Windows11でWiFiドライバが消えた場合、まずは完全シャットダウンと放電を行うことで多くの不具合は解消します。
デバイスマネージャーで非表示になっているだけのケースや、高速スタートアップ機能がエラーの原因になっていることも少なくありません。
物理的な故障でなければ、ネットワーク設定のリセットやドライバの再インストールを行うことで、消えたアイコンは元の場所に復活します。
まずはパソコン内部の余分な電気を逃がす放電作業から試し、システム的な要因を一つずつ潰していくことが解決への近道です。
突然ネットに繋がらなくなった原因を特定し、初心者でも確実に接続を回復させるための具体的な手順を提示します。
Windows11のwifiのドライバが消えた原因と仕組み
デバイスマネージャーで非表示のデバイスを確認
Wi-Fiのドライバが突然消えてしまったように見えても、実は完全に削除されたわけではなく「隠れているだけ」というケースがとても多いんです。
まずは焦らずに、パソコンの設定画面の奥にある「隠し部屋」のような場所を確認してみることから始めましょう。
Windowsには、普段使っていない機器や、一時的に調子が悪い機器をリストから隠して画面をすっきりさせる機能が備わっています。
そのため、システム上のちょっとした行き違いや一時的なエラーで、Wi-Fiの部品(アダプター)が見えなくなっているだけかもしれません。
以下の手順で、隠れているドライバがないかチェックしてみてくださいね。
隠れたドライバを表示する手順
- 画面下のスタートボタン(Windowsロゴ)を右クリックします。
- 出てきたメニューの中から「デバイスマネージャー」を選んでクリックします。
- ウィンドウの上にあるメニューバーから「表示」という項目を押します。
- リストの中にある「非表示のデバイスを表示」をクリックしてチェックを入れます。
- 一覧の中にある「ネットワークアダプター」の左側の矢印(>)を押して中身を開きます。
この操作をした後に、今まで見当たらなかった「Wi-Fi」や「Wireless」、「802.11」という名前がついた項目が出てくるか確認しましょう。
もしアイコンが薄くなっていたり、半透明で表示されたりしている場合は、ドライバ自体は残っていますが、今は正常に動いていない状態です。
逆にこれでも全く表示されない場合は、パソコンがWi-Fiの部品そのものを認識できていない、少し深刻な状態かもしれません。
状況別の判断基準を簡単な表にまとめておきますね。
| 表示の状態 | 想定される状況 | 最初のアクション |
|---|---|---|
| 表示された(通常の色) | 単なる表示上のバグ | パソコンを再起動してみる |
| 表示された(半透明・薄い) | 接続が切断されている状態 | ドライバの有効化や更新 |
| 全く表示されない | 部品が認識されていない | 放電やBIOS設定の確認 |
まずはこの確認作業で現状を把握することが、解決への確実な第一歩になりますよ。
コード10や43などのエラーが表示される理由
デバイスマネージャーでWi-Fiの項目が見つかったとしても、アイコンに黄色いビックリマークが付いていることがあります。
その項目をダブルクリックして詳細を開いたときに「コード10」や「コード43」といった数字が表示されていたら、それはパソコンからのSOSサインです。
これらのエラーコードは、ドライバソフトやWi-Fiの機械そのものに何らかのトラブルが起きていて、Windowsがうまく命令を出せない状態を示しています。
ただのエラーに見えますが、それぞれの数字にはちゃんとした意味があるんですよ。
よくあるエラーコードの意味
コード10:このデバイスを開始できません
これはドライバが古くなっていたり、データの一部が壊れていたりするときによく出るエラーです。
Windowsが「動かそうとしたけれど、準備ができていないみたい」と言って困っているような状態ですね。
多くの場合、ドライバを入れ直すソフトウェア的な対処で解決します。
コード43:問題が報告されたため、このデバイスは停止しました
こちらは少し厄介で、ハードウェア(機械の部品)自体が「調子が悪いよ」と信号を送っているケースが含まれます。
もちろんドライバの不具合の可能性もありますが、パソコン内部に静電気が溜まっていたり、部品が故障しかけていたりする場合にも表示されるんです。
それぞれの特徴をわかりやすく比較してみましょう。
| エラーコード | 主な原因 | 深刻度 |
|---|---|---|
| コード10 | ソフトウェア的な設定ミスや破損 | 低~中 |
| コード43 | ハードウェア的な不具合や静電気 | 中~高 |
