AirPodsの音量調整ができない問題は、iPhoneやAndroid端末の設定見直し、または簡単な接続リセットで解決することがほとんどです。
原因の多くは、AirPods本体の故障ではなく、デバイス側の音量制限やBluetoothの一時的な不具合にあります。
この記事では、誰でもすぐに試せる具体的な対処法を、考えられる原因別にわかりやすく紹介していきます。
簡単な設定変更からペアリングのやり直し、最終的な修理の相談先まで網羅しました。
まずは手軽なチェックから始めて、ストレスのない快適なリスニング環境を取り戻しましょう。
AirPodsの音量調整ができないときに考えられる原因
- 接続しているデバイス(iPhoneやAndroid)の設定の問題
- AirPods本体のタッチセンサーや設定の不具合
- Bluetooth接続の一時的なエラーや不安定な状態
- OSやファームウェアのバージョンが古い
接続しているデバイス(iPhoneやAndroid)の設定の問題
AirPodsの音量調整がうまくいかない時、原因はAirPods本体ではなく、接続しているiPhoneやAndroidスマホ側の設定にあることが多いです。
特に「音量の上限設定」や「絶対音量」といった機能が、意図せず音量操作を妨げている可能性があります。
iPhoneの場合、「ヘッドフォンセーフティ」という機能がオンになっていると、大きな音量が出ないように自動で制限されることがあります。
これは耳を守るための機能ですが、これが原因で音量を上げられないと感じる場合があるのです。
設定アプリの「サウンドと触覚」から「ヘッドフォンセーフティ」の項目で確認できますよ。
また、Androidスマホの場合は「絶対音量を無効にする」という設定が影響しているかもしれません。
これは開発者向けオプションの中にある少し特殊な設定です。
この機能がオンになっていると、スマホ本体の音量とBluetoothイヤホンの音量が連動しなくなり、うまく調整できなくなるケースが出てきます。
さらに、音楽アプリや動画アプリ自体に音量設定がある場合、そちらが小さくなっていることも考えられます。
スマホ本体の音量だけでなく、使っているアプリの音量ミキサーも一度チェックしてみてください。
このように、まずは接続しているデバイスの設定を見直すことが、解決への近道になるかもしれません。
AirPods本体のタッチセンサーや設定の不具合
AirPodsの音量調整ができない原因として、AirPods本体のタッチセンサーや内部の設定に問題が生じている可能性が考えられます。
特にAirPods Proで導入された、軸部分を上下にスワイプして音量を調整する機能は、センサーの汚れや設定ミスで反応しなくなることがあります。
センサー部分に皮脂や汚れが付着していると、タッチやスワイプ操作が正しく認識されません。
メガネ拭きのような柔らかい布で、AirPodsの軸部分を優しく拭いてみてください。
これだけであっさり改善することもあるんですよ。
また、iPhoneの設定で、音量調整のスワイプ操作自体が無効になっている場合もあります。
設定アプリから「お使いのAirPods」を選び、「アクセシビリティ」の項目に進むと、音量コントロールに関する設定が確認できます。
「スワイプの速さ」などが自分に合っていないと、操作がうまくいかないこともあるので、ここで調整してみるのも一つの手です。
さらに、左右のイヤホンの充電残量に大きな差がある場合、一時的に動作が不安定になることも。
一度ケースに戻して、左右の充電が均等になるようにしてから再度試してみましょう。
AirPodsはとても賢いデバイスですが、その分、ちょっとしたことでセンサーがうまく働かなくなることもあります。
物理的な汚れのチェックと、設定の見直し、この2つの視点から確認してみてくださいね。
