Google Earthは、特別なソフトをインストール不要で、今お使いのブラウザからすぐに利用できます。
パソコンはもちろん、スマホからでも公式サイトにアクセスするだけで、手軽に世界中を旅することが可能です。
この記事では、インストール不要で使えるWeb版Google Earthの簡単な始め方や基本操作を解説します。
また、インストールが必要なPro版との機能の違いも比較しているので、どちらが自分に合っているかが分かります。
これを読めば、あなたもすぐにGoogle Earthを使いこなせるようになります。
Google Earthをインストール不要で使うための簡単な始め方と基本操作
- ブラウザで起動するだけのかんたんアクセス方法
- スマホのブラウザでも使える手軽な利用法
- 目的の場所をすぐに見つける検索機能の使い方
- まるでその場にいるようなストリートビューの表示方法
- オリジナルの地図が作れるプロジェクト機能の基本
- ログインすると使える便利な追加機能
ブラウザで起動するだけのかんたんアクセス方法
Google Earthは、パソコンに何かをインストールしなくても、インターネットを見るブラウザさえあればすぐに使い始められますよ。
わざわざソフトをダウンロードする手間もいらないし、パソコンの容量を気にする必要もありません。
思い立ったらすぐに、まるで世界中を飛び回るような体験ができるのが、このWeb版のいいところなんです。
始め方はとっても簡単で、3つのステップで完了します。
- Google ChromeやMicrosoft Edgeなど、いつも使っているブラウザを開きます。
- 検索サイトで「Google Earth」と入力して検索します。
- 検索結果に出てきた公式サイトにアクセスし、「Earthを起動」という青いボタンをクリックします。
たったこれだけで、あなたの画面に美しい地球がくるくると回り始めます。
あとはマウスを使って、地球儀を回したり、気になる場所を拡大したりして自由に楽しんでくださいね。
難しい設定は一切ないので、パソコンが苦手な方でも安心して始められますよ。
スマホのブラウザでも使える手軽な利用法
Google Earthは、パソコンだけでなく、スマートフォンのブラウザからもインストール不要で楽しむことができます。
専用のアプリを入れるのが面倒なときや、スマホの空き容量を少しでも節約したいときに、この方法はとっても便利ですよ。
操作もスマホならではのタッチ操作なので、指先で地球を回したり、二本の指でピンチイン・ピンチアウトして拡大・縮小したりと、直感的に動かせるのが楽しいポイントです。
利用方法は、パソコンの時とほとんど同じです。
お使いのスマホに入っているSafariやGoogle Chromeなどのブラウザアプリを立ち上げてください。
そこで「Google Earth」と検索し、公式サイトにアクセスして「Earthを起動」をタップするだけ。
これだけで、手のひらの上に自分だけの地球儀が現れます。
外出先でふと気になった場所を調べてみたり、友達との会話の中で出てきた国をその場で見てみたりと、いつでもどこでも世界旅行気分が味わえます。
アプリ版に比べると、ほんの少し動作がゆっくりに感じることもあるかもしれませんが、手軽さを考えれば十分満足できるはずですよ。
目的の場所をすぐに見つける検索機能の使い方
広大な地球の中から、自分が行きたい場所を自力で探すのはなかなか大変ですよね。
そんなときは、画面の左側にある虫眼鏡マークの検索機能を使いましょう。
これを使えば、世界中のどんな場所へも一瞬でジャンプすることができます。
操作はとてもシンプルなので、すぐに使いこなせるようになりますよ。
- 画面の左側にあるメニューの中から、虫眼鏡のアイコンをクリックします。
- 「場所、住所などを検索」と書かれた検索ボックスが出てきます。
- ここに行きたい場所の名前や住所を入力します。(例:「エッフェル塔」「東京スカイツリー」など)
- 入力すると候補が下に表示されるので、それをクリックするか、Enterキーを押します。
すると、画面がぐーっとその場所にズームインしていき、まるで空から降り立つような感覚で目的地に到着します。
有名な観光スポットはもちろん、昔住んでいたアパートの住所や、思い出の学校名などで検索してみるのも楽しいですよ。
この検索機能を使いこなして、あなたの「行ってみたい」をどんどん叶えてみてくださいね。
