iPhoneで消しゴムマジックが使えない主な原因は、お使いの機種やiOSのバージョン、Google Oneへの未加入などが考えられます。
この機能は、特定の条件を満たさないと利用することができません。
この記事では、消しゴムマジックが使えない原因ごとのチェック項目と、誰でも簡単に試せる具体的な解決策を一つずつ解説します。
原因がわからず困っている方も、この記事を読めば大丈夫です。
最終手段として使える、代わりの優秀な無料アプリも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneで消しゴムマジックが使えないときに考えられる原因
- あなたのiPhoneは対応機種?対象モデルを確認
- iOSのバージョンは最新?アップデートの確認方法
- Google Oneへの加入は必須?料金プランと無料の範囲
- 「編集候補」に消しゴムマジックが出てこない理由
- 消しゴムマジックがグレーアウトして押せない時のチェック項目
- Googleフォトに編集ツールが表示されない場合の対処法
- Google Pixel版との機能の違いは?
あなたのiPhoneは対応機種?対象モデルを確認
もしかしたら、お使いのiPhoneが消しゴムマジックに対応していないのかもしれません。
この機能は、すべてのiPhoneで利用できるわけではないんです。
消しゴムマジックを使うには、ある程度の処理能力が必要になるため、比較的新しいモデルに限定されています。
具体的には、以下のiPhoneモデルが対応していますよ。
- iPhone SE(第2世代)以降
- iPhone XR
- iPhone XS、iPhone XS Max
- iPhone 11シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 15シリーズ
自分の機種がわからない時は、簡単な手順で確認できます。
- ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 一番上の「情報」をタップしてください。
- 「機種名」という項目に、お持ちのiPhoneのモデル名が表示されます。
もし、お使いの機種がリストにない古いモデルだった場合は、残念ながら消しゴムマジックは使えません。
その場合は、別のアプリで似たような機能を探すのがおすすめです。
まずはご自身のiPhoneが対応しているか、チェックしてみてくださいね。
iOSのバージョンは最新?アップデートの確認方法
iPhoneのモデルだけでなく、iOSのバージョンが古いことも、消しゴムマジックが使えない原因のひとつです。
機能を使うためには、iOSが「iOS 15」以降である必要があります。
「自分のバージョンがわからない…」という方も大丈夫、簡単に確認できますよ。
iOSのバージョンを確認して、必要であればアップデートするまでの手順はこちらです。
- 「設定」アプリを開き、「一般」を選びます。
- 「ソフトウェアアップデート」をタップします。
- 画面に現在のiOSバージョンが表示されるので、「iOS 15」以降になっているか確認しましょう。
もしバージョンが古い場合は、「ダウンロードしてインストール」という表示が出ます。
アップデートを行う前には、いくつか準備しておくと安心です。
- Wi-Fiに接続する:アップデートファイルはサイズが大きいので、モバイルデータ通信だと通信量をたくさん使ってしまいます。
- 充電しておく:途中で電源が切れると故障の原因になることもあるので、充電しながらか、残量が50%以上ある状態で行いましょう。
- バックアップを取る:万が一に備えて、iCloudやパソコンにデータのバックアップを取っておくと、より安心ですね。
準備ができたら、「ダウンロードしてインストール」をタップして画面の指示に従うだけでOKです。
iOSを最新の状態に保つことは、セキュリティ対策にもなるので、ぜひこの機会に確認してみてください。
Google Oneへの加入は必須?料金プランと無料の範囲
iPhoneで消しゴムマジックを使いたいなら、基本的に「Google One」というサービスへの加入が必要です。
「え、無料じゃないの?」と驚かれるかもしれませんが、この機能はGoogleの有料プランの特典として提供されています。
Google Oneは、GoogleドライブやGmail、Googleフォトで使える保存容量を増やせるサブスクリプションサービスです。
消しゴムマジックの利用には、いずれかの有料プランへの申し込みが条件となっています。
主な料金プランは、以下のようになっています。
プラン名 | ストレージ容量 | 月額料金(税込) | 年額料金(税込) |
---|---|---|---|
ベーシック | 100GB | 250円 | 2,500円 |
スタンダード | 200GB | 380円 | 3,800円 |
プレミアム | 2TB | 1,300円 | 13,000円 |
一番安いベーシックプランでも、消しゴムマジックは問題なく使えますよ。
