iPhoneが5Gエリアなのに5Gにならない!考えられる7つの原因と今すぐ試せる8つの対処法

5GエリアにいるのにiPhoneが5Gに接続されない場合、その主な原因は本体の設定ミスや一時的な不具合です。

多くの場合、iPhoneの設定を見直したり、簡単な操作を試したりするだけで解決できます。

この記事では、考えられる原因を特定する方法から、キャリア別の具体的な対処法までを順番に解説します。

ご自身の状況と照らし合わせながら、一つずつ確認していきましょう。

簡単なチェックで、快適な5G通信を取り戻せるかもしれません。

目次

5gエリアなのに5gにならないiPhoneの主な原因とは

iPhoneの5G設定は「5Gオン」か「5Gオート」になっている?

5GエリアなのにiPhoneが5Gにならない場合、まずは設定を確認しましょう。

iPhoneの設定画面で「5Gオート」や「5Gオン」が選択されていないことが原因かもしれません。

iPhoneのモデルやキャリアによっては、デフォルトの設定が4G優先になっていることがあります。

「5Gオン」に設定すると、バッテリーの消耗が激しくなりますが、常に5G接続が優先されます。

一方、「5Gオート」は、バッテリーを節約するために、通信速度があまり必要ないときは自動的に4Gに切り替える機能です。

動画視聴など速度が必要なときだけ5Gに接続するので、バッテリーを気にしないのであれば「5Gオン」に設定するのがおすすめです。

もし「5Gオート」にしているのに5Gに繋がらない場合は、iPhoneが「今は5Gに接続する必要がない」と判断している可能性も考えられます。

設定画面は、「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」>「音声とデータ」から確認できますよ。

「低電力モード」がオンになっているとどうなる?

iPhoneの「低電力モード」がオンになっていると、5G接続が制限されることがあります。

低電力モードは、バッテリーの消費を抑えるための機能で、iPhoneのパフォーマンスの一部が自動的に制限される仕組みです。

これにより、電力消費の大きい5G通信も制御の対象になってしまいます。

具体的には、低電力モードがオンの間は、5Gの超高速通信が必要な動画のストリーミングや大容量のダウンロード時など、限られた状況でしか5Gに接続しないように動作します。

「5Gオート」の設定とは別に、低電力モードがオンになっていることで、ほとんどの場合に4Gに制限されてしまうのです。

もしiPhoneが5Gエリアにいるはずなのに4G表示になっている場合は、まず「設定」>「バッテリー」から低電力モードがオフになっているかを確認してみてください。

バッテリー残量が残り少ない時や、充電がない環境では役立つ機能ですが、5Gを使いたい時には少し不便かもしれません。

契約中の料金プランは5G通信に対応している?

5Gエリアにいるのに接続できない原因として、ご契約中の料金プランが5Gに対応していない可能性が考えられます。

携帯電話のキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)の多くのプランは現在5Gに対応していますが、一部の古いプランや、格安SIMのプランでは4G専用のものも存在します。

例えば、格安SIMのキャリアや古いプランをご利用中の場合、プラン変更をしないと5G通信は利用できません。

ご自身の料金プランが5Gに対応しているかどうかは、契約内容の確認ページや、各キャリアのマイページで簡単に確認できます。

また、対応しているプランであっても、5G通信を利用するために追加の申し込みや手続きが必要な場合もあります。

もしプラン内容がわからない場合は、契約中のキャリアのサポート窓口に問い合わせてみましょう。

利用しているSIMカードは5G契約のもの?

