iPhoneが「サインイン中」の画面から一向に進まない場合、その原因は主に通信環境やApple側の障害、iPhoneの一時的な不具合が考えられます。
多くの場合、iPhoneの強制再起動や機内モードのオンオフといった、誰でもできる簡単な操作で解決することがあります。
この記事では、サインインが終わらない原因を特定する方法から、今すぐ試せる具体的な対処法までを、簡単な順番でわかりやすく解説していきます。
まずは焦らず、一つずつ試していきましょう。
きっとあなたのiPhoneも、すぐに元通り快適に使えるようになりますよ。
iPhoneがサインイン中から終わらないときの原因とは
- Appleのサーバに障害が発生していないか確認する方法は?
- Wi-Fiやモバイルデータ通信の接続に問題があるときの見分け方
- ソフトウェアのアップデートが原因で発生するケースとは?
- 新しいiPhoneへのデータ移行中に発生した場合の解決策
- iCloudの設定やデバイスの不具合がサインインを妨げる理由
Appleのサーバに障害が発生していないか確認する方法は?
iPhoneのサインインが終わらないのは、実はあなたやiPhoneのせいではなく、Apple側の問題の可能性があります。
Appleの各種サービスで障害が起きているかどうかは、「Appleのシステム状況」という公式サイトで誰でも簡単にチェックできるんですよ。
このページを見ると、iCloudやApple IDなど、各サービスが正常に動いているか一目でわかります。
もし「iCloudアカウント」や「Apple ID」の項目が緑色ではなく、黄色や赤色で「障害」と表示されていたら、それが原因です。
この場合は、残念ながら私たちにできることはありません。
Apple側の対応で復旧するのを待つしかないので、少し時間を置いてから再度試してみてくださいね。
確認の手順は以下の通りです。
- ブラウザで「Apple システム状況」と検索します。
- 「システム状況 – Apple(日本)」のページを開きます。
- サービスの一覧から「iCloudアカウント」や「Apple ID」を探します。
- 左側のマークが緑色かどうかを確認しましょう。
もしすべてのサービスが緑色の「利用可能」になっているのにサインインできない場合は、原因は他にあると考えられます。
その場合は、これから説明する他の方法を試してみてください。
まずは、ご自身の状況を切り分けるためにも、一度システム状況を確認してみるのがおすすめです。
Wi-Fiやモバイルデータ通信の接続に問題があるときの見分け方
サインインが終わらないとき、次に疑いたいのがインターネット接続です。
Appleのサーバーと通信してサインインを行うため、Wi-Fiやモバイルデータ通信が不安定だと、処理がうまく進まないことがあるんです。
まず、Wi-Fiに接続している場合は、一度オフにしてみて、モバイルデータ通信(4Gや5G)でサインインできるか試してみましょう。
逆に、モバイルデータ通信を使っている場合は、安定したWi-Fiに接続して試すのが有効です。
特に、自宅のWi-Fiが不安定な場合は、ルーターの再起動を試してみてください。
電源コードを抜いて数分待ち、再び差し込むだけで改善することがよくあります。
通信状況に問題があるかどうかの簡単な見分け方は以下の通りです。
- Safariなどのブラウザで、普段見ているWebサイトがすぐに表示されるか確認する。
- LINEやSNSなどのアプリがいつも通り使えるかチェックする。
- 画面上部のアンテナマークやWi-Fiマークがしっかり立っているか見る。
これらがスムーズにできない場合は、通信環境に問題がある可能性が高いです。
また、iPhoneの設定アプリから、現在のデータ通信量を確認することもできます。
「設定」→「モバイル通信」と進むと、アプリごとの通信量などがチェックできます。
もし特定のアプリだけ通信できていない場合は、そのアプリの設定を見直す必要があるかもしれませんね。
意外と見落としがちなポイントなので、サインインで困ったら、まずは通信環境を疑ってみるのが解決への近道ですよ。
ソフトウェアのアップデートが原因で発生するケースとは?
