お使いのAndroidスマホがバージョンアップできないのは、スマホ本体の性能やメーカーのサポート期間が主な理由です。
お持ちの機種が対象かどうかは、設定アプリからすぐに確認することができます。
もし対象外になってしまった場合、セキュリティのリスクが高まるため使い続けるのは危険です。
この記事では、バージョンアップできない理由から、ご自身の機種の確認方法、対象外になった場合の賢い対処法までを分かりやすく紹介します。
もうアップデートのことで悩む必要はありません。
Androidのバージョンアップができない機種になってしまう主な理由と確認方法
- OSのアップデートが提供されなくなる理由
- お使いのスマホがアップデート対象か今すぐ確認する手順
- メーカー別(Xperia・AQUOS・Galaxy等)のサポート期間の目安
- キャリア別(ドコモ・au・ソフトバンク)の公式発表ページまとめ
- 手動でアップデートを試す前に確認すべきこと
- 空き容量や充電不足でアップデートできない時の解決策
OSのアップデートが提供されなくなる理由
お使いのスマホのOSアップデートが提供されなくなる一番の理由は、スマホ本体の性能が、新しいOSを快適に動かすためのスペックに追いつかなくなるからです。
これは、少し古いパソコンに最新のゲームソフトを入れようとしても、動きがカクカクしてしまって遊べないのと同じようなイメージですね。
OSがバージョンアップすると、新しい機能が追加されたり、セキュリティが強化されたりして、より多くの処理能力(CPU性能)や作業スペース(メモリ容量)が必要になります。
発売から数年が経ったスマホでは、この要求に応えられなくなってしまうことがあるんです。
また、スマホメーカーが新しい機種を開発し、そちらに力を注ぐために、古い機種のサポートを一定期間で終了するという、ビジネス上の理由もあります。
無限に全ての機種をサポートし続けるのは、現実的に難しいということですね。
お使いのスマホがアップデート対象か今すぐ確認する手順
お使いのスマホがOSのバージョンアップ対象かどうかは、設定アプリからとても簡単に確認できますよ。
通知が来ていなくても、自分でチェックすることで最新の状態にできる場合もあります。
基本的な手順は以下の通りなので、ぜひ試してみてくださいね。
- まず、スマホの「設定」アプリを開きます。
- メニューの中から「端末情報」や「デバイス情報」という項目を探してタップしてください。
- 次に、「ソフトウェアアップデート」や「システムアップデート」という項目をタップします。
- 「アップデートをチェック」や「ダウンロードとインストール」といったボタンを押すと、スマホがメーカーのサーバーに更新情報があるか確認しにいきます。
ここで「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されたら、現在利用できる最新バージョンになっているということです。
もし新しいアップデートがあれば、画面の指示に従ってダウンロードとインストールを進められますよ。
機種によって少し項目名が違うこともありますが、大体似たような言葉で書かれているので、探してみてくださいね。
メーカー別(Xperia・AQUOS・Galaxy等)のサポート期間の目安
OSのバージョンアップが何回提供されるかは、スマホのメーカーや機種のグレードによって大きく異なります。
最近はサポート期間が長くなる傾向にありますが、購入前に目安を知っておくと、長く使える機種を選びやすくなりますよ。
主要なメーカーのおおよその目安をまとめてみました。
| メーカー | OSアップデート保証(目安) | セキュリティアップデート保証(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Google (Pixel) | 最低3〜5世代 | 最低5年間 | 最新OSへの対応が最も早いのが特徴です。 |
| Samsung (Galaxy) | 最大4世代 | 最大5年間 | 主に高価格帯のハイエンドモデルが対象です。 |