Bluetooth接続の一時的なエラーや不安定な状態
AirPodsの音量調整が効かないのは、スマホとAirPodsをつなぐBluetooth接続の一時的なエラーが原因かもしれません。
ワイヤレスイヤホンは電波を使ってデータをやり取りしているので、目に見えない混線やちょっとした不具合で接続が不安定になることがあるんです。
例えば、電子レンジを使っているキッチンや、たくさんの人がWi-Fiを飛ばしている駅のホームなど、電波が飛び交う場所では接続が不安定になりがちです。
こうした場所では、音飛びだけでなく、音量調整などの操作も受け付けなくなることがあります。
もし特定の場所でだけ調子が悪いなら、電波干渉の可能性が高いですね。
また、特に原因が見当たらないのに急に操作できなくなった場合、単純な接続エラーの可能性もあります。
スマホのBluetooth設定を一度オフにして、10秒ほど待ってから再度オンにしてみてください。
これだけで、スマホとAirPodsの間の接続がリフレッシュされ、問題が解決することがよくあります。
イメージとしては、パソコンの調子が悪い時に再起動するのと似たような感じです。
さらに、スマホに他のBluetooth機器(例えばスマートウォッチやキーボードなど)がたくさん接続されていると、電波が混み合ってしまい、AirPodsの動作に影響が出ることも。
可能であれば、一度他のBluetooth機器の接続を切って、AirPodsだけで試してみると原因の切り分けができます。
複雑な故障だと考える前に、まずはこの簡単なBluetoothの再接続を試してみてください。
OSやファームウェアのバージョンが古い
AirPodsの音量調整ができない問題は、使っているiPhoneやAndroidのOS、またはAirPods本体の「ファームウェア」というソフトウェアが古いことが原因の場合があります。
OSやファームウェアは、定期的にアップデートされ、新しい機能が追加されたり、見つかった不具合が修正されたりします。
このアップデートを適用していないと、OSとAirPodsの連携がうまくいかず、音量調整を含む様々な機能に問題が出ることがあるのです。
特に、新しいモデルのAirPodsを購入したのに、iPhoneのiOSが古いまま、といったケースでは不具合が起きやすいです。
まずは、お使いのスマホのOSが最新バージョンになっているか確認しましょう。
iPhoneなら「設定」アプリから「一般」へ進み、「ソフトウェア・アップデート」をタップすれば簡単にチェックできます。
もし新しいバージョンがあれば、時間のあるときにアップデートを実行してください。
次に、AirPods自体のファームウェアですが、こちらは少し特殊で、手動でアップデートするボタンがありません。
基本的には、AirPodsを充電ケースに入れて電源に接続し、Wi-Fiに繋がったiPhoneの近くに置いておくと、自動でアップデートされる仕組みになっています。
自分のファームウェアのバージョンは、「設定」アプリでお使いのAirPodsの項目をタップすると確認可能です。
もしバージョンが古いと感じたら、夜寝る前などにこの状態にしておくと、朝には更新されていることが多いですよ。
ソフトウェアを常に最新の状態に保つことは、セキュリティ対策だけでなく、こうした日常のトラブルを防ぐためにもとても大切です。
AirPodsの音量調整ができないときの具体的な対処法
- 【まず試す】接続デバイスのサイドボタンやコントロールセンターで操作する
- 【AirPods Pro】スワイプで音量調整する設定方法
- Siriを呼び出して声で音量を変更する手順
- 片耳だけ音量が小さい・大きいときのバランス調整
- 【Android向け】絶対音量を無効化する設定はどこ?
