iPhoneからApp Storeのアイコンが消えても、アプリ自体が削除されたわけではありません。
多くの場合、設定の変更や誤操作によってホーム画面から見えなくなっているだけです。
この記事では、まずSpotlight検索やAppライブラリといった簡単な探し方からご紹介します。
機能制限(スクリーンタイム)が原因の場合の対処法や、ホーム画面にアイコンを再表示させる方法も解説します。
落ち着いて一つずつ確認すれば、すぐにApp Storeが見つかり、元通り使えるようになりますよ。
App Storeが消えたときの原因と基本的な探し方
- iPhoneのホーム画面からアイコンが見つからない場合の探し方
- AppライブラリからApp Storeを検索して見つける方法
- iOSのアップデートでアイコンのデザインは変わった?
- App Storeが勝手に消える主な原因とは
- 機能制限で非表示になっているときの設定確認方法
iPhoneのホーム画面からアイコンが見つからない場合の探し方
まずは落ち着いて、iPhoneのSpotlight検索機能を使ってみるのが一番簡単で早い方法です。
たくさんのアプリを入れていると、フォルダの奥深くに入ってしまったり、違うページに移動してしまったりして、App Storeのアイコンを見失うことがありますよね。
そんなときは、以下の手順で検索してみてください。
- ホーム画面の真ん中あたりを、指で少し下にスワイプします。
- 画面の上に検索窓が表示されます。
- そこに「App Store」と入力してみてください。
- 検索結果にApp Storeのアイコンが出てきたら、それをタップすれば起動できます。
もし検索しても出てこない場合は、すべてのホーム画面のページを1枚ずつめくって確認してみましょう。
特に、アプリをまとめているフォルダの中は忘れずにチェックしてくださいね。
焦っていると意外と見落としがちなので、まずは便利な検索機能から試してみるのがおすすめですよ。
AppライブラリからApp Storeを検索して見つける方法
ホーム画面に見当たらなくても、Appライブラリの中にApp Storeが格納されている可能性が高いです。
Appライブラリは、iOS 14から追加された機能で、iPhoneに入っているすべてのアプリを自動でカテゴリ分けして整理してくれる場所なんです。
ホーム画面を一番右側までスワイプしていくと、Appライブラリが表示されますよ。
Appライブラリを開いたら、以下の方法で探してみてください。
- 画面の上にある検索窓に「App Store」と入力する。
- 「ユーティリティ」や「最近追加した項目」といったカテゴリの中から探す。
App Storeのアイコンを見つけたら、アイコンを長押ししてみてください。
メニューが表示されるので、「ホーム画面に追加」を選択すれば、いつも使っているホーム画面にアイコンを戻すことができます。
普段あまり使わないアプリはホーム画面から非表示にして、Appライブラリだけで管理することもできる便利な機能です。
この機会に使い方を覚えておくと、ホーム画面がスッキリして良いかもしれませんね。
iOSのアップデートでアイコンのデザインは変わった?
結論から言うと、近年のiOSアップデートでApp Storeのアイコンデザインが大きく変わったということはほとんどありません。
そのため、「アイコンのデザインが変わってしまって見つけられない」という可能性は低いです。
現在のApp Storeのアイコンは、青い背景に、アルファベットの「A」をモチーフにした白いマークが描かれているデザインです。
昔のバージョン、例えば2017年のiOS 11へのアップデートの際には、アイコンのデザインが大きく変更されたことがありました。
しかし、それ以降は細かい調整はあっても、誰が見てもApp Storeだとわかるデザインが維持されています。
もし、昔のアイコンのイメージが頭に残っていると、現在のアイコンを見落としてしまうことがあるかもしれません。
ただ、アイコンが見つからない原因は、デザインの変更よりも、次に紹介するような設定の問題や、誤って移動させてしまったことの方が可能性としては高いでしょう。
アイコンのデザインはほぼ変わっていない、ということを前提に、他の探し方を試してみることをおすすめします。
App Storeが勝手に消える主な原因とは
App StoreがiPhoneから勝手に消えてしまう(アンインストールされる)ことは、基本的にはありません。
なぜなら、App StoreはiPhoneに最初から入っている標準アプリの一つで、ユーザーが完全に削除できない仕組みになっているからです。
「消えてしまった」と感じる場合、ほとんどは以下のいずれかの原因で「見えなくなっている」だけの状態です。
- 誤操作による移動:気づかないうちに、たくさんのアプリが入ったフォルダの奥深くに移動させてしまった。
- ホーム画面からの非表示:iOS 14以降の機能で、アプリをAppライブラリのみに表示する設定にしている。
