iPhone連絡先のエクスポート方法｜iCloud・Gmail・CSV別に簡単な手順を紹介

2025-08-04

iPhoneの連絡先をエクスポートするには、iCloudやGmail、専用アプリなど複数の方法があります。

機種変更でAndroidに移行する場合や、パソコンにバックアップを取りたい場合など、目的に応じて最適な手順は異なります。

この記事では、iCloudを使って一括で書き出す方法から、PCなしで手軽に行う手順までを具体的に解説します。

CSV形式での保存や、エクスポートできない時の対処法もわかります。

あなたに合った方法を見つけて、大切な連絡先データを安全に管理しましょう。

iPhoneの連絡先をエクスポートする簡単な方法とは？

iCloudを使って一括で書き出す手順は？

iPhoneに保存されている全ての連絡先を一括で書き出すなら、パソコンのブラウザからiCloud.comにアクセスする方法が最も簡単で確実です。

この方法を使えば、連絡先データが「vCard」という形式のファイルで、まとめてパソコンに保存できます。

まずは、iPhoneの設定からiCloudで連絡先が同期されているか確認しておきましょう。

iPhoneの「設定」アプリから一番上の自分の名前をタップし、「iCloud」に進みます。

「すべてを表示」を選び、「連絡先」のスイッチがオン（緑色）になっていれば準備OKです。

次に、パソコンでブラウザを開き、「iCloud.com」にアクセスしてApple IDでサインインしてください。

メニューの中から「連絡先」のアイコンをクリックします。

連絡先の一覧が表示されたら、画面の左下にある歯車のマークをクリックし、メニューから「すべてを選択」を選びます。

全ての連絡先が青く選択された状態になったら、もう一度同じ歯車マークをクリックし、「vCardを書き出す…」を選択しましょう。

これだけで、全ての連絡先情報が入った1つのvCardファイルがパソコンにダウンロードされます。

このファイルは、Androidスマホへのデータ移行や、Gmailへのインポートに使えるのでとても便利ですよ。

Gmailと同期させてAndroidに移行するやり方

iPhoneからAndroidへ機種変更する際の連絡先移行は、Gmail（Googleアカウント）を使うとファイル操作なしでとてもスムーズに行えます。

iPhoneの連絡先をGoogleアカウントと同期させる設定をしておくだけで、新しいAndroidスマホで同じアカウントを使えば、連絡先が自動的に反映される仕組みです。

面倒なファイルの書き出しや読み込み作業が一切不要になるので、とてもおすすめの方法ですよ。

設定はiPhoneの「設定」アプリから行います。

「設定」アプリを下にスクロールし、「連絡先」をタップします。
「アカウント」という項目を選び、「アカウントを追加」をタップしてください。
サービスの一覧から「Google」を選択し、お持ちのGmailアドレスとパスワードでサインインします。
サインインが完了すると、同期する項目を選ぶ画面になります。
ここで「連絡先」のスイッチがオン（緑色）になっていることを確認し、右上の「保存」をタップします。

たったこれだけで、iPhone内の連絡先がバックグラウンドでGoogleの連絡先と同期され始めます。

あとは、新しいAndroidスマホの初期設定で、ここで使ったのと同じGoogleアカウントを設定するだけです。

自動的に連絡先が同期され、電話帳に表示されるようになります。

iTunes（Finder）を利用してパソコンに保存するには？

パソコンにiPhoneの連絡先を保存する方法として、iTunesやFinderを使ったバックアップがあります。

ただしこの方法は、連絡先だけをファイルとして取り出すのではなく、iPhone全体のデータを丸ごと保存するやり方です。

Windowsのパソコンなら「iTunes」、Macなら「Finder」を使って操作します。

まず、iPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続してください。

Windowsの場合はiTunesを起動し、左上に表示される小さなiPhoneのアイコンをクリックします。

「概要」タブの中にある「このコンピュータ」にチェックを入れ、「今すぐバックアップ」をクリックすれば、パソコン内にバックアップが作成されます。

Macの場合はFinderを開き、サイドバーに表示される自分のiPhone名をクリックします。

「一般」タブの中にある「このiPhone内のすべてのデータをバックアップ」にチェックを入れ、「今すぐバックアップ」をクリックしてください。

どちらの場合も、「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックを入れておくと、パスワードで保護されるのでセキュリティ面で安心です。