- 低電力モードをオフにするやり方
- ペアリングを一度解除して再接続する手順
- ソフトウェアを最新バージョンにアップデートする
- AirPodsを工場出荷状態に戻すリセット(初期化)の方法
- 何をしても直らない場合の修理の相談先
【まず試す】接続デバイスのサイドボタンやコントロールセンターで操作する
AirPodsの音量調整ができないと感じたら、まずは一番基本的な操作、つまりiPhoneやAndroidスマホ本体のボタンで音量を変えてみてください。
意外と見落としがちですが、AirPodsの操作が効かないだけで、スマホ側からの音量調整は正常にできることが多いんです。
iPhoneの場合は、本体の左側についている音量ボタンの「上」を押して、音量が上がるか確認しましょう。
画面に音量バーが表示されれば、スマホからの操作は受け付けられている証拠です。
もしボタンで反応しない場合は、画面の右上(ホームボタンのある機種は下)からスワイプして「コントロールセンター」を表示させてください。
そこにあるスピーカーのアイコンがついた縦長のバーを指で上下に動かすことでも、音量の調整が可能です。
Androidスマホの場合も機種によって多少の違いはありますが、本体の側面にある音量ボタンで操作するのが基本になります。
こちらもコントロールセンター(クイック設定パネル)から、メディア音量のスライダーで調整できるか試してみてください。
このスマホ本体からの操作で音量が変わるのであれば、問題はAirPods本体か、スマホとAirPodsの間の連携にある可能性が高いと絞り込めます。
逆に、スマホ本体で操作しても音量が変わらない場合は、スマホのスピーカー設定や、再生しているアプリ自体に問題があるかもしれません。
複雑な対処法を試す前に、まずはこの一番シンプルで簡単な方法を確認することが、原因究明への第一歩になりますよ。
【AirPods Pro】スワイプで音量調整する設定方法
AirPods Proの便利な機能の一つが、軸部分(ステム)を指でなぞって音量を調整できるスワイプ操作ですが、これが反応しない場合は設定を見直す必要があります。
このスワイプ操作は、実は設定でオン・オフを切り替えたり、感度を調整したりできるんです。
まずは、お使いのiPhoneで設定が正しく有効になっているか確認してみましょう。
手順は以下の通りです。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 一番上にある「お使いのAirPods Pro」の項目をタップします。
- 画面を下にスクロールして「アクセシビリティ」という項目を選んでください。
- 「音量コントロール」のセクションにある「スワイプで音量調整」のスイッチが緑色(オン)になっているか確認します。
もしここがオフになっていたら、タップしてオンに切り替えてください。
これだけでスワイプ操作が使えるようになるはずです。
また、その下にある「スワイプの速さ」という項目も重要です。
「デフォルト」「遅い」「最も遅い」から選べるようになっており、自分の指の動きに合っていないと、操作がうまくいかないことがあります。
反応が悪いなと感じたら、ここの設定を「遅い」などに変更してみると、操作が認識されやすくなるかもしれません。
ちなみに、この設定はAirPods Pro(第2世代)以降や、一部の最新モデルで利用できる機能です。
お持ちのモデルが対応しているかどうかも、合わせて確認してみてくださいね。
タッチ操作は繊細なので、自分の使いやすいようにカスタマイズすることが快適に使うコツですよ。
Siriを呼び出して声で音量を変更する手順
AirPodsのタッチやスワイプ操作がうまくいかない時でも、Siriを使えば声だけで簡単に音量を調整できます。
手が離せない料理中や、満員電車でスマホを操作しにくい時などにもすごく便利な方法ですよ。
やり方はとっても簡単で、基本的にはAirPodsに向かって話しかけるだけです。
お使いのAirPodsのモデルによってSiriを呼び出す方法が少し異なります。
- AirPods ProやAirPods(第3世代)の場合:「Hey Siri」と話しかけるか、軸の感圧センサーを長押しします。
- AirPods(第2世代)の場合:「Hey Siri」と話しかけるか、イヤホンの側面をダブルタップします。
Siriが「ポポン」という音で起動したら、あとは音量をどうしたいか具体的に伝えるだけです。
例えば、こんなふうにお願いしてみてください。
- 「音量を上げて」
- 「音量を少し下げて」
- 「音量を50%にして」
- 「音量を最大にして」
このように、パーセンテージで具体的に指定することもできるので、微調整したい時にも便利です。
