Androidの画面が小刻みに揺れる原因と9つの対処法|自分で今すぐできる直し方

Androidの画面が小刻みに揺れる症状は、設定の見直しや再起動など、自分で直せる場合があります。

この揺れは、ソフトウェアの不具合やハードウェアの故障など、いくつかの原因が考えられます。

まずは簡単な対処法から試すことで、修理に出さなくても改善する可能性があります。

この記事では、画面が揺れる原因の特定方法から、具体的な対処法までを順番に解説します。

すぐに試せる解決策を見つけて、不快な画面の揺れを解消しましょう。

目次

Androidの画面が小刻みに揺れる原因と確認事項

画面の揺れで考えられる主な原因とは

スマホの画面が揺れる原因は、大きく分けて「ソフトウェア」の問題と「ハードウェア」の問題の2つが考えられます。

ソフトウェアが原因の場合は、OSのバージョンが古かったり、特定のアプリが影響していたり、設定を間違っていたりすることがあります。

例えば、OSのアップデート直後から揺れ始めた、新しいアプリを入れてからおかしくなった、というケースはこちらに当てはまることが多いです。

この場合は、設定の見直しやアプリの整理などで、自分で改善できる可能性がありますよ。

一方で、ハードウェアが原因の場合は、スマホ本体に物理的な問題が起きている状態です。

ディスプレイ自体が故障していたり、スマホを落とした衝撃で内部の部品が接触不良を起こしていたり、バッテリーが劣化して膨らんでいたりすることが考えられます。

特に、スマホを落としたり水に濡らしたりした経験があるなら、ハードウェアの故障を疑ったほうが良いかもしれません。

まずは自分で手軽に試せるソフトウェアの確認から始めて、それでも直らない場合にハードウェアの故障を考える、という順番で原因を探っていくのがおすすめです。

ソフトウェアの問題が疑われるケース

特定の操作をした時だけ画面が揺れたり、最近スマホの使い方で何かを変えてから症状が出たりした場合は、ソフトウェアが原因の可能性が高いです。

以下のようなケースに心当たりがないか、チェックしてみてください。

  • 特定のアプリを使っている時だけ画面が揺れる
  • OS(Android)をバージョンアップしてから揺れが始まった
  • 何かの設定項目を変更した直後からおかしくなった
  • セーフモードという特別な状態で起動すると、症状が出なくなる

例えば、あるゲームアプリを開いている時だけ画面がブルブル震えるなら、そのアプリ自体に問題があるか、他のアプリとの相性が悪いのかもしれません。

また、OSのアップデートには、まれに不具合が含まれていることもあります。

多くのユーザーで同じ症状が出ている場合は、後のアップデートで修正されることも期待できます。

このように、画面が揺れ始めたタイミングや状況を振り返ってみると、原因のヒントが見つかりやすいです。

自分のスマホの操作履歴を少し思い出してみることが、解決への一番の近道になりますよ。

ハードウェアの故障を疑うべき症状

スマホを落としたりぶつけたりした後や、何をしても常に画面が揺れている場合は、残念ながらハードウェアの故障が考えられます。

ソフトウェアの問題とは違い、自分で直すのは難しいケースがほとんどです。

次のような症状が出ていたら、ハードウェアの故障を疑ってみましょう。

  • スマホを地面に落としたり、どこかにぶつけたりしたことがある
  • お風呂場などで使っていて、水に濡らしてしまった経験がある
  • 特定のアプリや操作に関係なく、いつでも画面が小刻みに揺れている
  • 画面にカラフルな線が入ったり、黒いシミのようなものが見えたりする
  • スマホ本体が異常に熱くなりやすい
  • バッテリーが膨らんでいるようで、画面や背面パネルが少し浮いている

これらは、液晶ディスプレイそのものが壊れていたり、内部のケーブルが断線しかけていたりするサインです。

特にバッテリーの膨張は、内部からディスプレイを圧迫して画面の揺れを引き起こすだけでなく、発火の危険性もあってとても危ない状態です。

もし、これらの症状に一つでも当てはまるなら、データを守るためにも早めに修理店へ相談することをおすすめします。

ゴーストタッチとの違いと見分け方

「画面の揺れ」と似たような不具合に「ゴーストタッチ」がありますが、この2つは全く別の現象です。

画面の揺れは、アイコンや文字などの「表示」がブルブルと震えて見える状態を指します。

一方でゴーストタッチは、誰も画面に触れていないのに、勝手にスマホが「操作」されてしまう現象のことです。

例えば、勝手にアプリが開いたり、電話がかかったり、文字が入力されたりするのはゴーストタッチの代表的な症状ですね。

2つの違いを簡単に見分けるには、表示がブレるだけなのか、それとも意図しない操作が行われるかを確認するのが一番です。

現象の種類症状の例
画面の揺れ・文字やアイコンが小刻みに震える・画面全体がちらつくように見える
ゴーストタッチ・勝手にアプリが起動したり終了したりする・意図しない場所に文字が入力される・ロック画面が勝手に解除されようとする

