AirPodsがPCに接続できない問題は、本体のペアリングモードやPCのBluetooth設定など、簡単な見直しで解決できることがほとんどです。
接続できない主な原因はいくつかあり、それぞれに合った正しい対処を行う必要があります。
この記事では、AirPodsがPCに接続できない根本的な原因から、Windows11・10それぞれの具体的な接続手順までを分かりやすく示します。
さらに、接続できても音が出ない、途切れる、マイクが使えないといった、よくある個別のトラブルの解決策も網羅しています。
手順に沿って確認すれば、あなたのAirPodsはすぐにPCで快適に使えるようになります。
AirPodsがPCに接続できないときに考えられる原因
- そもそもAirPodsをペアリングモードにする方法は?
- PCのBluetooth設定はオンになっていますか?
- AirPodsの充電は十分にあるか確認する
- 以前の接続情報が原因でペアリングできないケースとは?
- PCがAirPodsを認識しない・検出できない原因は?
- 接続できても音が出ないのはなぜ?
- 接続後に「ドライバーエラー」と表示されたときの対処法は?
そもそもAirPodsをペアリングモードにする方法は?
AirPodsをPCに接続するには、まずAirPods本体を「ペアリングモード」にする必要があります。
このモードにしないと、PC側がAirPodsを見つけられないんですよ。
ペアリングモードにする方法はとても簡単なので、一緒に確認していきましょう。
まず、AirPodsを充電ケースに入れた状態で、ケースのフタを開けてください。
次に、ケースの背面にある丸い設定ボタンを探します。
このボタンを、ケースのランプが「白く点滅」するまで数秒間長押しします。
ランプが白く点滅し始めたら、それがペアリングモードになった合図です。
この状態になって初めて、PCのBluetooth設定画面でAirPodsが表示されるようになります。
もしランプがオレンジ色に点滅した場合は、一度リセットが必要かもしれません。
その際は、フタを開けたまま設定ボタンを15秒ほど長押しして、ランプがオレンジ色に点滅してから白色に変わるのを確認してください。
これが初期化のサインです。
初期化が完了したら、もう一度設定ボタンを長押しして、白色の点滅になるか試してみてくださいね。
このペアリングモードは、接続したい機器ごとに毎回行う必要があります。
一度PCに接続した後でも、他のスマホなどに接続したい場合は、同じ手順でペアリングモードに切り替えることを覚えておくと便利ですよ。
PCのBluetooth設定はオンになっていますか?
AirPodsを接続できないとき、意外と見落としがちなのがPCのBluetooth設定です。
設定がオフになっていると、いくらAirPodsをペアリングモードにしてもPCが認識してくれません。
まずは、お使いのPCでBluetoothが有効になっているかを確認してみましょう。
Windows 10やWindows11の場合、画面右下のタスクバーにあるアイコンから簡単に確認できます。
吹き出しのような形をした「アクションセンター」や、Wi-Fiやスピーカーのアイコンがまとまっている部分をクリックしてみてください。
そこに「Bluetooth」というタイル状のボタンがあるはずです。
このボタンが青色やオンを示す色になっていれば、Bluetoothは有効な状態です。
もし灰色やオフを示す色になっていたら、クリックしてオンに切り替えてくださいね。
もう一つの確認方法として、設定画面からチェックする方法もあります。
「スタートメニュー」から「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
次に「デバイス」や「Bluetoothとデバイス」といった項目を選択してください。
画面の最初の方にBluetoothのオン・オフを切り替えるスイッチがあるので、これが「オン」になっているか確認しましょう。
もしオフになっていたら、スイッチをクリックしてオンにします。
また、機内モードがオンになっていると、Bluetoothも自動的にオフになることがあります。
