iPhoneでタッチペンが急に反応しない場合、その原因はペンの不具合からiPhone本体の設定、保護フィルムの干渉までさまざまです。
しかし、多くは故障ではなく、簡単な確認や設定の見直しで解決できます。
突然ペンが使えなくなると、作業が止まってしまい焦りますよね。
この記事では、タッチペンが反応しなくなる原因の特定から、誰でもすぐに試せる具体的な治し方までを網羅的に紹介します。
あなたの状況に合った解決策がきっと見つかりますので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneでタッチペンが反応しないときの主な原因
- 最初に確認すべき基本的なチェック項目
- タッチペンのペン先が摩耗・汚損している場合
- 保護フィルムやガラスフィルムが干渉するケース
- iPhone本体のアクセシビリティ設定の見直し
- 特定のアプリ利用時のみ反応しなくなる理由
- 静電容量方式のタッチペンが機能しない仕組み
- アクティブスタイラスペンの充電切れやペアリングの問題
- iPhone本体のタッチパネルが故障している可能性
最初に確認すべき基本的なチェック項目
iPhoneでタッチペンが反応しないときは、まず基本的な項目をひとつずつチェックしてみましょう。
意外と見落としがちなポイントを確認するだけで、あっさり解決することがありますよ。
最初に試してほしいことは、以下の4つです。
- iPhoneを再起動する
- タッチペンの電源を入れ直す(アクティブスタイラスペンの場合)
- 機内モードをオン・オフしてみる
- iPhoneの画面をきれいな布で拭く
一時的なシステムの不具合であれば、iPhoneの再起動で直ることがほとんどです。
電源ボタンを長押しして、一度電源をオフにしてみてください。
また、Bluetoothで接続するタイプのアクティブスタイラスペンをお使いなら、ペンの電源を入れ直すことも有効です。
機内モードの切り替えも試す価値があります。
コントロールセンターから飛行機マークを一度タップしてオンにし、10秒ほど待ってからもう一度タップしてオフにしてみましょう。
ワイヤレス通信がリセットされて、不具合が解消される可能性があります。
最後に、iPhoneの画面の汚れです。
指紋や皮脂、ほこりなどが画面についていると、静電気の伝わり方がわるくなって反応が鈍ることがあります。
メガネ拭きのような、やわらかくてきれいな布で優しく拭いてあげてくださいね。
タッチペンのペン先が摩耗・汚損している場合
タッチペンのペン先がすり減っていたり汚れていたりすると、iPhoneが正しく反応しない原因になります。
ペン先は消耗品なので、長く使っているとどうしても劣化してしまいます。
とくに、ペン先がゴムやシリコンでできているタイプのタッチペンは、使っているうちに摩耗して接触が悪くなることが多いです。
ペン先が以下のようになっていないか、一度チェックしてみてください。
- ペン先がすり減って平らになっている
- ペン先に亀裂や破れがある
- ペン先にゴミやほこりが付着している
もしペン先がすり減っている場合は、交換が必要になります。
多くのタッチペンは交換用のペン先が付属していたり、別売りされていたりします。
お使いのタッチペンの取扱説明書などを確認して、対応するペン先に交換しましょう。
ペン先の交換ができないタイプのタッチペンの場合は、残念ながら買い替えを検討する必要があります。
また、ペン先に汚れが付着しているだけでも反応はわるくなります。
ペン先はとてもデリケートなので、ティッシュペーパーや乾いたやわらかい布で、そっと拭き取ってあげてください。
このとき、アルコールや洗剤を使うのは避けてくださいね。
ペン先の素材を傷めてしまう可能性があります。
定期的にペン先の状態をチェックして、きれいな状態を保つことが大切です。
保護フィルムやガラスフィルムが干渉するケース
iPhoneに貼っている保護フィルム、とくに厚みのあるガラスフィルムが原因で、タッチペンの反応がわるくなっている可能性があります。