「Hey Siri」の設定を有効にしていない場合は、iPhoneの「設定」アプリから「Siriと検索」を選び、「”Hey Siri”を聞き取る」をオンにしておく必要があります。
物理的なボタンやタッチセンサーの不調が疑われる場合でも、Siriによる音声操作なら問題なく使えるケースは多いです。
音量調整の手段が一つ増えるだけで、AirPodsがもっと快適に使えるようになります。
操作がうまくいかなくて困ったら、ぜひSiriに話しかけてみてくださいね。
片耳だけ音量が小さい・大きいときのバランス調整
「なんだか片方のイヤホンだけ音が小さいな…」と感じる時、それは故障ではなく、左右の音量バランス設定がズレているだけかもしれません。
iPhoneには、左右のイヤホンから聞こえる音の大きさを調整するための「バランス」機能が備わっています。
この設定が中央からどちらかに偏っていると、片耳だけ音が大きく、または小さく聞こえてしまうのです。
このバランス設定は、アクセシビリティ機能の中にあり、以下の手順で確認・修正できます。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「アクセシビリティ」の項目をタップします。
- 「オーディオ/ビジュアル」という項目を選んでください。
- 画面の中ほどに「バランス」というスライダーがあります。
このスライダーのつまみが、左右(LとR)のちょうど真ん中にあるか確認してください。
もし、どちらか一方に寄っていたら、指でスライダーを動かして中央の位置に戻しましょう。
意図せずこの設定を触ってしまっていたり、何かの拍子でズレてしまったりすることが、片耳問題の原因になっているケースは意外と多いです。
また、同じ画面にある「モノラルオーディオ」のスイッチも確認してみてください。
これがオンになっていると、左右のチャンネルの音が一つにまとめられて出力されるため、音の広がりが感じられなくなることがあります。
基本的にはオフにしておくのがおすすめです。
AirPodsを掃除したり、再接続したりしても片耳の音量が変わらない場合は、まずこの「バランス」設定をチェックしてみてください。
簡単な設定変更だけで、いつものクリアなサウンドが戻ってくるかもしれませんよ。
【Android向け】絶対音量を無効化する設定はどこ?
AndroidスマホでAirPodsを使っていて音量調整がうまくいかない場合、「絶対音量」という機能が影響している可能性があります。
絶対音量とは、スマホ本体の音量と、Bluetoothイヤホンの音量を連動させる機能のことです。
これが有効になっていると便利なことが多いのですが、一部の機種やOSのバージョンによっては、逆に音量調整の不具合を引き起こす原因になることがあります。
この「絶対音量を無効にする」設定は、通常のメニューにはなく、「開発者向けオプション」という特別な設定画面から変更する必要があります。
少し手順が複雑ですが、以下の通りに進めてみてください。
- まず「開発者向けオプション」を有効にします。
- 「設定」アプリを開き、「デバイス情報」や「端末情報」をタップします。
- 「ビルド番号」という項目を見つけ、これを7回連続でタップしてください。
- 「これでデベロッパーになりました!」といったメッセージが表示されればOKです。
- 次に絶対音量を無効にします。
- 「設定」アプリのメイン画面に戻り、「システム」の中に新しく表示された「開発者向けオプション」をタップします。
- メニューの中から「絶対音量を無効にする」という項目を探し、スイッチをオン(無効化)にします。
この設定を変更した後は、一度スマホを再起動すると確実です。
再起動後にAirPodsを接続し直し、音量調整がスムーズにできるか試してみてください。
開発者向けオプションは少し専門的な設定項目が多いですが、この手順通りに進めれば大丈夫です。
Androidユーザーの方で音量トラブルに悩んでいるなら、一度試してみる価値はありますよ。
低電力モードをオフにするやり方
iPhoneのバッテリーを長持ちさせる「低電力モード」はとても便利な機能ですが、これがAirPodsの音量調整に影響を与えることがあります。
低電力モードがオンになっていると、iPhoneはバッテリー消費を抑えるために、バックグラウンドでの動作や一部の機能を制限します。
この制限の中に、ワイヤレス通信のパフォーマンス低下が含まれることがあり、結果としてAirPodsとの接続が不安定になったり、操作への反応が鈍くなったりするのです。
もし音量調整がうまくいかない時に、画面右上のバッテリーアイコンが黄色くなっていたら、低電力モードがオンになっているサインです。