写真や動画をたくさん保存する方なら、ストレージが増えるメリットも大きいですね。
ちなみに、Googleのスマホ「Google Pixel」を持っている場合は、Google Oneに加入しなくても無料で消しゴムマジックが使えます。
iPhoneユーザーの場合は有料となりますので、サービス内容と料金を確認して、自分に合ったプランを検討してみてください。
まずは一番お手頃なプランから試してみるのも良いかもしれません。
「編集候補」に消しゴムマジックが出てこない理由
Googleフォトで写真を開いても、「編集候補」の中に肝心の消しゴムマジックが見当たらないことがあります。
これは、GoogleフォトのAIが、その写真を「消しゴムマジックの対象ではない」と判断している可能性が高いです。
消しゴムマジックは、写真に写り込んだ不要な人や物を自動で検出して提案してくれる機能。
そのため、AIが「これは消せる対象だ」と認識しないと、そもそもメニューに表示されない仕組みになっています。
例えば、こんな写真だと表示されにくいかもしれません。
- 背景がごちゃごちゃしていて、どこに人がいるかAIが判断しにくい写真
- 消したい対象が小さすぎる、または不明瞭な写真
- そもそも消せそうな対象が写っていない風景写真
逆に、背景がスッキリしていて、消したい人物がはっきりと写っている写真などは、AIが認識しやすく、機能が表示される可能性が高いです。
もし表示されない場合は、少し時間を置いてからもう一度試してみてください。
Googleフォトがクラウド上で写真を解析するのに、少し時間がかかることもあるからです。
それでもダメなら、別の写真で試してみましょう。
「この写真ならどうかな?」といろいろな写真で試してみると、機能が表示される条件がなんとなく分かってくると思いますよ。
消しゴムマジックがグレーアウトして押せない時のチェック項目
消しゴムマジックのアイコンは表示されているのに、なぜか灰色になっていて押せない…。
そんなときは、いくつかの基本的な設定や状態が原因かもしれません。
慌てずに、以下の項目を一つずつチェックしてみてください。
- インターネットに接続されていますか?
消しゴムマジックは、写真をGoogleのサーバーに送って処理を行うため、オンライン状態である必要があります。Wi-Fiやモバイルデータ通信がオンになっているか確認しましょう。特に、通信が不安定な場所だと、うまく機能しないことがあります。 - Googleアカウントにログインしていますか?
Google Oneに加入しているアカウントで、Googleフォトアプリにしっかりログインできているか再確認してください。何かの拍子にログアウトしてしまっている可能性も考えられます。 - Googleフォトの権限は許可されていますか?
iPhoneの「設定」から「Googleフォト」を選び、「写真」のアクセス権限が「すべての写真」になっているか見てみましょう。権限が制限されていると、正常に動作しない場合があります。 - 端末のストレージに空きはありますか?
編集後の写真を保存するための空き容量が不足していると、エラーが起きることがあります。「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で、空き容量を確認してみるのがおすすめです。
これらの項目を確認するだけで、意外とあっさり解決することが多いです。
一つずつ、ゆっくり試してみてくださいね。
Googleフォトに編集ツールが表示されない場合の対処法
写真を開いて「編集」をタップしても、消しゴムマジックどころか、明るさ調整などの基本的な編集ツール自体が表示されないケースもあります。
これは、アプリの一時的な不具合や、データに何か問題が起きているサインかもしれません。
そんなときは、以下の対処法を順番に試してみてください。
- アプリを完全に終了して再起動する
まず試したいのが、アプリの再起動です。ホーム画面で下から上にスワイプしてアプリの一覧を出し、Googleフォトの画面を上にスワイプして完全に終了させます。その後、もう一度アプリを開いてみましょう。これだけで直ることもよくあります。 - アプリのキャッシュをクリアする
iPhoneにはAndroidのようにアプリごとにキャッシュをクリアする直接的な機能がありません。そのため、アプリを一度アンインストールし、App Storeから再インストールするのが最も効果的です。Googleフォトの写真はクラウドに保存されているので、アプリを消しても写真がなくなることはないので安心してください。 - Googleアカウントを再ログインする
Googleフォトアプリの設定から、一度アカウントをログアウトし、再度ログインし直してみてください。アカウント情報の連携がうまくいっていない場合に、この方法で改善することがあります。
これらの手順で、アプリの状態がリフレッシュされ、編集ツールが正しく表示されるようになる可能性が高いです。
焦らず、簡単なものから試していくのが解決への近道ですよ。
Google Pixel版との機能の違いは?