まるでその場にいるようなストリートビューの表示方法
衛星写真で上から眺めるだけでなく、その場に立っているかのようなリアルな景色を楽しめるのが「ストリートビュー」機能です。
この機能を使えば、旅行の下見をしたり、遠く離れた故郷の街並みを散歩したりといった体験ができますよ。
ストリートビューへの切り替えは、画面の右下にいる人型のアイコン「ペグマン」が鍵を握っています。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れると簡単です。
- 画面の右下にある、黄色い人型のアイコン(ペグマン)をマウスでクリックしたまま、画面中央に引きずっていきます。
- すると、地図の上に青い線や青い丸が表示されます。
- ペグマンを、景色を見たい場所の青い線の上に重ねて、マウスのボタンを離します。
これで、あなたの画面は一気に地上からの視点に切り替わります。
青い線はストリートビューが見られる道路、青い丸は360度のパノラマ写真が登録されている地点を示しています。
画面上の矢印をクリックすればその方向に進めますし、マウスをドラッグすれば周りをぐるりと見渡せます。
まるで本当にその道を歩いているような気分に浸ってみてくださいね。
オリジナルの地図が作れるプロジェクト機能の基本
Google Earthは、ただ世界を眺めるだけでなく、自分だけのオリジナルマップを作成できる「プロジェクト」という素敵な機能も備わっています。
これを使えば、次の旅行で行きたい場所をまとめたり、思い出の場所を記録したマップを作ったりと、楽しみ方がぐっと広がりますよ。
プロジェクト機能でできることは、主にこんなことです。
- 地図上の好きな場所に目印(ピン)を立てる。
- 立てたピンに、写真や説明文、動画などを追加する。
- 場所と場所を線で結んで、移動ルートを示す。
- 作った地図を友達や家族と共有して、一緒に見る。
プロジェクトを始めるには、まず画面左側のメニューから、船の舵(かじ)のようなアイコンをクリックします。
「新しいプロジェクトを作成」を選んだら、あとは簡単です。
「新しい機能」というボタンから、地図上にピンを立てたり、線を引いたりして、自由にあなただけの地図をデザインしていきましょう。
例えば、お気に入りのカフェマップを作ったり、歴史上の人物が旅した道のりを地図で再現してみたり。
使い方はあなたのアイデア次第で無限に広がりますよ。
ログインすると使える便利な追加機能
インストール不要のWeb版Google Earthは、誰でもすぐに使えますが、Googleアカウントでログインすると、さらに便利になります。
特に、先ほど紹介した「プロジェクト」機能などを本格的に使いたいなら、ログインは必須です。
ログインしなくてもプロジェクトを作ることはできますが、そのデータは一時的なもので、ブラウザを閉じると消えてしまうことがあるんです。
でも、Googleアカウントでログインしておけば、大丈夫。
ログインするだけで、以下のようなメリットがあります。
- データの自動保存: 作成したプロジェクトは、あなたのGoogleドライブに自動で保存されます。うっかり消してしまう心配がありません。
- デバイス間の同期: パソコンで作ったオリジナルマップを、外出先でスマホから確認する、といった使い方ができます。
- 簡単な共有: 作ったプロジェクトを他の人と共有するのが、とてもスムーズになります。
ログイン方法は、Google Earthの画面右上にある人の形のアイコンをクリックし、普段使っているGmailなどのGoogleアカウント情報を入力するだけです。
特別な登録は必要ありません。
Google Earthを一時的に楽しむだけなら不要ですが、自分だけの地図を作って長く活用したいと思ったら、ぜひログインして使ってみてくださいね。
Google Earthのインストール不要なWeb版とPro版の明確な違いを比較
- 機能の違いが一目でわかるWeb版とPro版の比較表
- Web版ではできないPro版だけの4つの高度な機能
- 過去の衛星写真を見るタイムスライダー機能の有無
- 動作が重い・固まるときの原因と軽量化テクニック
- 3D建物がうまく表示されない場合のチェック項目
機能の違いが一目でわかるWeb版とPro版の比較表
Google Earthには、インストール不要の「Web版」と、パソコンにインストールして使う「Pro版」の2種類があります。