| SHARP (AQUOS) | 最大2〜3回 | 最大3〜5年間 | 機種のグレードによって期間に差があります。 |
| SONY (Xperia) | 最大2回 | 最大3年間 | こちらもハイエンドモデルが中心となります。 |
これはあくまで目安の期間です。
特に、価格が手頃なミドルレンジやエントリーモデルのスマホは、アップデートの回数や期間が短くなる傾向にあります。
一番確実なのは、購入を検討している機種の公式サイトで、アップデート保証に関する記載を直接確認することですよ。
キャリア別(ドコモ・au・ソフトバンク)の公式発表ページまとめ
お使いのスマホがバージョンアップの対象かどうかは、契約している携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)の公式サイトでも確認できます。
メーカーの発表と合わせて、キャリアの公式サイトもチェックするのが一番確実な方法です。
各キャリアは、自社で販売したスマホのOSバージョンアップ対象機種を一覧にして公開しています。
以下のキーワードで検索すると、該当の公式ページを簡単に見つけることができますよ。
- ドコモの場合:「ドコモ OSバージョンアップ対象機種」
- auの場合:「au OSアップデート情報」
- ソフトバンクの場合:「ソフトバンク OSバージョンアップ情報」
これらのページには、どの機種がどのOSバージョンまで対応するのか、あるいはアップデート提供が終了したのかといった情報が詳しく記載されています。
自分の使っている機種が一覧にあるか、ぜひ一度確認してみてください。
ブックマークしておくと、新しいOSが発表された時などにすぐにチェックできて便利ですよ。
手動でアップデートを試す前に確認すべきこと
OSのバージョンアップを手動で行う前には、必ず済ませておきたい準備がいくつかあります。
これを怠ると、アップデートに失敗したり、大切なデータが消えてしまったりする可能性があるので、しっかり確認してくださいね。
最低でも、以下の3点は必ずチェックしておきましょう。
- データのバックアップ
万が一のトラブルに備えて、写真や動画、連絡先、LINEなどのアプリアカウントは必ずバックアップを取っておきましょう。Googleアカウントへの自動バックアップ設定や、SDカードへの保存がおすすめです。 - 安定したWi-Fi環境
アップデートファイルは数GB(ギガバイト)になることもあり、非常に大きいです。モバイルデータ通信で行うと通信量を大量に消費してしまうので、必ず安定したWi-Fiに接続した状態で行ってください。 - 十分なバッテリー残量
アップデートの途中で電源が切れてしまうと、システムが破損し、スマホが起動しなくなる最悪のケースも考えられます。バッテリー残量は50%以上、できれば充電ケーブルに接続しながら行うのが最も安全ですよ。
これらの準備を万全にしてから、アップデートを始めてくださいね。
空き容量や充電不足でアップデートできない時の解決策
OSのバージョンアップをしようとした時に、「空き容量が不足しています」と表示されたり、バッテリーが少なくて進めなかったりするのは、よくあることです。
でも大丈夫、いくつかの簡単な方法で解決できますよ。
まず、空き容量不足の場合は、スマホの中から不要なデータを整理して容量を確保しましょう。
- キャッシュの削除:「設定」→「ストレージ」から、アプリが一時的に保存しているキャッシュデータを削除します。
- 不要なアプリの削除:長い間使っていないゲームやアプリをアンインストールしましょう。
- 写真や動画の移動:Googleフォトなどのクラウドサービスや、パソコン、SDカードに大切な写真や動画を移すのが効果的です。
- ダウンロードファイルの整理:ダウンロードフォルダに溜まっている、もう使わないファイルを削除します。
次に、充電不足の場合は、シンプルに充電ケーブルに接続すれば問題ありません。
むしろ、アップデート作業はバッテリーを多く消費するので、初めから充電しながら行うのが一番安全で確実な方法です。
これらの対策を試してもまだうまくいかない時は、一度スマホを再起動してみると、問題が解決することもありますよ。
