Safariで検索できない時は、まずWi-Fiなどの通信状況の確認や、アプリの再起動を試しましょう。
多くの場合、これらの簡単な対処法で問題は解決します。
それでも直らない場合、iPhoneやMac本体の設定、またはソフトウェアが原因かもしれません。
この記事では、初心者でも分かる簡単な手順から、少し専門的な設定の見直しまで、原因別に解決策を網羅しています。
これを読めば、あなたのSafariが検索できない問題もきっと解決するはずです。
Safariで検索できない時にまず試したい簡単な対処法
- Wi-Fiとモバイルデータ通信の接続を確認する方法
- Safariのタブをすべて閉じてアプリを再起動する手順
- iPhoneやMac本体を再起動するやり方
- 溜まった検索履歴とWebサイトデータを消去するには?
- 検索エンジンをGoogleから一度変更して戻す方法
Wi-Fiとモバイルデータ通信の接続を確認する方法
Safariで検索ができない時、まず最初に確認すべきなのはインターネットへの接続状況です。
ウェブサイトを見るためには、Wi-Fiかモバイルデータ通信のどちらかでインターネットにつながっている必要があります。
確認方法はとても簡単ですよ。
iPhoneの場合、画面の右上隅から下にスワイプ(ホームボタンがある機種は下から上にスワイプ)して、コントロールセンターを表示させてみてください。
- Wi-Fiの扇形のアイコンが青色になっていますか?
- モバイルデータ通信のアンテナのアイコンが緑色になっていますか?
どちらかが有効になっていれば、基本的にはインターネットに接続されているはずです。
もしWi-Fiに接続しているのに検索できない場合は、一度Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信だけで試してみましょう。
逆に、モバイルデータ通信でつながらない時は、Wi-Fiに接続してみてください。
これでもダメな場合は、「機内モード」のオン・オフを試すのも効果的です。
コントロールセンターの飛行機のアイコンをタップして一度オンにし、10秒ほど待ってからもう一度タップしてオフにします。
これで電波のつかみ直しが行われ、接続が改善することがあります。
自宅のWi-Fiの場合は、ルーターの電源を一度抜いて、少し待ってから差し直す「ルーターの再起動」も試す価値がありますよ。
Safariのタブをすべて閉じてアプリを再起動する手順
インターネット接続に問題がないのにSafariで検索できない場合、次はSafariアプリ自体に一時的な不具合が起きている可能性を考えましょう。
たくさんタブを開きっぱなしにしていると、アプリの動作が不安定になることがあります。
そんな時は、一度すべてのタブを閉じてから、Safariアプリを完全に終了させてみましょう。
【Safariのタブをすべて閉じる手順】
- まず、Safariアプリを開きます。
- 画面の右下にある、四角が二つ重なったような「タブ」アイコンを長押ししてください。
- メニューが表示されるので、その中から「〇個のタブをすべて閉じる」を選択します。
【Safariアプリを再起動する手順】
- タブをすべて閉じたら、iPhoneの画面下部から中央に向かって上にスワイプし、途中で指を止めます。(ホームボタンがある機種は、ホームボタンを2回連続で押します)
- 起動しているアプリの一覧(マルチタスク画面)が表示されます。
- その中からSafariの画面を探し、指で上にスワイプして完全に終了させます。
- ホーム画面に戻り、もう一度Safariのアイコンをタップして起動します。
この操作で、アプリがリフレッシュされて、検索できなかった問題が解決することがよくあります。
とても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
iPhoneやMac本体を再起動するやり方
アプリの再起動でも直らない場合、次に試したいのがiPhoneやMac本体の再起動です。
再起動することで、デバイス内部のメモリが整理され、目に見えない様々なシステム上のエラーが解消されることがあります。
「調子が悪くなったらまず再起動」というのは、昔から言われる基本的な対処法ですが、今でも非常に効果的ですよ。
【iPhoneの再起動方法(Face ID搭載モデルの場合)】
- サイドボタン(電源ボタン)と、音量ボタンのどちらか一方を同時に長押しします。
- 「スライドで電源オフ」という表示が出てくるので、スライダを右に動かして電源を完全に切ります。
- 30秒ほど待ってから、Appleのロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しして、電源を入れ直します。
【Macの再起動方法】
- 画面の左上にあるAppleのリンゴのマークをクリックします。
- 表示されたメニューの中から「再起動」を選択します。
- 確認画面が表示されたら、再度「再起動」ボタンをクリックします。
再起動は、一時的な不具合を解消するための万能薬のようなものです。
Safariで検索できない問題だけでなく、なんとなく動作が遅いと感じる時などにも役立ちます。
少し時間はかかりますが、試してみる価値は十分にあります。
溜まった検索履歴とWebサイトデータを消去するには?