この二つの大きな違いは、「誰でも使える手軽さ」を重視しているか、「専門的で高度な機能」を重視しているか、という点です。
どちらも無料で使えますが、できることが少し違うので、どちらが自分の目的に合っているか、下の表で見比べてみてくださいね。
| 比較項目 | Web版(インストール不要) | Pro版(インストール必要) |
|---|---|---|
| インストール | 不要 | 必要 |
| 対応デバイス | PC、スマホ、タブレット | PCのみ(Windows, Mac, Linux) |
| 手軽さ | ◎ とても手軽 | △ 少し手間がかかる |
| 過去の衛星写真 | × 見られない | ○ 見られる(タイムスライダー機能) |
| 高度な測定 | △ 簡単な距離のみ | ○ 面積や円なども測定可能 |
| 動画の作成 | × できない | ○ できる |
| GPSデータの取込 | × できない | ○ できる |
| おすすめの人 | 気軽に世界旅行気分を味わいたい人 | 過去の街並みを見たい、仕事や研究で使いたい人 |
このように、Web版はスマホからも見られて、思い立ったときにすぐ使えるのが最大の魅力です。
普段使いで世界中を眺めて楽しむだけなら、インストール不要のWeb版で十分満足できますよ。
Web版ではできないPro版だけの4つの高度な機能
インストール不要のWeb版でも十分に楽しめますが、「もっとすごい機能はないの?」と思ったら、Pro版の世界を覗いてみるのがおすすめです。
Pro版には、Web版にはない、より専門的でクリエイティブな機能が無料で搭載されています。
特に代表的な4つの機能をご紹介しますね。
過去の衛星写真を見られるタイムスライダー
Pro版最大の目玉機能です。過去に撮影された衛星写真にさかのぼって、街並みの移り変わりを動画のように見ることができます。
あなたの地元が10年前、20年前にどんな姿だったかを見てみる、なんて楽しみ方もできますよ。
高度な測定ツール
Web版では2点間の直線の距離しか測れませんが、Pro版ではもっと複雑な測定が可能です。
例えば、公園の面積を測ったり、自宅から半径1kmの円を描いてその範囲を確認したりと、地図を使ったより詳しい分析ができます。
GISデータやGPSデータの取り込み
少し専門的になりますが、Pro版では住所一覧のデータを読み込んで地図上に一括でピンを立てたり、GPSロガーで記録した自分の移動履歴を表示させたりできます。
仕事や研究で地図データを扱う人にとっては欠かせない機能です。
高画質な画像の保存と動画作成
Pro版では、表示されている地図をWeb版よりも高解像度で保存できます。プレゼン資料などにきれいな地図を使いたいときに便利です。
また、地点から地点へ移動する様子を動画として保存する「ムービーメーカー」機能もあり、旅行の記録を映像にするなど、クリエイティブな使い方ができます。
過去の衛星写真を見るタイムスライダー機能の有無
インストール不要のWeb版とPro版を分ける、最も大きな違いがこの「タイムスライダー」機能が使えるかどうかです。
残念ながら、手軽なWeb版には、過去の衛星写真にさかのぼる機能は搭載されていません。
このタイムスライダー機能は、Google Earthがサービスを開始してから撮りためてきた、膨大な量の衛星写真を時代ごとに見ることができる、Pro版だけの特別な機能なんです。
画面の上にある時計のアイコンをクリックするとスライドバーが現れ、それを左右に動かすことで、まるでタイムマシンのように過去と現在を行き来できます。
- 再開発で大きく姿を変えた駅前の、昔の風景を見る。
- 自分が生まれた頃の、実家周辺の様子を確かめる。
- 大きな災害が起こる前の、美しい自然の姿を記録として見る。
このように、ただ場所を見るだけでなく、「時間の変化」という新しい視点で地球を楽しめるのが、この機能のすごいところです。
もし、このような使い方に興味があるなら、少し手間はかかりますが、ぜひパソコンにPro版をインストールしてみてください。
新しい発見がたくさんあるはずですよ。
動作が重い・固まるときの原因と軽量化テクニック
インストール不要で便利なGoogle Earthですが、「なんだか動きがカクカクする」「地球が回らないで固まってしまう」といった経験はありませんか?
