場合の確認点
ライトのアイコン以前に、コントロールセンターそのものが開けなくなってしまった、というケースもあります。
この場合、アプリを開いているときにコントロールセンターを呼び出す設定がオフになっている可能性があります。
以下の手順で、設定を見直してみてください。
- iPhoneのホーム画面で「設定」アプリを開きます。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 一番上にある「App内でのアクセス」という項目のスイッチを確認してください。
もしこのスイッチがオフ(白色)になっていると、アプリを使用している最中にはコントロールセンターを開くことができません。
スイッチをタップしてオン(緑色)に切り替えましょう。
これで、どの画面からでもコントロールセンターを呼び出せるようになります。
また、意外と見落としがちなのが、スワイプ操作の方法です。
iPhoneのモデルによって、コントロールセンターの出し方が異なります。
- Face ID搭載モデル(iPhone X以降):画面の右上隅から下にスワイプ
- ホームボタン搭載モデル(iPhone SE、iPhone 8以前):画面の下端から上にスワイプ
正しい操作をしているか、もう一度確認してみることも大切です。
正しい場所からスワイプしているのに開かない場合は、iPhoneの一時的な不具合も考えられるので、再起動を試すことをお勧めします。
まず試すべきiPhoneの再起動方法
iPhoneで何か原因不明の不具合が起きたとき、まず最初に試すべき最も簡単で効果的な対処法が「再起動」です。
ライトのアイコンが消えた、押せないといったトラブルも、再起動するだけであっさり解決することがよくあります。
メモリがリフレッシュされ、システムの一時的なエラーが解消されるためです。
iPhoneの再起動方法は、お使いのモデルによって少し手順が異なります。
【Face ID搭載モデル(iPhone X、11、12、13、14、15シリーズなど)】
- 本体の右側にある「サイドボタン」と、左側にある「音量を上げるボタン」または「下げるボタン」のどちらか一方を同時に長押しします。
- 「スライドで電源オフ」というスライダが表示されたら、ボタンから指を離し、スライダを右にスライドします。
- 画面が完全に暗くなったら、30秒ほど待ちます。
- 再度「サイドボタン」を長押しし、Appleのロゴが表示されたら指を離します。
【ホームボタン搭載モデル(iPhone SE 第2・第3世代、8、7など)】
- 本体の右側にある「サイドボタン」を長押しします。
- 「スライドで電源オフ」のスライダが表示されたら、右にスライドします。
- 電源が切れたら30秒ほど待ち、再び「サイドボタン」を長押しして電源を入れます。
ほとんどのソフトウェア上の問題は、この簡単な操作で改善が見込めます。
困ったときは、まず再起動を試す習慣をつけておくと良いですよ。
iPhoneのライトのアイコンが消えた原因とその他の対処法
- カメラのアイコンも一緒に消えた時の原因は?
- 低電力モードが原因でライトが使えない時の確認事項
- Siriを使ってライトを点灯させる裏技
- iOSのアップデートで不具合が直るケース
- コントロールセンターの項目を自由にカスタマイズするには
- どうしても直らない時の最終手段「設定のリセット」
カメラのアイコンも一緒に消えた時の原因は?
ロック画面からライトだけでなく、右下にあるはずのカメラのアイコンまで一緒に消えてしまった、というケースがあります。
この場合、iPhoneの「スクリーンタイム」内にある機能制限が原因である可能性が非常に高いです。
スクリーンタイムは、アプリの使用時間を管理したり、特定の機能を制限したりするための機能です。
意図せずカメラへのアクセスを許可しない設定になっていると、ロック画面のアイコンも非表示になってしまいます。
以下の手順で設定を確認・変更してみてください。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「スクリーンタイム」をタップします。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」という項目をタップしてください。
(もしスクリーンタイム・パスコードを設定している場合は、ここで入力を求められます) - 「許可されたApp」をタップします。
- アプリの一覧が表示されるので、その中にある「カメラ」のスイッチを確認します。
もし「カメラ」のスイッチがオフ(白色)になっていたら、これが原因です。
スイッチをタップしてオン(緑色)に切り替えましょう。
この設定を変更すると、ロック画面にカメラのアイコンが復活し、それに伴ってライトのアイコンも元に戻ることがほとんどです。
ライトとカメラは密接に関連しているため、どちらか一方に制限がかかると、もう一方も影響を受けることがあるのです。
低電力モードが原因でライトが使えない時の確認事項
ライトのアイコンがグレーアウトして押せない場合、iPhoneが「低電力モード」になっていることが原因かもしれません。
低電力モードは、バッテリー残量が少なくなった時に、消費電力を抑えるために一部の機能を自動的に制限する便利な機能です。
しかし、その制限対象にライト(フラッシュライト)も含まれているのです。
低電力モードになっているかどうかは、簡単に見分けることができます。
確認するポイントは以下の通りです。
- 画面右上のバッテリーアイコンの色を確認する。
通常は白か緑色ですが、低電力モード中は「黄色」になります。アイコンが黄色くなっていたら、低電力モードがオンになっている証拠です。 - コントロールセンターで確認する。
コントロールセンターにバッテリーのアイコンを追加している場合は、そこでもオン・オフが確認できます。
もし低電力モードが原因だった場合、解除する方法は2つあります。
- iPhoneを充電する。
バッテリー残量が80%以上まで充電されると、低電力モードは自動的に解除されます。 - 手動でオフにする。
「設定」→「バッテリー」と進み、「低電力モード」のスイッチをオフに切り替えます。すぐにライトを使いたい場合は、この方法が早いです。
ライトが使えなくて困った時は、まずバッテリーアイコンの色をチェックする癖をつけておくと良いでしょう。
Siriを使ってライトを点灯させる裏技