先ほどのアクションセンターで「機内モード」が有効になっていないかも、合わせてチェックしておくと安心ですよ。
この設定は基本的なことですが、PCを再起動したり、アップデートしたりした後に、意図せずオフになっていることもあるので、接続できないなと思ったら最初に確認するクセをつけるとスムーズです。
AirPodsの充電は十分にあるか確認する
AirPodsがPCにうまく接続できない原因として、充電不足も考えられます。
ペアリングや安定した接続を維持するためには、AirPods本体と充電ケースの両方に十分なバッテリー残量が必要です。
特に、ケースの充電が切れていると、ペアリングモードにすること自体ができない場合があるので注意が必要ですよ。
まず、AirPodsの充電状況を確認する方法からお伝えしますね。
一番簡単なのは、近くにiPhoneやiPadがあれば、そのデバイスで確認する方法です。
AirPodsを入れたケースのフタをiPhoneの近くで開けると、画面にAirPodsとケースのバッテリー残量がパーセンテージで表示されます。
もしiPhoneが手元にない場合は、充電ケースのステータスランプの色で大まかな状態を把握できます。
AirPodsがケースに入っている状態でフタを開けると、ランプが点灯します。
このランプが「緑色」なら充電は十分、「オレンジ色(琥珀色)」ならフル充電1回分未満の残量です。
もしランプが全く点灯しない場合は、ケースの充電が完全になくなっている可能性が高いです。
その際は、まずケース自体を充電ケーブルにつないで充電してください。
PCに接続する前には、少なくともランプがオレンジ色に点灯するくらいまでは充電しておくことをおすすめします。
理想を言えば、緑色に点灯する状態がベストです。
また、AirPods本体の充電が左右で大きく異なっている場合も、接続が不安定になることがあります。
しばらく使っていなかったり、片耳だけ長時間使用したりした後は、一度両方のイヤホンをケースに戻して、しっかりと充電してから再度接続を試してみてください。
充電という基本的なことですが、ワイヤレスイヤホンにとっては生命線なので、接続トラブルの際は必ずチェックしましょう。
以前の接続情報が原因でペアリングできないケースとは?
過去に一度PCとAirPodsを接続したことがあるのに、なぜか今回はうまく接続できない、という場合があります。
その原因は、PCに残っている古い接続情報が邪魔をしている可能性が考えられます。
PCは一度接続したデバイスの情報を記憶していて、次からは自動でスムーズに繋がるようになっています。
しかし、何らかの理由でその保存された情報が破損したり、AirPods側の情報と食い違いが生じたりすると、うまく認識できなくなってしまうことがあるんです。
例えば、AirPodsを一度リセット(初期化)した場合がこれにあたります。
AirPods側はまっさらな新しい状態になっているのに、PC側は「以前接続したあのAirPodsだ」と古い情報のまま認識しようとするため、うまくペアリングが成立しないのです。
また、PCのOSをアップデートした後や、Bluetooth関連のドライバーに何らかの変更があった後にも、このような情報の不一致が起こりやすくなります。
「デバイスが見つかりました」と表示はされるのに、クリックしても接続エラーになったり、「接続済み」と表示されているのに音が聞こえなかったりする症状が出たら、このケースを疑ってみるといいかもしれません。
このような状況を解決するためには、一度PCに保存されているAirPodsの接続情報を意図的に削除して、まっさらな状態からもう一度ペアリングをやり直すのが最も効果的です。
これは「デバイスの削除」や「ペアリングの解除」といった操作で行うことができます。
少し面倒に感じるかもしれませんが、これで解決することが非常に多いので、接続トラブルの際にはぜひ試してほしい手順の一つです。
具体的な削除方法は、お使いのWindowsのバージョンによって少し異なりますが、設定画面のBluetoothデバイス一覧から行えます。
PCがAirPodsを認識しない・検出できない原因は?