その原因は、主にあなたのパソコンやインターネット環境にあることが多いです。
Web版はブラウザ上で動くため、いくつかの要因が重なって動作が重くなってしまうんですね。
もし重いと感じたら、以下のことを試してみてください。
- 使っていない他のブラウザタブを閉じる
たくさんのタブを開いていると、パソコンのメモリを消費して動作が重くなります。Google Earthを開くときは、他のタブはなるべく閉じてみましょう。 - 他のアプリやソフトを終了させる
ブラウザ以外のアプリ、例えばWordやExcel、音楽ソフトなどが起動していたら、一度終了させてみてください。パソコンの力をGoogle Earthに集中させてあげるイメージです。 - ブラウザのキャッシュを削除する
インターネットを見ていると、ブラウザには「キャッシュ」という一時的なデータがどんどん溜まっていきます。これが溜まりすぎると動作不良の原因になることがあるので、設定から削除してみるのも効果的です。 - インターネット環境を見直す
Google Earthは常に大量のデータを通信しています。動画がスムーズに見られないような遅い回線だと、どうしても重くなります。可能であれば、より速いWi-Fiに接続したり、ルーターを再起動したりしてみましょう。
まずは簡単なタブを閉じるあたりから試してみてくださいね。
3D建物がうまく表示されない場合のチェック項目
Google Earthの魅力の一つである、リアルな3Dの建物が表示されず、地図が平面的に見えてしまうことがあります。
そんなときは、慌てずにいくつかの項目をチェックしてみましょう。
簡単な設定の変更で、すぐに立体的な街並みが現れるかもしれませんよ。
チェック1:「3Dの建物を有効にする」設定
まず最初に確認したいのが、Google Earth自体の設定です。
画面左下のメニューから「地図のスタイル」を選び、「地図のカスタマイズ」を開きます。
その中に「3Dの建物を有効にする」というスイッチがあるので、これがオン(青色)になっているか確認してください。
チェック2:その場所が3D対応エリアか確認する
実は、地球上のすべての都市が3D表示に対応しているわけではありません。
特に日本の地方都市などでは、まだデータが整備されておらず、主要な建物しか3Dにならない場所も多いです。
一度、東京やニューヨーク、パリといった世界的な大都市で3D表示されるか試してみてください。
チェック3:ブラウザの設定を確認する
お使いのブラウザ(Google Chromeなど)の設定も影響します。
ブラウザの設定画面を開き、「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」という項目を探してみてください。
この設定がオンになっていると、パソコンの性能を最大限に引き出して3D表示を助けてくれます。
オフになっていたらオンにしてみましょう。
ほとんどの場合、これらのどれかで解決することが多いですよ。
Google Earthをインストール不要で使う方法まとめ
- Google Earthはインストール不要で、PCやスマホのブラウザから「Earthを起動」ボタンを押すだけで簡単に始められます。
- インストール不要のWeb版でも、検索機能やストリートビューを使って世界中のリアルな景色を楽しめます。
- Googleアカウントでログインすれば、オリジナルの地図が作れるプロジェクト機能も保存・共有が可能です。
- インストールが必要なPro版との大きな違いは、過去の衛星写真が見られるタイムスライダー機能の有無です。
- Pro版では、高度な測定ツールや動画作成など、Web版にはない専門的な機能が無料で利用できます。
- Web版の動作が重いと感じたときは、不要なブラウザタブを閉じたりキャッシュを削除したりすると軽くなります。
- 3D建物が表示されない場合は、設定で「3Dの建物を有効にする」がオンになっているか確認しましょう。