「スマホの動きが遅い」「アプリが重い」と感じたとき、実はCPUの性能が関係していることがあります。
CPUはスマホの処理能力を左右する「頭脳」のような役割を持ち、動作の快適さやバッテリー消費、発熱のしやすさにも関わります。
この記事では、自分のスマホにどんなCPUが搭載されているかを調べる方法をご紹介します。
Android・iPhoneそれぞれに対応した手順や、誰でも簡単に使える無料アプリ「CPU X」の活用方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、確認したCPUがどの程度の性能を持っているのか、普段の使い方に対して妥当なのか判断するヒントもお伝えします。
スマホのCPUを確認する方法
スマホの設定からCPUの情報を直接見ることは、実は難しいことが多いです。
Galaxy、Pixel、Xperiaなどの代表的な機種でも、設定アプリの「端末情報」では、モデル番号やシリアル番号などが表示されるだけで、CPU名や性能は載っていません。
では、どうやって確認するのか。
以下の2つの方法があります。
【方法1】モデル番号から調べる(Android)
- スマホの「設定」アプリを開きます。
- 「システム」または「端末情報」を選択します。
- 「モデル名(型番)」を確認します。
- その型番をGoogleなどで検索し、「〇〇(型番) CPU」などのキーワードで調べます。
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Googleなどで検索し、「〇〇(型番) CPU」などのキーワードで調べます。
メーカー公式サイトやスペック情報サイトから、CPUの種類(例:Snapdragon 8 Gen 3など)を確認します。

たとえば、私のスマホ(Galaxy S24)では「SM-S921Q」というモデル番号が表示されました。
これを検索してみたところ、「Snapdragon 8 Gen 3」という高性能なCPUが搭載されていることがわかりました。
ただし、CPU名がわかっても「それがどれくらいの性能なのか」は判断が難しいですよね。
そんなときは、「Snapdragon 8 Gen 3 性能」などで検索してみると、他の端末と比べた性能評価が見つかりますよ。
また、記事後半にも一覧で記載していますので、そちらを参考にしてみてください。
【方法2】アプリを使って直接確認する
アプリを使えば、もっと簡単にCPUの情報を確認できます。
次の項目でご紹介する「CPU X」という無料アプリを使うと、CPU名、コア数などの情報がすぐにわかります。
スマホのCPUを確認できるアプリ(Android・iPhone)

スマホのCPU情報を正確に確認したいときは、ハードウェア情報アプリ「CPU X」を使うのがおすすめです。
Androidでは無料の「CPU X – スマートフォン情報」 というアプリが広く利用されています。
一方、iPhone向けにも「CPU X」は存在しており、App Storeで有料アプリとして提供されています。
CPU名や基本的なデバイス情報を確認でき、有料でもしっかりと確認したい方には選択肢のひとつになります。
ただし、無料で試してみたい方には、「CPU-x Dasher-z Battery Life」や「System Status: hw monitor (Lite version)」などのiOS向け代替アプリもあります。
これらでもモデル名やメモリ情報など、基本的な端末情報を確認できますので、ご自身の目的に合わせて選んでみてください。
ここでは例として、Androidで利用できる「CPU X – スマートフォン情報」アプリを使ったCPU情報の確認方法をご説明します。
- 「CPU X」アプリをGoogle Playからインストールし、アプリを開きます。
- いくつかのアクセス許可を求められるので「許可」します。
- 「CPU」をタップします。
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Google Playからインストールし、アプリを開きます。


通知の送信をCPU Xへ許可し、言語を日本語またはEnglishのどちらかを選ぴます。


「HOME」画面内でもCPU名は確認できますが、より詳しい情報を見るときには「CPU」枠内をタップ (CPUタブでも可)をタップします。


私のスマホでもこのアプリを使ってみたところ、CPU名や詳細スペックがすぐに表示され、とてもわかりやすかったです。
設定画面だけでは分からなかった情報が一目で確認できて便利でした。
もし表示されたCPUが初めて見る名前だったり、性能が気になる場合は、次の項目でご紹介しています。
CPU名がわかったら?用途ごとの性能目安をチェックしよう
確認したCPU名を見ても、それがどれくらいの性能なのか、実際どのくらい使えるのかは分かりにくいことがありますよね。
そこで参考になるように、代表的なCPUの種類と、それぞれがどんな使い方に向いているかをまとめてみましたのでご紹介します。
CPU性能の目安(代表的なCPUとおすすめの使い方)
CPU名 | 主な搭載機種例 | 性能レベル | 特徴・おすすめの用途 |
Snapdragon 8 Gen 3 | Galaxy S24, Xiaomi 14 | 非常に高性能 | ゲーム・動画編集・AI処理も快適 |
Snapdragon 8 Gen 1/2 | Galaxy S22〜S23シリーズ | 高性能 | マルチタスク・高画質動画視聴に最適 |
Snapdragon 7 Gen 1 | 一部ミドルクラスモデル | 中の上 | SNS・Web・軽いゲームなら快適 |
Snapdragon 6 Gen 1 | ミドルレンジモデル | 中程度 | 日常使い(LINE、動画、地図)に十分 |
Snapdragon 4 Gen 1 | エントリーモデル | やや控えめ | シンプルな用途向け(通話、SNS) |
Apple A17 Pro | iPhone 15 Proシリーズ | 非常に高性能 | 高度なゲームやクリエイティブ作業向け |
Apple A15/A16 Bionic | iPhone 13〜14シリーズ | 高性能 | 安定性・省エネ・処理スピードが優秀 |
Apple A13〜A14 Bionic | iPhone 11〜12シリーズ | 中の上〜高性能 | 日常使い〜ゲームまで快適 |
CPUの性能は、CPUの名称だけでなく、コアの数、クロック速度、内部アーキテクチャ、製造プロセスなど、様々な要素によって左右されます。
インターネットでCPUの型番を入力して検索すれば、「どんな使い方に向いているのか」「どの年代のモデルと同等か」などが見えてきます。
スマホのCPUを確認する方法まとめ
スマホのCPUは、設定画面では確認できないことがほとんどです。
そのため、モデル番号を調べてWeb検索するか、「CPU X」のような専用アプリを使って確認する方法がおすすめです。
CPUを知ることで、今のスマホがどれくらいの性能を持っているのかがはっきりし、買い替えのタイミングや使い方の見直しにも役立ちます。
さらに、確認したCPUについて調べてみることで、自分の使い方に合っているかどうかの判断材料にもなります。
今使っているスマホが気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。