この方法は、あくまでiPhoneを復元するためのバックアップです。

連絡先をAndroidに移したり、Excelで編集したりしたい場合は、iCloudからvCardファイルを書き出す方法が向いています。

CSV形式でエクスポートできる無料アプリのおすすめは？

iPhoneの連絡先をExcelなどで編集しやすいCSV形式のファイルで書き出したい場合は、専用のアプリを使うのが一番簡単です。

iPhoneの標準機能だけではCSVファイルでのエクスポートはできないため、App Storeからアプリをインストールする必要があります。

無料のアプリでも十分に使えるものがたくさんありますよ。

例えば、「連絡先バックアップ – IS Contacts Kit Free」というアプリは、シンプルで分かりやすい操作性が人気です。

こういったアプリを使うと、以下のような手順でCSVファイルを作成できます。

App Storeから連絡先バックアップ用のアプリをダウンロードします。
アプリを起動し、iPhoneの連絡先へのアクセスを許可してください。
エクスポート（書き出し）のメニューを選び、ファイル形式で「CSV」または「Excel」を選択します。
書き出したい連絡先のグループや、含めたい項目（名前、電話番号、メールなど）を選びます。
「エクスポート」や「作成」といったボタンをタップすると、ファイルが生成されます。
作成したCSVファイルは、メールに添付してパソコンに送ったり、DropboxやGoogleドライブといったクラウドサービスに直接保存したりできます。

無料アプリは広告が表示されることが多いですが、手軽にCSVファイルを作れるのでとても便利です。

AirDropで個別の連絡先を送る一番簡単な方法

特定の一人や数人の連絡先だけを、近くにいる相手のiPhoneやiPad、Macにサッと送りたい。

そんな時には、AirDropを使うのが圧倒的に早くて簡単です。

AirDropは、Wi-FiやBluetoothを使って、Apple製品同士で直接ファイルをやり取りできる機能です。

まず、自分と相手のiPhoneでコントロールセンターを開き、Wi-FiとBluetoothがオンになっていることを確認します。

次に、コントロールセンターの左上にあるネットワーク設定の四角い枠を長押ししてください。

メニューが広がるので、「AirDrop」をタップし、受信設定を「すべての人」にしておくのが確実です。

準備ができたら、自分のiPhoneで「連絡先」アプリを開きます。

送りたい相手の連絡先詳細画面を開き、下の方にある「連絡先を送信」をタップしましょう。

共有メニューが出てくるので、その中から「AirDrop」のアイコンを選びます。

すると、近くにいるAirDropが有効なデバイスがアイコンで表示されるので、送りたい相手のアイコンをタップしてください。

相手の画面に「〜が連絡先を共有しようとしています。」という通知が表示されたら、「受け入れる」をタップしてもらえば完了です。

一括でのデータ移行には向きませんが、友達との連絡先交換などにとても便利な機能ですよ。

アプリなしで実行できるエクスポート方法まとめ

特別なアプリをインストールしなくても、iPhoneに標準で備わっている機能だけで連絡先をエクスポートする方法はいくつかあります。

どの方法が最適かは、データを何に使いたいかによって変わってきます。

目的に合わせて使い分けるのが賢いやり方ですね。

主なアプリ不要の方法は以下の通りです。

iCloud.com を利用する（パソコンが必要）
- 全ての連絡先を「vCard」というファイル形式で一括ダウンロードできます。
- 機種変更でAndroidにデータを移したり、パソコンにバックアップとして保存したりするのに最適な、最も標準的な方法です。
Googleアカウントと同期する
- ファイルの書き出し作業なしで、iPhoneの連絡先をGmailの連絡先と自動で同じ状態に保てます。
- Androidスマホへ機種変更する際に、最も手間なくデータを移行できる方法です。
AirDropで送信する
- 特定の連絡先だけを、近くにある他のiPhoneやMacにワイヤレスで直接送れます。
- 友人との連絡先交換など、1〜2件のデータをすぐに共有したい場合に非常にスピーディーです。

