【5分で解決】iPhone 2台持ちで着信を共有しない設定方法！原因と注意点もわかる

2025-09-02

2台のiPhoneが同時に鳴ってしまうのは、同じApple IDを使った連携機能が原因です。

この問題は、iPhoneのいくつかの設定を数分で見直すだけで、すぐに解決できます。

この記事では、一番手軽なHandoff設定の変更から、FaceTimeを使った細かい制御方法まで、あなたの状況に合わせたやり方を具体的に紹介します。

さらに、多くの人が悩むLINEアカウントの扱いや、2台持ちならではのメリット・デメリットも解説。

読み終える頃には、2台のiPhoneをストレスなく快適に使いこなせるようになっていますよ。

iphone 2台持ちで着信を共有しないための具体的な設定とは

なぜ2台のiPhoneで同時に着信が鳴る？その原因を解説

2台のiPhoneが同時に鳴ってしまうのは、同じApple IDでサインインしていることが主な原因です。

Appleの便利な連携機能が、意図せず着信を共有させてしまうのですね。

具体的には、「FaceTime」アプリに備わっている「iPhoneでの通話」という機能が関係しています。

この機能は、同じWi-Fiネットワーク上にある、同じApple IDでサインインしたiPhoneやiPad、MacなどのApple製品同士で、電話の着信や発信を連携させるためのものです。

例えば、メインのiPhoneがカバンの中にあっても、手元にあるiPadで電話に出られる、といった便利な使い方ができます。

しかし、iPhoneを2台持ちしている場合、この機能がオンになっていると、どちらのiPhoneにも同じように電話がかかってきてしまう、というわけです。

もう一つ、「Handoff（ハンドオフ）」という機能も関係していることがあります。

Handoffは、iPhoneで見ていたウェブサイトの続きをMacで見る、といったように、異なるデバイス間で作業を引き継ぐための機能。

この機能の一部として、電話の連携も行われることがあるんですよ。

つまり、解決策としては、これらの連携機能を意図的にオフにしてあげる必要があります。

原因がわかれば対処は難しくありませんので、次のステップで具体的な設定方法を見ていきましょう。

一番簡単な解決策！Handoff（ハンドオフ）機能をオフにする手順

iPhoneの着信が共有されないようにする最も手軽な方法は、Handoff（ハンドオフ）機能をオフにすることです。

この設定は、着信を共有したくない方のiPhone（サブ機など）で行うのがおすすめです。

手順はとてもシンプルで、たったの3ステップで完了しますよ。

まず、iPhoneの「設定」アプリを開きます。歯車のアイコンが目印です。
次に、「一般」という項目をタップして進んでください。
「AirPlayとHandoff」という項目を見つけてタップし、次の画面で「Handoff」のスイッチをオフ（白色）にします。

たったこれだけで、iPhone間で作業が引き継がれることがなくなり、多くの場合、電話の着信が共有される問題も解決します。

なぜなら、Handoffはデバイス間のさまざまな連携を管理する大元の機能の一つだからです。

ただし、注意点もあります。

Handoffをオフにすると、電話の連携だけでなく、Safariで見ていたページの共有や、コピー＆ペーストの共有など、他の便利な連携機能もすべて使えなくなってしまいます。

もし、他の連携機能は使いつつ、電話の着信だけを止めたい、という場合は、次の「FaceTime」の設定を見直す方法がおすすめです。

まずは一番簡単なこの方法を試してみて、もし不便を感じるようであれば、他の設定を検討してみてくださいね。

FaceTimeの「iPhoneでの通話」設定を見直す具体的な方法

電話の着信だけを選択的に止めたいなら、FaceTimeの設定を見直すのが一番確実な方法です。

Handoff機能は便利だから残しておきたい、という方にもこのやり方がぴったりですよ。

設定は、着信をさせたくない方のiPhone（サブ機）で行います。

こちらも手順は簡単なので、一緒に確認していきましょう。

まず、iPhoneの「設定」アプリを開いてください。
少し下にスクロールして、「FaceTime」という項目を探してタップします。緑色のビデオカメラのアイコンです。
FaceTimeの設定画面が開いたら、「iPhoneでの通話」という項目を見つけてください。
この「iPhoneでの通話」のスイッチをオフ（白色）にします。