| コード45 | ハードウェアが接続されていない | 中 |
もしこれらのコードが出ていたら、単に「ドライバが消えた」のではなく「故障や不具合の疑いがある」という視点で対処する必要があります。
特にコード43の場合は、後ほど紹介する「完全シャットダウン」や「放電」という作業がとても効果的なので、ぜひ試してみてくださいね。
エラーの内容がわかれば、やみくもに操作するよりもずっと効率的に直せますよ。
Windows11でwifiのドライバが消えた時の確実な対処法
- 完全シャットダウンと放電の実施
- 高速スタートアップを無効にする手順
- ネットワークのトラブルシューティングツールの活用
- アダプターのアンインストールと再スキャン
- ネットワーク設定のリセットを行う
- ネットに繋がらない時のUSBテザリング活用
- インテルやRealtek公式サイトからのドライバ入手
- システムの復元によるロールバック
- BIOS初期化を試す最終手段
完全シャットダウンと放電の実施
Wi-Fiのドライバが消えてしまったとき、一番最初に試してほしいのが「完全シャットダウン」と「放電」という作業です。
パソコンは普通に電源を切っただけでは、内部に微弱な電気が流れ続けていて、完全に休止しているわけではありません。
この残ってしまった電気が、時としてシステムに「不要なノイズ」のような悪さをして、Wi-Fiなどの部品を一時的におかしくさせてしまうことがあるんです。
まずはパソコンの中を電気的に空っぽにして、リフレッシュさせてあげましょう。
やり方はとても簡単ですが、普通にシャットダウンするのとは手順が少しだけ違います。
完全シャットダウンの手順
- キーボードの「Shiftキー」を押しっぱなしにします。
- その状態で、スタートメニューから「電源」→「シャットダウン」をクリックします。
- 画面が消えて電源が落ちるまで、Shiftキーは離さずに押し続けてください。
これだけで、次回起動するときにシステムの状態を保存せずに、真っさらな状態からWindowsを立ち上げることができます。
放電の手順
完全シャットダウンができたら、次はパソコンの中に溜まっている静電気を逃がす「放電」を行います。
- パソコンに繋がっている電源ケーブル(ACアダプター)をコンセントから抜きます。
- USBメモリやマウス、キーボードなど、繋がっている周辺機器をすべて取り外します。
- ノートパソコンの場合、もしバッテリーが簡単に取り外せるタイプなら外しておきます。
- その状態で、何もしないまま5分から10分ほど放置してください。
たったこれだけで、内部に溜まっていた不要な電気が自然に抜けていきます。
時間が経ったら、電源ケーブルと最低限必要なマウスやキーボードだけを繋ぎ直して、電源を入れてみてください。
これだけでデバイスマネージャーにWi-Fiのドライバがひょっこり戻ってくることが、実はとても多いんですよ。
高速スタートアップを無効にする手順
パソコンの起動を速くしてくれる便利な機能「高速スタートアップ」ですが、トラブルが起きたときはこの機能が邪魔をしている可能性があります。
この機能は、シャットダウンする直前のパソコンの状態を保存しておいて、次に起動するときにそれを読み込むことで時間を短縮する仕組みです。
しかし、もし「Wi-Fiがおかしい」という悪い状態まで保存してしまっていたらどうなるでしょうか。
何度再起動しても、その悪い状態がずっと引き継がれてしまい、不具合が直らないというループに陥ってしまうことがあるんです。
一度この設定をオフにして、リセットした状態で起動できるように設定を変更してみましょう。
設定をオフにする手順
- スタートメニューの検索バーに「コントロールパネル」と入力して開きます。
- 表示方法が「カテゴリ」になっている場合は、「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」の順に進みます。
- 左側のメニューにある「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします。
- ウィンドウの上の方にある「現在利用可能ではない設定を変更します」という青い文字をクリックします(これを押さないとチェックボックスが触れません)。
- 下の方にある「シャットダウン設定」の中の「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外します。
- 最後に「変更の保存」ボタンを押して画面を閉じます。
設定ができたら、一度普通に再起動をして様子を見てみましょう。
