Androidのストレージを圧迫する「その他」の正体は、キャッシュなど不要なデータがほとんどで、安全に削除して空き容量を増やせます。
スマホを使っているだけで自然に溜まっていくこれらのデータは、放置すると動作が重くなる原因にもなります。
この記事では、「その他」の中身を詳しく突き止め、誰でも簡単にできる削除方法を手順に沿って紹介します。
LINEのデータ整理やファイル管理アプリの活用法まで知ることで、もうストレージ不足に悩むことはありません。
原因と対策を理解して、お使いのスマホを快適な状態に戻しましょう。
Androidのストレージを圧迫する「その他」の正体と原因
ストレージ項目「その他」の詳しい内訳
Androidのストレージで見かける「その他」は、主にOSやアプリが一時的に作るファイルや、どのカテゴリーにも分類されない雑多なデータのことです。
具体的には、以下のようなものが含まれています。
- システムのキャッシュファイル:OSがスムーズに動くために一時的に保存しているデータです。
- アプリのキャッシュファイル:アプリが素早く情報を表示するために保存している画像などのデータです。
- バックアップデータ:アプリなどが万が一のために作成している予備のデータになります。
- 分類不能なファイル:特定のアプリと関連付けられていない、様々な種類のファイルが含まれます。
これらのファイルは、スマホを快適に使う上で必要な場面もありますが、多くは知らず知らずのうちに溜まっていく不要なデータなんです。
例えば、SNSアプリを使っていると、一度見た写真や動画がキャッシュとして保存され、それが「その他」を増やしていく原因になります。
つまり、「その他」はスマホの動作を助けるデータと、ただ溜まっているだけのゴミデータが混在している状態と考えると分かりやすいでしょう。
この「その他」の中身をしっかり理解することが、ストレージ容量を確保するための第一歩になりますよ。
「その他」が勝手に増え続ける主な理由
「その他」の項目が気づかないうちに増えてしまうのは、主にアプリの利用やOSのアップデートが原因です。
スマホを日常的に使っているだけで、データは自然と蓄積されてしまいます。
特に容量を増やしやすい行動は以下の通りです。
- アプリのキャッシュ:Webサイトを見たり、SNSを使ったりするたびに、表示を速くするためのキャッシュが溜まります。これが最も一般的な原因でしょう。
- ファイルのダウンロード:インターネットから写真やPDFなどをダウンロードし、そのまま放置していると「その他」に分類されることがあります。
- LINEなどのSNSデータ:トークでやり取りした写真や動画、スタンプなどが内部にどんどん保存されていきます。
- OSのアップデート:大型のアップデートを行うと、古いバージョンのシステムファイルが一時的に残ってしまうケースがあります。
- アプリの更新データ:アプリのアップデートに伴い、古いデータが完全に削除されずに残骸として蓄積されることも考えられます。
例えば、毎日チェックするニュースアプリだけでも、1ヶ月後には数百MB(メガバイト)ものキャッシュが溜まっていることも珍しくありません。
このように、特別な操作をしなくても「その他」は増え続ける仕組みになっています。
定期的にこれらの不要なデータを整理する習慣をつけることが、ストレージ不足を防ぐコツといえるでしょう。
自身の「その他」の容量を確認する手順
ご自身のスマホの「その他」がどれくらいの容量を使っているか、簡単な手順で確認できます。
まずは設定アプリを開いて、ストレージの状態を見てみましょう。
メーカーによって多少メニューの名称が異なりますが、おおよそ以下の流れで確認することが可能です。
- ホーム画面やアプリ一覧から「設定」アプリをタップします。
- 設定メニューの中から「ストレージ」または「ストレージとメモリ」といった項目を探してタップしてください。
- ストレージの詳細画面が表示され、写真や動画、アプリなど項目別の使用量が表示されます。
- その中にある「その他」や「システム」などの項目をタップすると、詳しい内訳や容量が確認できます。
例えば、Google Pixelシリーズの場合は「設定」→「ストレージ」と進むと、すぐに各項目のグラフが表示されて分かりやすいです。
Galaxyシリーズの場合は「設定」→「バッテリーとデバイスケア」→「ストレージ」の順で確認できます。
この手順で確認すると、「その他」だけで数十GB(ギガバイト)もの容量を占めていることもあり、驚くかもしれません。
現在の使用量を把握することで、どれくらいの空き容量を確保する必要があるのか、目標を立てやすくなります。
まずは一度、ご自身のスマホの健康診断をしてみる感覚でチェックしてみてくださいね。
削除しても問題ないデータと危険なデータの見分け方
「その他」のデータを削除する際は、消していいものとダメなものを正しく見分けることがとても重要です。