画面が揺れる原因はOSや設定、ディスプレイの不具合が多いのに対し、ゴーストタッチは画面の汚れや保護フィルム、静電気などが原因で起こることもあります。

自分のスマホで起きているのがどちらの現象なのかを正しく見極めることが、適切な対処法を見つけるための大切な一歩になりますよ。

バッテリーの劣化が引き起こす画面の不具合

一見関係なさそうですが、バッテリーの劣化が原因で画面が揺れることがあるんです。

スマホのバッテリーは消耗品で、だいたい2年くらい使うと性能が落ちてきます。

劣化が進んだバッテリーは、内部でガスが発生して風船のように膨らんでしまうことがあるんですね。

この膨らんだバッテリーが、スマホの内部からディスプレイパネルをグッと押し上げてしまうんです。

その圧力によってディスプレイに異常が生じ、画面が小刻みに揺れたり、ちらついたり、タッチが効きにくくなったりします。

自分のスマホのバッテリーが膨張していないか確認するには、平らなテーブルの上にスマホを置いてみてください。

もし中央部分が膨らんでいて、カタカタと不安定になるようなら要注意です。

また、本体の側面から見て、画面と本体の間に隙間ができていないかもチェックしてみましょう。

バッテリーの膨張は、画面の不具合だけでなく、発火や破裂の危険もある非常に危ない状態です。

少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐに使用をやめて電源を切り、修理店に相談してくださいね。安全が第一です。

まず確認したいディスプレイ関連の設定項目

本格的な修理を考える前に、まずはAndroidの「設定」アプリから、ディスプレイに関する項目をいくつか見直してみましょう。

もしかしたら、簡単な設定変更だけで症状が改善するかもしれませんよ。

最初に確認したいのは、以下の3つのポイントです。

  1. 明るさの自動調節をオフにする
    「設定」アプリから「ディスプレイ」へ進み、「明るさの自動調節」や「明るさの自動調整」という項目をオフにしてみてください。周囲の明るさを感知するセンサーの不具合で、明るさが細かく変わり続けているのが揺れに見えることがあります。
  2. リフレッシュレートの設定を変更する
    同じく「ディスプレイ」の設定内に、「モーションの滑らかさ」や「リフレッシュレート」といった項目があれば、それを「標準(60Hz)」など低い方の設定に固定してみましょう。画面を滑らかに見せるための機能が、不安定になっている可能性があります。
  3. 開発者向けオプションを確認する(少し詳しい方向け)
    もし「開発者向けオプション」を有効にしている場合は、その中の設定が影響しているかもしれません。「HWオーバーレイを無効にする」をオンにすると、改善することがあります。ただし、このオプションは専門的な項目が多いので、よくわからない部分は触らないように注意してくださいね。

これらの設定を変えてみて症状がピタッと止まれば、ソフトウェアが原因だった可能性が高いです。手軽に試せるので、ぜひ最初にチェックしてみてください。

Androidの画面が小刻みに揺れるときの対処法

一番最初に試すべきスマホの再起動手順

スマホの調子が悪いとき、まず最初に試すべきなのは「再起動」です。

これは、画面が揺れる症状が出たときにも、とても有効な対処法なんですよ。

スマホを長時間使い続けていると、目に見えないところで小さなエラーが溜まっていきます。

再起動をすることで、そういった一時的な不具合や溜まっていた余計な処理が一度リセットされて、スマホの動作が正常に戻ることが多いんです。

人間でいうところの、一度ぐっすり眠って頭をスッキリさせるようなイメージですね。

再起動の基本的な手順は、以下の通りです。

  1. スマホの側面にある「電源ボタン」を長押しします。
  2. 画面に「電源を切る」や「再起動」といったメニューが表示されます。
  3. 「再起動」というメニューをタップしてください。もし「再起動」がなければ、「電源を切る」をタップして一度電源をオフにします。
  4. 電源が完全に切れたら、数十秒ほど待ってから、もう一度電源ボタンを長押ししてスマホを起動させましょう。

