Apple IDを変更したらどうなる?写真や購入済みアプリへの影響と失敗しないための手順と注意点

Apple IDのメールアドレスを変更しても、写真や連絡先、購入したアプリなどのデータが消えることはありません。

IDを変更すると、お使いのiPhoneやMacなど、すべてのデバイスで新しいIDでサインインし直す必要があります。

少し手間に感じるかもしれませんが、正しい手順で進めれば、これまでのデータを失うことなく安全に変更できます。

この記事では、Apple IDの変更によって起こる具体的な影響や、各サービスへの対応、失敗しないための手順を分かりやすく紹介します。

安心して手続きを進めるために、ぜひ最後まで確認してくださいね。

目次

Apple IDを変更するとどうなるのか、その影響を解説

Apple IDを変更した場合に考えられるデメリット

Apple IDを変更しても、データが消えるといった大きなトラブルは少ないですが、いくつかのデメリットや手間が発生することは知っておきましょう。

一番のデメリットは、Apple IDに紐づくすべてのサービスで、もう一度サインインし直す必要があることです。

例えば、iPhoneやiPad、MacBookなど、Apple製品を複数持っている方は、そのすべてで設定が必要になります。

具体的には、以下のようなデメリットが考えられます。

  • 各デバイス(iPhone, iPad, Macなど)での再サインイン
  • iCloud、iMessage、FaceTimeなど各サービスでの再設定
  • App StoreやiTunes Storeでの再サインイン
  • 一部のアプリやサービスで連携が切れてしまう可能性
  • 家族共有を設定している場合の再招待の手間

少し面倒に感じるかもしれませんが、一つひとつ対応すれば問題なく利用を再開できます。

ID変更は、就職や結婚などでメインのメールアドレスが変わったタイミングで行う方が多いですよね。

事前にどんな手間がかかるか知っておけば、落ち着いて対応できるはずですよ。

写真や連絡先などのデータは消える?

Apple IDを変更しても、iCloudに保存されている写真や連絡先などのデータが消えることはありませんので、安心してください。

なぜなら、写真や連絡先といった大切なデータは、Apple IDという「名前」に直接保存されているわけではないからです。

データはすべてAppleの「iCloud」という安全な場所に保管されています。

Apple IDのメールアドレスは、そのiCloudにアクセスするための「鍵」のようなものだとイメージしてください。

IDを変更するのは、家の鍵を新しいものに交換するのに似ています。

鍵を新しくしても、家の中にある家具や思い出の品がなくならないのと同じで、Apple IDを変更してもiCloudの中身はそのまま残ります。

ただし、そのためには事前にiPhoneなどの設定で「iCloudバックアップ」がオンになっていることが大前提です。

ほとんどの場合は初期設定でオンになっていますが、心配な方は「設定」アプリから自分の名前をタップし、「iCloud」の項目で写真や連絡先がオンになっているか確認しておくと、より安心ですね。

iCloudのストレージやデータへの影響

Apple IDを変更しても、契約しているiCloudの有料ストレージプランや、そこに保存しているデータに影響はありません。

「IDを変えたら、追加で買ったストレージが無駄になっちゃうかも…」と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。

iCloud+の有料プラン(例えば50GBや200GBなど)の契約は、アカウントにしっかりと紐付いています。

そのため、IDとして使っているメールアドレスを変更したからといって、契約が解除されたり、データが消えたりすることはないんです。

これは、iCloud Driveに保存しているファイルや、メモ、カレンダーの予定なども同様です。

これまで通り、すべてのデータはiCloudに安全に保管され続けます。

ただし、ID変更後は、新しいメールアドレスとパスワードを使って、iCloudにサインインし直す必要があります。

iPhoneやiPadの「設定」画面に通知が出ることが多いので、それに従って操作すれば、すぐに元通り使えるようになりますよ。

契約もデータもそのまま引き継がれるので、安心して変更手続きを進めてくださいね。

App Storeで購入したアプリや音楽の扱い

Apple IDを変更しても、これまでにApp Storeで購入したアプリや、iTunes Storeで購入した音楽、映画などが消えることはありません。

すべて、新しいIDにそのまま引き継がれます。

昔はIDを変更すると購入履歴が消えてしまう、なんて噂もありましたが、現在の仕組みでは問題なく利用できます。

購入した情報は、ID自体に記録として残っているからです。

そのため、IDのメールアドレス部分を変更しても、あなたが過去に購入したという事実は消えません。

もし間違えてアプリを消してしまっても、App Storeの「購入済み」の中からいつでも無料で再ダウンロードできますよ。

月額料金を支払っているサブスクリプションサービスも、基本的にはそのまま引き継がれます。

ただ、アプリによってはID変更後に再度ログインを求められることがあるかもしれません。

万が一、うまく引き継がれていないアプリがあった場合は、アプリの提供元に問い合わせてみましょう。

アプリ内課金なども含め、これまでの資産は守られるので、安心してくださいね。

ゲームのセーブデータは引き継げる?