基本的には、「キャッシュ」と名のつくデータや、自分でダウンロードした不要なファイルは削除しても問題ありません。
一方で、よく分からない英数字のファイル名や、システム関連のフォルダ内にあるものは、むやみに削除しないようにしましょう。
安全に削除できるデータの見分け方は以下の通りです。
データの種類 | 見分け方と判断基準 | 削除のリスク |
---|---|---|
アプリのキャッシュ | 「設定」→「アプリ」から各アプリの情報を見ると、「キャッシュ」という項目で確認できます。これは消しても全く問題ありません。 | 低い(再生成される) |
ダウンロードしたファイル | 「ファイル」アプリなどで「Download」フォルダの中身を確認します。過去にダウンロードして不要になったPDFや画像は削除対象です。 | 低い(自分で判断可能) |
LINEのキャッシュ | LINEアプリ内の設定からキャッシュクリアが可能です。トーク履歴は消えずに不要なデータだけを消せます。 | 低い(トーク履歴は残る) |
逆に、削除するとスマホの動作に問題が出る可能性がある危険なデータは、システムファイルです。
これらはOSが正常に動くために不可欠なもので、誤って消してしまうと、最悪の場合スマホが起動しなくなる恐れもあります。
フォルダ名が「System」や「Android」であったり、普段見慣れない拡張子がついているファイルは触らないのが賢明です。
もし判断に迷うファイルがあれば、ファイル名をインターネットで検索してみるのも一つの手です。
安全なデータから確実に整理していくことで、リスクなくストレージの空き容量を増やすことができますよ。
Androidのストレージにある「その他」を削除して空き容量を増やす方法
- アプリのキャッシュデータを一括で削除するには
- ダウンロードフォルダ内の不要ファイルを整理して消す
- LINEアプリのトーク履歴やデータを軽くする設定
- Googleフォトのバックアップ設定を見直して容量を確保する
- 写真や動画をSDカードに移動させる具体的なやり方
- おすすめのファイル管理アプリとその使い方
- 原因不明な場合はセーフモードで起動して特定する
- OSやアプリのアップデート後に試すべきこと
- どうしても容量が減らない時のバックアップ方法
- 最終手段としての端末初期化の注意点と手順
アプリのキャッシュデータを一括で削除するには
アプリが溜め込んだキャッシュデータは、「Files by Google」のような専用アプリを使うと、比較的簡単にまとめて整理できます。
以前のAndroid OSには設定画面から一括でキャッシュを削除する機能がありましたが、最近のバージョンではその機能がなくなりました。
そのため、Googleが提供している公式のファイル管理アプリ「Files by Google」の利用が、安全でとても便利です。
このアプリを使ったキャッシュ削除の手順は、以下の通りです。
- 「Files by Google」アプリをインストールして開きます。
- 画面下部にある「削除」タブをタップします。
- 「ジャンクファイル」という項目に、不要なキャッシュなどが溜まっています。「確認して〇〇MBを解放」というボタンをタップしてください。
- 削除されるデータの内訳が表示されるので、問題なければ「消去」をタップして完了です。
この操作だけで、様々なアプリが個別に溜め込んでいたキャッシュデータを一気に掃除できるので、手間がかかりません。
もし、特定のアプリだけキャッシュを消したい場合は、従来通りスマホの「設定」から行うことも可能です。
「設定」→「アプリ」→該当のアプリを選択→「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」の順で進めると、個別に削除できます。
まずは「Files by Google」を試してみて、手軽にストレージの空き容量を増やしてみてくださいね。
ダウンロードフォルダ内の不要ファイルを整理して消す
「その他」の容量を減らす上で、ダウンロードフォルダの整理は非常に効果的です。
私たちは知らず知らずのうちに、インターネットから様々なファイルをダウンロードして、そのまま忘れてしまいがちです。
まずはファイル管理アプリを使って、ダウンロードフォルダに何が眠っているか確認してみましょう。
整理の手順は、とてもシンプルです。
- 「ファイル」や「Files by Google」などのファイル管理アプリを開きます。
- アプリのメニューから「ダウンロード」というフォルダを探してタップします。
- 中にあるファイルの一覧が表示されます。この時、メニューから「サイズ順」や「日付順」で並べ替えると、不要なファイルを見つけやすくなります。
- 不要なファイルを見つけたら、ファイルを長押しして選択します。複数選択も可能です。
- 選択し終えたら、画面の上や下に出てくるゴミ箱のアイコンをタップして削除します。