最新のiOSにアップデートした直後から、サインインを繰り返し求められたり、終わらなくなったりすることがあります。
これは、アップデートの過程でシステムに何らかの不具合が生じてしまったり、新しいiOSとiCloudの設定がうまく連携できていなかったりするために起こる現象です。
特にメジャーアップデート(iOS 15から16など、数字の最初の部分が変わるアップデート)の際には、こうした予期せぬトラブルが報告されることがあります。
もしアップデートが原因かな?と思ったら、以下のことを確認してみてください。
- 再度ソフトウェア・アップデートを確認する
- 不具合を修正するための、さらに新しいバージョンがすぐに配布されることがあります。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を開き、もし新しいアップデートがあればインストールしてみましょう。
- しばらく時間を置く
- アップデート直後は、バックグラウンドでiPhoneが様々な処理を行っている場合があります。
- 少し時間を置くことで、システムが落ち着き、正常にサインインできるようになることもあります。
- Apple IDのパスワードを再入力する
- アップデート後にセキュリティが強化され、再度本人確認を求められているケースです。
- 一度、求められるがままにパスワードを正確に入力してみましょう。
ソフトウェアのアップデートは、セキュリティ強化や新機能の追加など、基本的には良いことずくめです。
しかし、まれにこうしたトラブルが起こることも事実です。
もしアップデート後にサインインの問題が発生したら、まずは慌てずに、修正アップデートが来ていないか確認し、少し様子を見てみるのが良いでしょう。
新しいiPhoneへのデータ移行中に発生した場合の解決策
新しいiPhoneに機種変更する際のデータ移行、特に「クイックスタート」の途中で「サインイン中」の画面から進まなくなってしまうケースは、実はよくあるトラブルなんです。
せっかくの新しいiPhoneなのに、設定の最初でつまずくとがっかりしてしまいますよね。
この原因の多くは、新旧iPhone間の通信が不安定なことや、ちょっとした設定の見落としです。
もしこの状況に陥ってしまったら、以下の解決策を試してみてください。
- Wi-FiとBluetoothを再確認する
- クイックスタートはWi-FiとBluetoothを使ってデータを転送します。
- 両方のiPhoneで、コントロールセンターからWi-FiとBluetoothがオンになっているか必ず確認しましょう。
- 可能であれば、一度オフにしてから再度オンにすると、接続がリフレッシュされてうまくいくことがあります。
- 両方のiPhoneを近づけておく
- 物理的な距離が離れすぎていると、通信が不安定になります。
- データ移行が終わるまでは、2台のiPhoneを隣同士に並べておくのがベストです。
- 両方のiPhoneを充電器に接続する
- データ移行はバッテリーをかなり消耗します。
- 途中でバッテリーが切れてしまうのを防ぐため、2台とも電源に接続した状態で行うことを強くおすすめします。
- 新旧iPhoneのiOSバージョンを確認する
- 古いiPhoneのiOSが最新でない場合、クイックスタートがうまくいかないことがあります。
- 可能であれば、データ移行を始める前に、古いiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートしておきましょう。
もし、これらの方法を試しても改善しない場合は、一度両方のiPhoneを再起動してから、もう一度クイックスタートをやり直してみてください。
iCloudの設定やデバイスの不具合がサインインを妨げる理由
Appleのサーバーや通信環境に問題がなくても、お使いのiPhone自体やiCloudの設定が原因でサインインがうまくいかないことがあります。
これは、iPhone内部のシステムが一時的に不安定になったり、iCloudの設定情報が古くなっていたりするために起こる現象です。
具体的には、以下のようなケースが考えられます。
- 一時的なソフトウェアの不具合
- アプリをたくさん開いていたり、長時間再起動していなかったりすると、iPhoneの動作が不安定になることがあります。
- これがサインイン処理に影響を与えてしまうんです。
- 古いiCloud設定情報が残っている