AirPodsをペアリングモードにして、PCのBluetoothもオンにしているのに、デバイスの検索画面にAirPodsが全く表示されないことがあります。
これは、PCがAirPodsの存在自体を「認識」または「検出」できていない状態です。
この問題には、いくつかの原因が考えられます。
一つ目は、AirPodsとPCの物理的な距離が離れすぎているケースです。
Bluetoothの電波が届く範囲は、一般的に約10メートルほどと言われていますが、壁や障害物があると通信が不安定になります。
まずは、AirPodsをPCのすぐ近く(1メートル以内が理想です)に置いて、もう一度試してみてください。
二つ目に考えられるのは、他の電子機器からの電波干渉です。
電子レンジやWi-Fiルーター、他のBluetooth機器などが近くにあると、電波が混線してしまい、PCがAirPodsをうまく見つけられないことがあります。
可能であれば、一度それらの機器から離れた場所で接続を試してみるか、一時的に他のBluetooth機器の電源をオフにしてみると良いでしょう。
三つ目は、PC側のBluetooth機能(アダプターやドライバー)に一時的な不具合が起きている可能性です。
PCを長時間スリープ状態で使用していると、こうした機能が不安定になることがあります。
一度PCを再起動してみるだけで、あっさりと問題が解決することは珍しくありません。
また、Bluetoothドライバーが古い、または破損している場合も認識できない原因となります。
これは少し専門的になりますが、デバイスマネージャーからドライバーの状態を確認したり、更新したりすることで改善する可能性があります。
最後に、AirPods自体が他のデバイス(例えば、お使いのスマートフォン)に自動的に接続されてしまっているケースも考えられます。
一度、近くにある他のスマホやタブレットのBluetooth設定をオフにしてから、PCでの接続を試してみてください。
これらの点を一つずつチェックしていくことで、認識しない原因を特定できるはずです。
接続できても音が出ないのはなぜ?
PCとAirPodsの接続に成功し、「接続済み」と表示されているのに、いざ音楽を再生したり動画を観たりしても音が聞こえない、というトラブルもよくあります。
この場合、接続はされているものの、音声の出力先がAirPodsに正しく切り替わっていない可能性が高いです。
PCはスピーカーや他のオーディオ機器など、複数の音声出力先を持っていることがあります。
AirPodsを接続しただけでは、PCが自動で「これからはAirPodsから音を出せばいいんだな」と判断してくれないことがあるんですね。
この設定は、Windowsのサウンド設定から手動で切り替えることができます。
確認方法はとても簡単ですよ。
画面右下のタスクバーにあるスピーカーのアイコンをクリックしてみてください。
すると、音量調整のスライダーと一緒に、現在選択されている音声出力デバイスの名前が表示されるはずです。
例えば、「スピーカー (Realtek High Definition Audio)」のようになっています。
このデバイス名の部分をクリック(または横にある「>」や「^」の記号をクリック)すると、PCに接続されている音声出力デバイスの一覧が出てきます。
その中に「ヘッドホン (AirPods Stereo)」や「AirPods」といった項目があるはずなので、それを選択してください。
これだけで、音声の出力先がPCのスピーカーからAirPodsに切り替わり、音が聞こえるようになることがほとんどです。
もう一つの原因として、AirPodsが「音声」用ではなく「通話」用のプロファイルで接続されてしまっているケースも考えられます。
サウンド設定の詳細画面(「サウンド設定を開く」や「音量ミキサー」などから進めます)で、AirPodsのプロパティを確認してみてください。
「サービス」タブなどで、「オーディオ シンク」や「ハンズフリー テレフォニー」といった項目があり、オーディオ(音楽再生)に関するサービスが無効になっていないかチェックしましょう。
まずは、スピーカーアイコンからの簡単な出力先切り替えを試してみてくださいね。
接続後に「ドライバーエラー」と表示されたときの対処法は?
