Windows11のアップデートが失敗し、何度も繰り返す問題は正しい手順で対処すれば解決できます。
多くの場合、ストレージの容量不足や接続している周辺機器、インターネット環境が原因です。
この記事では、誰でも簡単に試せる9つの対処法を、原因の特定から順番に分かりやすく紹介します。
アップデートが終わらない、パソコンが起動しないといった深刻な状況から抜け出すための確実な手順も解説しています。
この記事を最後まで読めば、アップデートの無限ループから解放されるはずです。
windows11のアップデートが失敗して繰り返す原因と今すぐ試せる解決策
- アップデートが終わらない5つの主な原因
- 特定の共通エラーコードが表示された場合の解決策
- 最初に試すべきWindows標準のトラブルシューティング
- ストレージ容量不足を解消する具体的な手順
- 周辺機器がトラブルを引き起こしている場合の特定方法
- クリーンブートで常駐ソフトの影響をなくす方法
- グラフィックドライバの更新と再インストールの手順
- 最新バージョン(23H2など)への更新に特有の問題
アップデートが終わらない5つの主な原因
Windows11のアップデートが何度も失敗してしまうのには、いくつかの決まった原因があることが多いんです。
まず、アップデートに必要なパソコンの空き容量が足りていないケースが考えられます。
次に、インターネットの接続が不安定だと、大事なファイルのダウンロードがうまくいかずに失敗してしまうこともありますよ。
また、パソコンにつないでいるマウスやキーボード以外の機器が、アップデートの邪魔をしてしまう場合も少なくありません。
セキュリティソフトが更新をブロックしてしまっている可能性も見過ごせないポイントです。
そして、Windowsのシステムファイル自体に何か問題が起きていることも、失敗を繰り返す原因になりえます。
まずはご自身のパソコンがどれに当てはまりそうか、チェックしてみてくださいね。
特定の共通エラーコードが表示された場合の解決策
アップデートに失敗したとき、なんだか難しそうなエラーコードが表示されることがありますよね。
でも、このコードは実は解決の大きなヒントになるんです。
例えば、「0x80070070」というコードは、パソコンの容量不足を示しています。
この場合は、不要なファイルを削除したり、データを整理したりして空き容量を増やしてあげましょう。
もし「0x800F0922」が表示されたら、インターネット接続に問題があるか、セキュリティソフトが邪魔をしている可能性が高いです。
一度インターネットの接続を確認し、セキュリティソフトを一時的にオフにしてみると良いかもしれません。
「0xC1900101」というエラーは、周辺機器やドライバーの問題を指していることが多いです。
一度、パソコンに接続しているプリンターや外付けハードディスクなどを取り外してから、再度アップデートを試してみてください。
このように、エラーコードの意味を知ることで、やるべきことが明確になりますよ。
最初に試すべきWindows標準のトラブルシューティング
何が原因かわからない…そんなときに、まず試してほしいのがWindowsに標準で入っている「トラブルシューティング」機能です。
これは、Windowsが自分で問題点を探して、自動で解決してくれるとっても便利な機能なんですよ。
使い方はとっても簡単。
まず、スタートメニューから「設定」を開きます。
次に、左側のメニューから「システム」を選び、その中にある「トラブルシューティング」をクリックしてください。
「その他のトラブルシューティング ツール」という項目があるので、そこを開きましょう。
一覧の中から「Windows Update」を見つけて、横にある「実行する」ボタンを押すだけです。
あとは自動で診断が始まるので、しばらく待ってみてください。
診断が終わると、問題が見つかったかどうかや、解決策を教えてくれます。
専門的な知識がなくても手軽に試せるので、アップデートで困ったらまずこれを実行するのがおすすめです。
ストレージ容量不足を解消する具体的な手順
パソコンの容量不足は、アップデート失敗のよくある原因の一つです。
でも、いくつかの簡単なステップで空き容量をしっかり確保できますよ。
まずは、もう使わなくなったアプリやファイルを整理しましょう。
特に、サイズの大きい動画ファイルや、クリアしたゲームなどは、意外と容量を圧迫していることがあります。
次に試してほしいのが「ディスククリーンアップ」機能です。