特にチェックしたいのは、過去に一度だけ使ったPDFの説明書、イベントのチケット画像、サイズの大きな動画ファイルなどです。
また、アプリのインストールファイル(拡張子が.apkのもの)が残っている場合も、インストール後は不要なので削除してしまいましょう。
ただし、大切な書類や写真などを誤って消してしまわないように、削除前にはファイル名を一度確認する習慣をつけると安心です。
定期的にこのフォルダを見直すだけで、数GB(ギガバイト)単位で空き容量が増えることもありますよ。
LINEアプリのトーク履歴やデータを軽くする設定
毎日使うLINEアプリは、気づかないうちに写真や動画、キャッシュなどでストレージをかなり圧迫していることがあります。
でも大丈夫、LINEにはトーク履歴を消さずに、不要なデータだけを安全に削除する機能が備わっています。
まず試してほしいのが、キャッシュデータの削除です。
- LINEアプリのホーム画面右上にある歯車マーク(設定)をタップします。
- 「トーク」を選択し、次に「トークルーム内の一時ファイルを削除」または「キャッシュデータを削除」をタップします。
- 確認画面が表示されるので、「削除」をタップすれば完了です。
この操作では、写真やトークの履歴は一切消えません。あくまで表示を速くするための一時的なデータが消えるだけなので、安心して行えます。
さらに容量を減らしたい場合は、トークルームごとに写真や動画などのデータを削除する方法も有効です。
- データを整理したいトークルームを開き、右上の三本線メニューをタップします。
- 「その他」を選択し、「データを削除」をタップします。
- 写真、動画、音声ファイル、ファイルといった項目ごとに削除するデータを選べます。不要なものにチェックを入れて「選択したデータを削除」を押してください。
この方法なら、大切な思い出は残しつつ、不要なデータだけを選んで整理できます。
写真などを自動で保存しないように設定を見直すことも、今後のストレージ対策には効果的です。
LINEを快適に使い続けるためにも、定期的なデータのお掃除を心がけてみてください。
Googleフォトのバックアップ設定を見直して容量を確保する
Googleフォトを使っているなら、バックアップの設定を見直すことで、スマホ本体のストレージを大きく節約できます。
特に、「バックアップと同期」機能を上手に活用することがポイントになります。
まず、Googleフォトの「空き容量を増やす」という機能を試してみましょう。
これは、すでにGoogleフォトにバックアップが完了している写真や動画を、スマホ本体から一括で削除してくれる便利な機能です。
手順は以下の通りです。
- Googleフォトアプリを開き、右上の自分のアカウントアイコンをタップします。
- メニューの中から「フォトの設定」または「Googleフォトの設定」を選択します。
- 「バックアップと同期」をタップし、「デバイスの空き容量を増やす」や「ストレージを管理」といった項目を探します。
- 「空き容量を増やす」をタップすると、バックアップ済みのアイテムをデバイスから削除できます。
この操作を行っても、写真はクラウド上(Googleフォトの中)にしっかり残っているので、いつでもアプリから見返すことが可能です。
また、これからバックアップする写真の画質設定を見直すことも、Googleアカウントのストレージ節約に繋がります。
設定内の「バックアップ画質」で、「ストレージセーバー」(旧称:高画質)を選択しておけば、画質を少し抑える代わりに容量を節約してバックアップできます。
スマホで撮った写真を見る分には、ほとんど画質の差は気にならないレベルです。
この設定を上手に使って、スマホのストレージもGoogleのストレージも、両方を賢く管理していきましょう。
写真や動画をSDカードに移動させる具体的なやり方
お使いのAndroidスマホがSDカードに対応しているモデルなら、写真や動画をそちらに移動させるのが容量確保の確実な方法です。
スマホ本体の内部ストレージから、SDカードにデータを移すことで、本体の動作も軽快になります。
データの移動は、主に「ファイル」などのファイル管理アプリを使って行います。
具体的な移動手順は、以下のようになります。
- まず、スマホにSDカードが正しく挿入されていることを確認します。
- 「ファイル」や「Files by Google」といったファイル管理アプリを開きます。
- 「内部ストレージ」を選択し、写真が保存されている「DCIM」や「Pictures」といったフォルダを開きます。
- 移動させたい写真や動画のファイルを長押しして選択モードにします。複数のファイルをまとめて選ぶこともできます。
- 画面の右上にあるメニュー(点が三つのアイコンなど)をタップし、「移動」または「コピー」を選択します。今回は移動なので「移動」を選びます。
- 移動先を聞かれるので、「SDカード」を選択し、保存したいフォルダ(なければ新しく作成)を選んで「ここに移動」をタップすれば完了です。