タッチパネルは、画面に指やペンが触れたときの微弱な静電気の変化を読み取って動作しています。
そのため、分厚いフィルムが間にあると、その静電気の変化が伝わりにくくなってしまうのです。
一般的に、フィルムの厚さが0.3mmを超えてくると、反応が鈍くなる傾向があるといわれています。
現在お使いのフィルムの種類を確認してみてください。
- 一般的な保護フィルム(PET素材など)
- 薄いため、比較的干渉しにくいです。
- ガラスフィルム
- 強度が高いぶん厚みがあり、タッチペンの反応に影響が出やすいです。
- のぞき見防止フィルム
- 特殊な加工がされているため、厚みがあり感度が落ちる原因になることがあります。
- ブルーライトカットフィルム
- 製品によっては、タッチ感度に影響を与えるものもあります。
もし厚手のフィルムを貼っていて、タッチペンの反応だけがわるいと感じるなら、一度フィルムを剥がして試してみるのが一番確実な方法です。
フィルムを剥がした状態でタッチペンがスムーズに動くようであれば、フィルムが原因である可能性が非常に高いといえます。
その場合は、今より薄いタイプのフィルムに貼り替えるか、「タッチペン対応」とうたわれている製品を選ぶことをおすすめします。
フィルムの気泡や、端が浮いているだけでも反応はわるくなるので、貼り付けの状態もあわせて確認してみてくださいね。
iPhone本体のアクセシビリティ設定の見直し
iPhoneの「アクセシビリティ」設定が、タッチペンの反応に影響していることがあります。
この設定は、体の不自由な方をサポートするための機能ですが、意図せず設定が変更されていると、タッチ操作がうまくできなくなる場合があるのです。
とくに確認してほしいのが「タッチ調整」という項目です。
この設定がオンになっていると、タッチの感度や反応のしかたが変わってしまいます。
以下の手順で、設定を確認・変更してみてください。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」をタップします。
- 「タッチ」という項目を選択します。
- 一番上にある「タッチ調整」をタップして確認します。
もし「タッチ調整」がオン(緑色)になっていたら、一度オフに切り替えてみましょう。
そのうえで、タッチペンが反応するかどうかを試してみてください。
「タッチ調整」の中には、さらに細かい設定項目があります。
- 保持継続時間: 画面をタッチしてから認識されるまでの時間を調整します。この時間が長いと、素早いタッチに反応しなくなります。
- 繰り返しを無視: 素早い複数回のタッチを1回として認識させます。これもオンになっていると、意図した操作ができなくなる原因になります。
これらの設定は、手の震えなどがある方にとっては便利な機能です。
しかし、通常の使い方ではオフにしておくのが基本となります。
自分で設定した覚えがなくても、何かの拍子にオンになってしまうことも考えられます。
タッチペンの不具合を感じたら、まずこの「タッチ調整」の設定を見直してみてくださいね。
特定のアプリ利用時のみ反応しなくなる理由
タッチペンが特定のアプリを使っているときだけ反応しなくなる場合、その原因はiPhone本体やタッチペンではなく、アプリ側にある可能性が高いです。
すべてのアプリで問題なく使えるのに、お絵かきアプリやメモアプリなど、決まったアプリだけで不具合が起きるなら、アプリ固有の問題を疑いましょう。
考えられる理由は、主に以下の3つです。
- アプリが最新のiOSに対応していない
- iPhoneのOSをアップデートした直後などに起こりやすいです。アプリ側の対応が追いついていないのかもしれません。
- アプリ自体のバグや不具合
- アプリのアップデートで、予期せぬ不具合が発生することがあります。
- アプリの独自設定(パームリジェクションなど)
- お絵かきアプリなどには、ペンで描いているときに手が画面に触れても誤作動しないようにする「パームリジェクション」という機能があります。この設定が、お使いのタッチペンとうまく噛み合っていない可能性があります。
まずは、アプリが最新版にアップデートされているかを確認しましょう。