- 機能制限(スクリーンタイム):アプリの購入を制限する設定になっていて、App Store自体が非表示になっている。
- ホーム画面のページが非表示:特定のホーム画面のページごと非表示にする設定になっている。
このように、アプリが削除されたわけではなく、何らかの理由でホーム画面から見えなくなっていることがほとんどです。
ですから、まずは焦らずに「どこかに隠れているだけなんだ」と思ってくださいね。
次の項目からは、それぞれの原因に対する具体的な確認方法と対処法を解説していくので、一つずつ試していきましょう。
機能制限で非表示になっているときの設定確認方法
もしApp Storeがどこを探しても見つからない場合、スクリーンタイム(機能制限)によって非表示に設定されている可能性が考えられます。
特に、お子さんのiPhoneを使っている場合や、自分でアプリの利用を制限する設定をしたことがある場合に、このケースがよくあります。
設定アプリから簡単に確認と変更ができるので、以下の手順でチェックしてみてください。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「スクリーンタイム」という項目をタップしてください。
- 次に「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします。(もし、スクリーンタイム・パスコードを設定している場合は、入力が求められます)
- 「iTunesおよびApp Storeでの購入」という項目を選択します。
- 一番上にある「インストール」の項目が「許可しない」になっていないか確認してください。
もし「許可しない」に設定されていたら、そこをタップして「許可」に変更しましょう。
この設定を変更すると、すぐにホーム画面にApp Storeのアイコンが再表示されるはずです。
ご自身で設定した覚えがなくても、何かの拍子に設定が変わってしまっていることもあるかもしれません。
App Storeが見当たらないときは、まずこのスクリーンタイムの設定を確認してみてください。
App Storeが消えたときの具体的な対処法
- ホーム画面のレイアウトをリセットして再表示させる手順
- App Storeを再インストールする具体的な方法
- App Storeが開けない場合のシンプルな対処法
- Apple IDにサインインできないときの確認事項
- 特定のアプリが検索しても出てこない場合の理由
- 年齢制限の確認と変更の手順
- 国または地域設定が異なっている場合の確認方法
- アプリがダウンロードできないときの通信環境チェックポイント
- App Storeの代わりになるアプリの入手方法は存在する?
ホーム画面のレイアウトをリセットして再表示させる手順
どうしてもApp Storeが見つからないときの最終手段として、ホーム画面のレイアウトをリセットする方法があります。
この操作を行うと、iPhoneに最初から入っているApple純正アプリが初期配置に戻り、App Storeのアイコンも必ずホーム画面の1ページ目に表示されるようになります。
少し大掛かりに聞こえるかもしれませんが、データやアプリが消えることはないので安心してくださいね。
リセットの手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開いて「一般」を選択します。
- 画面を一番下までスクロールして「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。
- 次の画面で「リセット」を選択してください。
- メニューの中から「ホーム画面のレイアウトをリセット」をタップします。
- 確認のポップアップが表示されるので、再度「ホーム画面をリセット」を選びます。
この操作をすると、自分で作成したフォルダは全て解除され、Apple製以外のアプリは名前の順に並び替えられます。
ホーム画面をきれいに整理していた方にとっては少し手間が増えますが、確実に見つけ出せる一番手っ取り早い方法ですよ。
App Storeを再インストールする具体的な方法
App StoreはiPhoneから完全に削除できないため、「再インストール」というよりは「再表示」させる、というイメージが近いです。
iOS 14以降、ホーム画面からアプリアイコンを取り除き、Appライブラリにのみ保管しておくことができるようになりました。
もし意図せずこの操作をしてしまった場合でも、簡単な手順でホーム画面に戻すことができます。
AppライブラリからApp Storeを再表示させる方法は以下の通りです。
- ホーム画面を一番右までスワイプして、Appライブラリを開きます。
- 画面上部の検索窓に「App Store」と入力して検索してください。
- 見つかったApp Storeのアイコンを長押しします。
- 表示されたメニューから「ホーム画面に追加」を選択します。
