iPhoneウォレットに追加できない9つの原因と解決策|VISA・Suicaが登録できない時の対処法も

iPhoneのウォレットにカードを追加できない場合、まずはお使いのカードがApple Payに対応しているか確認しましょう。

多くは通信環境の見直しや、入力情報の再確認、iPhoneの再起動といった簡単な操作で解決します。

この記事では、カードが追加できない原因を9つのパターンに分けて、具体的な解決策を一つずつ紹介します。

VISAやSuicaでつまずいた時の対処法も解説しているので、あなたの問題もきっと解決するはずです。

最後まで読めば、スムーズにカードを登録できるようになります。

目次

iPhoneのウォレットにカードを追加できない場合の基本的な確認事項

「このカードは追加できませんでした」と表示される主な原因は?

「このカードは追加できませんでした」というメッセージが表示される場合、原因は一つではなく、いくつか考えられます。

慌てずに、まずは落ち着いて原因を探っていきましょう。

主な原因としては、以下のようなケースが挙げられます。

  • お持ちのカードが、そもそもApple Payに対応していない。
  • カード会社のサーバーが、メンテナンスや一時的な障害で停止している。
  • 入力したカード番号や有効期限、セキュリティコードが間違っている。
  • カードの利用限度額を超えている、または支払いが遅れていて利用が停止されている。

まずは、入力したカード情報に間違いがないか、もう一度ゆっくり確認してみてください。

それでもダメな場合は、お使いのカード会社の公式サイトや公式アプリをチェックしてみましょう。

「システムメンテナンスのお知らせ」や「障害情報」といった案内が出ていることもよくあります。

特に、深夜や早朝の時間帯はメンテナンスが行われている可能性が高いです。

カード自体に問題がなく、情報も合っているのにエラーが出る場合は、iPhone側に原因があるかもしれません。

サーバーに接続できないエラーが出た時の対処法

「サーバーに接続できません」というエラーは、iPhoneの通信状態が不安定な時に表示されることがほとんどです。

このエラーが出た時は、通信環境を見直すことで解決できる可能性が高いですよ。

以下の方法を順番に試してみてください。

  1. Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信で試す
    ご自宅や公共のWi-Fiが不安定な場合、一度Wi-Fiをオフにして、4Gや5Gのモバイルデータ通信に切り替えてから再度追加を試してみてください。
  2. 安定したWi-Fi環境で試す
    逆に、モバイルデータ通信の電波が弱い場所にいる場合は、電波状況の良い、安定したWi-Fiに接続してから試すと成功することがあります。
  3. 機内モードをオン・オフする
    コントロールセンターから飛行機マークの「機内モード」を一度オンにし、10秒ほど待ってから再度オフにしてみてください。これで通信機能がリセットされ、問題が解消される場合があります。
  4. 時間をおいてから試す
    Appleやカード会社のサーバーが一時的に混み合っている可能性も考えられます。少し時間をおいてから、もう一度試してみると、あっさり登録できることもありますよ。

Apple Payに対応しているカードか確認する方法

ウォレットに追加しようとしているカードが、そもそもApple Payに対応しているかどうかを確認するのが、解決への一番の近道です。

確認方法はとても簡単で、Appleの公式サイトでチェックするのが最も確実ですよ。

Googleなどの検索エンジンで、「Apple Pay 対応カード」と検索してみてください。

すると、Appleの公式サポートページがすぐに見つかるはずです。

そのページには、日本国内でApple Payに対応している銀行やカード発行会社の一覧が掲載されています。

注意したいのは、VISAやMastercardといった国際ブランド名ではなく、「楽天カード」や「三井住友カード」といった、カードを発行している会社名で探すことです。

ご自身のクレジットカードを発行している会社の名前がリストにあれば、そのカードはApple Payに対応しています。

逆に、リストに名前がなければ、残念ながらそのカードはウォレットに追加することができません。

また、カードの券面にApple Payのマークがなくても対応している場合もあれば、同じカード会社でも一部の種類のカードだけが非対応というケースもあります。

まずは公式サイトのリストで、ご自身のカード発行会社が対応しているかを確認してみましょう。

登録できるカードの上限枚数に達していない?

