iPhoneのSafariで開いた大量のタブは、画面右下の「タブ」アイコンを長押しすることで、一括で削除できます。
この操作は、タブがたまりすぎてiPhoneの動作が重い時や、画面をスッキリさせたい時に最も有効です。
すべてのタブを消すのが不安な場合は、「タブグループ」機能を使って、必要なページだけを安全に残してから削除する方法がおすすめです。
タブは自動で閉じるように設定することもできるので、手動での操作が面倒な方にも解決策があります。
本記事では、一括削除の具体的な手順から、間違えて消した時の復元方法まで、すべて解説しています。
iPhoneのSafariのタブを一括削除する手順と設定方法
- iPhoneのタブボタンからすべてを閉じる
- iPadで開いているページをまとめて消去する
- Macで素早く操作するためのショートカット
- 保存期間を指定して自動的に削除する
- 削除ボタンが表示されずできない時の確認事項
- ブラウザの動作が重い状態を改善する
iPhoneのタブボタンからすべてを閉じる
Safariで開いているたくさんのページを一度に消すには、画面右下にある「タブ」アイコンを長押しする方法が一番早いです。
ひとつひとつ「×」ボタンを押して消す必要はありません。
この操作を知っているだけで、毎日のスマホ操作がぐっと楽になりますよ。
具体的な手順はとても簡単なので、一緒にやってみましょう。
一括削除の手順
iPhoneの画面を見ながら、次の順番でタップしてみてください。
- Safariアプリを開く
- 画面の右下にある、四角が重なったような「タブ」アイコンを長押しする
- 出てきたメニューの中から「〇個のタブをすべて閉じる」を選ぶ
- 確認画面が出るので、もう一度「〇個のタブをすべて閉じる」をタップする
これだけで、数百個たまっていたタブも一瞬で消え去ります。
もし間違えて消してしまっても、直後であれば取り消すこともできるので安心してくださいね。
長押しではなく普通にタップしてしまうと、タブの一覧画面に行くだけになってしまいます。
その場合は、一覧画面の右下にある「完了」ボタンを長押しすることでも、同じように削除メニューが出せますよ。
自分のやりやすい方で試してみてください。
定期的にこの操作をしておくと、Safariの中身がスッキリして気持ちよく使えます。
iPadで開いているページをまとめて消去する
iPadの場合も基本操作はiPhoneと似ていますが、画面が大きい分、ボタンの場所が少し違います。
画面右上の四角いアイコンを長押しすることで、開いているページをまとめて消去できますよ。
iPadは大画面でネットサーフィンが快適なので、ついついページを開きすぎてしまいますよね。
気づいたら500個もタブが開いていた、なんてことも珍しくありません。
そんな時は、以下の手順でサクッと整理整頓しましょう。
iPadでの操作手順
iPadを横向きに使っている場合も縦向きの場合も、基本的には同じ場所にボタンがあります。
- iPadでSafariを開く
- 画面の右上にある「四角が2つ重なったアイコン」を長押しする
- メニューが表示されるので「すべてのタブを閉じる」を選択する
- 「〇個のタブを閉じる」という確認ボタンをタップする
これで完了です。
もし長押しがうまくいかない時は、一度アイコンをタップしてタブ一覧画面を表示させてみてください。
その画面の右上にある「完了」という文字を長押しすることでも、同じように一括削除が可能です。
iPadはパソコンのように使うことも多いので、作業が終わったら一度リセットする習慣をつけるといいかもしれません。
Macで素早く操作するためのショートカット
MacのSafariを使っているなら、マウスでポチポチ操作するよりも、キーボードを使う方が断然早くてスマートです。
「Option」キーを押しながら「×」ボタンをクリックする方法を覚えれば、一瞬で他のタブを片付けられます。
Macで調べ物をしていると、気がついたらタブが横にずらっと並んでしまっていることはありませんか。
そんな時に便利な方法をいくつか紹介しますね。
Optionキーを使った方法
これが一番おすすめのテクニックです。
- 残したいタブの「×」ボタンにマウスカーソルを合わせる
- キーボードの「Option」キーを押したままにする
- その状態で「×」ボタンをクリックする
こうすると、クリックしたタブ以外のすべてのタブが消えます。
今見ているページだけ残して、あとは全部消したいという時にすごく便利ですよ。
メニューバーから消す方法
キーボード操作が苦手な方は、画面上のメニューからも操作できます。
- 画面左上のメニューバーにある「ファイル」をクリックする
- 「他のタブを閉じる」を選ぶ
もしこの項目が見当たらない場合は、キーボードの「Option」キーを押してみてください。
「タブを閉じる」という表示が、切り替わって表示されるはずです。
パソコンでの作業効率を上げるためにも、ぜひこの操作を取り入れてみてくださいね。
保存期間を指定して自動的に削除する
毎回手動でタブを消すのが面倒だと感じるなら、iPhoneの設定で自動的に削除するようにしてしまいましょう。
「設定」アプリから期間を選んでおけば、古いタブから勝手に消えていってくれます。