iPhoneで消しゴムマジックを使っていると、「あれ、ネットで見た機能がない?」と感じることがあるかもしれません。
実は、iPhone版の消しゴムマジックは、Googleのスマートフォン「Google Pixel」に搭載されているものと、少し機能が異なります。
一番大きな違いは、利用料金と「カモフラージュ」という機能の有無です。
具体的に、どのような違いがあるのか表にまとめてみました。
項目 | Google Pixel版 | iPhone版 |
---|---|---|
利用料金 | 無料 | Google Oneへの加入が必須 |
消去機能 | ◯ | ◯ |
カモフラージュ機能 | ◯ | ✕ |
このように、iPhone版では、写り込んだ物の色を周りの風景に馴染ませて目立たなくさせる「カモフラージュ」機能が使えません。
iPhoneで使えるのは、写り込んだ人や物を完全に消し去る「消去」機能のみとなります。
なぜこのような違いがあるかというと、消しゴムマジックはもともとGoogle Pixelの魅力を高めるための特別な機能として登場したからです。
その後、Google Oneの特典として他のスマートフォンでも使えるようになりましたが、本家であるPixelには少しだけ特別な機能が残されている、というわけですね。
そのため、iPhoneで使う場合は「カモフラージュ機能はないんだな」と理解しておくと、がっかりすることがなくて済みます。
消去機能だけでも十分に便利なので、ぜひ活用してみてくださいね。
iPhoneで消しゴムマジックが使えないときの具体的な解決策
- まず試したい正しい消しゴムマジックの使い方の手順
- アプリのアップデートで解決する方法
- iPhone本体の再起動で試せること
- 編集後に保存できないエラーの解決策
- 【最終手段】消しゴムマジックの代わりになる無料アプリ5選
- iPhoneの標準写真アプリで代用する方法
まず試したい正しい消しゴムマジックの使い方の手順
消しゴムマジックが使えないと感じている時、実は操作手順を少し間違えているだけ、という可能性もあります。
まずは基本に立ち返って、正しい使い方を一度確認してみましょう。
とっても簡単なので、以下のステップに沿って一緒に試してみてくださいね。
- 「Googleフォト」アプリを開き、編集したい写真を選びます。
- 画面の下にある「編集」というボタンをタップします。
- 編集メニューがずらっと出てくるので、右にスワイプして「ツール」を探します。
- 「ツール」の中にある「消しゴムマジック」を選択してください。
- アプリが自動で消せるものを判断し、白く囲んで提案してくれます。消したいものが提案されていたら、それをタップするだけでOKです。
- もし自動で提案されない場合は、消したい部分を指でぐるっと囲むか、なぞるように塗りつぶします。
- きれいに消えたことを確認したら、右下の「完了」をタップします。
- 最後に「コピーを保存」を押すと、編集後の写真が新しく保存されます。
この手順で操作しても上手くいかない場合は、他の原因が考えられます。
まずはこの基本操作をマスターして、機能が使えるか試すのがおすすめです。
アプリのアップデートで解決する方法
Googleフォトのアプリが古いバージョンのままだと、消しゴムマジックが正しく機能しないことがあります。
アプリのアップデートには、新機能の追加だけでなく、不具合の修正やパフォーマンスの改善も含まれているんですよ。
もしかしたら、アプリを最新にするだけで、あっさり問題が解決するかもしれません。
App Storeでアップデートがないか確認する方法は、以下の通りです。
- iPhoneのホーム画面にある「App Store」のアイコンをタップして開きます。
- 画面の右上にある、自分のプロフィールアイコン(人の形や自分の写真)をタップしてください。
- 画面を少し下に引っ張って、情報を更新します。
- 「利用可能なアップデート」のリストに「Googleフォト」があれば、「アップデート」ボタンをタップしましょう。
もしリストになければ、アプリはすでに最新の状態です。
毎回手動で確認するのが面倒な方は、この機会に自動アップデートをオンにしておくのも便利ですよ。
「設定」アプリから「App Store」を選び、「アプリのアップデート」のスイッチを緑色にしておくだけで設定できます。
簡単な操作なので、ぜひ試してみてくださいね。
iPhone本体の再起動で試せること
「何をやってもダメ…」そんな時に試してほしいのが、iPhone本体の再起動です。
「再起動なんて意味あるの?」と思うかもしれませんが、これは多くの不具合を手軽に解消できる、昔からの定番の解決策なんです。
再起動することで、iPhoneの内部で一時的に発生していた小さなエラーや、アプリの動作を邪魔していた問題がリセットされることがあります。
これにより、Googleフォトが正常に動くようになる可能性は十分にありますよ。
iPhoneの再起動方法は、機種によって少しだけ違います。
- 顔認証(Face ID)搭載のモデル(iPhone X以降):
サイドボタン(電源ボタン)と、音量ボタンのどちらか片方を長押しします。「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダを動かして電源を切り、完全に画面が消えたら、再度サイドボタンを長押しして起動します。 - ホームボタン搭載のモデル(iPhone SE 第2・第3世代など):