iPhoneのウォレットに登録できるカードの枚数には、実は上限が設けられています。

もし上限に達していると、新しいカードを追加することはできません。

お使いのiPhoneのモデルによって、登録できる枚数が異なります。

  • iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X以降のモデル:最大16枚
  • 上記より前のモデル(iPhone 7など):最大8枚

自分が何枚のカードを登録しているかを確認するには、ウォレットアプリを開いて、登録済みのカードを数えてみてください。

もし、この上限枚数に達してしまっている場合は、現在使っていないカードをウォレットから削除する必要があります。

カードの削除は簡単です。

ウォレットアプリを開き、削除したいカードを選んでタップします。

右上に表示される「…」のマークをタップし、次の画面で「カード情報を表示」を選びます。

一番下にスクロールすると「このカードを削除」という項目があるので、これをタップすれば削除完了です。

もう使わなくなったお店のポイントカードや、有効期限が切れたクレジットカードなどを整理して、新しいカードを追加するスペースを確保しましょう。

iOSが古いバージョンだと追加できない?

iPhoneの基本ソフトである「iOS」のバージョンが古いと、セキュリティ上の問題や、新しい機能に対応できずにカードを追加できないことがあります。

カードの追加でエラーが出る場合は、お使いのiPhoneのiOSが最新の状態になっているかを確認してみてください。

確認とアップデートの手順はとても簡単です。

まず、ホーム画面から「設定」アプリを開きます。

次に、「一般」という項目をタップしてください。

そして、「ソフトウェア・アップデート」を選択します。

この画面で「お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されれば問題ありません。

もし、「ダウンロードしてインストール」といった表示が出た場合は、iOSが古いバージョンであるため、アップデートを行いましょう。

アップデートを行う際は、いくつか注意点があります。

まず、データ通信量が大きいため、Wi-Fiに接続した状態で行うのがおすすめです。

また、アップデートの途中で電源が切れてしまうと故障の原因になるため、バッテリーが十分に充電されているか、充電ケーブルに接続した状態で始めてくださいね。

iOSを最新に保つことは、カード追加の問題解決だけでなく、iPhoneを安全に使うためにもとても重要です。

iPhoneの地域設定は日本になっている?

意外と見落としがちなのが、iPhone本体の「地域設定」です。

日本国内で発行されたクレジットカードやデビットカードを追加する場合、iPhoneの地域設定が「日本」になっていないと、正しく認証されずに追加できないことがあります。

海外旅行の際に設定を変更したまま忘れていたり、何かの拍子に設定が変わってしまっていたりする可能性も考えられます。

一度、設定を確認してみましょう。

確認方法は以下の通りです。

  1. ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
  2. 「一般」をタップします。
  3. 下にスクロールして「言語と地域」という項目を選びます。
  4. 次の画面に表示される「地域」の項目が「日本」になっているかを確認してください。

もし、「日本」以外の国に設定されていた場合は、ここをタップしてリストから「日本」を選択し直しましょう。

この設定は、ウォレット機能だけでなく、App Storeの表示などにも影響する部分です。

日本のカードを追加しようとしているのにうまくいかない場合は、この地域設定が原因かもしれませんので、ぜひチェックしてみてください。

まず試したいiPhoneの再起動手順

いろいろ試してみても原因がよくわからない…そんな時に、まず試してほしいのがiPhoneの再起動です。

「再起動するだけで?」と思うかもしれませんが、一時的なシステムの不具合や、目に見えないエラーが原因でカードを追加できない場合、再起動することで問題があっさり解決することは非常によくあります。

再起動を行うことで、iPhoneの内部的な動作が一度リフレッシュされ、正常な状態に戻るからです。

再起動の手順は、お使いのiPhoneのモデルによって少し異なります。

【Face ID搭載モデル(iPhone X以降)の場合】

  1. 本体の側面にあるサイドボタンと、音量ボタンのどちらか一方を同時に長押しします。
  2. 「スライドで電源オフ」という表示が出たら、スライダをドラッグして電源を切ります。
  3. 画面が完全に真っ暗になったら、30秒ほど待ってから、Appleのロゴが表示されるまで再度サイドボタンを長押しします。