この簡単な操作だけで、画面の揺れが嘘のようにおさまることも少なくありません。

アプリが原因の場合でも、システムの一時的なエラーが原因の場合でも、再起動は効果が期待できます。

何か難しい設定をいじる前に、まずはこの「再起動」を試してみてください。一番手軽で、意外と解決できちゃうことが多い方法ですよ。

セーフモードで起動して原因を特定するやり方

再起動しても直らない場合、次に試したいのが「セーフモード」での起動です。

セーフモードとは、自分で後からインストールしたアプリを一切動かさずに、スマホを工場出荷時のシンプルな状態で起動させる機能のことです。

これを使うと、画面の揺れの原因が「後から入れたアプリ」にあるのか、それとも「スマホ本体やOS」にあるのかを切り分けることができます。

セーフモードで起動して画面の揺れが止まれば、原因は後から入れたアプリの可能性が非常に高い、ということになりますね。

セーフモードで起動する手順は、機種によって少し異なりますが、多くのAndroidスマホでは以下の方法で起動できます。

  1. 電源ボタンを長押しして、電源メニューを表示させます。
  2. 「電源を切る」のアイコンを長押しします。
  3. 「セーフモードで再起動」というポップアップが表示されるので、「OK」をタップします。
  4. スマホが再起動し、画面の左下に「セーフモード」と表示されていれば成功です。

この状態でしばらくスマホを操作してみて、画面が揺れないかどうかを確認してください。

もし揺れなければ、最近インストールしたアプリや、アップデートしたアプリを一つずつ削除して、どのアプリが原因かを探っていくことになります。

セーフモードを終了するには、普通に再起動するだけで大丈夫ですよ。原因を特定するための、とても便利な機能なのでぜひ試してみてください。

特定のアプリが原因か見分ける方法

もしセーフモードで画面の揺れがなくなったなら、原因はあなたが後からインストールしたアプリのどれかである可能性が高いです。

ここからは、どのアプリが悪さをしているのかを特定していく作業になります。

少し地道な作業ですが、原因のアプリを見つけてアンインストールすれば、症状は改善するはずですよ。

原因のアプリを見つける手順は、以下の通りです。

  1. まずは、画面が揺れ始める直前にインストールしたアプリや、アップデートしたアプリを思い出してみましょう。一番怪しいのはそれらです。
  2. 思い当たるアプリがあれば、一つ選んでアンインストール(削除)します。
  3. アプリを削除したら、スマホを通常通り再起動してください。
  4. 再起動後、画面の揺れが再発しないかを確認します。

もし揺れが直っていたら、その削除したアプリが原因だったということになりますね。

もし、どのアプリが怪しいか見当もつかない場合は、残念ながら一つずつアプリを削除しては再起動し、様子を見るという作業を繰り返すしかありません。

特に、画面表示をカスタマイズするようなアプリ(壁紙アプリやランチャーアプリなど)や、バッテリー節約アプリ、セキュリティ対策アプリなどは、システムの深い部分に影響を与えることがあるため、原因になりやすい傾向があります。

少し面倒かもしれませんが、原因を突き止めるためには重要なステップです。

OSやアプリのアップデートは有効?

OSやアプリのバージョンが古いことが原因で、画面が揺れる不具合が起きていることがあります。

この場合、OSやアプリを最新の状態にアップデートすることで、問題が解決する可能性は十分にありますよ。

アップデートには、新しい機能の追加だけでなく、発見された不具合の修正や、セキュリティの強化といった大事な内容が含まれています。

画面の揺れが、すでにメーカーやアプリ開発者によって認識されている不具合だった場合、修正プログラムがアップデートに含まれていることが多いんです。

まずは、OSのアップデートが来ていないか確認してみましょう。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「システム」→「システムアップデート」などの項目をタップします。
  3. 「アップデートをチェック」などを押し、新しいバージョンが提供されていれば、画面の指示に従ってアップデートしてください。

次に、アプリのアップデートも確認します。

  1. 「Google Play ストア」アプリを開きます。
  2. 右上の自分のアイコンをタップし、「アプリとデバイスの管理」を選びます。
  3. 「アップデート利用可能」という項目に、更新できるアプリが表示されるので、「すべて更新」をタップしましょう。

アップデートはWi-Fi環境で行うのがおすすめです。データの修正で症状が改善することが期待できるので、ぜひ試してみてくださいね。

画面のちらつきを改善する設定の変更方法

画面が小刻みに揺れる、というよりは「ちらつく」という表現の方が近い場合、ディスプレイの設定を変更することで改善することがあります。

特に、画面の表示を滑らかにしたり、目に優しくしたりする機能が、逆にちらつきの原因になっていることがあるんです。

以下の設定を見直してみてください。

  1. 開発者向けオプションで「HWオーバーレイを無効」にする
    これは少し専門的な設定ですが、効果がある場合があります。「設定」→「デバイス情報」→「ビルド番号」を7回連続でタップすると、「開発者向けオプション」が使えるようになります。その中の「HWオーバーレイを無効にする」というスイッチをオンにしてみてください。これにより、画面表示の処理方法が変わり、ちらつきが収まることがあります。ただし、バッテリーの消費が増える可能性があるので、改善しない場合は元に戻しましょう。
  2. ブルーライトカット機能やダークモードをオフにする
    目に優しいとされるこれらの機能も、まれに画面表示との相性が悪く、ちらつきを引き起こすことがあります。「設定」→「ディスプレイ」から、「ブルーライトフィルター」や「ダークモード(ダークテーマ)」を一度オフにして、症状に変化があるか確認してみてください。