App Storeを開き、右上の自分のアイコンをタップすると、アップデート可能なアプリの一覧が表示されます。
もし対象のアプリがあれば、アップデートして再度試してみてください。
それでも改善しない場合は、アプリ内の設定を見直してみましょう。
とくにお絵かきアプリなら、「入力」や「ペン設定」といった項目に、使用するペンを選択するメニューや、パームリジェクションのオン・オフを切り替えるスイッチがないか確認します。
いろいろ試しても直らないときは、一度アプリを削除して、再インストールするのもひとつの手です。
ただし、アプリ内のデータが消えてしまう可能性があるので、事前にバックアップを取るのを忘れないでくださいね。
静電容量方式のタッチペンが機能しない仕組み
iPhoneの画面で使えるタッチペンの多くは、「静電容量方式(せいでんようりょうほうしき)」という仕組みを利用しています。
これは、人間の指が画面に触れたときに発生する微弱な静電気の変化を、iPhone側が検知して場所を特定する技術です。
つまり、ペン先から静電気が発生する(ように見せかける)ことで、iPhoneに「指で触られた」と認識させているわけですね。
この仕組みのため、静電容量方式のタッチペンが反応しないときには、特有の原因が考えられます。
| 原因 | なぜ反応しないか |
|---|---|
| 手袋をしている | 布が電気を通さないため、ペンを握っていても体からの静電気が伝わらない |
| ペン先が細すぎる | iPhoneが指と認識できるだけの十分な接触面積がない |
| ペン先以外の部分が画面に触れている | 複数の場所で静電気の変化が起き、iPhoneが混乱してしまう |
| 画面が濡れている | 水が電気を通してしまうため、触れた場所を正しく特定できない |
たとえば、冬場に手袋をしたままだと反応しないのは、手とペンが絶縁されてしまうからです。
また、ペン先が針のように細いタッチペンが一部で使えないのも、iPhoneが「指」として認識するのに必要な最低限の太さ(面積)に達していないためです。
この問題を解決するために、ペン先が細い「アクティブスタイラスペン」では、内部の電池で静電気を人工的に発生させることで、細いペン先でも反応するように作られています。
もしお使いのペンが電池不要のタイプで、ペン先が太く、導電性の繊維やシリコンゴムでできているなら、それは静電容量方式のタッチペンです。
この仕組みを少し知っておくと、なぜ反応しないのか、どうすれば改善するのかが見えてきやすくなりますよ。
アクティブスタイラスペンの充電切れやペアリングの問題
ペン先が細く、電源を必要とする「アクティブスタイラスペン」が反応しない場合、最も多い原因は充電切れか、iPhoneとのペアリング(接続)の問題です。
アクティブスタイラスペンは、ペン自体が静電気を発生させて動作するため、内蔵バッテリーの電力がなくなると全く反応しなくなります。
「昨日まで使えていたのに急に…」という場合は、まず充電切れを疑ってみましょう。
多くの製品には、充電中やバッテリー残量を示すLEDランプがついています。
ランプが赤く点滅していたり、そもそも点灯しなかったりする場合は、付属のケーブルで充電してあげてください。
充電時間は製品によって異なりますが、だいたい1時間から2時間ほどで完了するものが多いです。
次に確認したいのが、Bluetoothのペアリングです。
Apple Pencilをはじめ、多くのアクティブスタイラスペンは、iPhoneとBluetoothで接続して使用します。
この接続が何らかの理由で切れてしまうと、ペンが反応しなくなります。
以下の手順で、ペアリングの状態を確認し、必要であれば再接続を試みてください。
- iPhoneの「設定」アプリを開き、「Bluetooth」をタップします。
- 「自分のデバイス」の一覧に、お使いのペンの名前が表示されているか確認します。
- もし「未接続」となっていたら、ペンの電源を入れ直してみてください。
- それでも接続されない場合は、デバイス名の右にある「i」マークをタップし、「このデバイスの登録を解除」を選択して一度ペアリングを解除します。