Androidのバージョンアップができない機種を使い続けるリスクと賢い対処法
- アップデートできないまま使い続ける3つの大きなリスク
- LINE等の普段使いアプリが使えなくなる可能性
- セキュリティ更新が止まることによる危険性
- 最新OS「Android 15」のアップデート対象となる見込みの機種一覧
- アップデート対象外が確定した後のベストな対処法
- 安全でお得な買い替えタイミングの見極め方
アップデートできないまま使い続ける3つの大きなリスク
OSのバージョンアップができなくなったスマホをそのまま使い続けることには、主に3つの大きなリスクが伴います。
便利さが失われるだけでなく、あなたの個人情報や財産が危険に晒される可能性もあるので注意が必要ですよ。
具体的には、以下の3つのリスクが考えられます。
- セキュリティが非常に危険な状態になる
新しいウイルスやサイバー攻撃からスマホを守るための「セキュリティ更新」が届かなくなります。これにより、個人情報が盗まれたり、スマホが乗っ取られたりする危険性が格段に高まります。 - 普段使っているアプリが使えなくなる
LINEや銀行、決済アプリなどが、新しいOSにしか対応しなくなり、ある日突然アップデートできなくなったり、起動しなくなったりすることがあります。 - スマホの動作が不安定になる
OSとアプリのバージョンが合わなくなることで、アプリが頻繁に強制終了したり、スマホ全体の動きが遅くなったりするなど、原因不明の不具合が起きやすくなります。
たかがアップデートと思わずに、これらのリスクをしっかり理解しておくことが大切です。
LINE等の普段使いアプリが使えなくなる可能性
はい、OSのバージョンが古いままだと、LINEをはじめ、毎日使っている多くのアプリが利用できなくなる可能性があります。
これは、アプリの開発者が、新しいOSの機能やセキュリティを前提としてアプリを作っているためです。
古いOSをいつまでもサポートし続けるのは開発コストがかかるため、多くのアプリでは「推奨利用環境」としてOSのバージョンを指定しています。
例えば、LINEは公式サイトで常に推奨するAndroidバージョンを公開しています。
このバージョンよりも古いスマホでは、ある日突然、LINEの新規登録やアカウントの引き継ぎができなくなったり、メッセージの送受信といった基本的な機能さえ使えなくなったりするんです。
これはLINEに限った話ではありません。
特に、ネットバンキングやキャッシュレス決済のアプリ、各種SNS、最新のゲームなど、セキュリティが重要だったり、新しい機能が次々と追加されたりするアプリほど、古いOSは早くサポート対象外になる傾向がありますよ。
セキュリティ更新が止まることによる危険性
OSのアップデートが止まることによる最大の危険性は、ウイルスや不正アクセスに対してスマホが完全に無防備になってしまうことです。
OSのアップデートには、新機能の追加だけでなく、「セキュリティ更新(セキュリティパッチ)」という非常に重要なものが含まれています。
これは、OSに見つかった「脆弱性(ぜいじゃくせい)」と呼ばれるセキュリティ上の弱点や欠陥を修正するためのものです。
このセキュリティ更新が止まるということは、新しく発見された弱点が修正されないまま、放置されてしまうということです。
攻撃者はその弱点を狙って、いとも簡単にあなたのスマホに侵入できてしまいます。
具体的には、以下のような深刻な被害に繋がる可能性があります。
- 個人情報の流出(電話帳、写真、メール、ID、パスワードなど)
- ネットバンキングの不正利用やクレジットカードの不正請求
- あなたになりすまして、友人や家族に迷惑メールを送る犯罪の踏み台にされる
目に見える動作の不具合がなくても、見えないところで深刻なリスクに常に晒されている状態になる、と覚えておいてくださいね。
最新OS「Android 15」のアップデート対象となる見込みの機種一覧
最新の「Android 15」へのバージョンアップ対象となるのは、GoogleのPixelシリーズをはじめ、各メーカーが近年発売した比較的新しいモデル、特にハイエンドモデルが中心となる見込みです。