このモードをオフにする方法はとても簡単です。
主な方法は2つあります。
- コントロールセンターからオフにする
- 画面の右上(または下)からスワイプしてコントロールセンターを表示します。
- バッテリーの形をしたアイコンを探し、タップしてオフにします。(アイコンが白または黒に戻ればOK)
- 設定アプリからオフにする
- 「設定」アプリを開きます。
- 「バッテリー」の項目をタップします。
- 一番上にある「低電力モード」のスイッチをオフ(白)に切り替えます。
低電力モードは、充電残量が20%になると自動でオンにするか尋ねられますし、80%以上充電されると自動でオフになります。
しかし、手動でオンにしたまま忘れてしまうこともありますよね。
AirPodsの調子が悪いなと感じたら、まずはこのバッテリーアイコンの色をチェックする習慣をつけておくと良いかもしれません。
機能を制限してバッテリーを節約するモードなので、AirPodsのパフォーマンスを最大限に引き出したい時はオフにしておくのがおすすめです。
ペアリングを一度解除して再接続する手順
何をやってもAirPodsの音量調整が直らない…。そんな時に試してほしいのが、ペアリングの「やり直し」です。
ペアリングとは、iPhoneとAirPodsを初めて接続する時の「顔合わせ」のようなもの。
この接続情報に一時的なエラーが起きていると、様々な不具合の原因になります。
一度このペアリング情報をきれいに削除して、もう一度ゼロから接続し直すことで、問題がスッキリ解決することがよくあります。
手順は少しだけ手間がかかりますが、効果は高いのでぜひ試してみてください。
- まず、iPhoneからAirPodsの登録を削除します。
- 「設定」アプリを開き、「Bluetooth」をタップします。
- デバイスのリストからお使いのAirPodsを見つけ、右側にある「i」マークをタップします。
- 次の画面で「このデバイスの登録を解除」を選び、確認画面でもう一度タップして削除します。
- 次に、AirPodsをリセット(初期化)します。
- AirPodsを両耳とも充電ケースに入れ、フタを閉めて30秒ほど待ちます。
- フタを開けたまま、ケースの背面にある設定ボタンを15秒ほど長押しします。
- ケースのステータスランプが「オレンジ色に点滅」した後、「白色に点滅」したらボタンから指を離します。これでリセットは完了です。
- 最後に、もう一度ペアリングします。
- リセットしたAirPodsのフタを開けたまま、iPhoneに近づけます。
- iPhoneの画面に接続アニメーションが表示されるので、画面の指示に従って「接続」をタップすれば完了です。
この一連の作業で、iPhoneとAirPodsの間の接続情報が完全に新しくなります。
ソフトウェア的な不具合の多くは、この再接続で解消される可能性が高いですよ。
ソフトウェアを最新バージョンにアップデートする
AirPodsの音量調整ができないといった不具合は、iPhoneのOS(iOS)やAirPods本体のソフトウェア(ファームウェア)が古いことが原因で発生している場合があります。
Appleは定期的にソフトウェアのアップデートを配信しており、そこには機能改善だけでなく、様々な不具合の修正も含まれています。
そのため、お使いのデバイスを常に最新の状態に保つことは、トラブルを未然に防ぐ上で非常に重要です。
まずは、iPhoneのiOSが最新かどうかを確認し、アップデートしましょう。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「ソフトウェア・アップデート」を選択します。
- 「お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されればOKです。もし新しいバージョンがあれば、ダウンロードしてインストールしてください。
次に、AirPodsのファームウェアですが、こちらはiOSのように手動でアップデートする明確なボタンがありません。
以下の条件が揃うと、iPhoneと連携して自動的にアップデートされる仕組みになっています。
- AirPodsが充電ケースに入っていること
- 充電ケースが電源に接続されていること
- アップデート済みのiPhoneが近くにあり、Wi-Fiに接続されていること
夜寝る前などにこの状態にしておけば、寝ている間に自動で更新が完了していることが多いです。
自分のAirPodsのファームウェアバージョンは、「設定」→「Bluetooth」→お使いのAirPodsの「i」マークをタップすると確認できます。