- 過去にパスワードを変更したのに、iPhone内部の古い情報が更新されていない場合などです。
- この情報の食い違いが原因で、正しく認証できなくなります。
- VPN設定の影響
- セキュリティやプライバシー保護のためにVPNを使っている場合、その接続がAppleのサーバーとの通信を妨げてしまうことがあります。
- 一度VPNをオフにしてからサインインを試してみると、解決することがあります。
これらの問題は、iPhoneの外見からはなかなか判断がつきにくいものです。
しかし、原因がiPhone側にある場合、これから紹介する「対処法」を試すことで解決できる可能性が高いですよ。
例えば、iPhoneを再起動するだけでも、システムの一時的な不具合がリフレッシュされて、あっさりサインインできることも少なくありません。
原因が特定できなくても、まずは簡単な対処法から順番に試していくのがおすすめです。
iPhoneがサインイン中から終わらないときの対処法とは
- まず試すべきiPhoneを強制再起動する具体的な手順
- 機内モードのオンオフで通信をリフレッシュするやり方
- ネットワーク設定をリセットするとどうなる?その方法と注意点
- Apple IDのパスワードをリセットする具体的な手順
- 2段階認証の確認コードが届かない場合の受け取り方法
- iCloudから一度サインアウトして再度サインインする方法
- ストレージ容量不足がサインインに与える影響と確認方法
- 何を試してもダメな場合のDFUモードとは?そのやり方と注意点
- Appleサポートに問い合わせる前に準備しておくこと
- すべての設定をリセットする最終手段とそのリスク
まず試すべきiPhoneを強制再起動する具体的な手順
何を試してもダメなとき、まず一番に試してほしいのが「強制再起動」です。
これは、通常の電源オフとは違い、システムを強制的に終了させてリフレッシュする方法で、一時的な不具合の多くはこれで解決することがあります。
フリーズして画面が動かない、といった場合にも有効ですよ。
iPhoneのモデルによってやり方が少し違うので、お使いの機種に合わせて試してみてください。
iPhone 8、X、11、12、13、14、15シリーズ、iPhone SE(第2・第3世代)の場合
- 音量を上げるボタンを押して、すぐに放します。
- 次に、音量を下げるボタンを押して、すぐに放します。
- サイドボタン(電源ボタン)を長押しし続けます。
- 画面にAppleのリンゴマークが表示されたら、ボタンから指を放してください。
iPhone 7シリーズの場合
- 音量を下げるボタンとスリープ/スリープ解除ボタン(電源ボタン)を同時に長押しします。
- 画面にAppleのリンゴマークが表示されたら、両方のボタンから指を放します。
この操作でデータが消えることはないので、安心してくださいね。
サインインが終わらない原因が、iPhoneの一時的なシステムエラーである場合にとても効果的です。
色々な対処法を試す前に、まずこの強制再起動でリセットしてみるのがおすすめです。
機内モードのオンオフで通信をリフレッシュするやり方
Wi-Fiやモバイルデータ通信の調子が悪いかな?と感じたときに、手軽に試せるのが「機内モード」のオン・オフです。
これは、iPhoneの通信機能を一度すべてオフにしてから、もう一度オンにし直すことで、電波の掴み直しを強制的に行わせる方法です。
通信が不安定なことが原因でサインインが終わらない場合に、この操作だけであっさり解決することがありますよ。
やり方はとっても簡単です。
- 画面の右上隅から下にスワイプして、「コントロールセンター」を表示します。(ホームボタンのある機種は画面の下から上にスワイプ)
- 飛行機のマークの「機内モード」アイコンをタップしてオンにします。アイコンがオレンジ色に変わります。
- 10秒ほど待ってから、もう一度「機内モード」アイコンをタップしてオフに戻します。
これだけで、iPhoneはもう一度基地局やWi-Fiルーターを探しに行き、通信をリフレッシュしてくれます。
強制再起動よりも手軽にできるので、まずはこの方法から試してみるのも良いでしょう。
また、この操作はバッテリーの節約や、通知を一時的に止めたいときにも使える便利な機能なので、覚えておくと何かと役立ちます。
ただし、機内モードがオンの間は電話やインターネットが使えなくなるので、操作が終わったら必ずオフに戻すのを忘れないでくださいね。
ネットワーク設定をリセットするとどうなる?その方法と注意点