- その後、ペンの説明書に従って、再度ペアリング作業をおこなってください。
充電とペアリング。
この2つを確認するだけで、アクティブスタイラスペンの問題はほとんどが解決するはずですよ。
iPhone本体のタッチパネルが故障している可能性
これまで紹介したすべての方法を試してもタッチペンが全く反応しない、そして指での操作にも違和感がある場合は、iPhone本体のタッチパネルが故障している可能性があります。
タッチペンだけでなく、指で触っても反応がなかったり、画面の一部だけが反応しなかったり、触っていない場所が勝手に動く「ゴーストタッチ」が起きたりする場合、故障のサインかもしれません。
タッチパネルの故障は、残念ながら自分で直すことはむずかしいです。
画面の部品が物理的にダメージを受けているか、内部の接続に問題が起きていることがほとんどだからです。
故障を疑う具体的な症状としては、以下のようなものがあります。
- 画面のどこを触っても、ペンでも指でも全く反応しない
- 画面の特定の列やエリアだけが反応しない
- 画面にひび割れや液晶漏れがある
- ゴーストタッチが頻繁に発生する
- 水没させてしまったことがある
これらの症状に心当たりがある場合は、専門家に見てもらうのが一番です。
iPhoneの修理を依頼できる窓口は、主に3つあります。
| 修理先の種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| Apple Store | 純正部品で安心、質の高いサービス | 予約が取りにくい、修理費用が高め |
| Apple正規サービスプロバイダ | Apple Storeと同等の品質、店舗数が多い | Apple Store同様、予約が必要な場合がある |
| 非正規の修理店 | 予約なしで即日対応が多い、費用が安い | 部品が純正でない、修理品質にばらつきがある |
AppleCare+に加入している場合は、Apple Storeか正規サービスプロバイダでの修理がおすすめです。
保証期間外であったり、少しでも費用を抑えたい場合は、信頼できる非正規の修理店を探すのも良いでしょう。
いずれにしても、まずは専門の窓口に相談して、見積もりを出してもらうことから始めてみてくださいね。
iPhoneでタッチペンが反応しないときの対処法
- 誰でも試せる簡単な治し方の手順
- タッチペンの感度を上げるための調整方法
- Apple Pencilが認識しない時の再接続プロセス
- 指以外のものでタッチペンを代用する裏技
- 100均(ダイソーなど)のタッチペンを使う際の注意点
- iOSのバージョンを最新にアップデートする
- それでも解決しない場合のタッチペンの選び方
誰でも試せる簡単な治し方の手順
タッチペンが反応しなくて困ったときは、まず落ち着いて簡単な対処法から試すのが解決への近道です。
原因を探るために確認した項目と重なる部分もありますが、おさらいも兼ねて、誰でもすぐにできる治し方の手順をまとめました。
以下のステップを上から順番に試してみてください。
- iPhoneの画面を拭く
- メガネ拭きのような、やわらかくて繊維の出ない布で画面の指紋や汚れを優しく拭き取ります。
- iPhoneを再起動する
- 一時的なシステムの不具合なら、これだけで直ることが本当に多いです。
- アクティブペンの電源と充電を確認する
- 電池で動くタイプのペンの場合、電源の入れ直しと充電残量のチェックは必須です。
- ペアリングを再設定する
- Bluetoothで接続するペンは、一度接続を解除してから再度ペアリングし直してみましょう。
- 保護フィルムを一度剥がしてみる
- もし可能であれば、フィルムが原因かどうかを切り分けるために、剥がした状態で操作できるか確認します。
多くの場合、これらの基本的な手順のどこかで問題は解決するはずです。
とくに、画面の汚れと再起動は、どんなトラブルにも有効な最初のステップといえます。
