iPhoneの2年返却プログラムは、月々の支払いが安くなる一方で、iPhoneが自分のものにならない、傷や破損で高額な追加料金がかかるなどのデメリットがあります。
このプログラムは、実質的には「長期レンタル」に近く、返却時の査定やキャリア乗り換えの制約も存在します。
この記事では、2年返却プログラムの具体的なデメリットと、本当にお得になる人の特徴を詳しく解説します。
ドコモ・au・ソフトバンク各社の仕組みを比較し、あなたがこのプログラムを利用すべきかどうかの判断材料を提供します。
後悔しない選択をするために、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておきましょう。
iPhoneを2年で返却するプログラムのデメリットとは?
- 結局iPhoneは自分のものにならないという事実
- 傷や画面割れがあると高額な追加料金が発生するリスク
- 返却時の査定基準は意外と厳しい?
- 2年ごとの機種変更とキャリア乗り換えの制約
- 総支払額を計算すると一括購入より高いケースも
- 長く同じスマホを使いたい人には向かない理由
- 故障時の高額請求を避けるための保証サービス加入は必須?
結局iPhoneは自分のものにならないという事実
iPhoneの2年返却プログラムにおける最大のデメリットは、最終的にiPhoneが自分の所有物にならない、という点です。
このプログラムは、月々の支払い負担を軽くして最新のiPhoneを使えるようにするものですが、その本質は「購入」というよりも「長期レンタル」に近いです。
48回払いや24回払いでiPhoneの代金を分割して支払っていき、約2年後に本体をキャリアに返却することで、残りの支払いが免除される、という仕組みだからです。
つまり、分割払いが終わるまで支払いを続けても、iPhoneを返却してしまったらあなたの手元には何も残りません。
これは、従来の分割払いの感覚とは大きく異なります。
今までの分割払いなら、支払いが終わればそのiPhoneは完全に自分のものになりました。
家族にあげたり、中古ショップに売ったり、Wi-Fi専用機として使い続けたりと、自由に処分することができました。
しかし、このプログラムでは、返却することが前提となっているため、そういった選択肢がありません。
もちろん、2年後に返却せずに残りの代金を支払って自分のものにすることもできますが、それではこのプログラムを利用するうま味は半減してしまいます。
「所有」することに価値を感じる人にとっては、この「自分のものにならない」という感覚が、一番のデメリットに感じられるでしょう。
傷や画面割れがあると高額な追加料金が発生するリスク
2年返却プログラムで最も気をつけなければいけないのが、返却時にiPhoneが破損していた場合、高額な追加料金(故障時利用料)を請求されるリスクです。
このプログラムは、あくまで「正常な状態」でiPhoneを返却することが、残債免除の条件となっています。
もし画面が割れていたり、大きな傷がついていたり、正常に動作しなかったりすると、ペナルティとして追加でお金を支払う必要があります。
この追加料金は、各キャリアによって異なりますが、一般的に22,000円(税込)程度に設定されていることが多いです。
キャリア | 追加料金(故障時利用料など)の目安 |
---|---|
ドコモ | 22,000円(税込) |
au | 22,000円(税込) |
ソフトバンク | 22,000円(税込) |
この金額は、免除されるはずだった残りの支払いとは別に、新たにかかる費用です。
「せっかく月々の支払いを安く抑えてきたのに、最後に大きな出費があっては意味がない」と感じる人も多いでしょう。
普段からスマホを落としやすい人や、ケースをつけずに使いたい人にとっては、この追加料金のリスクは常に頭の片隅に置いておく必要があります。
毎日持ち歩くものだからこそ、うっかり落として画面を割ってしまう可能性は誰にでもあります。
この「もしも」の時の出費をどう考えるかが、プログラムを利用するかどうかの大きな判断材料になりますね。
返却時の査定基準は意外と厳しい?