OSとファームウェアは、いわばiPhoneとAirPodsの頭脳と神経のようなもの。
この両方が最新で、しっかりと連携が取れている状態がベストなパフォーマンスを発揮します。
何かしらの不具合を感じたら、まずアップデートを確認するのを習慣にすると良いですね。
AirPodsを工場出荷状態に戻すリセット(初期化)の方法
いろいろな対処法を試してもAirPodsの音量調整がどうしても直らない場合、最後の手段として「リセット(初期化)」を試してみましょう。
リセットを行うと、AirPods本体に保存されているiPhoneとの接続情報や各種設定がすべて消去され、完全に工場出荷時の状態に戻ります。
これまで蓄積されてきたソフトウェア上の細かなエラーも一掃されるため、原因不明の不具合が解決する可能性があります。
ただし、リセットすると再度ペアリングが必要になるので、その点だけ覚えておいてください。
リセットの手順は以下の通りです。
- まず準備として、iPhoneのBluetooth設定からAirPodsの登録を解除しておきます。(「設定」→「Bluetooth」→AirPodsの「i」マーク→「このデバイスの登録を解除」)
- 次に、AirPodsを両耳とも充電ケースに入れ、フタを閉めて30秒ほど待ちます。
- ケースのフタを開けます。この時、イヤホンはケースに入れたままにしてください。
- ケースの背面にある丸い「設定ボタン」を長押しします。
- ケース前面のステータスランプに注目してください。最初は白色に点滅しますが、そのまま押し続けると、やがてオレンジ色(琥珀色)に点滅します。
- オレンジ色の点滅が終わり、再び「白色に点滅」し始めたら、ボタンから指を離します。これでリセットは完了です。
リセットが終わったら、AirPodsのフタを開けたままiPhoneに近づけると、新品の時と同じように接続設定の画面が表示されます。
画面の指示に従って、もう一度ペアリングを行ってください。
これはAirPodsにとっての「再起動」のようなもの。多くのソフトウェア的な問題がこれで解決するはずです。
何をしても直らない場合の修理の相談先
これまで紹介したすべての対処法を試しても、AirPodsの音量調整ができない問題が解決しない場合、残念ながらAirPods本体のハードウェア的な故障が考えられます。
タッチセンサーや内部の基板などに物理的な問題が起きている可能性があり、こうなると自分で直すのは困難です。
その場合は、Appleの公式サポートに相談し、修理を依頼するのが最善の選択肢となります。
修理の相談方法は、主に以下の3つがあります。
- Apple Store 直営店への持ち込み
- お近くにApple Storeがあれば、オンラインで「Genius Bar」の予約をしてから持ち込むのがスムーズです。専門のスタッフに直接症状を見てもらいながら相談できます。
- Apple正規サービスプロバイダへの持ち込み
- カメラのキタムラやビックカメラなど、Appleの認定を受けた修理店です。全国各地にあるので、Apple Storeが近くにない場合に便利です。こちらも事前に予約していくことをお勧めします。
- Apple サポートへの配送修理
- Appleの公式サイトや専用アプリから修理を申し込むと、指定業者が自宅まで製品を引き取りに来てくれます。店舗に行く時間がない場合に便利なサービスです。
修理にかかる料金は、お持ちのAirPodsが保証期間内か、また「AppleCare+ for Headphones」に加入しているかによって大きく変わります。
保証対象であれば無償で交換・修理してもらえる可能性が高いです。
公式サイトで保証状況を確認し、修理料金の見積もりも事前にチェックできるので、まずはAppleのサポートページにアクセスしてみてください。
自分で解決できない問題は、プロに任せるのが一番安心で確実ですよ。
AirPodsの音量調整ができないまとめ
- 音量調整ができない主な原因は、AirPods本体よりiPhoneやAndroid側の設定にあることが多いです。
- まず試すのは、スマホ本体の音量ボタンやコントロールセンターでの直接操作です。
- AirPods Proのスワイプ操作が効かない時は、「アクセシビリティ」の設定を見直します。
- Siriに話しかけることで、タッチ操作なしでも声で音量を変更できます。
- 片耳だけ音量が違う場合は、アクセシビリティ内にある左右の「バランス」スライダーを確認しましょう。
- 接続が不安定だと感じたら、ペアリングを一度解除して再接続するのが有効な手段です。
- あらゆる対処法を試しても直らない場合は、AirPodsをリセット(初期化)するかAppleの修理サポートへ相談してください。