もしこれでWi-Fiが直ったら、トラブルの原因は過去の不具合データの持ち越しだったということになります。
直った後は、また設定をオンに戻しても大丈夫ですが、動作が不安定なうちはオフのまま使っても特に問題はありませんよ。
ネットワークのトラブルシューティングツールの活用
Windowsには、何か問題が起きたときに自動で原因を探して直してくれる「お医者さん」のような機能が標準で備わっています。
それが「トラブルシューティングツール」です。
自分で難しい設定をいじらなくても、Windowsが勝手に診断して「ここがおかしいから直しておいたよ」と修正してくれるので、とても頼りになります。
特にネットワーク関連のトラブルには専用のコースが用意されているので、まずはこれを走らせてみましょう。
操作は設定画面からいくつかクリックするだけで完了します。
トラブルシューティングの実行手順
- スタートボタンを右クリックして「設定」を開きます。
- 左側のメニューで「システム」が選ばれていることを確認し、右側の画面を下へスクロールして「トラブルシューティング」を選びます。
- 「その他のトラブルシューティング ツール」をクリックします。
- リストの中に「ネットワーク アダプター」や「インターネット接続」という項目があるので、その横にある「実行する」ボタンを押します。
診断が始まると、画面にいくつかの質問が表示されることがあります。
例えば「すべてのネットワークアダプターを診断しますか?」と聞かれたら、「すべてのネットワークアダプター」を選んで進めてください。
診断が終わると、以下のようないずれかの結果が表示されます。
- 問題を特定して修復しました:これで直っている可能性が高いです。
- 問題は見つかりませんでした:Windowsの自動修復では直せない原因かもしれません。
- 問題を特定しましたが修復できませんでした:原因の詳細が表示されるので、それをメモしておきましょう。
もし「ドライバに問題がある」といったメッセージが出た場合は、Windows自身もそこが怪しいと認識している証拠です。
自動で直らなかったとしても、原因のヒントが得られるだけで大きな前進になりますよ。
アダプターのアンインストールと再スキャン
デバイスマネージャーでWi-Fiの項目が見つかったけれど、エラーマークが出ていたり動かなかったりする場合、思い切って一度削除してしまうのが効果的です。
「えっ、削除したら二度と使えなくなるんじゃ…」と不安になるかもしれませんが、安心してください。
Windowsには、パソコンに接続されている部品を起動時にチェックして、足りないドライバがあれば自動で復活させる機能があります。
今の調子が悪いドライバを一度捨てて、新しいドライバを入れ直させるための「リフレッシュ工事」のような作業だと思ってください。
アンインストールと再インストールの手順
- スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「ネットワークアダプター」の項目を開き、問題のあるWi-Fiのアダプター(WirelessやWi-Fiと書かれたもの)を探します。
- その項目を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選びます。
- 警告画面が出ますが、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除しようとしました」にはチェックを入れずに、「アンインストール」ボタンを押します。
(※完全に削除すると復活させるのが難しくなる場合があるため、まずはチェックなしで試します) - リストからWi-Fiの項目が消えたら、パソコンを一度再起動します。
パソコンが再び立ち上がるときに、Windowsが「あれ?Wi-Fiのアダプターがあるのにドライバがないぞ」と気づいて、自動的に元に戻してくれます。
もし再起動しても戻ってこない場合は、デバイスマネージャーの上部にあるメニューから「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」をクリックしてみてください。
これで正常な状態でリストに復活すれば、エラーが解消されてネットに繋がるようになっているはずです。
手動での削除は少しドキドキするかもしれませんが、不具合解消の定番テクニックなので、勇気を出して試してみてくださいね。
ネットワーク設定のリセットを行う
ここまでの方法を試しても状況が変わらない場合、パソコンの中にあるネットワークに関する設定がごちゃごちゃに絡まってしまっている可能性があります。