iPhoneを返却する際の査定基準は、利用者が思っているよりも厳しい場合があります。
プログラムの規約には「正常に動作すること」と記載されていますが、具体的にどこまでが許容範囲で、どこからが故障と判断されるのか、その線引きはキャリア側の判断に委ねられています。
一般的に、査定でチェックされる主なポイントは以下の通りです。
- 電源が入るか: 電源が全く入らない状態は、まず間違いなく故障と判断されます。
- 画面の表示: 画面割れや、液晶の表示に異常(線が入る、黒いシミがあるなど)がないか。
- 各種ボタンやタッチ操作: ホームボタン(旧機種の場合)、音量ボタン、タッチパネルが正常に反応するか。
- カメラ機能: カメラが起動し、正常に撮影できるか。レンズに割れがないか。
- 本体の変形や破損: 目立つ凹みや歪み、SIMトレイの破損などがないか。
- 水濡れ反応: iPhone内部にある水濡れインジケータが赤くなっていないか。
「通常使用に伴う軽微な傷や汚れ」であれば問題ないとされていますが、この「軽微」の判断が難しいところです。
自分では「ちょっとした傷」と思っていても、査定担当者によっては「規定外の破損」と判断され、追加料金を請求される可能性もゼロではありません。
特に、画面の端にあるごく小さなヒビや、本体の角の目立つ凹みなどは、判断が分かれやすいポイントです。
常に「これは借り物である」という意識を持って、大切に扱わなければならないプレッシャーを感じることも、このプログラムの精神的なデメリットと言えるかもしれません。
2年ごとの機種変更とキャリア乗り換えの制約
2年返却プログラムは、約2年ごとに新しいiPhoneに機種変更することを前提としています。
これは、最新機種を常に使いたい人にとってはメリットですが、一方で「2年」というサイクルに縛られるというデメリットにもなります。
もし、2年間使ってみて「このiPhoneがすごく気に入ったから、もっと長く使いたい」と思っても、プログラムの最大のメリットである「残債免除」を受けるためには、端末を返却して新しい機種に乗り換えなければなりません。
また、より大きな制約となるのが、キャリアの乗り換え(MNP)です。
このプログラムを利用している期間中は、他のキャリアに乗り換えるのが非常に難しくなります。
なぜなら、残債免-除の特典を受けるためには、多くの場合「そのキャリアで次の機種を購入すること」が条件になっているからです。
もし途中で他社に乗り換える場合は、その時点で残っている分割支払金の全額を一括で支払う必要があります。
これでは、プログラムを利用した意味が全くなくなってしまいます。
近年、ahamoやpovo、LINEMOといったオンライン専用プランや、格安SIMの魅力的なプランが次々と登場しています。
「もっと安いプランに乗り換えたいな」と思っても、このプログラムに加入していると、2年間の縛りができてしまい、身動きが取れなくなってしまうのです。
総支払額を計算すると一括購入より高いケースも
「2年後に返却すれば実質半額!」といった魅力的なキャッチコピーで宣伝されているこのプログラムですが、実際に支払う総額を計算してみると、必ずしも一括購入よりお得とは限らないケースがあります。
特に注意が必要なのが、2年後にiPhoneを返却せず、そのまま4年間使い続けた場合です。
このプログラムは、多くが48回払いなどの長期分割契約になっています。
もし2年後に返却せずに残りの分割金を支払い続けると、金利手数料がかからないとはいえ、端末の正規価格をそのまま支払うことになります。
一方で、Apple Storeなどで一括購入した場合、そのiPhoneはあなたの所有物です。
例えば、4年後に中古ショップに売却すれば、数万円で買い取ってもらえる可能性があります。
この「下取り価格」を考慮に入れると、結果的に一括購入の方が総支払額は安かった、という逆転現象が起こり得るのです。
【例:15万円のiPhoneの場合(簡略化したモデル)】
2年返却プログラム(4年利用) | 一括購入 | |
---|---|---|
支払う端末代金 | 150,000円 | 150,000円 |
4年後の下取り額 | 0円(自分の物ではない) | -30,000円(例) |
実質的な負担額 | 150,000円 | 120,000円 |
このように、端末を長く使うことを前提とするなら、一括で購入して将来的に売却した方が、トータルで見てお得になる可能性があるのです。
「実質負担額」という言葉だけでなく、将来的な資産価値まで含めて考える視点が重要になります。
長く同じスマホを使いたい人には向かない理由
この2年返却プログラムは、その仕組み上、「一つのスマートフォンを大切に、長く使い続けたい」と考えている人には全く向いていません。
このプログラムの最大のメリットは、「2年ごとに端末を返却することで、残りの支払いを免除してもらい、少ない負担で新しい機種に乗り換えられる」という点にあります。
つまり、2年ごとの機種変更が前提となっているのです。
最近のiPhoneは性能が非常に高く、3年、4年と使い続けても、日常的な利用で不便を感じることは少なくなりました。
「今のiPhoneの使い心地が気に入っているから、壊れるまで使い続けたい」「バッテリーを交換すれば、まだあと2年は戦える」
そう考えている人にとって、2年というタイミングで強制的に機種変更を迫られる(あるいは、残債免除の権利を放棄する)のは、大きなデメリットです。
また、愛着のあるiPhoneを手放さなければならないことに、寂しさを感じる人もいるでしょう。
自分の持ち物を大切に長く使うという価値観を持っている方や、頻繁な機種変更やデータ移行を面倒に感じる方にとっては、このプログラムはメリットよりも、むしろ制約や不便さの方が大きく感じられる可能性が高いです。
自分のスマートフォンの使い方や、物に対する価値観を一度考えてみることが大切ですね。
故障時の高額請求を避けるための保証サービス加入は必須?