【ホームボタン搭載モデル(iPhone SE 第2・第3世代、iPhone 8など)の場合】

  1. 本体の側面(または上部)にあるサイドボタン(またはトップボタン)を長押しします。
  2. 「スライドで電源オフ」の表示が出たら、スライダを操作して電源を切ります。
  3. 電源が切れたら、Appleロゴが出るまで再度ボタンを長押しします。

何かトラブルがあった時の基本操作として、ぜひ覚えておいてくださいね。

iPhoneのウォレットに特定のカードを追加できない時の原因と解決策

クレジットカード情報(セキュリティコードなど)の入力ミスはない?

カードを追加できない原因として、実は一番多いのが、カード情報の単純な入力ミスです。

急いでいると、つい数字や文字を打ち間違えてしまうことがありますよね。

もう一度、ゆっくりと情報が正しく入力されているか確認してみましょう。

特に、以下の4つの項目は間違いやすいポイントです。

  • カード番号:16桁の長い数字です。1桁でも間違っていると当然エラーになります。カメラでスキャンした場合も、正しく読み取れているか必ず目で確認してください。
  • 有効期限:「月/年」の順番が逆になっていないでしょうか。例えば「08/29」なら、2029年の8月です。
  • セキュリティコード:カードの裏面にある3桁の数字(アメックスの場合は表面の4桁)です。これが一番間違いやすいかもしれません。
  • カード名義人:ローマ字のスペルは合っていますか?お名前と苗字の順番も、カードに記載されている通りに入力しましょう。