また、今後のために、カメラアプリの設定で、新しい写真や動画の保存先を最初からSDカードに指定しておくことを強くおすすめします。
カメラアプリを開き、「設定」→「保存先」や「ストレージ」といった項目から、保存場所を「SDカード」に変更しておきましょう。
こうしておけば、撮影するたびにデータがSDカードに直接保存されるので、いちいち移動させる手間が省けます。
SDカードを上手に活用して、本体ストレージを常に軽く保つように心がけてくださいね。
おすすめのファイル管理アプリとその使い方
Androidのストレージを整理する上で、優秀なファイル管理アプリは心強い味方になります。
数あるアプリの中でも、特におすすめなのがGoogle公式の「Files by Google」です。
このアプリが優れている理由は、単にファイルを移動したり削除したりするだけでなく、「お掃除機能」がとても賢い点にあります。
「Files by Google」の主な使い方は以下の通りです。
- 不要なファイルの削除:「削除」タブを開くだけで、「ジャンクファイル」「重複ファイル」「サイズの大きいファイル」などを自動で検出してくれます。提案に従ってボタンをタップするだけで、簡単に空き容量を増やせます。
- ファイル検索:探しているファイルがどこにあるか分からなくても、強力な検索機能で素早く見つけ出すことができます。
- オフラインでのファイル共有:近くにいる他の「Files by Google」ユーザーと、インターネット接続なしで高速にファイルを送受信できる機能も便利です。
もう一つ、昔から定番で高機能なアプリとして「X-plore File Manager」も挙げられます。
こちらは2画面表示が特徴で、例えば左側に内部ストレージ、右側にSDカードを表示させて、ドラッグ&ドロップで直感的にファイルを移動させることができます。
少し上級者向けかもしれませんが、細かいファイル操作を頻繁に行う方にはとても便利なアプリです。
まずはシンプルで分かりやすい「Files by Google」から試してみてはいかがでしょうか。
定期的にこのアプリでお掃除する習慣をつけるだけで、ストレージ不足の悩みから解放されるはずです。
原因不明な場合はセーフモードで起動して特定する
色々試しても「その他」の容量が減らない、またはすぐに増えてしまう場合、インストールした某个アプリが原因かもしれません。
そんな時に試したいのが「セーフモード」での起動です。
セーフモードとは、スマホを購入した時の状態に近い、最低限のシステムとアプリだけで起動する診断用のモードです。
このモードで起動することで、後から自分でインストールしたアプリが原因で問題が起きていないか切り分けることができます。
セーフモードで起動する一般的な手順は以下の通りです。
- 電源ボタンを長押しして、電源メニュー(「電源を切る」「再起動」など)を表示させます。
- そのメニューの「電源を切る」または「電源オフ」の文字部分を、今度は指で長押しします。
- すると、「セーフモードで再起動」という案内が表示されるので、「OK」や「再起動」をタップします。
- スマホが再起動し、画面の左下などに「セーフモード」という文字が表示されていれば成功です。
この状態でしばらくスマホを使ってみて、「その他」の容量が急激に増えなくなるようであれば、原因は後から入れたアプリの可能性が高いです。
セーフモードを解除するには、通常通りスマホを再起動するだけです。
原因と思われるアプリを特定するには、最近インストールしたアプリや、挙動が怪しいアプリから順番にアンインストールして、様子を見ていく必要があります。
少し手間はかかりますが、原因不明のトラブルを解決するのに非常に有効な手段ですよ。
OSやアプリのアップデート後に試すべきこと
スマートフォンのOSやアプリをアップデートした後に、「その他」の容量が急に増えることがあります。
これは、アップデートの過程で使われた一時ファイルや、古いバージョンのデータが完全に削除されずに残ってしまうために起こります。
もしアップデート後にストレージが圧迫されていると感じたら、いくつか試してほしいことがあります。
まず、最も簡単で基本的な対処法は、スマートフォンを一度再起動することです。
再起動するだけで、システムが一時ファイルを整理し、不要なデータをクリアしてくれる場合があります。
次に試したいのが、キャッシュの削除です。
「Files by Google」などのクリーンアップアプリを使って「ジャンクファイル」を削除するか、スマホの「設定」→「ストレージ」からキャッシュクリアを実行してみてください。
アップデートで残った不要なデータが、これで一掃されることが期待できます。
また、特定のアプリをアップデートした後に動作が不安定になったり、容量を多く消費するようになったりした場合は、そのアプリのキャッシュとデータを個別に削除することも有効です。