この設定を行うことで、同じApple IDを使っている他のデバイスへの電話の転送が停止されます。

つまり、この設定をオフにしたiPhoneでは、メインの電話番号にかかってきた電話が鳴らなくなります。

この方法のメリットは、Handoffなどの他の便利な連携機能を維持したまま、電話の着信共有だけをピンポイントで防げる点です。

例えば、2台のiPhone間でウェブページの閲覧履歴を共有したいけれど、電話はメインの1台だけで受けたい、という場合に最適です。

もし設定項目が見当たらない場合は、一度FaceTimeをオンにしてみてください。

設定をオフにしても、元々のFaceTime通話（ビデオ通話や音声通話）は問題なく使えますので、安心してくださいね。

電話の着信だけをメインのiPhoneに限定する設定

ここまで紹介した方法とは少し違うアプローチで、電話の着信をメインのiPhoneだけに限定する設定もあります。

これは、メインで使いたいiPhoneはそのままに、サブのiPhone側で着信しないようにする設定です。

具体的には、サブのiPhoneで「他のデバイスでの通話」を許可しないようにします。

この設定は、特に「どのデバイスで着信を受けるか」を細かく管理したい方におすすめです。

設定の手順は以下の通りです。

まず、メインで使いたい方のiPhoneで「設定」アプリを開きます。
下にスクロールして「電話」の項目をタップします。
次に、「他のデバイスでの通話」という項目を選んでください。
ここで「他のデバイスでの通話を許可」のスイッチがオンになっていることを確認します。
その下に、同じApple IDでサインインしているデバイスの一覧が表示されます。ここで、着信させたくないサブのiPhoneのスイッチをオフにしてください。

この設定のいいところは、メインのiPhone側で一元管理できる点です。

例えば、iPhoneを2台、iPadを1台持っている場合、電話はメインのiPhoneだけで受けて、サブのiPhoneとiPadでは着信させない、といった細かい制御が可能になります。

この方法なら、各デバイスで一つひとつ設定を変更して回る必要がありません。

どのデバイスで電話に出られるようにするかを自分でしっかりコントロールしたい、という方は、ぜひこの「他のデバイスでの通話」設定を確認してみてください。

片方のiPhoneだけ着信音を消す「おやすみモード」の活用術

もし設定変更が少し面倒に感じるなら、「おやすみモード」や「集中モード」を活用するのも一つの手です。

これは、着信自体はするけれど、音やバイブレーションを鳴らさないようにして、擬似的に着信を共有しない状態を作る方法です。

特に、仕事中だけサブ機の通知を切りたい、といった一時的な使い分けにとても便利ですよ。

設定方法は、コントロールセンターから簡単に行えます。

着信音を消したいiPhoneの画面右上から下にスワイプして、コントロールセンターを開きます。
（ホームボタンのある機種の場合は、画面下から上にスワイプします）
三日月のマークが「おやすみモード」のアイコンです。これをタップするだけでオンになります。
「集中モード」と表示されている部分を長押しすると、「おやすみモード」の他にも「仕事」や「睡眠」など、状況に合わせたモードを選ぶことも可能です。

この方法のメリットは、なんといってもその手軽さです。

面倒な設定画面を行き来することなく、数秒でオン・オフを切り替えられます。

また、「おやすみモード」中でも、特定の相手からの電話は許可する、といったカスタマイズもできます。

例えば、「家族からの緊急の電話だけは受けられるようにしておきたい」といった場合に安心ですよね。

ただし、この方法はあくまで通知をオフにするだけなので、着信履歴は両方のiPhoneに残ります。

後から履歴を見て「どちらのiPhoneで対応したんだっけ？」と混乱する可能性は少し残ります。

完全に着信を分けたいわけではないけれど、時と場合に応じて通知をコントロールしたい、というシーンでぜひ活用してみてください。

片方のiPhoneの電源がオフの場合、着信履歴はどうなる？

サブ機の電源をオフにしていた場合、その間の着信履歴がどうなるか気になりますよね。

結論から言うと、電源を入れてWi-Fiに接続したタイミングで、他のデバイスと同期されて着信履歴が表示されます。

つまり、電源を切っていたからといって、着信があったこと自体がわからなくなるわけではないので安心してください。

これは、着信の情報がApple IDに紐づけられて、iCloudを通じて管理されているためです。

例えば、以下のような流れになります。

サブのiPhoneの電源がオフの状態で、メインのiPhoneに電話がかかってきます。
メインのiPhoneでその電話に出る、または不在着信になります。
その後、サブのiPhoneの電源を入れて、インターネット（Wi-Fiなど）に接続します。
すると、iCloudが同期を行い、メインのiPhoneにあった着信履歴がサブのiPhoneにも表示される、という仕組みです。