ただし、これは現時点での予測であり、正式なアップデート対象機種は、お使いのスマホのメーカーや契約しているキャリアからの公式発表で最終的に確定します。
現時点で対象となる可能性が高いと予測される主な機種は以下の通りです。
- Google:Pixel 6シリーズ以降の全モデル(Pixel 6/6a, 7/7a, 8/8a, Foldなど)
- Samsung:Galaxy S23シリーズ以降、Galaxy Z Fold/Flip 5以降など
- SONY:Xperia 1 V、Xperia 5 V、Xperia 10 Vなど
- SHARP:AQUOS R8シリーズ、AQUOS sense8など
ここに名前がなくても、発売から1〜2年以内の機種であれば、アップデートの対象になる可能性は十分にあります。
ご自身の機種が対象になるかどうかの正確な情報は、各社の公式発表を待って確認してくださいね。
アップデート対象外が確定した後のベストな対処法
お使いのスマホがOSのバージョンアップ対象外になってしまった場合、安全性や今後の利便性を考えると、新しい機種へ買い替えるのが最も現実的でベストな対処法と言えます。
もちろん、他の選択肢も考えられますが、それぞれにデメリットがあります。
- 機種変更(買い替え)【最も推奨】
セキュリティ面で安心できるだけでなく、最新の機能やサクサク快適な動作を手に入れられます。長く安心してスマホを使うための最も確実な方法です。 - そのまま使い続ける【非推奨】
前述の通り、セキュリティリスクが非常に高まるほか、使いたいアプリが利用できなくなるなど、不便な場面が増えていきます。通話やメールなど、ごく限定的な用途に絞るなら可能ですが、おすすめはできません。 - カスタムROMの導入【上級者向け】
これは、メーカー非公式のOSを自己責任でインストールする方法です。専門的な知識が必要な上に、メーカーの保証もなくなり、動作が不安定になるなどのリスクが高いため、一般的なユーザーには全くおすすめできません。
大切なデータを守り、ストレスなくスマホを使い続けるためにも、機種変更を前向きに検討するのが賢明な判断ですよ。
安全でお得な買い替えタイミングの見極め方
OSのサポートが切れたスマホを買い替えるなら、少しでもお得に、良いタイミングで購入したいですよね。
買い替えにおすすめのタイミングは、主に新製品の発売時期や、携帯キャリアがキャンペーンを行う時期です。
具体的には、以下のようなタイミングを狙うのがおすすめです。
- 新モデルの発売直後:一つ前のモデル(型落ちモデル)の価格が大きく下がることがあります。性能的にはまだまだ現役で使えることが多いので、コストパフォーマンスを重視するなら絶好のチャンスです。
- キャリアの乗り換え(MNP)キャンペーン時期:他社から乗り換えるユーザーを対象に、端末代金を大幅に割り引くキャンペーンが頻繁に行われています。
- 年末年始や春の商戦期(3月〜4月):新生活シーズンに合わせて、各社が一年で最も大きなセールやキャンペーンを実施する時期です。
- OSのサポートが終了する少し前:使えなくなってから慌てて買い替えるのではなく、事前に情報を集めて、余裕を持って自分に合った機種を選ぶのが理想的です。
日頃から、家電量販店のチラシやキャリアの公式サイトをチェックしておくと、お得な情報を見逃さずに済みますよ。
Androidのバージョンアップができない機種まとめ
- Androidのバージョンアップができない機種は、主に性能不足やメーカーのサポート終了が原因です。
- お使いのスマホが対象かは、設定アプリやドコモなどキャリア公式サイトで確認できます。
- XperiaやAQUOSなどメーカーごとにOSアップデートのサポート期間は異なります。
- アップデートできないまま使い続けると、LINEなどの普段使いアプリが使えなくなる可能性があります。
- 最も大きなリスクは、セキュリティ更新が止まり、ウイルス感染などの危険性が高まることです。
- アップデート対象外が確定したら、安全のため新しい機種への買い替えが最善の対処法です。
- 新モデル発売後やキャリアのキャンペーン時期を狙うと、お得に買い替えができます。