iPhoneのシークレットモード（プライベートブラウズ）が解除できない場合、そのほとんどはスクリーンタイムの設定が原因です。
SafariやChromeの簡単な操作ですぐに通常モードに戻すことが可能です。
この記事では、基本的な解除方法から、画面が黒いまま戻らないといった「できない」状況の原因と対処法を分かりやすく説明します。
iOS17の新機能であるFace IDを使ったロック設定についても解説しています。
これを読めば、もうシークレットモードの切り替えで迷うことはありません。
シークレットモードの解除をiPhoneのブラウザ別に行う最も簡単な方法
- Safariでプライベートブラウズをオフにする手順
- Chromeでシークレットモードを閉じる方法
- 開いているすべてのプライベートタブを一度に閉じる操作
- 通常モードに完全に戻すための確認ポイント
- iOS17の新機能！Face IDでプライベートモードをロックする設定
- シークレットモードの履歴はiPhone本体に残らない仕組み
Safariでプライベートブラウズをオフにする手順
iPhoneのSafariでプライベートブラウズをオフにするのは、実はとっても簡単なんですよ。
いくつかのタップ操作だけで、すぐに通常モードに戻せます。
やり方を覚えてしまえば、これからは切り替えで迷うことはなくなりますよ。
まず、Safariを開いて、画面の右下にある四角が二つ重なったようなマークをタップしてください。
これがタブを一覧で表示するボタンです。
次に、画面の下の方に注目してみてください。
真ん中あたりに「プライベート」という文字と、その横に下向きの矢印（∨）がありますよね。
そこをタップすると、「タブグループ」というメニューが出てきます。
メニューの中には「プライベート」の他に、「〇個のタブ」といった項目があるはずです。
その「〇個のタブ」の方を選ぶだけで、プライベートブラウズは解除されて通常モードに切り替わります。
たったこれだけなんです。
アドレスバー（検索キーワードなどを入力する部分）が黒色から白色に変わったら、通常モードに戻ったサインですよ。
一度この操作を覚えておくと、これからは気分に合わせてサッと切り替えられるようになります。
Chromeでシークレットモードを閉じる方法
iPhoneでChromeアプリを使っている場合も、シークレットモードを閉じるのは難しくありません。
Safariと同じように、タブの画面から簡単に操作できますよ。
Chromeを使っている方は、こちらの方法をチェックしてみてくださいね。
まず、Chromeアプリを開いて、画面の右下を見てください。
数字が書かれた四角いアイコンがありますよね。それがタブのボタンです。
そこをタップすると、今開いているタブの一覧が表示されます。
画面の上の方に、メガネと帽子が描かれたアイコンと、四角いアイコンが並んでいるのが見えますか。
メガネと帽子のアイコンが「シークレットモード」のタブ一覧です。
シークレットモードを解除するには、その隣にある四角いアイコンをタップしてください。
これで、通常のタブ一覧に切り替わり、シークレットモードは表示されなくなります。
もし、開いているシークレットタブを個別に閉じたい場合は、一覧から消したいタブを右から左へスワイプするか、右上の「×」ボタンを押すだけです。
全てのシークレットタブを一度に閉じたい時は、Chromeを一度終了させると、次に開いた時には自動的に全て閉じられていることもありますよ。
開いているすべてのプライベートタブを一度に閉じる操作
Safariでプライベートブラウズを使っていると、いつの間にかたくさんのタブを開いてしまっていること、ありますよね。
そんな時に一つずつ閉じていくのは、ちょっと面倒です。
でも大丈夫、開いているプライベートタブを全部まとめて一気に閉じる便利な方法があるんですよ。
この方法を知っておくと、タブの整理がすごく楽になります。
まず、いつも通りSafariの右下にあるタブのアイコン（四角が二つ重なったマーク）をタップして、タブの一覧画面を開いてください。
次に、画面の右下にある「完了」という文字に注目です。
ここを普通にタップするのではなく、指で「長押し」してみてください。
すると、「〇個のタブをすべて閉じる」という選択肢が下からひょこっと出てきます。