そんなときは、あれこれ個別に直そうとするよりも、一度すべての設定を初期状態に戻す「ネットワークのリセット」を行うのが手っ取り早いです。
これは、スマホで言うところの「初期化」に近い作業を、ネットワーク機能だけに限定して行うイメージですね。
ただし、これを実行するとWi-Fiのパスワードなどの記憶もすべて消えてしまう点には注意が必要です。
設定リセットの手順と注意点
実行する前に、自宅のWi-Fiルーターに書かれているパスワード(暗号化キー)を手元に用意しておきましょう。
- 「設定」画面を開き、左メニューの「ネットワークとインターネット」をクリックします。
- 画面の一番下にある「高度なネットワーク設定」を選びます。
- 「その他の設定」という項目の中にある「ネットワークのリセット」をクリックします。
- 「今すぐリセット」というボタンがあるので、それをクリックし、確認画面で「はい」を選びます。
- 5分後に自動的に再起動されるというメッセージが出ますが、待たずに手動で再起動しても構いません。
再起動が終わると、パソコンは初めてその場所に来たかのように、周りのWi-Fiを探し始めます。
タスクバーの地球儀アイコンなどをクリックして、自分の家のWi-Fiを選び、用意しておいたパスワードを入力して接続してみてください。
この作業によって、VPNソフトの設定や仮想ネットワークの設定などもすべてクリアになります。
何かのソフトが原因でドライバがおかしくなっていた場合には、劇的な効果を発揮する方法ですよ。
ネットに繋がらない時のUSBテザリング活用
ドライバを直すために「新しいドライバをダウンロードしてください」と言われても、「そもそもネットに繋がらないから困ってるのに!」と思いますよね。
そんな「鶏が先か卵が先か」のような状況を助けてくれるのが、お手持ちのスマートフォンです。
スマホとパソコンを充電ケーブルで繋ぐだけで、スマホの電波を使ってパソコンをインターネットに接続させることができるんです。
これを「USBテザリング」と呼びます。
Wi-Fiのドライバが壊れていても、USB接続は別のルートとして認識されるため、この方法ならネットに繋がる可能性が非常に高いんですよ。
USBテザリングのやり方
iPhoneの場合
- iPhoneとパソコンをライトニングケーブル(またはUSB-Cケーブル)で繋ぎます。
- iPhoneの設定から「インターネット共有」を開き、スイッチをオンにします。
- 「このコンピュータを信頼しますか?」と出たら「信頼」をタップします。
Androidの場合
- スマホとパソコンをUSBケーブルで繋ぎます。
- スマホの設定から「ネットワークとインターネット」→「テザリング」などを選びます。
- 「USBテザリング」という項目をオンにします。
パソコンの画面右下を見て、地球儀マークがパソコンの画面のようなマーク(有線LAN接続のマーク)に変われば成功です。
これで一時的にインターネットが使えるようになります。
この隙に、後述するメーカー公式サイトからのドライバダウンロードや、Windows Updateを実行して、消えてしまったWi-Fiドライバを修復しましょう。
まさに困ったときの救世主的な機能なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
インテルやRealtek公式サイトからのドライバ入手
パソコンに入っている標準のドライバではどうしてもうまくいかない場合、部品を作っているメーカーから直接「本家のドライバ」をもらってくるのが確実です。
Wi-Fiの部品は、主に「Intel(インテル)」や「Realtek(リアルテック)」といったメーカーが作っています。
自分のパソコンにどのメーカーの部品が入っているかを確認して、最新の修正パッチが当たったドライバを手に入れましょう。
もしパソコンでネットが見られない場合は、先ほどのUSBテザリングを使うか、別のパソコンやスマホでダウンロードしてUSBメモリで移す方法を使います。
メーカー製ドライバ導入の流れ
まずは自分のWi-Fiアダプターの名前を確認します。
デバイスマネージャーの「ネットワークアダプター」を見たときに、「Intel(R) Wi-Fi 6 AX201」や「Realtek RTL8822CE」といった文字が含まれているはずです。
もしデバイスマネージャーに表示すらされない場合は、パソコンのカタログや仕様書をネットで検索して調べましょう(「機種名 wifi ドライバ」などで検索)。
- Googleなどの検索画面で、「製品名 + driver」と入力して検索します(例:Intel AX201 driver)。
- 必ずメーカーの公式サイト(intel.comなど)にアクセスしてください。怪しい配布サイトは避けましょう。