2年返却プログラムを利用する上で、悩みのタネとなるのが「保証サービスに加入するかどうか」です。
前述の通り、返却時にiPhoneが破損していると、22,000円程度の追加料金が発生します。
このリスクを回避するために、各キャリアはAppleCare+や、独自の保証サービスへの加入を推奨しています。
これらの保証サービスに加入していれば、万が一画面を割ってしまっても、修理代金が安くなったり、追加料金が免除・減額されたりします。
しかし、これらの保証サービスは当然ながら無料ではありません。
月々数百円から1,000円以上の料金がかかります。
2年間払い続けると、トータルで2万円以上の負担になることも珍しくありません。
結局、「何もなければ払い損になる保証料」と、「もしもの時の追加料金」、どちらのリスクを取るかという選択を迫られるわけです。
例えば、月々1,000円の保証サービスに24ヶ月加入した場合、合計24,000円を支払うことになります。
これは、故障時に支払う追加料金22,000円よりも高くなってしまいます。
つまり、「絶対に壊さない」という自信がある人にとっては、保証サービスは無駄な出費になりかねません。
しかし、一度でも破損させてしまえば、保証に入っておけばよかったと後悔することになります。
このプログラムを利用するということは、この悩ましい保証料の負担もセットで考えなければならない、という点もデメリットの一つと言えるでしょう。
iPhoneの2年返却プログラムでデメリットを回避し賢く使う方法
- 2年後にiPhoneを返却しない場合の支払い総額は?
- このプログラムが本当にお得になる人の特徴
- ドコモ「いつでもカエドキプログラム」の仕組み
- au「スマホトクするプログラム」の仕組み
- ソフトバンク「新トクするサポート」の仕組み
- 具体的にどんな状態だと査定で追加料金がかかる?
- 一括購入と2年返却、結局どっちが得?
2年後にiPhoneを返却しない場合の支払い総額は?
2年返却プログラムを利用したものの、「このiPhoneが気に入ったから、返却せずに使い続けたい」と思うこともあるでしょう。
その場合、2年後にiPhoneを返却しないという選択も可能です。
ただし、その場合はプログラムの最大のメリットである「残りの支払いの免除」という特典を受けることはできません。
つまり、当初設定されていた端末の正規価格を、最後まで分割で支払い続けることになります。
例えば、ドコモの「いつでもカエドキプログラム」を例に見てみましょう。
このプログラムは、端末代金を24回に分割し、23回目の支払いまでをユーザーが行い、24回目の支払額(残価)は、23ヶ月目に端末を返却することで支払いが不要になる、という仕組みです。
もし23ヶ月目に端末を返却しなかった場合、ユーザーは残された24回目の高額な支払いを、さらに24回に再分割して支払い続けることになります。
結局、合計で47回(23回+24回)の分割払いをすることになり、支払う総額は端末の定価と全く同じになります。
他のキャリアのプログラムも仕組みは似ており、返却しなければ残りの分割金を支払い続ける必要があります。
結論として、2年後にiPhoneを返却しない場合の支払い総額は、基本的に「端末の正規価格そのもの」です。
プログラムを利用したからといって、最終的な支払い総額が割引されるわけではない、ということを覚えておく必要があります。
このプログラムが本当にお得になる人の特徴
多くのデメリットも指摘される2年返却プログラムですが、使い方によっては非常にお得になる人もいます。
このプログラムの恩恵を最大限に受けられるのは、以下のような特徴を持つ人です。
- 常に最新のiPhoneを使いたい人
「毎年新しいiPhoneが出たら、すぐにでも乗り換えたい!」と考えている人にとって、このプログラムは最適です。約2年ごとに少ない負担で最新機種にアップデートできるため、常に最高の性能を手元に置いておけます。 - スマホを非常に大切に扱う人
スマホを絶対に落とさない、傷つけない自信がある人は、返却時の追加料金リスクを心配する必要がありません。ケースや保護フィルムで完璧に保護し、「借り物」として丁寧に扱える人には向いています。 - 同じキャリアを長く使い続ける予定の人
このプログラムは、同じキャリアで機種変更を続けることが前提です。特定のキャリアのサービス(家族割や光回線セット割など)に満足していて、当分乗り換えるつもりがない人なら、デメリットを感じにくいでしょう。 - 月々の支払いをとにかく安く抑えたい人