これをタップするだけで、今まで開いていたプライベートタブがすべて一気に閉じられて、画面がすっきりします。
タブが増えすぎてごちゃごちゃしてきたな、と感じた時にぜひ試してみてください。
あっという間に片付くので、すごく気持ちがいいですよ。
この小技を知っているだけで、Safariの使いこなし度がぐっと上がります。
通常モードに完全に戻すための確認ポイント
プライベートブラウズをオフにしたつもりでも、「本当に通常モードに戻ってるかな？」って少し不安になる時、ありますよね。
そんな時に、ぱっと見てすぐに確認できる簡単なポイントがあるんです。
これを覚えておけば、もう迷うことはありませんよ。
アドレスバーの色をチェック
一番分かりやすいのが、Safariの画面上部にあるアドレスバー（URLや検索ワードを入力する場所）の色を見ることです。
プライベートブラウズを使っている時は、このアドレスバーが黒色か、濃いグレーになっています。
それが、通常モードに切り替わると、明るい白色か薄いグレーに変わるんです。
だから、この色が白っぽくなっていれば、ちゃんと通常モードに戻っている証拠ですよ。
タブグループの名前を確認
もう一つの確認方法は、タブの一覧画面を使うやり方です。
画面右下のタブアイコンをタップした時に、画面の下中央に表示されている文字を見てみてください。
「プライベート」という表示ではなく、「〇個のタブ」や自分でつけたグループ名になっていれば、通常モードに切り替わっています。
この二つのポイントを覚えておけば、いつでも安心してSafariを使えますね。
iOS17の新機能！Face IDでプライベートモードをロックする設定
iOS17にアップデートしてから、Safariのプライベートブラウズがさらに便利で安心になったのをご存知でしたか？
なんと、プライベートブラウズの画面を、Face IDやパスコードでロックできるようになったんです。
これなら、ちょっと誰かにiPhoneを貸した時でも、プライベートな閲覧履歴を見られる心配がなくて安心ですよね。
この設定は、とっても簡単にできますよ。
まず、iPhoneの「設定」アプリを開いてください。
次に、少し下にスクロールして「Safari」の項目を見つけてタップします。
Safariの設定画面の中に、「プライバシーとセキュリティ」というグループがあります。
その中にある「プライベートブラウズをロック」という項目のスイッチをオン（緑色）にするだけです。
たったこれだけで設定は完了です。
この設定をしておくと、Safariでプライベートブラウズを使っている最中に他のアプリに切り替えたり、一度画面をロックしたりすると、次にプライベートブラウズの画面に戻る時にFace IDなどでの認証が求められるようになります。
自分以外は見ることができないので、プライバシーがしっかり守られます。
もしこの機能が必要ないなと感じたら、同じ手順でいつでもオフにできるので、気軽に試してみてくださいね。
シークレットモードの履歴はiPhone本体に残らない仕組み
シークレットモードやプライベートブラウズって、どうして「プライベート」って呼ばれるのか、その仕組みが気になりますよね。
簡単に言うと、このモードを使っている間は、あなたがウェブサイトを見た記録がiPhoneの中に残らなくなるんです。
だから、安心して色々なサイトを見ることができるんですよ。
どんな情報が残らないの？
具体的にどんな情報が残らないのかというと、主に以下のものです。
- どのページを見たかという閲覧履歴
- 何を検索したかという検索履歴
- IDやパスワードなどを入力した情報（オートフィル）
- ウェブサイトがあなたの訪問を記憶しておくための「Cookie」
これらの情報は、プライベートブラウズのタブを閉じると同時に、iPhoneからさっと消去される仕組みになっています。
だから、後から誰かにiPhoneを見られても、何を調べていたか知られる心配がないんです。
家族へのサプライズプレゼントを探す時なんかに、すごく便利ですよね。
ただし、注意点もあって、ダウンロードしたファイルや、お気に入りとして登録したブックマークはちゃんと残ります。
また、あなたが接続しているインターネット会社（プロバイダー）などには、どこにアクセスしたかの記録は残る場合があるので、その点は覚えておいてくださいね。