Apple IDを変更した場合でも、ほとんどのゲームのセーブデータは引き継ぐことができます。

ただし、ゲームによってデータの保存方法が違うため、少しだけ注意が必要です。

多くのゲームは、Appleの「Game Center」という仕組みを使ってデータを保存しています。

この場合は、Apple IDを変更しても自動的にセーブデータが新しいIDに連携されるため、特に心配はいりません。

一方で、ゲームによっては独自のサーバーにデータを保存していたり、「引き継ぎコード」を発行するタイプのゲームもあります。

引き継ぎコードを発行するタイプのゲームの場合は、Apple IDを変更する前に、必ずゲーム内でコードを発行し、スクリーンショットなどで保存しておくようにしましょう。

また、FacebookやX(旧Twitter)などのSNSアカウントと連携してデータを保存しているゲームも多いですよね。

この場合は、Apple IDの変更とは関係なく、SNSアカウントでログインすればデータを引き継げます。

大切なゲームのデータがある方は、IDを変更する前に、そのゲームの「データ引き継ぎ方法」をヘルプページなどで一度確認しておくと、万全ですよ。

LINEアカウントへの影響と必要な手続き

Apple IDを変更すること自体が、LINEのアカウントに直接影響を与えることはありません。

LINEのトーク履歴や友だちリスト、スタンプなどがすぐに消えてしまうわけではないので、安心してください。

LINEのアカウントは、主に電話番号や、ご自身で設定したメールアドレスとパスワードによって管理されています。

そのため、Apple IDを変更しても、LINEはいつも通り使い続けることができます。

ただし、注意したいのが「機種変更時の引き継ぎ」です。

もし、LINEの引き継ぎ設定で「Appleでサインイン」を利用している場合は、事前の準備が大切になります。

万が一の事態に備えて、Apple IDを変更する前に、LINEアプリの設定画面を開いてみましょう。

そして、「アカウント」の項目で、メールアドレスとパスワードがきちんと登録されているかを確認してください。

もし登録していなければ、この機会に設定しておくことを強くおすすめします。

そうすれば、今後iPhoneを買い替えた時などにも、新しいApple IDを使ってスムーズにLINEアカウントを引き継ぐことができますよ。

家族共有設定はどうなる?

Apple IDを変更すると、もしあなたが「家族共有」グループに参加している場合、一時的に設定の変更が必要になります。

一番大きな影響は、IDを変更した本人が、一度その共有グループから自動的に脱退した状態になることです。

家族共有は、管理者である「ファミリーオーガナイザー」が、メンバーのApple IDを招待する形で成り立っています。

IDを変更すると、システム上「別のアカウント」として認識されてしまうため、グループから外れてしまうのです。

その結果、共有しているiCloudストレージや、家族が購入したアプリや音楽、Apple Musicのファミリープランなどが一時的に利用できなくなります。

解決策はとてもシンプルで、家族共有の管理者に、変更後の新しいApple ID宛に再度招待を送ってもらうだけです。

招待の通知が届いたら、それに従って参加すれば、また元通りにサービスを利用できるようになります。

もし、あなた自身が管理者でIDを変更した場合は、メンバーに影響はありませんが、ご自身の各デバイスで再サインインが必要です。

特にお子さんの利用時間を管理する「スクリーンタイム」などを設定している方は、再設定が必要になるので忘れないようにしましょう。

各デバイスやサービスへの通知と必要な操作

Apple IDのメールアドレスを変更したら、そのIDを使っているすべてのデバイスでサインインをし直す必要があります。

これは少し手間に感じるかもしれませんが、セキュリティを保つための大切な手順です。

変更手続きが完了すると、あなたのiPhoneやiPad、Macなどに「Apple IDの設定を更新してください」といった主旨の通知が届きます。

この通知は、iCloudやiMessage、FaceTimeといったAppleの各種サービスを、新しいIDで使い続けるために必要な操作を促すものです。

通知をタップすると、パスワードの入力を求められる画面が表示されます。

ここで、今まで使っていたパスワードを入力し、新しいApple IDでサインインを完了させましょう。

この操作が必要なデバイスやサービスの例は以下の通りです。

  • iPhone, iPad, iPod touch
  • Mac
  • Apple Watch
  • Apple TV
  • Windows用のiCloud