ご自身の契約プランが5Gに対応していても、使っているSIMカード自体が5Gに対応していない場合があります。

特に、数年以上前に契約してそのまま使っているSIMカードは、5G通信に対応していない可能性があります。

キャリアが提供する5G対応のSIMカードに変更しないと、いくらプランが5G対応でもiPhoneは5Gに繋がりません。

最近のキャリアは、5G対応プランへの変更時に自動的に新しいSIMカード(もしくはeSIM)に切り替えることが多いですが、古いSIMカードのまま利用しているケースもあるようです。

また、SIMカードが物理的に故障していたり、きちんと挿入されていない場合も、通信に影響が出て5Gに繋がらなくなることがあります。

SIMカードの状態を確認したり、もし古いSIMカードを使っている場合はキャリアに問い合わせて5G対応の新しいSIMカードに交換してもらう必要がありますよ。

eSIMを利用している場合は、物理的なカードではないため、この原因は当てはまりません。

iOSのバージョンが古いと接続に影響する?

iPhoneのOSであるiOSのバージョンが古いと、5G通信に影響が出て接続できないことがあります。

5G技術は常に進化していて、キャリアの通信環境も日々改善されています。

iOSのアップデートには、最新の5Gネットワークに対応するための機能追加や、通信に関する不具合の修正が含まれていることが多いです。

もし、長期間iPhoneをアップデートしていなかったり、Wi-Fi環境がなくて最新バージョンになっていない場合は、通信が不安定になる可能性があります。

例えば、5Gに対応したはずなのに接続できない、通信速度が遅いなどの不具合は、iOSのバージョンアップで改善されることもあります。

お使いのiPhoneを最新のiOSにアップデートするには、「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」の画面を確認してみてください。

アップデートすることで、古いバージョンでは対応できなかった最新の5G技術にも対応できるようになり、通信が改善されるかもしれません。

本当に5Gの電波が届く場所にいるかの確認方法

5Gエリア内と思っていても、実際には電波が届きにくい場所にいることが原因で5Gに繋がらないことがあります。

5Gには、「Sub6」と「ミリ波」の2種類があり、特に高速なミリ波は障害物に弱く、建物の陰や屋内では電波が届きにくい性質があります。

地図上で5Gエリアと表示されていても、ピンポイントで電波が届かない場所(デッドスポット)は存在します。

例えば、地下街や高層ビルの奥まった場所、窓のない室内などでは、5Gの電波が弱くなり、iPhoneが自動的に4Gに切り替わってしまいます。

まずは、本当に5Gの電波が届く場所にいるか、屋外に出てみたり、キャリアが提供している公式の「5G対応エリアマップ」で正確な位置を確認してみることをおすすめします。

マップ上で確認するだけでなく、電波状況は常に変動するため、実際に移動してみて接続状況が変わるか試してみましょう。

4G回線を転用した「なんちゃって5G」とは?

5Gエリアなのに5Gにならない、または表示されても通信速度が遅い場合、「4G回線を転用した5G」に接続されている可能性があります。

キャリアが5Gのエリアを急速に広げるために、これまで4Gに使っていた周波数帯の一部を5Gに転用して提供しています。

この「転用5G」は、技術的には5Gですが、実際に体感する速度は従来の4Gとあまり変わらないことが多く、利用者からは「なんちゃって5G」と呼ばれることもあります。

もし、iPhoneの画面に「5G」と表示されていても速度が遅い場合や、5Gエリアに入ったのにすぐに4Gに戻ってしまう場合、この転用5Gに接続しているのかもしれません。

これはキャリアの仕組みによるものなので、ユーザー側で解決できる問題ではありませんが、その地域に「転用5G」が多いことを知っておくと、なぜ速度が遅いのか納得できるかもしれません。

本当の高速な5G(ミリ波)はまだエリアが狭いので、今後に期待しましょう。

5gエリアなのに5gにならないiPhoneで試したい対処法

まずは基本のiPhone再起動を試す手順

5Gに繋がらない時、まず試してほしいのがiPhoneの再起動です。

「そんなことで?」と思うかもしれませんが、一時的なソフトウェアの不具合や電波の掴みが悪い時に、再起動するだけであっさり解決することがよくあります。

再起動は、人間でいうと一晩ぐっすり眠るようなもの。

iPhone内部の調子をリセットして、正常な状態に戻してくれる効果が期待できます。

再起動の方法はiPhoneのモデルによって少し違うので、ご自身の機種に合わせて試してみてくださいね。

Face ID搭載モデル(iPhone X以降):
サイドボタンといずれか片方の音量ボタンを長押しし、「スライドで電源オフ」をスライドします。

ホームボタン搭載モデル(iPhone SE 第2・第3世代、iPhone 8など):
サイドボタン(またはトップボタン)を長押しし、「スライドで電源オフ」をスライドします。