「設定」→「アプリ」から該当アプリを選び、「ストレージとキャッシュ」→「キャッシュを削除」と「ストレージを消去」を試します。(ただし、ストレージを消去するとアプリ内のデータが初期化されるので注意が必要です)
OSの大型アップデート後は、システムが安定するまでに少し時間がかかることもあります。
焦らずに、まずは再起動とキャッシュクリアという基本のメンテナンスから行ってみてくださいね。
どうしても容量が減らない時のバックアップ方法
あらゆる削除や整理を試してもストレ-ジの空き容量が確保できない場合は、一度データを安全な場所に退避させる「バックアップ」を検討しましょう。
バックアップを取っておけば、この後に行う可能性のある最終手段「初期化」に備えることができますし、スマホの買い替え時にもスムーズにデータを移行できます。
Androidスマートフォンのバックアップには、主にGoogleのサービスを利用するのが簡単で確実です。
バックアップすべきデータは、主に以下の通りです。
データの種類 | おすすめのバックアップ先 |
---|---|
写真・動画 | Googleフォト |
連絡先・カレンダー | Googleアカウント(自動で同期) |
アプリのデータ・設定など | Google One (Googleドライブ) |
LINEのトーク履歴 | LINEアプリ内のバックアップ機能(Googleドライブを使用) |
Google One(Googleドライブ)を使った全体のバックアップは、「設定」アプリから行えます。
- 「設定」アプリを開き、「Google」→「バックアップ」と進みます。
- 「Google One バックアップ」がオンになっていることを確認し、「今すぐバックアップ」をタップします。
これで、アプリのデータやSMS、通話履歴、デバイスの設定などがGoogleアカウントに保存されます。
写真や動画はGoogleフォトに、LINEのトーク履歴はLINEアプリ自身の設定から忘れずにバックアップを取りましょう。
これらのバックアップさえ済ませておけば、万が一スマホを初期化することになっても、大切なデータを復元できるので安心です。
容量が限界に達してしまう前に、定期的にバックアップを取る習慣をつけておくことをお勧めします。
最終手段としての端末初期化の注意点と手順
何を試してもストレージの「その他」が減らず、スマホの動作に支障が出ている場合の最終手段が、端末の「初期化(工場出荷状態に戻す)」です。
この操作を行うと、スマホは購入した時と同じまっさらな状態に戻り、ストレージの問題はほぼ確実に解消されます。
ただし、スマホ内に保存されている写真、動画、アプリ、設定など、全てのデータが消えてしまうため、実行には細心の注意が必要です。
初期化を行う前に、必ず以下の準備をしてください。
- 完全なバックアップ:Googleフォト、Google One、LINEのトーク履歴など、消えては困るデータは全てバックアップが完了しているか、何度も確認してください。
- Googleアカウント情報の確認:初期化後の再設定で必要になるため、自分のGoogleアカウントのメールアドレスとパスワードを正確に覚えておきましょう。
- 十分なバッテリー残量:初期化の処理中に電源が切れると、重大な不具合の原因になります。充電しながら行うか、バッテリーが80%以上ある状態で始めてください。
準備が整ったら、以下の手順で初期化を行います。(機種により若干文言が異なります)
- 「設定」アプリを開き、「システム」や「一般管理」といった項目をタップします。
- 「リセット」または「リセット オプション」を選択します。
- 「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」や「工場出荷状態に初期化」といった項目をタップします。
- 削除されるデータの一覧が表示されるので、最終確認をして問題なければ実行します。PINコードやパスワードの入力を求められます。
初期化が完了すると、スマホは自動的に再起動し、最初のセットアップ画面が表示されます。
バックアップからデータを復元しながら、必要なアプリだけを再インストールしていきましょう。
これは本当に最後の手段ですが、長年の悩みが一気に解決する最も効果的な方法でもあります。
androidのストレージ その他まとめ
- Androidストレージの「その他」は、主にアプリのキャッシュなど不要なファイルです。
- 「その他」が増える原因は、日々のスマホ利用によるデータの蓄積にあります。
- 安全に削除するには、「Files by Google」でキャッシュを一括で消すのがおすすめです。
- LINEのデータやダウンロードフォルダ内も、不要なファイルが溜まりやすい場所です。
- 写真や動画はSDカードに移動させると、本体のストレージを大きく確保できます。
- 原因不明の場合はセーフモードを試し、アプリの問題かを切り分けましょう。
- 最終手段はバックアップ後の初期化ですが、最も確実に容量問題は解決します。