たったこれだけで、見慣れたホーム画面にApp Storeのアイコンが戻ってきます。
この方法は、App Storeだけでなく、間違ってホーム画面から取り除いてしまった他のアプリを戻すときにも使えるテクニックです。
「消えた!」と焦る前に、まずはAppライブラリに隠れていないか確認する癖をつけると良いかもしれませんね。
App Storeが開けない場合のシンプルな対処法
App Storeのアイコンはあるのにタップしても開かない、という場合は、まずiPhone本体の再起動を試してみてください。
一時的なソフトウェアの不具合が原因でアプリが正常に起動できなくなっていることは、意外とよくあることなんです。
再起動することで、システムがリフレッシュされて問題が解決することが多いですよ。
お使いの機種によって再起動の方法は少し異なります。
- iPhone X以降のモデル:サイドボタン(右側)と音量ボタン(左側のどちらか)を同時に長押しし、電源オフスライダが表示されたらスライドして電源を切ります。
- iPhone SE (第2・第3世代)、8、7、6:サイドボタンを長押しし、電源オフスライダで電源を切ります。
電源が完全に切れたことを確認してから、再度サイドボタンを長押ししてAppleのロゴが表示されたら指を離してください。
これでも改善しない場合は、インターネット接続が不安定になっている可能性も考えられます。
一度Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信で試すなど、通信環境を変えてみるのも一つの手です。
Apple IDにサインインできないときの確認事項
App Storeを利用するためには、Apple IDでのサインインが必須です。もしサインインで問題が起きている場合は、いくつかの点を確認してみましょう。
まず、入力しているApple IDのメールアドレスとパスワードが正しいか、もう一度ゆっくり確認してください。
パスワードを忘れてしまった場合は、Appleの公式サイトからリセットすることができます。
次に確認したいのが、インターネットへの接続状況です。
Wi-Fiの電波が弱い、またはモバイルデータ通信が不安定だと、サインインがうまくできないことがあります。
Safariなどのブラウザでウェブページが正常に表示できるか試してみてください。
また、まれにAppleのサーバー側で障害が発生している可能性もあります。
その場合は、Appleの「システム状況」というページを検索して確認すると、各サービスが正常に稼働しているかどうかがわかります。
もし「Apple ID」や「App Store」に問題が発生していると表示されていたら、復旧するまで待つしかありません。
慌てずに、これらのポイントを一つずつチェックしてみてくださいね。
特定のアプリが検索しても出てこない場合の理由
App Storeで特定のアプリを検索しても見つからない場合、それはApp Store自体の不具合ではなく、いくつかの他の理由が考えられます。
最も多い原因は、そのアプリがあなたのiPhoneに対応していないケースです。
例えば、アプリが最新のiOSバージョンを要求しているのに、お使いのiPhoneのOSが古いままだったり、そもそも古いモデルのiPhoneでは動作しないように作られている場合があります。
また、アプリによっては、提供されている国や地域が限定されていることもあります。
あなたのApple IDが日本で登録されている場合、海外でしか配信されていないアプリは検索結果に表示されません。
さらに、スクリーンタイムの年齢制限設定によって、対象年齢の高いアプリがフィルタリングされて表示されないようになっている可能性も考えられます。
もちろん、単純なスペルミスで検索にヒットしないということもありますので、アプリの名前が正確かどうかも再確認してみましょう。
このように、アプリが見つからない理由は様々なので、一つずつ可能性を潰していくことが解決への近道です。
年齢制限の確認と変更の手順
探しているアプリがApp Storeで見つからない一因として、年齢制限(コンテンツ制限)が設定されている可能性があります。
この設定は、スクリーンタイム機能の一部で、特定の年齢層にふさわしくないとされるアプリの表示やインストールを制限するものです。
ご自身で設定した覚えがなくても、ご家族が使っていたiPhoneなどで設定が残っている場合もありますので、一度確認してみることをおすすめします。
設定の確認と変更は、以下の手順で行えます。
- 「設定」アプリを開き、「スクリーンタイム」をタップします。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」を選びます。
- もしパスコードを設定している場合は、入力が求められます。
- 「コンテンツ制限」という項目をタップしてください。
- 次の画面で「アプリ」を選択します。