これらの設定変更は、あくまでソフトウェア的なアプローチです。ハードウェアの故障が原因の場合は効果がありませんが、試してみる価値は十分にありますよ。

症状が悪化する前にデータをバックアップする方法

画面の揺れがだんだんひどくなってきたら、いつスマホが操作不能になるかわかりません。

そうなってしまう前に、一番大切なこと、それは「データのバックアップ」です。

写真や動画、連絡先、アプリのデータなど、失いたくない大切な情報がスマホにはたくさん入っていますよね。

もしスマホが完全に壊れてしまったら、これらのデータを取り出すのは非常に難しくなります。だからこそ、動いているうちに安全な場所にデータを避難させておくことが重要なんです。

バックアップの方法はいくつかありますが、簡単なのはGoogleアカウントを使った方法です。

  1. Googleドライブへのバックアップ(写真・動画)
    「Googleフォト」アプリを使えば、写真や動画をインターネット上の保存場所(クラウド)に自動でバックアップできます。設定で「バックアップと同期」をオンにしておきましょう。
  2. Googleアカウントでの同期(連絡先・カレンダーなど)
    「設定」→「アカウント」→「自分のGoogleアカウント」と進み、連絡先やカレンダーなどの項目が「同期オン」になっているか確認してください。オンになっていれば、データは自動でGoogleに保存されています。
  3. スマホ全体のバックアップ
    「設定」→「システム」→「バックアップ」から、「Google One バックアップ」をオンにしておくことで、アプリのデータやSMS、通話履歴などを丸ごとバックアップできます。

万が一、修理や買い替えが必要になったときでも、バックアップさえ取っておけば、新しいスマホにデータを簡単に復元できます。少しでも不安を感じたら、すぐにバックアップを実行してくださいね。

修理が必要な場合の費用と相談窓口はどこ?

いろいろ試しても画面の揺れが直らない場合、残念ながらハードウェアの故障が考えられ、修理が必要になります。

その場合の相談窓口と、気になる費用の目安についてお話ししますね。

まず、相談できる窓口は主に以下の3つです。

  1. 契約している携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)
    購入したキャリアのショップに持ち込むのが一番身近な方法です。保証サービスに加入していれば、修理費用を抑えられる可能性があります。
  2. スマホメーカーのサポートセンター
    シャープやソニーなど、お使いのスマホのメーカーに直接修理を依頼する方法です。純正部品で修理してもらえる安心感があります。
  3. 非正規のスマホ修理専門店
    街中にある「スマホ修理」のお店です。正規店より安く、早く修理できることが多いですが、メーカーの保証対象外になるなどのデメリットも理解しておく必要があります。

次に、修理費用の目安ですが、これは故障箇所によって大きく変わってきます。

修理内容費用の目安
画面(ディスプレイ)交換20,000円~60,000円程度
バッテリー交換8,000円~15,000円程度
基板修理30,000円~80,000円以上

画面の揺れの原因がディスプレイの故障であれば、画面交換となり数万円かかることが一般的です。もしバッテリーの膨張が原因ならバッテリー交換、内部の基板が原因ならさらに高額になる可能性があります。

まずは一度、お近くのキャリアショップや修理店で見積もりを取ってもらうのがおすすめです。その金額と、スマホの使用年数を考えて、修理するか買い替えるかを判断するのが良いでしょう。

android 画面が小刻みに揺れるまとめ

  • Androidの画面が小刻みに揺れる主な原因は「ソフトウェア」と「ハードウェア」の2種類です。
  • 特定のアプリ使用時など、状況によって症状が出る場合はソフトウェアの問題を疑いましょう。
  • 常に揺れている、本体が熱いなどの症状はハードウェアの故障、特にバッテリーの劣化も考えられます。
  • まず試すべき簡単な対処法は、スマホの「再起動」です。
  • 原因がアプリか判断するには、初期状態で起動する「セーフモード」が有効です。
  • ディスプレイ設定の変更やOSのアップデートで、画面の揺れが改善することもあります。
  • 様々な対処法を試しても直らない場合は、データをバックアップした上で修理相談が必要で、費用も確認しましょう。
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