サイドボタン(またはトップボタン)を長押しします。「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダを動かして電源をオフに。画面が消えたら、もう一度ボタンを長押しして電源を入れます。
お金もかからず、すぐに試せる方法なので、困った時の最初のステップとして覚えておくと便利です。
編集後に保存できないエラーの解決策
せっかくキレイに編集できたのに、最後に保存できないとガッカリしてしまいますよね。
編集後の写真が保存できないエラーは、主に2つの原因が考えられます。
それは「iPhoneの空き容量不足」と「インターネット接続の不安定さ」です。
まずは、iPhoneのストレージに十分な空きがあるか確認してみましょう。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「iPhoneストレージ」を選ぶと、現在の使用状況がグラフで表示されます。
- ここの空き容量が極端に少ない場合は、不要な写真や動画、使っていないアプリなどを削除して容量を確保してください。
次に、インターネットの接続状況です。
消しゴムマジックで編集した画像を保存するには、Googleのサーバーと通信する必要があります。
Wi-Fiの電波が弱い場所や、通信速度が遅い環境だと、うまく保存できないことがあるんです。
一度Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信で試すか、安定したWi-Fi環境に移動してから再度保存を試してみてください。
この2点を確認するだけで、保存エラーは解決することがほとんどですよ。
【最終手段】消しゴムマジックの代わりになる無料アプリ5選
いろいろ試してもiPhoneで消しゴムマジックが使えない…。そんな時のために、代わりになる無料アプリを知っておくと安心です。
App Storeには、同じように写真に写り込んだ人や物を消せる、優秀なアプリがたくさんありますよ。
ここでは、特におすすめの無料アプリを5つ紹介しますね。
- Snapseed(スナップシード):
Googleが提供している高機能な写真編集アプリ。「シミ除去」というツールで、消したい部分をなぞるだけで自然に消去できます。 - Meitu(メイツ):
美顔加工で有名ですが、不要なものを消す「消しゴム」機能も非常に強力です。操作も直感的で分かりやすいのが魅力。 - YouCam Perfect:
AIが賢く、背景を自動で補正しながら不要なオブジェクトを消してくれる「AI除去」機能が搭載されています。 - PhotoRoom(フォトルーム):
主に背景を切り抜くアプリですが、不要なオブジェクトを削除する機能も備わっています。特に商品の写真をキレイにしたい時などに便利です。 - Picsart(ピックスアート):
多機能な編集アプリで、「削除」ツールを使えば簡単に人や物を消せます。他の編集機能も豊富なので、これ一つで色々楽しめます。
これらのアプリはすべて無料でダウンロードできます。
消しゴムマジックが使えなくても、素敵な写真に仕上げる方法はたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
iPhoneの標準写真アプリで代用する方法
「他のアプリを新しく入れたくないな…」と思う方もいるかもしれません。
残念ながら、iPhoneに最初から入っている「写真」アプリには、消しゴムマジックのように人や物をきれいに消去する専用の機能はありません。
明るさの調整やトリミングはできても、写り込んだ不要なものを消すことはできないんです。
そのため、どうしても写真から何かを消したい場合は、やはり専用の機能を持った別のアプリを使うのが一番確実で、きれいな仕上がりになります。
先ほど紹介した「Snapseed」や「Meitu」といった無料アプリは、数回タップするだけで驚くほど自然に不要なものを消してくれますよ。
App Storeからすぐにダウンロードできるので、手間もそれほどかかりません。
どうしても標準アプリだけでなんとかしたい場合、できることといえば、消したいものが写真の端にある時に「トリミング」機能で切り取ってしまうことくらいです。
ですが、それでは写真の構図が変わってしまいますよね。
写り込みを消して、写真の雰囲気をそのまま残したいのであれば、ぜひ便利な無料アプリの力を借りてみてください。
iPhoneで消しゴムマジックが使えない時のまとめ
- 消しゴムマジックの利用には対応機種(iPhone SE 第2世代以降など)とiOS 15以降のバージョンが必要です。
- iPhoneユーザーの場合、Google Pixelとは違い、Google Oneの有料プラン(月額250円〜)への加入が必須条件となります。
- 編集候補にツールが表示されないのは、写真がAIに認識されていないか、Googleフォトアプリの不具合の可能性があります。
- 機能がグレーアウトして押せない時は、まずインターネット接続とGoogleアカウントへのログイン状況を確認しましょう。
- 正しい使い方は、Googleフォトで写真を選び「編集」→「ツール」→「消しゴムマジック」の順番で操作します。
- アプリやiPhone本体の再起動、アップデートで多くの問題が解決することがあります。
- どうしても使えない場合は、「Snapseed」など、代わりになる高機能な無料アプリを利用するのがおすすめです。