端末の所有にはこだわらず、「月々のスマホ代を1円でも安くしたい」という人にとっては、残債が免除されるこのプログラムは魅力的に映ります。初期費用や毎月の負担を軽くしたい学生さんなどにもおすすめです。
これらの条件に複数当てはまる人ほど、このプログラムのメリットを享受できると言えるでしょう。
ドコモ「いつでもカエドキプログラム」の仕組み
NTTドコモが提供しているのが「いつでもカエドキプログラム」です。
このプログラムの最大の特徴は、返却するタイミングによって、ユーザーの負担額が変わる点にあります。
基本的な仕組みは以下の通りです。
- 残価設定型の24回払い
まず、対象となるiPhoneの価格から、24ヶ月目にあらかじめ「残価」として設定された額が差し引かれます。そして、残りの金額を23回に分割して支払っていきます。 - 23ヶ月目に返却するのが基本
プログラム加入から23ヶ月目にiPhoneを返却すると、24回目の支払いとして設定されていた高額な「残価」の支払いが不要になります。これが最も基本的な利用方法です。 - 早めに返却するとさらにお得に(早期利用特典)
もし22ヶ月目までにiPhoneを返却した場合、残価の免除に加えて、翌月から23回目までの分割支払金も割引されます。早く返却するほど、月々の割引額が大きくなる仕組みです。 - 返却しない場合
23ヶ月目に返却しなかった場合、支払いが不要になるはずだった24回目の「残価」が、さらに24回に再分割され、25ヶ月目からその支払いが始まります。
このプログラムは、特に1年で新しい機種に乗り換えたい人にとって、早期利用特典の恩恵が大きく、お得感の強い仕組みになっていますね。
au「スマホトクするプログラム」の仕組み
auが提供しているのが「スマホトクするプログラム」です。
こちらも残価設定型のプログラムですが、ドコモとは少し仕組みが異なります。
基本的な流れを見ていきましょう。
- 24回払いの分割契約
まず、iPhoneの端末代金を24回払いで購入します。ここまでは通常の分割払いと同じです。 - 13ヶ月目~25ヶ月目に返却
プログラムに加入してから13ヶ月目以降、25ヶ月目までにiPhoneを返却し、auで新しい機種に買い替えると、特典が適用されます。 - 最終回分の支払いが不要に
特典の内容は、24回払いの「最終回分」の支払いが不要になる、というものです。この最終回分の支払額は、機種によって異なりますが、端末価格のおよそ半分近くに設定されていることが多いです。 - 返却しない場合
もし25ヶ月目までにiPhoneを返却しなかった場合は、特典は適用されません。最終回分の支払い額が、さらに24回に再分割され、それを支払い続けることになります。
ドコモとの大きな違いは、特典を受けるために「auでの機種変更」が必須条件となっている点です。
また、auでは、このプログラムを利用して購入した回線を解約した後でも、プログラムの利用を継続し、後から端末を返却して特典を受けることができます。
キャリアの縛りが少し緩やかになっているのが特徴ですね。
ソフトバンク「新トクするサポート」の仕組み
ソフトバンクが提供しているのが「新トクするサポート」です。
こちらは、48回払いという長期の分割払いを組むのが特徴です。
3つのキャリアの中では、最もシンプルな仕組みかもしれません。
基本的な仕組みは以下の通りです。
- 48回払いの分割契約
対象となるiPhoneの端末代金を、48回の分割払いで購入します。 - 25ヶ月目に返却で特典適用
プログラムに加入してから25ヶ月目にiPhoneを返却すると、25回目~48回目までの、残り最大24回分の支払いが不要になります。これにより、実質的な負担額が約半分になる、というわけです。 - 早めの返却も可能
13ヶ月目以降であれば、いつでも端末を返却して残りの支払いを免除してもらうことも可能です。ただし、その場合はいくつかの条件があります。 - 返却しない場合
25ヶ月目にiPhoneを返却しなかった場合は、そのまま48回目まで分割金の支払いを続けることになります。この場合は、端末の正規価格を全額支払うことになります。
ソフトバンクのプログラムは、auと同様に、回線契約がなくてもプログラム自体は利用し続けることができます。
48回という長い分割期間を設定することで、1回あたりの支払額を低く見せているのが特徴と言えるでしょう。
具体的にどんな状態だと査定で追加料金がかかる?