それでも改善しない場合は、タッチペンのペン先の摩耗や、iPhoneのアクセシビリティ設定など、少し踏み込んだ原因を探っていく必要があります。
焦らずひとつずつ、可能性を潰していくことが大切ですよ。
タッチペンの感度を上げるための調整方法
もしタッチペンの反応が全体的に鈍い、途切れがちだと感じるなら、iPhone本体の設定で感度を調整できるかもしれません。
iPhoneの「アクセシビリティ」にある「タッチ調整」という機能を使えば、自分のタッチのクセや、お使いのペンの特性に合わせて反応をカスタマイズすることが可能です。
ただし、この設定は少しデリケートなので、変更する際は慎重におこなってくださいね。
感度を調整する主な項目は2つあります。
- 設定アプリを開き「アクセシビリティ」>「タッチ」>「タッチ調整」と進みます。
- 「タッチ調整」のスイッチをオン(緑色)にします。
- 以下の項目を調整してみましょう。
- 保持継続時間
- これは、画面に触れてからiPhoneがタッチとして認識するまでの時間です。
- 反応が鈍いと感じる場合は、この時間を短く(マイナス方向へ)設定すると、軽いタッチでも反応しやすくなることがあります。
- 初期設定は0.10秒ですが、少しずつ数値を変更して試してみてください。
- 繰り返しを無視
- これは、意図しない複数回のタッチを無視する機能です。
- ペン先が画面で細かく震えてしまうような場合にオンにすると、線が安定することがあります。
- ただし、素早い連続タップができなくなる可能性もあるので注意が必要です。
これらの設定は、万人向けの解決策というよりは、個々の状況に合わせた微調整、いわばチューニングのようなものです。
設定を変更したら、必ずメモアプリやお絵かきアプリなどで書き心地をテストして、自分にとって最適なバランスを見つけてください。
もし設定をいじって余計に使いにくくなった場合は、「タッチ調整」のスイッチをオフにすれば、いつでも元の状態に戻せるので安心してくださいね。
Apple Pencilが認識しない時の再接続プロセス
Apple Pencilが急に反応しなくなった場合、最も効果的な対処法はiPhoneとの接続を一度リセットし、再接続することです。
Bluetoothの接続は、時々不安定になることがあります。
そんなときは、接続情報をクリアにして、もう一度最初からペアリングするのが一番確実な方法になります。
手順はとても簡単なので、以下の流れに沿って試してみてください。
- Bluetooth設定からApple Pencilの登録を解除する
- iPhoneの「設定」アプリを開き、「Bluetooth」を選択します。
- 「自分のデバイス」の一覧から、お使いの「Apple Pencil」を見つけて、右側にある青い「i」マークをタップしてください。
- 次の画面で「このデバイスの登録を解除」を選択し、確認画面でもう一度「デバイスの登録を解除」をタップします。
- Apple PencilをiPhoneに接続して再ペアリングする
- 登録を解除したら、Apple Pencilを物理的にiPhoneに接続します。
- Apple Pencil(第2世代)/ Apple Pencil (USB-C): iPhoneの側面にある磁気コネクタに取り付けます。
- Apple Pencil(第1世代): キャップを外し、iPhoneのLightningポートまたはUSB-Cポート(変換アダプタ使用)に差し込みます。
- 接続すると、画面に「ペアリング」のボタンが表示されるので、これをタップしてください。
- 登録を解除したら、Apple Pencilを物理的にiPhoneに接続します。
これで再接続は完了です。
ほとんどの場合、この手順でApple Pencilは再び使えるようになります。
もし、再接続しても反応がない場合は、Apple Pencil自体の充電が切れていないかもあわせて確認しましょう。
iPhoneに接続すればバッテリー残量も表示されるので、そちらもチェックしてみてくださいね。
指以外のものでタッチペンを代用する裏技