これらのデバイスで、App StoreやiCloud、Apple Musicなどのサービスにサインインし直すことで、今まで通りに利用を再開できます。

後回しにすると、メッセージが届かない、データが同期されないといった小さな不具合の原因になることもあるので、通知が来たらすぐに対応するのがおすすめですよ。

Apple IDを変更するとどうなるのか、具体的な手順と注意点

Apple IDのメールアドレスを変更する具体的な手順

Apple IDのメールアドレスは、お使いのiPhoneやiPadの設定アプリから、数分で簡単に変更できます。

この手続きは、Appleの公式サイトにアクセスして行いますが、設定アプリから進めるのが一番スムーズです。

具体的な手順は以下の通りなので、一緒に確認していきましょう。

  1. まず、iPhoneのホーム画面から「設定」アプリを開きます。
  2. 画面の一番上にある、ご自身の名前が表示されている部分をタップしてください。
  3. 次に、「サインインとセキュリティ」という項目を選びます。
  4. 「メールと電話番号」という欄の右側にある「編集」をタップします。
  5. 現在使っているApple IDのメールアドレスの横に、赤いマイナスのマークが表示されます。これをタップして「削除」を選択しましょう。
  6. 「別のメールアドレスを選択」という表示が出るので、これをタップします。
  7. 本人確認のため、Face IDやパスコードの認証を求められるので、画面の指示に従ってください。
  8. 新しいApple IDとして使いたいメールアドレスを入力し、右上の「次へ」をタップします。
  9. 入力した新しいメールアドレス宛に、6桁の確認コードが記載されたメールが届きます。
  10. その確認コードをiPhoneの画面に入力すれば、手続きは完了です。

この手順通りに進めれば、誰でも迷わず変更できるはずですよ。

変更後の新しいIDでのサインイン方法

Apple IDを変更した後は、各デバイスで新しいIDを使ってサインインし直す必要がありますが、操作はとても簡単です。

基本的には、iPhoneやMacの画面に表示される通知に従って、パスワードを入力するだけで完了します。

IDの変更手続きが終わると、多くの場合は「設定」アプリに赤い丸の通知マークが表示されます。

その通知をタップすると、「Apple IDの設定を更新」といったメッセージが表示されるので、画面の指示に従いましょう。

求められるのは、これまで使っていたApple IDのパスワードです。

IDとして使うメールアドレスは新しくなりましたが、パスワードは変わっていないので、同じものを入力してくださいね。

もし通知が来ない場合や、手動でサインインしたい場合は、各アプリや設定画面で一度サインアウトし、新しいメールアドレスと今までのパスワードを使って再度サインインします。

例えばApp Storeなら、「Today」タブの右上にある人型のアイコンからサインイン操作ができます。

大切なのは、「IDは新しく、パスワードは今まで通り」と覚えておくことです。

これを忘れなければ、どのサービスでサインインを求められても、慌てずスムーズに対応できますよ。

Apple IDに登録した名前を変更するには

Apple IDのメールアドレスとは別に、アカウントに登録されているご自身の名前も、いつでも簡単に変更することが可能です。

結婚などで姓が変わった場合など、表示される名前を修正したい時に便利な機能ですね。

この名前の変更も、iPhoneの「設定」アプリから手軽に行えます。

メールアドレスの変更とは完全に別の手続きなので、どちらか片方だけ行うこともできますよ。

名前を変更する手順は以下の通りです。

  1. iPhoneの「設定」アプリを開き、一番上にある自分の名前をタップします。
  2. 次に表示される画面で、「個人情報」という項目を選択してください。
  3. 一番上に「名前」という欄があるので、ここをタップします。
  4. 現在の姓と名が表示されるので、修正したい方の欄に新しい名前を入力します。
  5. 入力が終わったら、右上の「完了」をタップすれば変更は終わりです。

ここで設定した名前は、iCloudからメールを送った際の送信者名や、App Storeでレビューを書いた時などに表示されます。

手続きはとても簡単なので、必要になったタイミングで気軽に更新してくださいね。

登録している支払い方法の確認と変更手順

Apple IDを変更しても、登録しているクレジットカードなどの支払い情報が消えることはありません。

支払い方法はアカウントにしっかり紐付いているため、IDのメールアドレスを変更しても、そのまま引き継がれます。

ただし、ID変更を機に、登録情報が最新のものになっているかを確認しておくと安心です。

クレジットカードの有効期限が切れていたりすると、アプリの購入やサブスクの更新ができなくなることがありますからね。

支払い方法の確認や変更も、iPhoneの「設定」アプリから簡単に行えます。

手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリを開き、一番上のご自身の名前をタップします。
  2. 次に、「支払いと配送先」という項目を選択してください。
  3. 本人確認のために、Face IDやパスワードの入力を求められます。
  4. 画面が開くと、現在登録されている支払い方法の一覧が表示されます。
  5. ここで、カード情報や有効期限などを確認できます。