Safariを長く使っていると、閲覧したサイトの履歴や一時ファイル(キャッシュ)がどんどん溜まっていきます。
これらが原因でSafariの動作が重くなり、検索に影響を及ぼすことがあります。
そんな時は、これらのデータを一度スッキリ消去してみましょう。
【iPhoneで履歴とデータを消去する手順】
- まず、iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- メニューを下にスクロールして、「Safari」という項目を探してタップします。
- さらに下にスクロールしていくと、「履歴とWebサイトデータを消去」という青い文字のメニューがあるので、そこをタップします。
- 確認画面が表示されるので、赤い文字の「履歴とデータを消去」をタップすれば完了です。
この操作を行うと、以下のデータがすべて削除されます。
- ウェブサイトの閲覧履歴
- Cookie(ログイン情報などを保存するファイル)
- キャッシュ(一度見たページの表示を速くするための一時データ)
注意点として、いろいろなサイトで自動ログインが解除されてしまうことがあるので、パスワードなどを忘れている場合は気をつけてください。
ただ、この操作でSafariの動作が軽快になり、検索できない問題が解決するケースはとても多いです。
定期的なお掃除のような感覚で、試してみるのがおすすめですよ。
検索エンジンをGoogleから一度変更して戻す方法
Safariの検索機能は、実は裏側でGoogleやYahoo!といった「検索エンジン」のシステムを利用しています。
ごく稀に、この検索エンジンのサーバー側で一時的な問題が発生し、検索結果を返せなくなっている可能性があります。
そんな時は、一度利用する検索エンジンを別のものに変更し、また元に戻すという操作で接続がリフレッシュされ、問題が解決することがあります。
【検索エンジンを変更する手順】
- iPhoneの「設定」アプリを開き、「Safari」をタップします。
- 「検索」というカテゴリの中にある「検索エンジン」という項目をタップしてください。
- 現在「Google」にチェックが入っているはずなので、それを「Yahoo!」や「DuckDuckGo」など、別のものに一度変更します。
- 設定画面を閉じ、Safariアプリで何か適当な言葉を検索してみます。
- 検索ができてもできなくても、もう一度「設定」→「Safari」→「検索エンジン」と進み、設定を「Google」に戻します。
この「一度浮気して戻ってくる」ような操作だけで、なぜか不具合が直ってしまうことがあるのです。
検索エンジンとの間の接続設定がリセットされるのが理由だと考えられます。
数秒で終わる簡単な作業なので、だまされたと思って試してみてください。
それでもSafariで検索できない時に確認する原因と設定
- 機能制限(スクリーンタイム)でWebコンテンツが制限されている?
- 「サーバが見つかりません」と表示される時のDNS設定変更
- 特定の文字だけ入力できない時のキーボード辞書リセット
- ソフトウェア・アップデートを最新にする必要性
- 何をしても直らない場合のネットワーク設定リセット
- Macで検索バーが反応しない時の対処法
機能制限(スクリーンタイム)でWebコンテンツが制限されている?