シークレットモードの解除がiPhoneでできない時に考えられる原因と対処法
- プライベートモードを解除できない場合の主な原因
- スクリーンタイムの設定で制限されている場合の対処法
- iOSのバージョン（iOS16以前）による操作方法の違い
- 「プライベート」の表示がなくオフにできない場合の解決策
- 勝手にプライベートブラウズが起動する設定の見直し
- Safariの画面が黒いまま通常モードに戻らないときの対処法
プライベートモードを解除できない場合の主な原因
プライベートモードを解除したくてもできない時、一番に考えられる原因はiPhoneの「スクリーンタイム」という機能です。
これは故障ではなく、iPhoneに標準で入っている機能が影響しているだけなので、安心してくださいね。
スクリーンタイムは、アプリの使用時間を制限したり、お子さんが不適切なサイトを見ないようにフィルタリングをかけたりできる、とても便利な機能なんです。
このスクリーンタイムの中にある「コンテンツ制限」で、アダルトサイトなど特定のウェブサイトへのアクセスを制限する設定をオンにしていると、副作用としてSafariのプライベートブラウズ機能自体が無効になってしまうことがあります。
機能が無効になると、通常モードとの切り替えボタンが表示されなくなったり、押せなくなったりするんです。
もし、ご自身で設定した覚えがなくても、以前に少し試してみてそのままになっていたり、ご家族が設定していたりするケースも考えられます。
プライベートモードが解除できなくて困ったら、まずはこのスクリーンタイムの設定を確認してみるのが、解決への一番の近道ですよ。
スクリーンタイムの設定で制限されている場合の対処法
もしプライベートモードを解除できない原因がスクリーンタイムにあるなら、設定を少し変更するだけで元に戻すことができます。
手順は少し多く感じるかもしれませんが、一つずつ見ていけば簡単なので、一緒にやってみましょう。
まず、iPhoneのホーム画面から「設定」アプリ（歯車のアイコン）を開きます。
次に、メニューの中から「スクリーンタイム」という項目を探してタップしてください。
もしスクリーンタイムを使ったことがなければ、ここでオンにする必要があります。
スクリーンタイムの画面が開いたら、「コンテンツとプライバシーの制限」という部分をタップします。
次の画面で、もう一度「コンテンツ制限」をタップしてください。
そうすると、「Webコンテンツ」という項目が見つかるはずです。
ここが「成人向けWebサイトを制限」になっていると、プライベートブラウズが使えなくなっています。
このチェックを「制限なし」に変更しましょう。
設定はこれだけで完了です。
もう一度Safariを開いて確認してみてください。
きっと、プライベートブラウズの切り替えができるようになっているはずですよ。
iOSのバージョン（iOS16以前）による操作方法の違い
「説明されている通りに操作しているのに、画面がなんだか違う…」と感じることがあるかもしれません。
それは、お使いのiPhoneのiOSのバージョンが違うからかもしれません。
Appleは、OSをアップデートするたびに、より使いやすくするためにデザインや操作方法を少し変更することがあります。
特に、プライベートブラウズの切り替え方法は、iOS16とiOS17で少し見た目が変わりました。
iOS17の場合
画面下のタブ一覧の部分で、「プライベート」と「〇個のタブ」という表示を左右にスライドさせるだけで、モードを切り替えられます。
一番新しい、直感的な操作方法ですね。
iOS16以前の場合
タブ一覧画面の最下部にある「〇個のタブ」という部分をタップする必要がありました。
タップするとメニューが表示されて、そこから「プライベート」を選ぶ、という手順です。
基本的な流れは同じですが、タップする場所や見た目が少しだけ違います。
もし操作に迷ったら、ご自身のiPhoneのiOSのバージョンを確認して、それに合った方法を試してみてくださいね。
「プライベート」の表示がなくオフにできない場合の解決策
Safariのタブ切り替え画面を開いても、「プライベート」という文字やボタンがどこにも見当たらないことがあります。
これでは、オフにするどころか、オンにすることもできませんよね。