外出先でタッチペンを忘れてしまったり、急にペンが壊れてしまったりしたとき、実は身の回りにある意外なもので代用できることがあります。
これは、iPhoneの画面が静電気に反応する「静電容量方式」という仕組みを利用した裏技です。
いざという時のために知っておくと、とても便利ですよ。
ただし、画面を傷つける可能性もゼロではないので、試すときは自己責任で、優しくおこなってくださいね。
以下に、代用品として使える可能性のあるものをいくつか紹介します。
| 代用品 | ポイント |
|---|---|
| 魚肉ソーセージ | ビニールの包装を剥がさずにそのまま使います。適度な弾力と水分がポイントです。 |
| アルミホイルを巻いた綿棒 | 湿らせた綿棒にアルミホイルを巻き、ホイル部分を指で持ちながら使います。 |
| ボールペンの金属クリップ | ペンの後ろについている金属製のクリップ部分でも反応することがあります。 |
| 乾電池 | マイナス極(平らな方)が比較的反応しやすいですが、傷には要注意です。 |
これらのものがなぜ反応するかというと、人間の体と同じように電気を通しやすい性質(導電性)を持っているからです。
ポイントは、代用品を使いながら、必ず自分の指がその代用品に触れていることです。
体を通して静電気を伝える必要があるからですね。
一番のおすすめは、やはり魚肉ソーセージでしょうか。
コンビニでも手に入りやすく、画面を傷つける心配も少ないです。
あくまで緊急時の応急処置としてですが、覚えておくと役立つ豆知識のひとつです。
100均(ダイソーなど)のタッチペンを使う際の注意点
100円ショップで手に入るタッチペンは、非常に安くて手軽なのが最大の魅力です。
「ちょっと試してみたい」「たまにしか使わないから高いものは…」という方にとっては、とてもありがたい存在ですよね。
しかし、その価格ゆえに、知っておくべきいくつかの注意点があります。
購入してから後悔しないように、以下のポイントを頭に入れておきましょう。
- ペン先が太く、細かい作業には不向き
- 多くの100均タッチペンは、ペン先が太いゴムや導電繊維でできています。
- 画面のスクロールやタップといった簡単な操作は問題ありませんが、細かい文字を書いたり、繊細な絵を描いたりするのには向いていません。
- 耐久性にはあまり期待できない
- 使っているうちにペン先のゴムが劣化してちぎれてしまったり、ペン本体から取れてしまったりすることがあります。
- あくまで消耗品と割り切って使うのが良いでしょう。
- 保護フィルムとの相性がある
- とくに厚手のガラスフィルムなどを貼っていると、100均のタッチペンでは反応がかなり鈍くなることがあります。
- ペン先の感度がそれほど高くないため、フィルムの影響を受けやすいのです。
- 筆圧検知や便利機能はない
- Apple Pencilのような筆圧感知機能や、ショートカットボタンなどはもちろん付いていません。
結論として、100均のタッチペンは「お試し用」や「緊急用」と考えるのがベストです。
簡単なメモや、指の代わりに操作する用途であれば十分活躍してくれます。
もし、イラスト制作など本格的な用途で使いたい場合は、少し価格が高くても、Apple Pencilや信頼できるメーカー製のスタイラスペンを選ぶことを強くおすすめします。
iOSのバージョンを最新にアップデートする
タッチペンの不具合が、iPhoneのソフトウェア、つまりiOSに原因があることも考えられます。
とくに、特定のiOSバージョンにのみ存在するタッチ関連のバグが原因で、ペンが正常に動作しないケースがあるのです。
Appleは、こうしたバグの修正やパフォーマンスの改善、セキュリティの強化などを目的として、定期的にiOSのアップデートを配信しています。
もしお使いのiPhoneのiOSが古いバージョンのままなら、最新版にアップデートすることで問題が解決するかもしれません。
アップデートの手順は以下の通りです。
- Wi-Fiに接続し、iPhoneを充電器に繋ぎます。
- アップデートファイルのダウンロードには多くのデータ通信量が必要なため、Wi-Fi環境が必須です。また、途中で電池が切れるのを防ぐために、充電しながらおこなうのが安全です。