この仕様は、メリットでもあり、少し注意が必要な点でもあります。

メリットとしては、どのデバイスを使っていても、すべての着信履歴を漏れなく確認できることです。

一方で、サブ機には着信履歴を残したくない、と考えている方にとっては、意図しない情報共有に感じられるかもしれません。

もしサブ機に着信履歴を一切残したくないのであれば、やはりこれまでに紹介した「FaceTime」や「Handoff」の設定を見直す方法が最も確実です。

電源オフの運用は、あくまで一時的な対処法と捉えておくと良いでしょう。

iCloudで連絡先の同期だけをオフにした場合の問題点

着信を共有したくないからといって、安易にiCloudの連絡先同期をオフにするのはおすすめできません。

確かに連絡先の同期を切れば、知らない番号からの着信のように表示されるため、一見解決するように思えます。

しかし、これにはいくつかの大きな問題点が伴います。

一番の問題は、iPhoneを便利に使うための根幹である「連絡先」が、デバイス間でバラバラになってしまうことです。

例えば、以下のような不便な状況が起こり得ます。

メインのiPhoneで新しく登録した友人の連絡先が、サブのiPhoneには反映されない。
サブのiPhoneで取引先の電話番号を編集しても、メインのiPhoneには古い情報のまま残ってしまう。
どちらかのiPhoneを紛失した際に、バックアップからの復元が非常に面倒になる。

このように、連絡先データが分断されてしまうと、どちらが最新の情報か分からなくなり、管理がとても煩雑になってしまいます。

電話帳が2つあるような状態を想像してもらうと、その不便さが分かりやすいかもしれません。

また、連絡先の同期をオフにしても、電話番号自体での着信連携は止まらない可能性があります。

結局、電話がかかってきた際に名前が表示されないだけで、着信自体は両方のiPhoneで鳴ってしまう、というケースも考えられます。

これでは、本来の目的を達成できませんよね。

着信の共有を防ぐという目的のためには、iCloudの連絡先同期をオフにするのではなく、これまでにお伝えした「Handoff」や「FaceTime」の設定を見直すのが、最もスマートで安全な解決策だと言えます。

iphone 2台持ちで着信を共有しない運用のメリットと注意点

別のApple IDを作成してiPhoneを使い分けるメリット

これまでの方法は同じApple IDを使い続ける前提でしたが、究極の使い分けを目指すなら、iPhoneごとに別のApple IDを取得するのが最も確実な方法です。

仕事とプライベートを完全に切り離したい方にとっては、これがベストな選択肢になるでしょう。

Apple IDを分ける最大のメリットは、iCloudで同期される情報が完全に分離されることです。

具体的には、以下のようなメリットがあります。

プライバシーの完全な保護
連絡先、写真、カレンダー、メモ、リマインダーなどが混ざることが一切なくなります。仕事の同僚の連絡先がプライベートのiPhoneに表示されたり、休日の写真が仕事用のiPhoneに入ってしまったりする心配がありません。
通知の最適化
それぞれのiPhoneに必要なアプリだけをインストールするため、通知の管理が非常に楽になります。仕事用のiPhoneは仕事の通知だけに集中でき、プライベートな時間はプライベートの通知だけを受け取れます。
アプリやコンテンツ購入の分離
App Storeでの購入履歴が完全に分かれます。仕事で使う有料アプリは会社の経費として、プライベートで楽しむゲームやアプリは個人のお金で、といった管理が明確になります。

もちろん、Apple IDを2つ管理する手間はかかります。

もし、購入したアプリなどを共有したい場合は、片方を管理者として「ファミリー共有」グループを作成し、もう片方のアカウントをメンバーとして招待すれば、購入済みコンテンツを共有することも可能ですよ。

設定の手間は少しかかりますが、公私混同を物理的に防ぎたい、という強い希望がある方には、Apple IDを分ける運用を強くおすすめします。

iMessageの受信をiPhoneごとに分ける設定方法

電話の着信だけでなく、iMessage（青い吹き出しのメッセージ）の通知もiPhoneごとに分けたいですよね。

これも簡単な設定変更で、どのiPhoneでどのメッセージを受信するかをコントロールできます。

設定は、メッセージの受信を止めたい方のiPhoneで行うのが分かりやすいでしょう。

手順は以下の通りです。

まず、「設定」アプリを開いてください。
下にスクロールして、「メッセージ」の項目をタップします。
次に、「送受信」という項目を選んでください。
「iMessageの送受信に使用する連絡先情報」という欄に、ご自身の電話番号やApple IDのメールアドレスなどが一覧で表示されます。
この中から、このiPhoneでは受信したくない連絡先（電話番号やメールアドレス）のチェックを外してください。