コントロールセンターやロック画面にライトのアイコンが見当たらなくても、諦めるのはまだ早いです。
実は、Siriに頼めば音声でライトを点灯・消灯させることができます。
手が離せない時や、アイコンを探すのが面倒な時にとても便利な裏技ですよ。
使い方はとっても簡単です。
- 「Hey Siri(ヘイ、シリ)」とiPhoneに話しかけるか、サイドボタンを長押ししてSiriを起動します。
- Siriが起動したら、次のように話しかけてみてください。
- 「ライトをつけて」
- 「フラッシュライトをオン」
- 「懐中電灯」
これだけで、Siriがライトを点けてくれます。
逆に消したい時は、同じようにSiriを起動して、「ライトを消して」や「フラッシュライトをオフ」と伝えれば大丈夫です。
この方法は、アイコンが消えてしまった時の一時的な回避策として非常に役立ちます。
また、就寝前に布団の中から部屋の電気を消すような感覚でライトを操作できるので、日常生活でも意外と活躍する場面が多いです。
アイコンのトラブルで困った時はもちろん、普段からSiriを賢く活用して、iPhoneをより便利に使ってみてくださいね。
iOSのアップデートで不具合が直るケース
いろいろな対処法を試してもライトのアイコンが戻らない場合、それはiPhoneの基本ソフトである「iOS」の不具合が原因かもしれません。
Appleは、ユーザーから報告されたバグやセキュリティの問題を修正するために、定期的にiOSのアップデートを配布しています。
ライトアイコンが表示されないといった問題も、過去のアップデートで修正されたことがあります。
お使いのiPhoneのiOSが最新のバージョンになっているか確認し、もし古いままならアップデートを行うことで問題が解決する可能性があります。
iOSのアップデート方法は以下の通りです。
- 念のため、事前にiPhoneのデータをバックアップしておきましょう。(iCloudまたはPC/Mac)
- iPhoneをWi-Fiに接続し、電源にも接続しておくと安心です。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「ソフトウェアアップデート」をタップしてください。
- 新しいバージョンのiOSがあれば、「ダウンロードしてインストール」と表示されます。画面の指示に従ってアップデートを進めましょう。
アップデートには少し時間がかかることがありますが、多くの不具合がこれで解消されることが期待できます。
根本的な解決策となることも多いので、定期的にアップデートを確認する習慣をつけておくことをおすすめします。
コントロールセンターの項目を自由にカスタマイズするには
コントロールセンターは、ライト以外にも様々な便利機能を登録して、自分好みにカスタマイズすることができます。
よく使う機能を登録しておけば、いちいちアプリを探す手間が省けて、iPhoneの操作が格段に快適になりますよ。
カスタマイズは「設定」アプリから簡単に行えます。
- 「設定」アプリを開き、「コントロールセンター」をタップします。
- 画面の上半分にある「含まれているコントロール」が、現在表示されている項目です。
- 項目を並べ替えたい時:右側の三本線を長押ししたまま、好きな位置に移動させます。
- 項目を削除したい時:左側の赤い「ー」ボタンをタップし、「削除」を選択します。
- 画面の下半分にある「コントロールを追加」のリストから、新しく追加したい機能を探します。
- 追加したい機能を見つけたら、左側にある緑色の「+」ボタンをタップするだけです。
おすすめの追加機能には、以下のようなものがあります。
- 画面収録:iPhoneの画面操作を動画として記録できます。
- アラーム:すぐにアラームを設定したい時に便利です。
- 計算機:ちょっとした計算をしたい時に素早く呼び出せます。
- メモ:思いついたことをすぐに書き留められます。
これらの機能を使いやすいように配置して、あなただけの最強のコントロールセンターを作ってみてくださいね。
どうしても直らない時の最終手段「設定のリセット」
再起動やiOSのアップデートなど、これまでに紹介したすべての方法を試してもライトのアイコンが戻らない。
そんな時は、最終手段として「すべての設定をリセット」を試す価値があります。
この操作は、iPhoneに保存されている写真やアプリ、連絡先などのデータは消さずに、システム関連の設定だけを工場出荷時の状態に戻すものです。
原因不明のソフトウェアの問題を解決できる可能性があります。
ただし、Wi-Fiのパスワードや壁紙、通知設定などがリセットされてしまうため、再設定が必要になる点には注意してください。
実行する前には、何がリセットされるのかをよく理解しておくことが大切です。
手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 画面の一番下までスクロールし、「転送またはiPhoneをリセット」を選択します。
- 画面下部の「リセット」をタップします。
- リセットのオプションが表示されるので、一番上の「すべての設定をリセット」を選びます。
※「すべてのコンテンツと設定を消去」を間違えて選ばないように、くれぐれも注意してください。こちらを選ぶとデータがすべて消えてしまいます。 - パスコードの入力を求められた後、最終確認のメッセージが表示されるので、再度「すべての設定をリセット」をタップします。
この操作でiPhoneが再起動し、設定が初期化されます。
時間はかかりますが、多くのしつこい不具合がこれで解消されることがあります。
本当に困った時の最後の砦として、覚えておくと良いでしょう。
iPhoneのライトのアイコンが消えたまとめ
- コントロールセンターからライトアイコンが消えたら、設定から簡単に追加し直せます。
- ロック画面のアイコンが消えた時は、まずiPhoneを再起動するのが一番の近道です。
- アイコンがグレーアウトして押せない原因は、カメラの使用中か低電力モードが考えられます。
- カメラのアイコンも同時に消えたら、スクリーンタイムの機能制限を確認しましょう。
- Siriに「ライトをつけて」と話しかければ、アイコンがなくても点灯できます。
- どうしても直らない不具合は、iOSのアップデートで改善されることがあります。
- 最終手段として、データを消さずに済む「すべての設定をリセット」も有効です。