これらの方法は、どれも追加のアプリを必要としません。

自分の目的が、バックアップなのか、機種変更なのか、友人との共有なのかを考え、最適な方法を選んでみてください。

iPhoneの連絡先をエクスポートする簡単な方法とは？

vCard（vcf）形式とはどんなファイル？

vCard（ブイカード）は、一言でいうと「電子名刺」のようなものです。

名前や会社名、電話番号、メールアドレス、住所といった連絡先情報をまとめて保存するための、世界共通の標準ファイル形式なんです。

ファイルの末尾に「.vcf」という拡張子がつくのが特徴ですね。

このvCard形式の最大のメリットは、iPhone、Android、Windows、Macなど、ほとんどのスマートフォンやパソコンで利用できること。

使っている機種やOSが違っても、このファイル形式ならスムーズに連絡先データをやり取りできるんです。

例えば、iCloudから連絡先を一括で書き出すと、このvCard形式のファイルとしてダウンロードされます。

そのファイルをAndroidスマホやGmailの連絡先に読み込ませる（インポートする）だけで、簡単にデータを移行できます。

vCardファイルには、1つのファイルに1人分の情報だけを保存するタイプと、複数人の情報をまとめて保存するタイプがあります。

iCloudから「すべてを選択」して書き出した場合は、全ての連絡先が1つのファイルにまとまった後者のタイプになります。

機種変更やバックアップの際にとても役立つ、縁の下の力持ちのようなファイル形式だと覚えておくと良いですよ。

エクスポートしたデータをExcelで開くには？

iCloudから書き出したvCardファイル（.vcf）は、そのままではExcelでキレイに開くことができません。

Excelで連絡先リストを編集したい場合は、一度データを「CSV形式」というファイルに変換する必要があります。

一番簡単な方法は、Gmail（Googleの連絡先）を経由することです。

少し手間がかかるように見えますが、以下の手順で進めれば誰でもできますよ。

パソコンでブラウザを開き、iCloudから書き出したvCardファイルを用意しておきます。
Googleにログインし、「連絡先」サービスを開きます。
左側のメニューから「インポート」を選び、用意しておいたvCardファイルを選択して読み込みます。
連絡先がGoogleに登録されたら、再度メニューから「エクスポート」を選択します。
エクスポートする形式を選ぶ画面で、「Google CSV」または「Outlook CSV」を選んでエクスポートします。
これで、パソコンにCSVファイルがダウンロードされます。
このCSVファイルなら、Excelで開くと名前や電話番号がセルごとに整然と表示されます。