例えば、メインのiPhoneでは電話番号とメールアドレスAの両方で受信し、サブのiPhoneではメールアドレスAのチェックを外して電話番号のみで受信する、といった使い分けが可能です。

こうすることで、友人からのiMessageはメインのiPhoneだけに届き、サブのiPhoneには届かない、という状況を作れます。

ひとつ注意点として、この設定はあくまでiMessage（Apple独自のメッセージサービス）にのみ適用されます。

携帯キャリアが提供するSMS/MMS（緑色の吹き出しで表示されるメッセージ）は、SIMカードに紐づいているため、この設定の影響は受けません。

iMessageのやり取りが多い方は、この設定を見直すだけで、メッセージの公私混同がぐっと減って快適になりますよ。

LINEアカウントを2台のiPhoneで使う場合の解決策

LINEを2台のiPhoneで使いたい、と思っている方はとても多いのではないでしょうか。

結論から言うと、原則として1つのLINEアカウントを、複数のスマートフォンのアプリで同時に利用することはできません。

これはLINEの公式な仕様であり、セキュリティ上の理由から、最後に認証したスマートフォンでのみ利用できる仕組みになっています。

もし2台目のiPhoneで同じアカウントでログインしようとすると、1台目のiPhoneのLINEデータが削除されてしまうので、絶対に試さないでくださいね。

では、どうすればいいのでしょうか。解決策はいくつか考えられます。

PC版・iPad版LINEを活用する
一番現実的な方法です。スマートフォン1台と、iPadまたはパソコンで同じLINEアカウントを利用することは可能です。外出先ではメインのiPhone、自宅や職場ではiPadやPCで、という使い分けができます。
LINEをインストールするiPhoneを決める
シンプルに、どちらか片方のiPhoneにだけLINEをインストールする方法です。例えば、プライベート用のiPhoneにだけLINEを入れ、仕事用のiPhoneにはインストールしない、と割り切ってしまうのも一つの手です。
電話番号を2つ用意してアカウントを2つ作る
仕事用とプライベート用で、どうしてもLINEアカウントを分けたい場合の最終手段です。別の電話番号（SIMカード）を用意し、それぞれのiPhoneで別々のLINEアカウントを作成して利用します。

このように、LINEに関しては電話の着信のように簡単には共有・分離ができません。

ご自身の使い方に合わせて、どの方法が一番しっくりくるか検討してみてくださいね。

ドコモ・au・ソフトバンクで2台持ちする際の固有の設定

基本的に、iPhoneの着信共有に関する設定は、Appleの機能によるものなのでキャリア（ドコモ・au・ソフトバンクなど）による違いはありません。

これまでにご紹介した「Handoff」や「FaceTime」の設定で、どのキャリアを使っていても問題は解決します。

しかし、キャリアによっては2台持ちをお得に運用できるサービスや、知っておくと便利なオプションが用意されている場合があります。

例えば、以下のようなサービスです。

データシェアプラン
多くのキャリアでは、主回線のデータ容量を2台目の端末と分け合える「データシェア」や「プラス」といったプランを提供しています。2台目の月額料金を安く抑えられる可能性があるので、契約中のキャリアの公式サイトで確認してみるのがおすすめです。
副回線サービス（デュアルSIM）
最近では、1台のiPhoneに2つのSIM（物理SIMとeSIM）を入れて、2つの電話番号を持てるサービスが主流になっています。これを利用すれば、1台のiPhoneで仕事用とプライベート用の番号を使い分けることも可能です。2台持ちをやめて1台に集約する、という選択肢も考えられますね。
キャリア独自のサービス
留守番電話サービスや転送電話サービスなどは、キャリアが提供するオプションです。もし、着信を別の番号に転送する設定などを使っている場合は、キャリアのマイページなどで設定状況を確認しておくと安心です。

このように、iPhone本体の設定とは別に、契約しているキャリアのサービスを見直すことで、より快適で経済的な2台持ちが実現できるかもしれません。

着信共有の問題が解決したら、一度ご自身の契約プランや利用できるオプションサービスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