- 「4+」「9+」「12+」「17+」「すべてのAppを許可」という選択肢が表示されます。
ここで、もし「12+」などにチェックが入っていると、それよりも対象年齢が高いアプリは検索しても出てきません。
心当たりのある方は、一時的に「すべてのAppを許可」に変更して、もう一度目的のアプリを検索してみてください。
国または地域設定が異なっている場合の確認方法
App Storeは、Apple IDに登録されている国または地域の設定によって、表示される内容が異なります。
日本で登録していれば日本のApp Storeに、アメリカで登録していればアメリカのApp Storeに接続される仕組みです。
そのため、海外でしか配信されていないアプリは、日本のApp Storeでは検索しても見つかりません。
自分のApple IDの国設定を確認する方法は、以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、一番上にある自分の名前をタップします。
- 「メディアと購入」を選択してください。
- 表示されたメニューから「アカウントを表示」をタップします。(サインインを求められる場合があります)
- 「国または地域名」という項目をタップすると、現在設定されている国を確認できます。
もし、海外のアプリをダウンロードしたい場合は、この国設定を変更する必要があります。
ただし、注意点として、国設定を変更するにはストアクレジット(残高)を使い切る必要があったり、現在利用中のサブスクリプションを全て解約する必要があったりと、手続きが少し複雑です。
基本的には、普段生活している国の設定のまま利用するのが一番シンプルで分かりやすいですよ。
アプリがダウンロードできないときの通信環境チェックポイント
App Storeでアプリのダウンロードが始まらない、または途中で止まってしまう場合、ほとんどの原因は通信環境にあります。
まずは、お使いのインターネット接続が安定しているかを確認しましょう。
最初に試してほしいのが、Wi-Fiとモバイルデータ通信の切り替えです。
もしWi-Fiに接続しているなら一度オフにしてモバイルデータ通信で試してみたり、逆にモバイルデータ通信を使っているなら安定したWi-Fiに接続してみたりしてください。
これでダウンロードできれば、どちらかの通信環境に問題があったと判断できます。
また、意外と効果的なのが「機内モード」のオン・オフです。
一度機内モードをオンにして全ての通信をリセットし、15秒ほど待ってからオフに戻すことで、電波を掴み直し、接続が改善されることがあります。
もし特定のWi-Fiでだけ問題が起こる場合は、ルーターの再起動を試してみるのも良いでしょう。
アプリのダウンロードには安定した通信が不可欠なので、まずは足元の通信環境から見直してみてくださいね。
App Storeの代わりになるアプリの入手方法は存在する?
結論から言うと、iPhoneにアプリを安全に入手する方法は、Appleの公式な「App Store」以外には存在しません。
これは、Appleがセキュリティを非常に重視しているためです。
App Storeで配信されている全てのアプリは、Appleによる厳しい審査を通過しています。
この審査によって、ウイルスや悪質なプログラムが含まれていないか、ユーザーのプライバシーを不当に侵害しないかなどがチェックされているのです。
もしApp Store以外の場所から自由にアプリをインストール(サイドローディングと言います)できてしまうと、こうした安全性が確保できなくなり、iPhoneがウイルスに感染するリスクが格段に高まってしまいます。
「Jailbreak(脱獄)」と呼ばれる、Appleの制限を解除して非公式なアプリをインストールする方法も存在しますが、これはiPhoneの動作を不安定にし、セキュリティを著しく低下させる非常に危険な行為です。
そのため、App Storeが見つからない、使えないといった問題が起きたときは、代わりの方法を探すのではなく、App Store自体の問題を解決することが、安全にiPhoneを使い続けるための唯一の方法と言えます。
App Storeが消えたときのまとめ
- App Storeが消えたように見えても、実際には非表示になっていることがほとんどです。
- アイコンが見つからない場合、まずはSpotlight検索やAppライブラリを確認するのが早道です。
- 主な原因として、機能制限(スクリーンタイム)で非表示になっている可能性があります。
- 「設定」からホーム画面のレイアウトをリセットすると、初期位置にアイコンが戻ります。
- Appライブラリからアイコンを長押しすれば、ホーム画面への再表示(再インストール)ができます。
- アプリが開けない不具合は、iPhone本体の再起動や通信環境の見直しで改善することが多いです。
- 特定のアプリが検索に出てこないときは、年齢制限やApple IDの国設定を確認しましょう。