もし、この方法が面倒に感じるなら、最初からCSV形式で書き出せる専用のスマホアプリを使うのも一つの手です。

PCなしで連絡先をバックアップする方法はある？

パソコンがなくても、iPhone本体だけで連絡先データをバックアップする方法はありますので、安心してくださいね。

一番手軽で自動的なのは、iCloudのバックアップ機能を使うことです。

これは、iPhone内の写真やアプリのデータなどを含めて、丸ごとiCloudに保存してくれる機能の一部です。

「設定」アプリから自分の名前をタップし、「iCloud」→「iCloudバックアップ」と進んで、スイッチをオンにしておきましょう。

こうしておけば、iPhoneが電源に接続されていて、Wi-Fi環境にあれば、自動でバックアップを取ってくれます。

もしもの時にiPhoneを復元すれば、連絡先も元通りになりますよ。

もう一つの方法は、連絡先のバックアップ専用アプリを使うことです。

App Storeで「連絡先バックアップ」と検索すると、無料のアプリがたくさん見つかります。

これらのアプリを使えば、連絡先データをvCardやCSVといったファイル形式で書き出すことができます。

作成したファイルは、メールで自分宛に送ったり、GoogleドライブやDropboxのようなクラウドストレージに保存したりできます。

ファイルとして手元に残るので、パソコンがなくても安心感がありますね。

SDカードに直接保存することはできる？

結論から言うと、iPhoneからSDカードに連絡先データを直接保存することはできません。

iPhoneにはSDカードを入れるスロットがありませんし、iOSのシステム上、外部の記憶媒体に直接データを書き出す機能が制限されているためです。

どうしてもSDカードに連絡先のデータを保存しておきたい、という場合は、一度パソコンを間に挟む必要があります。

少し手間はかかりますが、以下の手順で行うことができます。

まず、iCloud.comや専用アプリなどを使って、iPhoneの連絡先をvCardやCSV形式のファイルでパソコンに保存します。
次に、SDカードリーダーを用意し、パソコンに接続します。
パソコンに保存した連絡先ファイルを、SDカードの中にドラッグ＆ドロップするか、コピー＆ペーストで移動させます。

これで、SDカードに連絡先データを保存することが可能です。

ただ、この方法は少し面倒なので、特別な理由がない限りはiCloudやGoogleドライブといったクラウド上に保存する方が簡単で安全です。

物理的にSDカードを持ち歩く必要がなく、いつでもどこでもデータにアクセスできますよ。

エクスポートできない時の原因と対処法

iPhoneの連絡先エクスポートがうまくいかない時は、いくつかの原因が考えられます。

慌てずに、一つずつチェックリストのように確認していくと、解決策が見つかるはずです。

多くの場合は、通信環境か設定の見直しで直りますよ。

インターネット接続は安定していますか？
iCloudとの同期にはネット接続が必須です。Wi-Fiの電波が弱い場所なら移動するか、一度Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信で試してみてください。
iCloudの連絡先同期はオンになっていますか？
「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「すべてを表示」と進み、「連絡先」のスイッチがオン（緑色）になっているか確認しましょう。オフの場合はオンにして少し待ってみてください。
iPhoneやパソコンを再起動しましたか？
デバイスの一時的な不調が原因のこともあります。一度電源をオフにしてから、もう一度オンにするだけで解決することがあります。
パソコンのブラウザを変えてみましたか？
iCloud.comで操作している場合、お使いのブラウザ（例：Chrome）とiCloudの相性が一時的に悪い可能性も。別のブラウザ（例：SafariやFirefox）で試してみるとうまくいくことがあります。

これらの基本的な項目を確認してもダメな場合は、Appleのシステムに障害が発生している可能性も稀にあります。

Macの連絡先アプリと同期させる手順

MacとiPhoneをお使いの場合、両方の連絡先を常に同じ状態に保つのはとても簡単です。

同じApple IDでiCloudにサインインして設定をオンにしておくだけで、あとは全自動で同期してくれます。

ケーブルで繋いだり、ファイルを送受信したりする必要は全くありません。

まずは、iPhoneとMacの両方で設定を確認しましょう。

iPhoneでの確認
- 「設定」アプリを開き、一番上の自分の名前をタップします。
- 「iCloud」を選び、「すべてを表示」をタップします。
- アプリの一覧から「連絡先」を見つけて、スイッチがオン（緑色）になっていることを確認します。
Macでの確認
- 画面左上のアップルメニューから「システム設定」を開きます。
- ウィンドウの左側にある「Apple ID」（自分の名前）をクリックします。
- 「iCloud」を選び、「iCloudを使用しているアプリ」の一覧から「連絡先」にチェックが入っているか確認してください。

この2つの設定ができていれば、あとは何もしなくても大丈夫です。

例えば、外出先でiPhoneに新しい友達の連絡先を追加すると、家に帰ってMacを開いた時には、もうその連絡先がMacの「連絡先」アプリにも追加されています。

逆も同じで、Macで編集した内容も自動でiPhoneに反映されるので、とても便利ですよ。