これは、パソコンの中にある不要な一時ファイルなどを自動で探し出して削除してくれる便利なツールなんです。
スタートメニューの検索で「ディスククリーンアップ」と入力すれば、すぐに起動できますよ。
また、ダウンロードフォルダの中も要チェックです。
一度使っただけのインストーラーなどが、たくさん溜まっているかもしれません。
クラウドストレージを活用するのも一つの手です。
写真や書類などをクラウド上に移せば、パソコン本体の容量を大きく空けることが可能です。
これらを試すだけで、アップデートに必要な容量を確保できるはずですよ。
周辺機器がトラブルを引き起こしている場合の特定方法
意外かもしれませんが、パソコンにつないでいる周辺機器がアップデートの邪魔をしているケースは少なくありません。
プリンターやスキャナー、外付けのハードディスクなどが原因で、アップデートが止まってしまうことがあるんです。
原因を特定するため、まずは一度、パソコンの動作に最低限必要なもの以外、すべて取り外してみてください。
具体的には、マウスとキーボードだけを残して、USBハブやプリンター、ウェブカメラなどは全部外してみましょう。
この状態で、もう一度アップデートを試してみてください。
もしこれでアップデートが成功するようなら、取り外した周辺機器のどれかが原因だった可能性が高いです。
その後は、一つずつ機器を接続しながらアップデートを試していくことで、どの機器が問題なのかを特定できますよ。
少し手間はかかりますが、確実な方法なのでぜひ試してみてくださいね。
クリーンブートで常駐ソフトの影響をなくす方法
パソコンを起動すると、裏側では私たちが知らないうちにたくさんのソフトが自動で動き出しています。
セキュリティソフトや便利なツールなどですが、これらがアップデートの邪魔をしてしまうことがあるんです。
そこで試してほしいのが「クリーンブート」という起動方法です。
これは、Windowsの起動に最低限必要なものだけでパソコンを立ち上げる方法で、余計なソフトの影響を受けずに済みます。
まず、キーボードの「Windows」キーと「R」キーを同時に押して、「msconfig」と入力しEnterキーを押してください。
「システム構成」という画面が開いたら、「サービス」タブを選びます。
左下にある「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れてから、右下の「すべて無効」をクリックしましょう。
次に「スタートアップ」タブを開き、「タスクマネージャーを開く」をクリックして、表示されるアプリをすべて無効にします。
これで設定は完了なので、パソコンを再起動すればクリーンブートで立ち上がります。
この状態でアップデートを試してみてください。もし成功したら、常駐ソフトが原因だったということになりますね。
グラフィックドライバの更新と再インストールの手順
画面表示を担当している「グラフィックドライバ」というプログラムが古いと、アップデートがうまくいかないことがあります。
ドライバを最新の状態にすることで、問題が解決するかもしれませんよ。
まずは、お使いのパソコンのグラフィックドライバを最新版に更新してみましょう。
スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
一覧から「ディスプレイアダプター」を探して、矢印をクリックして展開してください。
お使いのグラフィックボードの名前が表示されるので、それを右クリックして「ドライバーの更新」を選びます。
あとは画面の指示に従って進めれば、自動で最新のドライバを探してインストールしてくれます。
もし更新しても改善しない場合は、一度ドライバを削除してから、もう一度インストールし直す「再インストール」も有効です。
同じくデバイスマネージャーでグラフィックボードを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選びます。
その後、パソコンを再起動すれば、Windowsが自動で適切なドライバをインストールしてくれますよ。
最新バージョン(23H2など)への更新に特有の問題
Windows11では、年に1〜2回、「23H2」のような大きな機能更新アップデートが配信されます。
こうした大規模なアップデートには、通常とは異なる特有の問題が起きることがあるんです。
例えば、お使いのパソコンの部品が、新しいバージョンのWindowsにまだ対応していないケースがあります。
また、セキュリティソフトなどが新しいバージョンに未対応で、更新をブロックしてしまうことも考えられますね。