これなら、「いつの間にかタブがたまっていた」というストレスから解放されますよ。
ズボラさんにもぴったりの機能なので、ぜひ設定を見直してみてください。
自動削除の設定手順
この設定はSafariアプリの中ではなく、iPhone全体の「設定」アプリから行います。
- ホーム画面にある歯車のマークの「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Safari」をタップする
- 「タブ」という項目を探し、「タブを閉じる」をタップする
- 「手動」「1日後」「1週間後」「1ヶ月後」の中から好きな期間を選ぶ
おすすめは「1ヶ月後」です。
1日後だと、「あ、昨日のあれ見たかったのに」と思った時に消えてしまっていることがあるからです。
逆に1ヶ月経っても見ていないページなら、もう見ることはないでしょう。
自分の使い方に合わせて、ちょうどいい期間を選んでみてくださいね。
一度設定してしまえば、あとは放置しておくだけでSafariが勝手に掃除をしてくれます。
削除ボタンが表示されずできない時の確認事項
「教えられた通りにやっているのに、なぜか削除ボタンが出てこない」という時は、タブの検索機能が邪魔をしている可能性があります。
タブの一覧画面でキーワード検索をしている状態だと、一括削除のメニューが表示されない仕様になっているんです。
一度検索をキャンセルして、通常の画面に戻れば解決しますよ。
よくあるトラブルなので、焦らずに以下のポイントをチェックしてみてください。
チェックするポイント
もし「すべて閉じる」というメニューが出ない時は、画面を見てみましょう。
- 画面の上部(または下部)にある検索バーに文字が入っていませんか?
- タブが絞り込まれて表示されていませんか?
もし文字が入っていたら、検索バーの横にある「キャンセル」または「×」ボタンを押して文字を消してください。
すべてのタブが表示されている状態に戻ったら、もう一度「完了」ボタンやタブアイコンを長押ししてみましょう。
今度はちゃんと削除メニューが出てくるはずです。
また、そもそもタブが1つしか開いていない場合は、当然ですが「すべて閉じる」というメニューは出ません。
複数のページを開いているかどうかも、念のため確認してみてくださいね。
ブラウザの動作が重い状態を改善する
Safariの動きがカクカクしたり、ページの読み込みが遅いと感じたりするなら、タブの開きすぎが原因かもしれません。
何百個もページを開きっぱなしにしていると、iPhoneのメモリを使ってしまい、動作が重くなってしまうんです。
そんな時は、一度タブを全削除してリセットすると、サクサク動くようになりますよ。
重くなる原因と対策
スマホも人間と同じで、一度にたくさんのことを覚えようとすると疲れてしまいます。
タブを開いているということは、そのページの情報をいつでも出せるように待機させている状態です。
- 画像が多いサイト
- 動画が埋め込まれているページ
- 広告が多いブログ
こういったページがたくさん開かれていると、特に重くなりやすいですね。
「後で読むかもしれない」と思って残しておきたい気持ちもわかります。
でも、快適に使うためには定期的な大掃除が必要です。
もしどうしても残したいページがあるなら、「ブックマーク」や「リーディングリスト」に追加しておきましょう。
タブとして開いておくのではなく、必要な時にそこから開くようにすれば、Safariはずっと軽いまま使えますよ。
Safariのタブを一括削除して特定のページだけ残す裏技
必要なウェブサイトだけを選んで残す
すべてのタブを消したいわけではなく、「これとこれだけは後でまた見たい」というページを残して、他を一括削除したい場合は「タブグループ」を使うのがベストです。
タブグループという機能を使えば、今開いているたくさんのタブの中から、残したいものだけを別フォルダにまとめて保存できますよ。
つまり、必要なページを避難させてから、残りのタブを全部消す、という裏技的な手順になります。
この機能を使えば、誤って大事なページを消してしまう心配もなくなりますね。
タブグループに保存する手順
操作は少し手間がかかりますが、慣れればすぐにできるようになります。
- Safariのタブ一覧画面を開く
- 画面下部中央にある「タブグループ」のアイコン(一番下に四角が並んでいるアイコン)をタップする
- メニューの「新規タブグループ」または「新しいタブグループ」を選ぶ
- 「〇個のタブから新規タブグループ」を選択する
- グループの名前(例:あとで読む、仕事用など)を付けて「OK」をタップする
これで、今開いていたすべてのタブが、ひとつのグループとして保存されました。
次に、このグループに移動したら、元のタブ(スタートページ)に戻りましょう。
元のタブに戻ると、まだタブはたくさん残ったままになっています。
ここで「〇個のタブをすべて閉じる」を実行すると、先ほどグループに保存したタブは残したまま、今見えているタブだけをキレイに削除できますよ。
この方法をマスターすれば、もう「全部消しちゃうのが怖い」と思わずに済みますね。
間違って消してしまったタブを復元する
もし勢いよく一括削除してしまって、「あっ、今の消しちゃダメだった!」と後悔しても大丈夫です。