情報を更新したい場合は、該当の支払い方法をタップして編集します。

新しいカードを追加したい時や、キャリア決済に変更したい時などは、「お支払い方法を追加」から手続きを進めてください。

ID変更とは直接関係ありませんが、お金に関わる大切な情報なので、定期的にチェックする習慣をつけておくと良いですよ。

変更後にパスワードを求められた際の対応

Apple IDのメールアドレスを変更した後、iPhoneやMacからパスワードの入力を求められることがあります。

この時に慌てないでくださいね。入力するのは、今まで使っていたものと全く同じパスワードで大丈夫です。

重要なのは、Apple IDの変更は、あくまでIDとして利用する「メールアドレス」を変更する手続きだということです。

アカウントの「パスワード」自体を変更したわけではありません。

そのため、システムが「本当に本人ですか?」と確認のためにパスワードを求めてきた際には、これまで通り使い慣れたパスワードを入力すればOKです。

よくある間違いが、iPhoneのロックを解除する数字の「パスコード」と混同してしまうケースです。

ここで求められているのは、アルファベットや数字を組み合わせた、Apple ID専用のパスワードの方なので注意しましょう。

もし、万が一パスワードを忘れてしまった場合は、入力画面に表示される「パスワードをお忘れですか?」というリンクから再設定の手続きに進めます。

信頼できる電話番号や、他のAppleデバイスを使って本人確認を行えば、新しいパスワードを設定できます。

「IDを変えてもパスワードは同じ」と覚えておけば、スムーズに対応できますよ。

Apple IDが変更できないときの原因と解決策

Apple IDを変更しようとしても、なぜかうまくいかないことがあります。でも、その原因は限られていることが多いので、一つずつ確認すれば解決できるはずです。

まず、最もよくある原因は、新しく設定しようとしているメールアドレスが、すでに別のApple IDとして使われているケースです。

昔、試しに作ったアカウントなどで、そのメールアドレスをすでに登録している可能性があります。この場合は、全く別の、まだ使われていないメールアドレスを用意する必要があります。

次に考えられるのが、新しいメールアドレスが「@icloud.com」で、そのアドレスを作成してから30日経っていない場合です。セキュリティ上の理由から、作成直後のiCloudメールアドレスは、すぐにApple IDとしては使えない仕様になっています。

そのほか、インターネットの接続が不安定だったり、Appleのサーバー側で一時的な不具合が起きている可能性も考えられます。

Wi-Fiの電波が良い場所に移動したり、少し時間を置いてから再度試してみることで、あっさり解決することもありますよ。

どうしても解決しない場合は、Appleのサポートに問い合わせるのが一番ですが、まずはこれらのよくある原因に当てはまっていないか、チェックしてみてくださいね。

新しいIDでサインインできない場合のトラブルシューティング

新しいApple IDでサインインしようとしても、エラーが出てうまくいかない時は、まず落ち着いて入力情報を見直すことが大切です。

焦っていると、意外と単純なミスに気づきにくいものですからね。

最初に確認すべきは、入力したメールアドレスが本当に正しいか、という点です。

新しく設定したメールアドレスを一文字も間違えずに、正確に入力できているか、もう一度ゆっくりと見てみましょう。「.(ドット)」が「,(カンマ)」になっていたり、といった間違いがよくあります。

次に確認するのはパスワードです。Apple IDのメールアドレスを変更しても、パスワードは以前のまま変わりません。新しいパスワードを自分で設定した覚えがなければ、必ず今までと同じパスワードを入力してください。

大文字と小文字も正確に区別されるので、その点も注意が必要です。

これらを確認してもダメな場合は、一度お使いのiPhoneやMacを再起動してみるのも有効な手段です。

簡単な不具合であれば、再起動するだけで直ってしまうことは少なくありません。

それでもサインインできない場合は、最終手段としてAppleの公式サポートに連絡してみましょう。専門のスタッフが、丁寧に対応してくれますよ。

apple id 変更すると どうなるまとめ

  • IDを変更できないときは、新しいメールアドレスが既に使用されていないかなどをチェックします。
  • Apple IDを変更しても、iCloudに保存した写真や連絡先などのデータは消えません。
  • App Storeで購入したアプリや音楽、ゲームのセーブデータも基本的にそのまま引き継がれます。
  • 一番のデメリットは、iPhoneやMacなど全てのデバイスやサービスで再サインインが必要になる点です。
  • LINEアカウントは直接影響ありませんが、引き継ぎ設定にApple IDを利用している場合は事前の確認が安心です。
  • 家族共有に参加している場合、ID変更後に管理者からもう一度招待してもらう必要があります。
  • 変更手順はiPhoneの設定アプリから簡単に行えますが、新しいIDでサインインできないトラブル時はパスワードなどを再確認しましょう。
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