着信を共有しないことで得られるメリット一覧

iPhone2台持ちで、あえて着信を共有しない設定にすることで、たくさんのメリットが生まれます。

それは単に「着信音が同時に鳴らなくて静か」というだけではありません。

日々の生活や仕事の効率を上げる、具体的なメリットを一覧でご紹介しますね。

プライバシーの確保とストレス軽減
仕事用のiPhoneにプライベートな着信が入らない、逆もまた然り。これにより、公私の区別が明確になり、余計な気を使わずに済みます。休日に仕事の電話に邪魔されるストレスから解放されます。
集中力の向上
仕事中は仕事用のiPhoneだけを意識すれば良くなるため、目の前のタスクに集中しやすくなります。プライベートな通知で集中が途切れることがありません。
バッテリーの節約
サブのiPhoneでは電話の待ち受けをする必要がなくなるため、その分バッテリーの消費を抑えることができます。特に、サブ機をデータ通信専用で使っている場合に効果的です。
役割分担の明確化
「このiPhoneは連絡用」「このiPhoneは情報収集とエンタメ用」というように、端末ごとの役割がはっきりします。これにより、頭の中が整理され、迷わず目的の操作ができるようになります。
対応漏れの防止
どちらの電話に出るべきか、一瞬迷うことがなくなります。重要な電話を確実にメインのiPhoneで受けられるため、対応漏れや混乱を防ぐことにつながります。

このように、着信を共有しない設定は、デジタルデバイスに振り回されることなく、自分のペースで情報をコントロールするための第一歩と言えるでしょう。

設定変更によって生じるデメリットや注意すべきこと

着信を共有しない設定はメリットが多い一方で、いくつか知っておくべきデメリットや注意点もあります。

便利な連携機能をオフにすることによる、意図しない影響があるかもしれないからです。

設定を変更する前に、以下の点を確認しておくと安心です。

他の連携機能も使えなくなる可能性
特に「Handoff」をオフにした場合、電話の着信共有だけでなく、他の便利な連携も停止します。例えば、iPhoneでコピーしたテキストをMacでペーストしたり、iPhoneで見ていたWebサイトの続きをiPadで見たりする機能が使えなくなります。電話の着信だけを止めたい場合は、「FaceTime」の設定を見直す方法を選びましょう。
緊急時にサブ機で電話に出られない
メインのiPhoneが手元になかったり、充電が切れていたりするときに、サブのiPhoneで緊急の電話を受けることができなくなります。常にどちらかのiPhoneは手元に置いておく、という意識が必要になるかもしれません。
着信履歴が同期されなくなることによる混乱
設定によっては、着信履歴が片方のiPhoneにしか残らない場合があります。「あの着信、どっちのiPhoneで受けたかな？」と後から確認したい時に、少し不便に感じる可能性があります。
設定を元に戻すのを忘れる
一時的に設定を変更した場合、後で元に戻すのを忘れてしまうことがあります。「いざ連携機能を使いたい！」という時に、なぜか動かなくて困ってしまう、ということも。どの設定を変更したか、メモしておくと良いでしょう。

これらの注意点を理解した上で設定すれば、後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することを防げます。

ご自身の使い方にとって、メリットがデメリットを上回るかどうかを考えてみてくださいね。

仕事用とプライベート用でiPhoneを使い分ける際の最適な設定例

仕事とプライベートでiPhoneを2台持ちしている方が、着信を共有せずに快適に使うための、具体的な設定例をご紹介します。

この設定のゴールは、「公私混同を防ぎ、それぞれの時間を大切にすること」です。

ご自身の使い方に合わせて、ぜひ参考にしてみてください。

【おすすめ設定モデル】

メインiPhone（プライベート用）
- 電話: すべての着信をこのiPhoneで受ける。
- FaceTime: 「iPhoneでの通話」をオン。
- Handoff: オン（他のApple製品との連携を楽しむため）。
- iMessage: 電話番号とプライベート用のメールアドレスで送受信。
- LINE: プライベートアカウントをインストール。
- 集中モード: 「仕事」モードを設定し、平日の日中は仕事関連以外の通知をオフにする。
サブiPhone（仕事用）
- 電話: 着信しないように設定。
- FaceTime: 「iPhoneでの通話」をオフにする。これが最も重要な設定です。
- Handoff: オフ、またはオンでも可（電話以外の連携を使いたい場合）。
- iMessage: もし仕事で使うなら、仕事用のメールアドレスのみで送受信するように設定。
- LINE: インストールしない、または仕事用アカウントがあれば利用。
- 集中モード: 「プライベート」モードを設定し、業務時間外は通知をオフにする。