Safariには、最後に閉じたタブを簡単に元に戻すことができる復元機能が備わっています。
ただし、この機能が使えるのは、基本的に直前の操作で閉じたタブだけなので、気づいたらすぐに操作することが大切ですよ。
復元方法もとてもシンプルなので、うっかりミスをしても慌てないでくださいね。
閉じたタブを元に戻す方法
iPhoneの場合は、この操作だけで直前に閉じたタブが戻ってきます。
- Safariを開き、タブの一覧画面を表示する
- 画面下部中央にある「+(プラス)」ボタンを長押しする
- すると、「最近閉じたタブ」というリストが表示される
- その中から、元に戻したいウェブサイトの名前をタップする
これで、そのウェブサイトがもう一度開きます。
リストには、直近で閉じたページがいくつか表示されます。
「〇個のタブをすべて閉じる」という一括削除をした場合は、削除したすべてのタブがこのリストに載るわけではありません。
一括削除した場合は、最後に閉じた「タブのセット」が一つだけリストに載っていることが多いです。
この操作を使えば、間違えて消してしまった大事なページを救い出せる可能性が高いです。
ただし、iPhoneを再起動したり、時間が経ちすぎたりすると、このリストから消えてしまうことがあるので注意してくださいね。
プライベートモードのウィンドウを閉じる
Safariには、誰にも閲覧履歴を残さずにウェブサイトを見られる「プライベートブラウズ」という機能があります。
通常のタブとは別に、プライベートモードで開いたタブも、一括削除の操作で一緒に消すことができますよ。
ただし、プライベートブラウズで開いたタブは、閉じても履歴に残らないことが特徴です。
そのため、一括削除する前に、プライベートモードで何か大事なページを開いていないか確認しておくと安心です。
プライベートブラウズの見分け方
今開いているタブが、通常モードかプライベートモードかは、画面の色で簡単にわかります。
- 通常モード:Safariの背景が白っぽい色
- プライベートモード:Safariの背景が黒っぽい色
プライベートモードのタブだけを閉じたい場合は、タブ一覧画面で「プライベート」というボタンをタップして、プライベートタブの一覧に切り替えてから操作します。
- タブ一覧画面で「プライベート」をタップして切り替える
- 画面右下の「完了」ボタンを長押しする
- 「〇個のタブをすべて閉じる」を選ぶ
これで、プライベートモードのタブだけをすべて閉じることができました。
プライベートモードは、人に見られたくない情報を検索したり、他の人にスマホを貸す前に使ったりするのに便利ですね。
通常のタブと混ざってしまわないように、時々チェックする習慣をつけておくといいでしょう。
Macなどの他デバイスと連携する場合
iPhoneのSafariで開いているタブは、MacやiPadといった他のApple製品とも連携していることがあります。
この連携機能は「iCloudタブ」と呼ばれ、別のデバイスで開いたページもiPhoneから見ることができる便利な機能です。
しかし、この連携のおかげで、iPhoneでタブを一括削除しても、他のデバイスにはタブが残っていることがあります。
もし本当にすべてのタブをリセットしたいなら、iCloudタブについても理解しておきましょう。
iCloudタブの仕組みと削除の注意点
iCloudタブは、Apple IDでサインインしているすべてのデバイス間で、開いているタブの情報を共有する機能です。
これは、Safariの「タブグループ」とは違い、今まさに開いている状態を共有しています。
- iPhoneで一括削除した場合: そのiPhoneで開いていたタブは消えます。しかし、iPadやMacで開いているタブには影響しません。
- 他のデバイスのタブを見たくない場合: iPhoneのタブ一覧画面を下にスクロールすると、「〇〇(デバイス名)のiCloudタブ」という項目が見えます。
このiCloudタブのリストから、他のデバイスのタブを個別にスワイプして削除することも可能です。
しかし、そのデバイス自体でタブを閉じる方が確実です。
もし「タブを閉じる自動設定」をオンにしているなら、その設定はiCloudタブにも適用されます。
「1週間後にタブを閉じる」設定にしていれば、Macで開きっぱなしのタブも、1週間経てば自動的に閉じられることになります。
デバイスをまたいでタブをきれいに保ちたいなら、この自動設定を「オン」にしておくのが一番楽な方法です。
Safariのタブを一括削除まとめ
- Safari タブ 一括削除は、タブアイコンの長押し操作が最も速い方法です。
- iPhoneやiPadの動作が重いと感じたら、まずタブの削除を試みましょう。
- 消したくないタブがある場合は、タブグループ機能で事前に残す設定をすれば安心です。
- 間違って閉じてしまっても、「+」ボタンの長押しで復元できる可能性があります。
- 「設定」アプリから期間を指定することで、古いタブを自動で削除できます。
- Macで操作する際は、Optionキーを使ったショートカットで素早く整理が可能です。
- 削除できない時は、検索バーに文字が残っていないかを確認しましょう。