- Windows11用の最新ドライバを探して「ダウンロード」ボタンを押します。
- ダウンロードしたファイル(.exeという形式が多いです)をダブルクリックして実行します。
- 画面の指示に従って「次へ」「インストール」と進めていき、完了したら再起動します。
メーカーが公式に出しているドライバは、Windows標準のものよりも不具合への対策がしっかりされていることが多いです。
特に「ドライバが消える」というトラブルが頻発している機種では、それを直すための専用プログラムが含まれていることもありますよ。
システムの復元によるロールバック
「昨日は普通に使えていたのに、今日になったら急に消えた!」
そんなふうにトラブルの発生時期がはっきりしている場合は、パソコンの状態をその「昨日」までタイムスリップさせてしまうのが一番の近道かもしれません。
Windowsには「システムの復元」といって、主要な設定ファイルを過去のある時点の状態に戻す機能があります。
これを使えば、直近で行われたWindows Updateや、新しく入れたアプリの影響をなかったことにできるんです。
ただし、作成したWordやExcelなどのデータファイルは消えませんが、復元ポイント以降にインストールしたアプリは消えてしまうので注意してください。
システムの復元手順
- スタートメニューの検索バーに「復元」と入力し、「復元ポイントの作成」という項目をクリックします。
- 開いたウィンドウにある「システムの復元」ボタンを押します。
- 「次へ」をクリックすると、戻れる日付のリストが表示されます。
- トラブルが起きる前の日付(正常に使えていた日)を選んで「次へ」進みます。
- 最後に「完了」を押すと復元処理が始まります。これには数十分かかることがあります。
もしリストに日付がひとつも表示されない場合は、残念ながらこの機能がオフになっていたということなので、別の方法を試すしかありません。
復元中は絶対に電源を切らないように気をつけましょう。
処理が終わって再起動した後、Wi-Fiのアイコンが懐かしい場所に戻ってきているか確認してみてくださいね。
BIOS初期化を試す最終手段
ここまでのあらゆる手段を試してもダメだった場合、Windowsよりももっと深い場所、パソコンの土台となる「BIOS(バイオス)」の設定がおかしくなっている可能性があります。
BIOSは、Windowsが動き出す前にパソコンの部品をチェックして準備をするプログラムです。
ここでWi-Fiの部品が無効になっていたり、認識に失敗していたりすると、いくらWindows上で頑張っても直りません。
少し専門的な画面を操作しますが、手順通りに行えば危険はありませんので、最後の砦として挑戦してみましょう。
BIOS設定を初期化する手順
- パソコンを完全にシャットダウンします。
- 電源ボタンを押した直後に、キーボードの「F2」キーや「Delete」キーを連打します。(メーカーによってキーが違うので、画面に出るロゴの下などを確認してください)
- 青や黒の背景に英語が並ぶ画面(BIOS画面)が表示されます。
- キーボードの矢印キーを使って「Exit」や「Save & Exit」というメニューを探します。
- その中にある「Load Setup Defaults」や「Load Optimized Defaults」(初期設定を読み込む)というような項目を選んでEnterキーを押します。
- 「Yes」を選んで設定をリセットしたら、「Save & Exit Setup」(保存して終了)を選んで再起動します。
この操作によって、パソコンのハードウェア制御が工場出荷時の正しい状態に戻ります。
もしこれでWi-Fiが復活しない、あるいはBIOS画面上でもWi-Fiの項目が見当たらないとなると、部品自体の物理的な故障の可能性が高くなります。
その場合は、無理に自力で直そうとせず、メーカーの修理サポートに相談することを検討してみてくださいね。
Windows11でwifiのドライバが消えたまとめ
- まずはデバイスマネージャーで「非表示のデバイス」になっていないか確認する
- コード10やコード43のエラーは、完全シャットダウンと放電で解決することが多い
- 高速スタートアップを無効化して、不具合情報が引き継がれるのを防ぐ
- ネットワーク設定のリセットを行い、複雑になった接続情報を初期化する
- オフライン時はスマホのUSBテザリングを活用してドライバを入手する
- インテルやRealtek公式サイトから最新ドライバを再インストールする
- 最終手段としてシステムの復元やBIOS初期化でパソコンの状態を戻す