通信環境をリフレッシュする最終手段として、「ネットワーク設定をリセット」という方法があります。
これは、iPhoneが記憶しているWi-Fiのパスワードや、Bluetoothのペアリング情報、モバイル通信の設定などを一度すべて工場出荷時の状態に戻す操作です。
通信関連の不具合が原因でサインインが終わらない場合に、高い効果が期待できます。
ただし、いくつか注意点があるので、先に確認しておきましょう。
リセットされるもの:
- Wi-Fiのパスワード:自宅や職場のWi-Fiに接続し直すには、パスワードの再入力が必要です。
- Bluetoothのペアリング情報:イヤホンやスピーカーなど、ペアリングしていた機器と再接続する必要があります。
- VPN設定:もしVPNを使っている場合は、再設定が必要です。
データは消えないので安心してください。写真やアプリ、連絡先などが消えることはありません。
手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhoneをリセット」を選択します。
- 「リセット」をタップし、次の画面で「ネットワーク設定をリセット」を選びます。
- パスコードを入力すると、iPhoneが自動的に再起動し、リセットが完了します。
Wi-Fiのパスワードを再入力する手間はありますが、通信トラブルが原因の場合には非常に有効な方法です。
強制再起動や機内モードのオンオフで改善しなかったときに、試してみてください。
Apple IDのパスワードをリセットする具体的な手順
もしかしたら、入力しているApple IDのパスワードが間違っている可能性も考えられます。
自分では正しいつもりでも、大文字と小文字が違っていたり、最近変更したのを忘れていたりするケースは意外と多いものです。
そんな時は、一度パスワードをリセットして、新しいものに設定し直してみましょう。
手順はいくつか方法がありますが、信頼できる別のAppleデバイス(iPadやMacなど)や、ご自身のiPhoneの設定から行うのが比較的簡単です。
お使いのiPhoneからリセットする手順:
- 「設定」アプリを開きます。
- 一番上の自分の名前(Apple ID)をタップします。
- 「サインインとセキュリティ」→「パスワードの変更」の順にタップします。
- iPhoneのパスコード(画面ロックを解除する時のパスワード)の入力を求められるので、入力します。
- 新しいパスワードを2回入力し、「変更」をタップすれば完了です。
もし、この方法がうまくいかない場合や、他のデバイスを持っていない場合は、Appleの公式サイト「iforgot.apple.com」にアクセスして、画面の指示に従ってリセットすることも可能です。
この操作を行うと、他のサービスで使っている同じApple IDのパスワードも変更されるので注意してくださいね。
パスワードが原因でサインインが終わらない場合、この方法で解決できるはずです。
2段階認証の確認コードが届かない場合の受け取り方法
Apple IDのサインインでは、セキュリティを強化するために「2ファクタ認証」が使われています。
これは、パスワードに加えて、信頼している別のデバイス(iPadやMacなど)に表示される6桁の「確認コード」を入力する仕組みです。
しかし、その信頼できるデバイスが手元になかったり、SMSでコードを受け取る設定にしているのに届かなかったりすると、サインインできずに困ってしまいますよね。
そんな時は、以下の方法で確認コードを受け取ることができます。
- 信頼できるデバイスから直接コードを取得する
- もしiPadやMacなど、同じApple IDでサインインしている別のデバイスがあれば、そちらでコードを生成できます。
- 「設定」→「自分の名前」→「パスワードとセキュリティ」と進み、「確認コードを入手」をタップすると6桁のコードが表示されます。
- 電話(音声)で確認コードを受け取る
- サインイン画面で「コードが届いていませんか?」という表示をタップします。
- 次の画面で「音声通話で受け取る」といった選択肢が表示されるので、それをタップします。
- 登録している電話番号に自動音声で電話がかかってきて、コードを知らせてくれます。
- SMSで再送信してもらう
- 「コードが届いていませんか?」をタップした後の画面で、「テキストメッセージ(SMS)を送信」を選択します。
- 電波状況が悪いとSMSが届きにくいこともあるので、場所を変えて試してみるのも良いでしょう。