電源が切れたら、30秒ほど待ってからAppleロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しすれば再起動は完了です。

機内モードのオンとオフで電波を掴み直す方法

iPhoneの再起動よりも手軽に試せるのが、機内モードのオン・オフを切り替える方法です。

これは、iPhoneの通信機能を一時的にすべてオフにして、もう一度オンにすることで電波を探し直させる、というシンプルな対処法になります。

再起動よりも時間がかからず、すぐに試せるのが嬉しいポイントですね。

やり方はとっても簡単ですよ。

画面の右上隅から下にスワイプしてコントロールセンターを開きます。

飛行機のマークが描かれた「機内モード」のアイコンをタップしてオンにします。

オンにするとアイコンがオレンジ色に変わりますので、10秒から15秒ほど待ちましょう。

その後、もう一度アイコンをタップしてオフに戻します。

これだけでiPhoneは近くの電波を最初から探し直してくれるので、今まで掴めなかった5Gの電波をキャッチしてくれる可能性があります。

地下や電車の中から出た時など、電波状況が急に変わった場面で特に有効な方法です。

キャリア設定をアップデートする必要があるか確認する

見落としがちですが、「キャリア設定」が古いままになっていることが、5Gに繋がらない原因の場合もあります。

キャリア設定とは、ドコモやau、ソフトバンクといった通信事業者が提供する、iPhoneのネットワーク接続を最適化するための小さな設定ファイルのことです。

この設定がアップデートされることで、新しい通信方式に対応したり、接続の安定性が向上したりします。

5Gサービスが始まった当初は、このキャリア設定のアップデートが必要なケースが多くありました。

確認方法はとても簡単です。

まず、iPhoneがWi-Fiに接続されていることを確認してください。

次に、「設定」アプリを開き、「一般」→「情報」の順に進みます。

もしキャリア設定のアップデートがある場合は、この画面を開いて数秒待つと「キャリア設定アップデート」というポップアップが表示されます。

表示されたら「アップデート」をタップするだけです。

もしポップアップが表示されなければ、あなたのiPhoneのキャリア設定はすでに最新版なので、特に何もする必要はありませんよ。

最終手段としてのネットワーク設定リセットとその注意点

色々な方法を試してもどうしても5Gに繋がらない場合、最終手段として「ネットワーク設定のリセット」を試す価値があります。

これは、iPhoneに保存されているネットワーク関連の設定を、すべて工場出荷時の状態に戻す機能です。

通信に関する根深い不具合が解消される可能性がある一方で、いくつか注意点もあります。

最大の変化は、これまで接続したことのあるWi-Fiのパスワードがすべて消去されてしまうことです。

リセット後は、自宅や職場などのWi-Fiに接続し直して、パスワードをもう一度入力する必要があります。

また、Bluetoothのペアリング設定や、VPNの設定などもリセットされるので、再度設定し直す手間がかかります。

手順は、「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」と進み、「ネットワーク設定をリセット」をタップします。

実行する前には、必要なWi-Fiパスワードを控えておくのを忘れないでくださいね。

あくまで最後の手段として考えましょう。

ドコモで5Gにならない場合のチェックポイント

ドコモの回線を利用していて5Gに繋がらない場合は、ドコモ特有のポイントを確認してみましょう。

まず、ドコモの5Gプランを契約しているか、My docomoで再度確認してみてください。

意外と4Gプランのままだった、というケースもあります。

次に、ドコモの5G通信を利用するには、一部の古い契約を除き、特別な申し込みは基本的に不要です。

しかし、iPhoneの設定で「APN構成プロファイル」というものを昔インストールしたことがある方は、それが原因で5Gに接続できないことがあります。

もし心当たりがある場合は、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から、該当するプロファイルを削除してみてください。