もし特定の大型アップデートだけが失敗する場合は、少し時間を置いてから試すのがおすすめです。
数週間から1ヶ月ほど待つと、メーカー側でドライバの対応が進んだり、Windows側の小さな不具合が修正されたりして、すんなり成功することがよくあります。
急いでいないのであれば、焦らずに待つのも賢い選択肢の一つですよ。
また、お使いのパソコンメーカーの公式サイトで、お使いの機種がそのアップデートに対応しているか確認してみるのも良い方法です。
windows11のアップデートが失敗を繰り返す問題を7つのステップで解消する方法
- セーフモードで起動して問題を切り分ける方法
- Microsoft公式サイトから手動アップデートを試す
- 終わらない更新を強制終了させる際の注意点
- 問題の更新プログラムをアンインストールして元に戻す方法
- システムの復元ポイントを活用して正常な状態に戻す
- アップデート後にPCが起動しない状態からの復旧手順
- 最終手段としてのWindows11クリーンインストール
セーフモードで起動して問題を切り分ける方法
いろいろ試してもダメだった…そんなときに頼りになるのが「セーフモード」での起動です。
これは、パソコンを診断するための特別な起動モードで、Windowsの動作に最低限必要な機能だけで立ち上がります。
もしセーフモードで問題が起きなければ、後から追加したソフトやドライバが原因である可能性が高い、という切り分けができるんです。
セーフモードで起動するには、少しだけ特別な操作が必要です。
まず、Shiftキーを押したままの状態で、スタートメニューから「再起動」を選んでください。
しばらくすると「オプションの選択」という青い画面が表示されるので、「トラブルシューティング」を選びます。
次に「詳細オプション」から「スタートアップ設定」へ進み、「再起動」ボタンをクリックしましょう。
再起動後に表示される一覧から、キーボードの「4」キーを押すと、セーフモードで起動します。
この状態でアップデートがうまくいくか試したり、不要なソフトを削除したりすることができますよ。
トラブルの原因を探るための、とても大切なステップになります。
Microsoft公式サイトから手動アップデートを試す
普段の自動アップデートがうまくいかないなら、Microsoftの公式サイトから直接ファイルをダウンロードして、手動でアップデートを試す方法がおすすめです。
自動アップデートは、ファイルのダウンロード中に通信が不安定になったりして失敗することがありますが、手動ならその心配が少ないんです。
まずは「Windows 11 のダウンロード」と検索して、Microsoftの公式サイトにアクセスしましょう。
サイトにはいくつかの選択肢がありますが、一番簡単なのは「Windows 11 インストール アシスタント」です。
「今すぐダウンロード」ボタンからツールをダウンロードして実行すれば、画面が案内してくれるので、指示に従うだけでアップデートを進められます。
この方法は、通常のアップデートよりも安定して成功しやすいと言われています。
もし、アップデートのループから抜け出せなくて困っているなら、ぜひ試してみてください。
作業の前には、念のため大切なデータのバックアップを取っておくと、より安心して進められますよ。
終わらない更新を強制終了させる際の注意点
「更新しています」の画面から一向に進まない…そんなとき、思わず電源ボタンを長押ししたくなりますよね。
でも、アップデート中の強制終了は、パソコンにとって大きな負担となり、最悪の場合、Windowsが起動しなくなってしまうリスクがあります。
実行する前に、いくつか注意してほしい点があるんです。
まず、本当に「終わらない」のかをしっかり見極めましょう。
大規模なアップデートの場合、数時間かかることも珍しくありません。最低でも2〜3時間は様子を見てください。
また、パソコンのアクセスランプ(チカチカ光るランプ)を確認してみてください。
これが点滅している間は、まだパソコンが頑張って作業している証拠なので、もう少し待ってあげましょう。
ランプが完全に消灯し、何時間待っても画面が変わらない場合に、初めて強制終了を検討します。
強制終了した後は、システムが不安定になっている可能性があるので、次に起動するときは自動修復が始まるかもしれません。
あくまで最終手段として、慎重に行ってくださいね。
問題の更新プログラムをアンインストールして元に戻す方法
特定のアップデートを適用してから、なんだかパソコンの調子が悪くなった…という経験はありませんか?