この症状が出た場合、その原因はほぼ100％、「スクリーンタイム」による機能制限です。
先ほども少し触れましたが、スクリーンタイムでウェブコンテンツに制限をかけると、プライベートブラウズの機能そのものがSafari上から完全に非表示になります。
まるで最初からそんな機能がなかったかのように、きれいに消えてしまうんです。
ですから、もし「プライベート」のボタンがなくて困っているなら、慌てずにiPhoneの「設定」アプリを確認しましょう。
「設定」から「スクリーンタイム」へ進み、「コンテンツとプライバシーの制限」の中にある「コンテンツ制限」を確認します。
ここの「Webコンテンツ」が「制限なし」以外に設定されていたら、それが原因です。
設定を「制限なし」に戻してあげるだけで、隠れていた「プライベート」のボタンがSafariにちゃんと表示されるようになりますよ。
勝手にプライベートブラウズが起動する設定の見直し
「Safariを開くと、いつもプライベートブラウズで始まってしまう…」という経験はありませんか？
毎回通常モードに戻すのが手間で、どうにかならないかな、と思っている方もいるかもしれませんね。
実はこれ、iPhoneの設定ミスや不具合ではないんです。
Safariには、最後に使っていた状態を記憶しておく、という性質があります。
つまり、あなたが前回Safariを使い終わった時にプライベートブラウズの画面のままアプリを閉じた場合、次にSafariを開く時も、その状態を引き継いでプライベートブラウズで起動する、というわけです。
この動きを直す方法はとってもシンプルですよ。
Safariを使い終わる時に、必ずプライベートブラウズをオフにして、通常モードの画面に戻してからアプリを閉じるようにするだけです。
たったこれだけで、次にSafariを開いた時には、ちゃんと通常モードでスタートしてくれます。
一種の「癖」のようなものなので、Safariを閉じる前のひと手間を習慣にしてみてくださいね。
Safariの画面が黒いまま通常モードに戻らないときの対処法
プライベートブラウズを解除しようとしているのに、Safariのアドレスバーあたりが黒いまま…。
これは、まだプライベートブラウズが有効になっているサインです。
通常モードに戻れば画面は白っぽくなるはずなので、何かがうまくいっていないのかもしれません。
そんな時は、慌てずにいくつか試せる対処法がありますよ。
Safariアプリを再起動する
まずは基本ですが、一度Safariのアプリを完全に終了させてみましょう。
画面の下から上にスワイプしてアプリの一覧を出し、Safariの画面をさらに上にスワイプして消します。
その後、もう一度ホーム画面からSafariを開いてみてください。
これだけで直ることも多いです。
iPhone本体を再起動する
アプリの再起動でダメなら、iPhone本体の電源を一度オフにして、もう一度入れ直してみましょう。
一時的なシステムの不調などが原因の場合、再起動することでリセットされて問題が解決することがよくあります。
スクリーンタイムの設定を再確認する
何度やってもダメな場合は、やはりスクリーンタイムの設定が影響している可能性が高いです。
もう一度、「設定」アプリからスクリーンタイムのコンテンツ制限を確認し、「制限なし」になっているか見てみてくださいね。
これらの方法を試せば、ほとんどの場合は解決するはずです。
シークレットモードをiPhoneで解除する方法まとめ
- iPhoneのSafariでシークレットモードを解除するには、タブ画面から通常モードのタブグループを選択します。
- Chromeの場合は、タブ一覧の上部にあるアイコンをタップして通常タブに切り替えるだけで解除できます。
- シークレットモードを解除できない主な原因は、スクリーンタイムのコンテンツ制限が影響していることが多いです。
- 「プライベート」の表示がなくオフにできない時も、スクリーンタイムの設定を見直すことで解決します。
- iOS17からはFace IDでプライベートブラウズをロックする新機能が追加され、セキュリティが向上しました。
- シークレットモードで閲覧した履歴は、タブを閉じるとiPhone本体には残らない仕組みになっています。
- 画面が黒いまま戻らないなどのトラブルが発生した場合は、アプリやiPhone本体の再起動を試してみてください。