いろいろ試してもSafariで検索できない場合、iPhoneの「スクリーンタイム」機能が原因かもしれません。
これは、子どものスマホ利用を管理したり、特定のアプリや機能に制限をかけたりするための機能です。
自分で設定した覚えがなくても、以前に設定したまま忘れていたり、家族が設定したりしている可能性があります。
特に「Webコンテンツ」の項目が制限されていると、検索キーワードによってはページが一切表示されなくなります。
【スクリーンタイムの確認手順】
- まず、iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- メニューの中から「スクリーンタイム」をタップします。
- 次に「コンテンツとプライバシーの制限」という項目をタップしてください。
- もし、この画面の一番上にある「コンテンツとプライバシーの制限」のスイッチがオン(緑色)になっていたら、設定を確認する必要があります。
- 「コンテンツ制限」をタップし、次の画面で「Webコンテンツ」を選びます。
- ここで「成人向けWebサイトを制限」や「許可されたWebサイト」にチェックが入っていると、それが原因で検索できなくなっている可能性があります。
一番上の「制限なし」にチェックを入れ直すことで、問題が解決するか試してみてください。
この設定が原因だった場合、特定のサイトだけでなく、多くの検索結果が表示されるようになるはずです。
「サーバが見つかりません」と表示される時のDNS設定変更
Safariで検索した時に、「サーバが見つかりません」というエラーメッセージが表示されることがあります。
これは、多くの場合「DNS」というインターネットの仕組みに問題が起きているサインです。
DNSは、インターネット上の「住所録」のようなもので、私たちが入力したウェブサイト名(例:google.com)を、コンピュータが理解できるIPアドレス(例:8.8.8.8)に変換してくれる役割を担っています。
この住所録の参照先を、信頼性の高い別のものに変更することで、問題が解決することがあります。
【Wi-Fi接続時のDNS設定変更手順】
- 「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」をタップします。
- 現在接続しているWi-Fi名の右側にある、丸の中に「i」が入ったマークをタップします。
- 画面を下にスクロールして、「DNSを構成」という項目を見つけてタップします。
- 「自動」から「手動」に切り替え、「サーバを追加」をタップします。
- ここに、Googleが提供している「8.8.8.8」と入力します。もう一度「サーバを追加」して「8.8.4.4」も入力しておくと、より安定します。
- 元々あったサーバは左の赤いマイナスボタンで削除し、右上の「保存」をタップすれば完了です。
これはWi-Fi接続時のみ有効な対処法ですが、特定のWi-Fi環境でだけ検索できなくなる場合に非常に効果的です。
特定の文字だけ入力できない時のキーボード辞書リセット
「Safariの検索窓に、なぜか特定の文字だけ入力できない」という不思議な現象が起きることがあります。
例えば、「さ」と打とうとしても反応しない、といったケースです。
これは、文字入力の際の予測変換などを学習する「キーボードの辞書」に、何らかの不具合が生じている可能性があります。
そんな時は、この学習した辞書を一度リセットしてみるのが効果的です。
【キーボードの変換学習をリセットする手順】
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 画面の一番下までスクロールし、「転送またはiPhoneをリセット」を選びます。
- 次に、画面下部の「リセット」をタップします。
- リセットメニューの一覧から、「キーボードの変換学習をリセット」を選択してください。
- iPhoneのパスコードを求められるので入力すると、最終確認が表示され、実行すれば完了です。
この操作を行うと、あなたがよく使う単語の変換候補などが初期化されます。
ただし、自分でユーザー辞書に登録した単語は消えませんので安心してください。
リセット直後は少し変換が不便に感じるかもしれませんが、使っていくうちにiPhoneが再び学習してくれます。
他のデータを消すことなく、キーボード入力の問題だけを解決できる可能性のある方法です。
ソフトウェア・アップデートを最新にする必要性
いろいろな対処法を試してもSafariの不具合が直らない場合、iPhoneやMacのOS(基本ソフト)自体が古いことが原因かもしれません。
Appleは、OSのアップデートを通じて、Safariのバグ修正やセキュリティの強化を定期的に行っています。