特に、カメラでの自動読み取り機能を使った場合は、光の加減などで間違って認識されていることもあります。

自動で入力された情報も、必ず一つひとつ自分の目で確かめることが大切ですよ。

VISAブランドのカードで失敗する時の注意点

「VISA」ブランドのカードなのに、なぜかウォレットに追加できない、というケースがあります。

これは、VISAだからダメ、ということではなく、そのカードを発行している会社の方針や、カードの種類が原因であることがほとんどです。

特に、以下の点を確認してみてください。

まず、一部のプリペイドカードやデビットカードの中には、Apple Payに対応していないものがあります。

カードの券面に「VISA」と書かれていても、発行元の会社がApple Payの支払いを許可していないと、登録はできません。

また、カードによっては「3Dセキュア」という本人認証サービスへの登録が必須になっている場合があります。

これは、オンラインで安全に決済するための仕組みで、事前にカード会社のサイトでパスワードなどを設定しておく必要があります。

この3Dセキュアの設定が完了していないために、ウォレットへの追加ができないケースは意外と多いです。

お使いのカード会社のウェブサイトで、Apple Payへの対応状況や、3Dセキュアの登録が必要かどうかを一度確認してみることをお勧めします。

JCBカードがうまく登録できない場合のチェック項目

JCBカードは、日本の多くのカードがApple Payに対応していますが、それでも追加できない場合はいくつかチェックしたい項目があります。

JCBカードの登録でうまくいかない場合、多くは本人認証のステップでつまずいています。

まず確認したいのが、「MyJCB」などの会員専用オンラインサービスに登録しているか、という点です。

ウォレットにカードを追加する際、最終段階で「J/Secure™」というJCBの本人認証画面に移動することがあります。

この時、MyJCBのIDやパスワードを求められることがあるので、事前に登録を済ませておくとスムーズです。

もしパスワードを忘れてしまった場合は、再設定が必要になります。

また、カード会社に登録している電話番号が古いままになっていると、SMS(ショートメッセージ)での認証コードが届かず、手続きが完了できない原因になります。

携帯電話の番号を変更した方は、カード会社への届け出情報が最新になっているかを確認しましょう。

これらはJCBに限った話ではありませんが、特にJCBカードでこの認証プロセスが必要になることが多いので、一度ご自身の登録状況を見直してみてください。

Suicaがウォレットに入らない時の解決策

Suicaがウォレットに追加できない場合、いくつかの原因が考えられます。

まず、物理的なプラスチックのSuicaカードからiPhoneに移行しようとして失敗する場合は、そのカードが移行に対応しているかを確認しましょう。

一部の特殊な定期券や記念Suicaなどは、iPhoneに移行できないことがあります。

また、移行作業中は、iPhoneをSuicaカードの上にしっかりと重ねて、動かさないようにするのがコツです。

次に、ウォレットアプリ内で新しくSuicaを「発行」しようとしてうまくいかない場合です。

この場合、チャージに使用しようとしているクレジットカードに問題がある可能性が考えられます。

例えば、そのクレジットカードが本人認証(3Dセキュア)に対応していないと、Suicaへのチャージができず、発行に失敗することがあります。

別のクレジットカードで試してみると、うまくいくかもしれません。

そして意外な原因として、深夜の時間帯はSuicaのシステムがメンテナンスを行っていることがあります。

特に、夜中の2時から4時頃はサービスが停止していることが多いので、その時間を避けて再度試してみてください。

ポイントカードをスキャンして登録するコツ

お店のポイントカードをウォレットに追加しようとして、バーコードをスキャンしても「コードが認識されません」と表示されることがあります。

これは、全てのポイントカードがウォレットの直接スキャンに対応しているわけではないからです。

一番確実な方法は、そのお店の公式アプリからウォレットに追加することです。

多くのお店では、公式アプリの中に「Appleウォレットに追加」というボタンが用意されています。

例えば、Pontaカードなら「Pontaアプリ」、dポイントカードなら「dポイントクラブアプリ」といった具合です。

アプリ内の指示に従ってボタンを押すだけで、簡単にウォレットへ追加できます。

もし、どうしてもスキャンで登録したい場合は、カードのバーコード部分に光が反射しないように、明るい場所で試してみてください。

また、バーコードが汚れていたり、かすれていたりすると読み取りにくくなります。

しかし、基本的には「お店の公式アプリから追加する」のが最も確実で簡単な方法だと覚えておくと良いでしょう。

すべてのポイントカードが対応しているわけではないので、追加できなくても焦らないでくださいね。

それでも解決しない場合のカード会社への問い合わせ先

これまで紹介したすべての方法を試しても、どうしてもカードをウォレットに追加できない。

そんな時は、最終手段としてカードを発行している会社に直接問い合わせてみましょう。

なぜなら、Apple Payにカードを追加する際の最終的な承認は、Appleではなくカード会社が行っているからです。

カード会社側でセキュリティ上の理由からロックをかけていたり、何らかの理由で登録を許可していなかったりする可能性があります。

問い合わせ先は、お持ちのクレジットカードの裏面を見れば必ず記載されています。

「カードに関するお問い合わせ」や「インフォメーションデスク」といった名前で電話番号が書かれているはずです。

電話をかけたら、「iPhoneのAppleウォレットにカードを追加したいのですが、エラーが出てしまいます」と具体的に伝えましょう。

本人確認の後、なぜ登録できないのか、その理由をオペレーターの方が調べてくれるはずです。

利用者側ではどうにもできない問題であることも多いので、困った時は遠慮せずに専門家であるカード会社に頼るのが、一番の解決策になりますよ。

iPhone ウォレット 追加できないまとめ

  • iPhoneウォレットに追加できない主な原因は、カード情報の入力ミスやApple Pay非対応です。
  • 「サーバーに接続できない」エラーは、通信環境の見直しやiPhoneの再起動で解決することが多いです。
  • 登録できるカードの上限枚数(iPhone 8以降は16枚)に達していないか確認しましょう。
  • iOSが古いバージョンだと追加できないことがあるため、ソフトウェアは最新に保ちます。
  • VISAやJCBのカードで失敗する時は、3Dセキュアなどの本人認証設定を見直します。
  • Suicaがウォレットに入らない場合は、深夜のメンテナンス時間を避けて試してみてください。
  • すべての方法を試しても解決しない場合は、カード裏面の問い合わせ先に連絡するのが最終手段です。
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