通常、今のiPhoneはプロファイルなしでドコモのネットワークに接続できます。

また、ドコモの公式サイトにある5G対応エリアマップで、現在地が本当に5Gエリアに入っているか、ピンポイントで確認することも大切です。

auで5Gに繋がらない時の確認事項

auユーザーの方で5Gに接続できない時は、いくつか確認しておきたい点があります。

最初に、契約プランが5G対応になっているか「My au」アプリや公式サイトでチェックしましょう。

auでは、「5Gネットワースサービス」への申し込みが別途必要になる場合がありますので、契約状況を詳しく確認することが重要です。

もし4G LTE契約のSIMカードをそのまま5G対応のiPhoneで使っている場合、auショップやオンラインで5G契約への変更とSIMカードの交換が必要になることがあります。

また、auの5Gエリアは「Sub6」や「ミリ波」に加えて、4G周波数を転用したエリアが混在しています。

auの公式サイトで提供されているエリアマップでは、これらのエリアが色分けされているので、自分が今いる場所がどの種類の5Gエリアなのかを確認してみるのも一つの手です。

もしエリア内なのに繋がらない場合は、一度機内モードのオン・オフを試したり、iPhoneを再起動したりといった基本的な対処法も有効ですよ。

ソフトバンクで5G表示が出ない時に見直すべきこと

ソフトバンクのiPhoneで5Gの表示が出ない時は、契約と設定の両面から見直してみましょう。

もちろん、大前提として「メリハリ無制限」や「ミニフィットプラン+」といった5G対応の料金プランに加入しているかどうかの確認は必須です。

My SoftBankにログインして、ご自身の契約プランをもう一度見てみてくださいね。

ソフトバンクの場合、5G通信を利用するために特別な申し込みは基本的に不要です。

次に確認したいのが、iPhoneの「VoLTE(ボルテ)」設定です。

「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「音声通話とデータ」と進んだ際に、「VoLTE」がオンになっているか確認してください。

この設定がオフになっていると、通信が不安定になることがあります。

また、ソフトバンクの5Gエリアも拡大中ですが、まだ場所によっては電波が弱いこともあります。

建物の奥まった場所や地下などでは繋がりにくいこともあるので、少し場所を移動して電波状況が変わるか試してみるのもおすすめです。

楽天モバイルで5Gに切り替わらない理由と対策

楽天モバイルを利用していて5Gに繋がらない場合、その原因は楽天モバイル特有のネットワーク事情にある可能性が高いです。

楽天モバイルのネットワークには、「楽天回線」と、auから借りている「パートナー回線」の2種類があります。

そして、5G通信が利用できるのは「楽天回線」に接続している時だけです。

もしiPhoneが「パートナー回線」に接続している場合、たとえ5G対応エリア内にいても4Gでの通信となります。

自分が今どちらの回線に接続しているかは、「my 楽天モバイル」アプリで確認できますよ。

また、楽天モバイルの5Gエリアは、他の大手キャリアに比べてまだ限定的です。

公式サイトのエリアマップで、現在地が楽天回線の5Gエリアにしっかり含まれているかを確認することがとても重要になります。

もしエリア内のはずなのに繋がらない場合は、iPhoneの再起動や機内モードのオンオフを試してみてください。

これによって、近くの楽天回線の電波を掴み直してくれることがあります。

5gエリアなのに5gにならないiphoneまとめ

  • iPhoneが5Gにならない原因として、まず「5Gオート」設定や「低電力モード」がオンになっていないか確認します。
  • 契約中の料金プランや利用しているSIMカードが、そもそも5G通信に対応しているかのチェックも必要です。
  • iOSのバージョンが古い場合も接続に影響するため、最新バージョンへのアップデートを試しましょう。
  • それでも繋がらない時は、iPhoneの再起動や機内モードのオンオフといった簡単な対処法が有効です。
  • キャリア設定のアップデートや、最終手段としてのネットワーク設定リセットも解決策の候補になります。
  • ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど、契約キャリアごとのチェックポイントを確認することも大切です。
  • 5Gエリア内でも、電波が弱い場所や4Gを転用した実質的な速度が出ないエリアの可能性も考えられます。
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