古いバージョンのままだと、既知の不具合が解消されないままだったり、最新のウェブサイトが正しく表示・検索できなかったりすることがあります。
ソフトウェアを最新の状態に保つことは、問題を解決する上で非常に重要です。
【iPhoneでアップデートを確認・実行する手順】
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 次に、「ソフトウェアアップデート」という項目を選択します。
- 「アップデートを確認中」と表示された後、もし新しいバージョンがあれば詳細が表示されます。
- 「ダウンロードしてインストール」をタップし、パスコードを入力すればアップデートが始まります。
アップデートには、ある程度の時間とバッテリー残量が必要です。
また、大容量のデータをダウンロードするため、Wi-Fiに接続している時に行うのがおすすめです。
面倒に感じるかもしれませんが、このアップデート一つで、悩んでいた検索できない問題が嘘のように解決するケースも少なくありません。
時間に余裕がある時に、ぜひ試してみてください。
何をしても直らない場合のネットワーク設定リセット
これまで紹介したすべての方法を試しても、Safariで検索できない問題が解決しない。
そんな時に試す価値がある、最終手段の一つが「ネットワーク設定をリセット」です。
これは、iPhoneが記憶しているインターネット関連の設定を、すべて工場出荷時の状態に戻す操作です。
強力な方法である一方、いくつかの注意点もあります。
【ネットワーク設定をリセットする手順】
- 「設定」アプリから「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」と進みます。
- 「リセット」をタップし、メニューの中から「ネットワーク設定をリセット」を選びます。
- パスコードを入力すると、最終確認のポップアップが表示されるので、実行します。
この操作でリセットされる主な設定は以下の通りです。
- 保存されていたすべてのWi-Fiのパスワード
- Bluetoothでペアリングした機器の情報
- VPNの設定
- モバイルデータ通信のAPN設定(通常は自動で再設定されます)
つまり、リセット後は自宅や職場のWi-Fiにパスワードを再入力して接続し直す必要があります。
少し手間はかかりますが、原因不明の通信系の不具合を解消する効果は高いです。
他の設定には影響しないので、iPhoneの初期化よりは気軽に試せます。
本当に困った時の最後の砦として、覚えておくと良いでしょう。
Macで検索バーが反応しない時の対処法
MacのSafariで、検索バー自体がクリックできない、または文字を入力しても反応しない、という特有の症状が出ることがあります。
これは、Safariの機能拡張や、設定ファイルが原因となっている可能性が考えられます。
いくつか対処法を試してみましょう。
【対処法1:機能拡張を一時的にオフにする】
広告ブロックなど、後から追加した機能拡張が干渉していることがあります。
- Safariを開き、メニューバーの「Safari」から「設定」を選びます。
- 「機能拡張」のタブをクリックします。
- 左のリストにある機能拡張のチェックボックスを、すべて外してみてください。
これで検索バーが正常に戻れば、どれかの機能拡張が原因です。一つずつチェックを入れ直して、原因のものを特定しましょう。
【対処法2:セーフモードで起動してみる】
Macをセーフモードで起動すると、最小限のシステムだけで立ち上がり、問題の切り分けができます。
- Macをシステム終了します。
- 電源ボタンを長押しし、「起動オプションを読み込み中」と表示されたら押し続けます。
- 起動ディスクが表示されたら、それを選択したままShiftキーを長押しし、「セーフモードで続ける」をクリックします。
セーフモードのSafariで問題が起きなければ、再起動するだけで直ることがあります。
これらの方法で、Mac特有の検索バーの問題に対応してみてください。
safariで検索できないまとめ
- まず試すのはWi-Fiやモバイルデータ通信の接続確認と、Safariアプリの再起動です。
- iPhoneやMac本体を再起動すると、システムの一時的な不具合が解消されることがあります。
- 溜まった検索履歴やWebサイトデータを消去すると、動作が軽快になり直る場合があります。
- スクリーンタイムの機能制限で、意図せずWebコンテンツの閲覧が制限されている可能性があります。
- 「サーバが見つかりません」と表示されるなら、DNS設定の変更が有効な対処法です。
- ソフトウェア・アップデートで、Safariの不具合が修正されている場合があるので最新版か確認しましょう。
- 何をしても直らない最終手段として、Wi-Fi等の設定を初期化するネットワーク設定リセットがあります。