2ファクタ認証は大切なアカウントを守るための重要な機能ですが、いざという時のために、コードの受け取り方が複数あることを覚えておくと安心です。
iCloudから一度サインアウトして再度サインインする方法
iPhone内部でiCloudとの連携に一時的な不具合が起きている場合、一度iCloudからサインアウトし、もう一度サインインし直すことで問題が解決することがあります。
これは、アカウント情報をリフレッシュする効果があり、設定の不整合などが原因の場合に有効です。
ただし、サインアウトする際にはいくつか注意点があります。
サインアウトすると、iCloudに保存されているデータ(写真、連絡先、カレンダーなど)をiPhone上に残すか、削除するかを選択する画面が表示されます。
「iPhoneに残す」を選択しておけば、データが消えることはありませんので安心してください。
手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、一番上の自分の名前(Apple ID)をタップします。
- 画面を一番下までスクロールし、「サインアウト」をタップします。
- Apple IDのパスワードの入力を求められるので、入力します。
- データのコピーをiPhoneに残すか尋ねられるので、残したい項目のスイッチをオンにしてから、右上の「サインアウト」をタップします。
- 確認画面が表示されるので、再度「サインアウト」をタップします。
サインアウトが完了したら、同じ場所(「設定」アプリの最上部)から、もう一度Apple IDとパスワードを入力してサインインし直します。
少し手間はかかりますが、iPhoneとiCloudの連携をリセットする強力な方法なので、試してみる価値はありますよ。
ストレージ容量不足がサインインに与える影響と確認方法
iPhoneのストレージ(データを保存する場所)の空き容量が少ないと、サインインが終わらない原因になることがあります。
サインイン処理には、一時的なファイルを保存するためのスペースが必要になるため、ストレージがいっぱいだと、その処理がうまく進まなくなるのです。
また、容量不足は、アプリの動作が遅くなったり、iOSのアップデートができなくなったりと、様々な不具合を引き起こす可能性があります。
自分のiPhoneのストレージにどのくらい空きがあるかは、簡単に確認できます。
確認の手順:
- 「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「iPhoneストレージ」をタップします。
ここで、使用済みの容量と空き容量、そしてどのアプリやデータがどれくらいの容量を使っているかが一目でわかります。
もし空き容量が極端に少ない(数GB未満など)場合は、不要なアプリや、見返すことのない長時間の動画、溜まった写真などを整理して、空き容量を増やしてみましょう。
特に「その他」や「システムデータ」といった項目が大きい場合は、iPhoneを再起動すると容量が減ることもあります。
ストレージの空き容量を確保することは、サインインの問題解決だけでなく、iPhoneを快適に使い続けるためにもとても大切ですよ。
何を試してもダメな場合のDFUモードとは?そのやり方と注意点
これまで紹介したすべての方法を試しても解決しない場合、最終手段として「DFUモード」というものがあります。
DFUとは「Device Firmware Update」の略で、iPhoneのソフトウェアの最も深い部分からシステムを強制的に復元(初期化)するモードです。
通常のリカバリーモードでも解決できない、深刻なソフトウェアの不具合を解消できる可能性があります。
ただし、DFUモードの実行には大きな注意点があります。
- Appleの公式な方法ではない:この方法はAppleのサポートページには記載されておらず、自己責任で行う必要があります。
- データはすべて消える:DFUモードを実行すると、iPhoneは工場出荷時の状態に初期化されます。写真、アプリ、設定など、すべてのデータが消えてしまいます。事前にバックアップがなければデータを元に戻すことはできません。
- 操作が複雑でリスクも伴う:手順が少し複雑で、失敗するとiPhoneが起動しなくなるリスクもゼロではありません。
これらのリスクを理解した上で、それでも試したいという場合の一般的な手順を紹介します。(機種により操作が異なります)
iPhone 8以降のモデルの場合:.