- 念のため、事前にバックアップを取っておきましょう。
- iCloudか、パソコンのiTunes/Finderを使って、万が一に備えてデータを保存しておくことをおすすめします。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」を選択します。
- 新しいアップデートがある場合は、ここに表示されます。
- 「ダウンロードしてインストール」をタップし、画面の指示に従って進めてください。
アップデートには、ダウンロードとインストールを含めて数十分から1時間程度かかる場合があります。
時間に余裕があるときにおこないましょう。
ソフトウェアを常に最新の状態に保つことは、タッチペンの問題だけでなく、iPhoneを安全で快適に使い続けるための基本です。
なにか不具合を感じたら、まずアップデートがないか確認するクセをつけると良いですよ。
それでも解決しない場合のタッチペンの選び方
いろいろな対処法を試してもタッチペンが反応しない、または使い心地に満足できない場合は、残念ながらそのペンがiPhoneに合っていないか、故障しているのかもしれません。
そんなときは、新しいタッチペンの購入を検討する良い機会です。
ただ、ひとくちにタッチペンといっても種類はさまざま。
自分の使い方に合わないものを選んでしまうと、また同じことの繰り返しになってしまいます。
後悔しないタッチペン選びのために、以下のポイントを確認しましょう。
| チェック項目 | 静電容量方式ペン | アクティブスタイラスペン |
|---|---|---|
| 主な用途 | メモ、Web閲覧、簡単なゲーム | イラスト、手書きノート、細かい作業 |
| ペン先の形状 | 太い(ゴム、導電繊維) | 細い(樹脂など) |
| 電源 | 不要 | 必要(充電式) |
| 筆圧検知 | なし | あり(製品による) |
| 価格帯 | 安価(数百円〜) | 高価(数千円〜) |
| おすすめな人 | とにかく手軽に使いたい人 | 書き心地や精度を重視する人 |
まず考えるべきは、「何のためにタッチペンを使いたいか」です。
LINEでスタンプを送ったり、ネットを見たりする程度なら、安価な「静電容量方式」のペンで十分です。
100円ショップで売っているのも、このタイプですね。
一方で、本格的なイラストを描きたい、大学の講義ノートを取りたいといった、細かい作業や高い精度が求められる使い方をしたいなら、「アクティブスタイラスペン」一択です。
代表格はApple Pencilですが、最近はサードパーティ製でも優秀なものがたくさん出ています。
アクティブスタイラスペンを選ぶ際は、以下の機能の有無も確認すると良いでしょう。
- 筆圧感知機能: 線の太さや濃さを、筆圧の強弱で変えられます。
- パームリジェクション機能: 画面に手が触れていても、ペン先だけを認識してくれます。
- 傾き検知機能: ペンの傾き具合で、線の表現を変えられます。
自分の用途と予算を明確にして、これらのポイントを参考にすれば、きっとあなたにぴったりの一本が見つかるはずです。
iPhoneのタッチペンが反応しない!まとめ
- iPhoneでタッチペンが反応しないときは、まずiPhoneの再起動や画面をきれいに拭くことから試しましょう。
- タッチペンのペン先は消耗品です。すり減りや汚れがないか定期的に確認することが大切です。
- 厚手の保護フィルムは感度に影響します。反応が悪いときは一度剥がして確認してみてください。
- iPhone本体の「アクセシビリティ」にある「タッチ調整」の設定が原因で反応が悪くなっていることがあります。
- Apple Pencilなど電源が必要なアクティブペンは、充電切れやペアリングの不具合を最初に疑いましょう。
- お絵かきアプリなど、特定のアプリだけで反応しない場合は、アプリ側のアップデートや設定を見直します。
- 何を試しても改善せず、指でも操作できない場合はiPhone本体の故障も考えられるため、修理の相談を検討しましょう。