2年返却プログラムの査定で、追加料金(故障時利用料)が発生してしまうのは、具体的にどのような状態なのでしょうか。
各キャリアで細かい基準は異なりますが、共通して「故障品」と判断される可能性が非常に高いケースをまとめました。
これを避けることが、プログラムを賢く利用する上で最も重要です。
【追加料金が発生する可能性が高い状態】
- 電源が入らない、起動しない
これは最も致命的な状態で、確実に故障品扱いとなります。 - 画面の破損
ヒビ割れ、液晶漏れ(黒いシミ)、タッチ操作ができない、常に線が表示される、といった状態はすべてNGです。 - カメラの故障
カメラが起動しない、レンズが割れている、撮影した写真に異常な線やシミが映り込む場合。 - 本体の変形・大きな破損
本体が曲がっている、筐体に欠けや割れがある、SIMトレイが破損していて取り出せない場合。 - 各種ボタンの不具合
音量ボタンやサイドボタンが反応しない、陥没している。 - 水濡れ反応がある
本体内部にある液体侵入インジケータ(水濡れシール)が赤色に変色している場合。
これらの項目に一つでも当てはまると、22,000円程度の追加料金を支払う必要が出てきます。
日頃から丁寧に扱い、ケースや保護フィルムでしっかりガードすることが何よりも大切ですね。
一括購入と2年返却、結局どっちが得?
結局のところ、「一括購入」と「2年返却プログラム」、どちらが得なのかは、その人のiPhoneの使い方や価値観によって全く異なります。
どちらか一方が絶対的に優れている、というわけではありません。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
判断のポイントを以下にまとめました。
【2年返却プログラムがおすすめな人】
- とにかく月々の支払いを安くしたい
- 2年ごとに必ず新しいiPhoneに買い替えたい
- 物を所有することにこだわりがない
- スマホを絶対に壊さない自信がある(または保証に入る覚悟がある)
- 同じキャリアを使い続ける予定
【一括購入がおすすめな人】
- 気に入ったiPhoneを3年以上、長く使いたい
- iPhoneを完全に自分のものにしたい(売却や譲渡をしたい)
- 格安SIMなど、好きなタイミングでキャリアを乗り換えたい
- 傷や破損を気にせず、ラフに使いたい
- 最初にまとまったお金を用意できる
「2年で買い替えるなら返却プログラム」「長く使うなら一括購入」というのが、一つの大きな判断基準になります。
2年後の自分のライフスタイルや、iPhoneの使い方を想像しながら、どちらが自分にとって本当の意味で「お得」になるのかを、じっくり考えてみてくださいね。
iPhoneを2年で返却するデメリットまとめ
- 2年返却プログラムの最大のデメリットは、支払いを続けてもiPhoneが自分のものにならない点です。
- 返却時に画面割れや傷があると、22,000円程度の高額な追加料金が発生するリスクがあります。
- 査定基準は意外と厳しく、通常使用の傷でも故障と判断され、追加料金を請求される可能性があります。
- 2年ごとの機種変更が前提のため、長く同じiPhoneを大切に使いたい人には向いていません。
- 同じキャリアを使い続ける制約があり、格安SIMなど好きなタイミングでの乗り換えが難しくなります。
- 総支払額で考えると、将来下取りに出せる一括購入の方が結果的に得になるケースもあります。
- このプログラムが本当にお得になるのは、2年ごとに機種変更し、端末を非常に丁寧に扱う人です。