- パソコンで最新版のiTunes(またはFinder)を起動し、iPhoneを接続します。
- 音量を上げるボタンを押してすぐ放し、次に音量を下げるボタンを押してすぐ放します。
- サイドボタンを画面が真っ暗になるまで10秒ほど長押しします。
- 画面が真っ暗になったら、サイドボタンを押したまま、音量を下げるボタンも5秒間長押しします。
- 5秒経ったらサイドボタンだけを放し、音量を下げるボタンはそのまま10秒ほど押し続けます。
iPhoneの画面が真っ暗なままで、パソコン側に「リカバリーモードのiPhoneを見つけました」と表示されれば成功です。
非常に強力な方法ですが、リスクも高いため、実行する前には必ずAppleサポートに相談することをおすすめします。
Appleサポートに問い合わせる前に準備しておくこと
色々な対処法を試してもサインインの問題が解決しない場合は、Appleサポートに相談するのが一番確実で安心です。
専門のスタッフが、あなたの状況に合わせた的確なアドバイスをくれます。
問い合わせをスムーズに進めるために、事前にいくつか準備しておくと良いことがあります。
準備しておくと良いものリスト:
- お使いのiPhoneのシリアル番号:
- 「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。箱やレシートにも記載されています。
- Apple ID:
- 問い合わせの際に本人確認で必要になります。
- 発生している問題の具体的な内容のメモ:
- 「いつから始まったか」「どんな操作をすると問題が起きるか」「エラーメッセージが表示される場合はその内容」などを具体的にまとめておくと、状況を伝えやすくなります。
- これまで試したことのリスト:
- 「強制再起動は試した」「ネットワーク設定のリセットは行った」など、この記事で試した対処法を伝えると、同じ作業を繰り返さずに済み、解決までの時間が短縮されます。
問い合わせ方法は、電話、チャット、Apple Storeへの持ち込み予約などがあります。
Appleの公式サイトや、「Appleサポート」アプリから簡単に手続きができますよ。
一人で悩まず、専門家の力を借りることも大切です。
しっかりと準備をして、的確なサポートを受けてくださいね。
すべての設定をリセットする最終手段とそのリスク
「ネットワーク設定をリセット」よりもさらに強力なリセット方法として、「すべての設定をリセット」があります。
これは、ネットワーク設定だけでなく、壁紙、通知、プライバシー設定、キーボードの変換学習など、iPhoneに加えたカスタマイズをすべて工場出荷時の状態に戻す操作です。
一番のポイントは、写真、音楽、アプリ、連絡先などの「データ」は消えずに残るという点です。
システムの奥深い部分にある設定の不具合が原因でサインインできない場合に、このリセットで解決することがあります。
しかし、多くの設定をやり直す必要があり、手間がかかるのが大きなリスク(デメリット)です。
リセットされる設定の例:
- Wi-Fiのパスワード
- 壁紙や画面の明るさ
- 通知の許可設定
- 位置情報サービスの設定
- アラーム設定
- キーボードのユーザー辞書
この操作を実行する前には、万が一に備えて、必ずiCloudやパソコンにバックアップを取っておくことを強くおすすめします。
手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」と進みます。
- 「すべての設定をリセット」を選択し、パスコードを入力します。
- 確認画面で再度「すべての設定をリセット」をタップすると、iPhoneが再起動し、設定が初期化されます。
これはあくまで最終手段の一つです。実行する際は、再設定の手間を覚悟の上で行ってくださいね。
iPhoneがサインイン中から終わらないときのまとめ
- iPhoneのサインインが終わらない主な原因は「Appleサーバーの障害」「通信環境の問題」「iPhone本体の一時的な不具合」の3つです。
- まず試すべき最も簡単な対処法は、データを消さずにシステムをリフレッシュできる「強制再起動」です。
- Wi-Fiやモバイルデータ通信が不安定なときは、一度「機内モード」をオンにしてからオフに戻すと、通信が改善されることがあります。
- Appleの公式サイトにある「システム状況」ページを確認すれば、Apple IDやiCloudに障害が発生していないか一目でわかります。
- 通信関連の不具合が続く場合は、Wi-Fiパスワードなどが初期化される「ネットワーク設定をリセット」が有効な手段です。
- 新しいiPhoneへのデータ移行中に問題が起きた際は、新旧両方のiPhoneを充電しながら近づけて実行するのが解決のコツです。
- あらゆる対処法を試しても解決しない場合は、一人で悩まずにAppleサポートへ相談するのが最も確実で安全な方法です。