そんなときは、原因となっている可能性のある更新プログラムをアンインストール(削除)して、アップデート前の状態に戻すことができます。
まずは、スタートメニューから「設定」を開き、「Windows Update」の項目を選んでください。
次に「更新の履歴」をクリックすると、これまでインストールされた更新プログラムの一覧が見られます。
その画面を下にスクロールしていくと「更新プログラムをアンインストールする」という項目があるので、そこをクリックしましょう。
すると、削除可能なプログラムの一覧が出てきます。
調子が悪くなった日付を参考に、原因となっていそうなプログラムを選んで「アンインストール」を実行してください。
これでパソコンの調子が元に戻れば、その更新プログラムが原因だったということになります。
不具合が修正された新しいバージョンが配信されるまで、しばらく様子を見るのが良いでしょう。
システムの復元ポイントを活用して正常な状態に戻す
パソコンの調子が悪くなる前の、元気だったあの頃に戻したい…そんな願いを叶えてくれるのが「システムの復元」機能です。
これは、あらかじめ保存しておいた「復元ポイント」というバックアップ時点まで、パソコンのシステム設定を巻き戻してくれる機能なんです。
大切な写真や作った書類などの個人データは消えずに、システムの状態だけを元に戻せるのが嬉しいポイントですね。
使い方は、まずコントロールパネルを開き、検索ボックスに「回復」と入力します。
表示された「回復」メニューから「システムの復元を開く」を選んでください。
すると、利用できる復元ポイントが日付と共に表示されるので、調子が良かった頃の日付を選んで、画面の指示に従って進めるだけです。
もしWindowsが起動しない場合でも、青い回復画面から「システムの復元」を実行することもできますよ。
何かをインストールしてからおかしくなった、というような原因がはっきりしている場合に、特に効果的な方法です。
アップデート後にPCが起動しない状態からの復旧手順
アップデートをしたら、パソコンが起動しなくなってしまった…これは本当に焦りますよね。でも、まだ諦めないでください。
Windowsには、そんな緊急事態のために「回復環境」という修復機能が用意されています。
通常、パソコンの起動に2回連続で失敗すると、3回目には自動でこの回復環境が立ち上がるようになっています。
青い「オプションの選択」画面が表示されたら、まずは落ち着いて「トラブルシューティング」を選びましょう。
ここから、いくつかの修復を試すことができます。
最初に試したいのは「スタートアップ修復」です。これを実行すると、Windowsが起動に関する問題を自動で診断し、修復してくれます。
それでもダメな場合は、「詳細オプション」から「更新プログラムのアンインストール」や「システムの復元」を試してみてください。
これらは、先ほど説明した機能を、Windowsが起動しない状態からでも実行できるものです。
これらの修復機能を順番に試していくことで、自力で復旧できる可能性は十分にありますよ。
最終手段としてのWindows11クリーンインストール
あらゆる手を尽くしても問題が解決しない…その場合の最終手段が、Windows11の「クリーンインストール」です。
これは、パソコンを一度まっさらな状態に戻し、Windows11を新しく入れ直す作業のことを指します。
パソコンの不調の原因がシステムファイルの破損など、複雑なものであっても、根本的に解決できるのが最大のメリットです。
ただし、この作業を行うと、パソコンの中に保存されている写真や書類、ご自身でインストールしたアプリや設定など、すべてのデータが消えてしまうので注意が必要です。
実行する前には、必ず外付けハードディスクなどに大切なデータのバックアップを完璧に取っておかなければなりません。
クリーンインストールを行うには、Microsoftの公式サイトから「インストールメディア作成ツール」をダウンロードし、USBメモリなどを使ってインストール用のディスクを作成する必要があります。
少し専門的な知識も必要になるので、もし自信がなければ、無理せず専門の業者さんにお願いするのも一つの大切な選択肢ですよ。
Windows11のアップデート失敗を繰り返すまとめ
- Windows11のアップデート失敗を繰り返す主な原因は、ストレージ容量不足や周辺機器の干渉です。
- エラーコードが表示された場合は、その内容に応じた対処法を試すことが解決への近道となります。
- まずはWindows標準のトラブルシューティングや、不要な周辺機器を取り外すことから始めましょう。
- クリーンブートやセーフモードでの起動は、常駐ソフトやドライバが原因かの切り分けに有効です。
- 自動更新でループする際は、公式サイトからの手動アップデートが効果的な場合があります。
- アップデート後に起動しない深刻な状況でも、システムの復元や更新プログラムのアンインストールで対処可能です。
- 全ての対処法を試しても解決しない場合の最終手段として、バックアップ後のクリーンインストールがあります。