AirPodsをPCに接続しようとした際や、接続した直後に「ドライバーエラー」という通知が表示されることがあります。
これは、PCがAirPodsを正しく動作させるために必要な「ドライバーソフトウェア」を見つけられないか、インストールに失敗したことを示しています。
ドライバーとは、PCのOS(Windows)と接続された機器(この場合はAirPods)との間で、通訳のようにやり取りを仲介してくれるプログラムのことです。
この通訳がうまく機能しないと、接続できても音が出なかったり、マイクが使えなかったり、そもそも接続自体が不安定になったりします。
このエラーが表示された場合の最も基本的な対処法は、PCの再起動です。
一時的なシステムのエラーでドライバーの読み込みに失敗しているだけなら、再起動するだけで正常に認識されることがよくあります。
もし再起動しても改善しない場合は、一度接続情報を削除してから再ペアリングを試みましょう。
PCに登録されている古いデバイス情報を削除し、まっさらな状態からもう一度AirPodsを接続することで、Windowsが改めて適切なドライバーを探し、自動でインストールし直してくれます。
それでもエラーが解消されない場合は、Bluetooth関連のドライバー自体に問題がある可能性が考えられます。
お使いのPCメーカーの公式サイトにアクセスし、お使いの機種に対応した最新のBluetoothドライバーが提供されていないか確認してみてください。
もし新しいバージョンのドライバーがあれば、それをダウンロードしてインストールすることで、問題が解決することがあります。
また、Windows Updateを実行することも有効な手段です。
OSのアップデートには、さまざまなデバイスとの互換性を向上させるためのドライバー更新が含まれていることが多いからです。
「設定」から「更新とセキュリティ」を開き、最新の状態になっているか確認してみましょう。
ドライバーエラーは少し難しく感じるかもしれませんが、まずは簡単な再起動や再接続から試してみてくださいね。
AirPodsがPCに接続できない問題を解決する具体的な手順
- 【Windows11】でAirPodsを接続する具体的な手順
- 【Windows 10】でAirPodsを接続する具体的な手順
- デバイス一覧からAirPodsを削除して再接続する方法
- PCとAirPodsを再起動するときの注意点
- Bluetoothドライバーを更新・再インストールするには?
- 接続が頻繁に途切れる・不安定な場合の改善策
- 片耳しか聞こえない問題の解決策
- PCでAirPodsのマイクが使えないときの対処法
【Windows11】でAirPodsを接続する具体的な手順
Windows11のPCにAirPodsを接続する手順は、設定画面から数ステップで完了するとても簡単なものです。
まず、大前提としてAirPodsを充電ケースに入れてフタを開け、ケース背面のボタンを長押ししてペアリングモード(ランプが白く点滅する状態)にしておきましょう。
次に、PC側での操作です。
スタートメニューから「設定」(歯車のアイコン)を開くか、キーボードの「Windowsキー」と「Iキー」を同時に押して設定画面を呼び出します。
画面の左側にあるメニューから「Bluetoothとデバイス」をクリックしてください。
一番上にある「Bluetooth」のスイッチがオンになっていることを確認したら、そのすぐ下にある「+ デバイスの追加」というボタンを押します。
「デバイスを追加する」という新しいウィンドウが開くので、一番上の「Bluetooth」を選択してください。
すると、PCが近くにある接続可能なBluetoothデバイスの検索を始めます。
しばらく待つと、一覧の中に「AirPods」や、あなたが設定した名前のAirPodsが表示されるはずです。
表示された自分のAirPodsをクリックすると、自動的に接続が開始されます。
「デバイスの準備ができました」と表示されたら、「完了」ボタンを押してウィンドウを閉じてください。
これで接続は完了です。
「Bluetoothとデバイス」の画面に戻り、「オーディオ」の欄に自分のAirPodsが「接続済み」と表示されていれば成功ですよ。
【Windows 10】でAirPodsを接続する具体的な手順
Windows 10のPCでも、AirPodsの接続は設定画面から簡単に行えます。
基本的な流れはWindows11と似ていますが、メニューの場所が少しだけ違います。
最初に、AirPodsを充電ケースに入れたままフタを開き、ケース背面のボタンを長押しして、ランプが白く点滅するペアリングモードにしておいてくださいね。
準備ができたら、PCの操作に移ります。
画面左下の「スタートメニュー」をクリックし、歯車の形をした「設定」アイコンを選択します。
設定画面が開いたら、たくさんの項目の中から「デバイス」という項目を探してクリックしてください。
画面の左側にあるメニューの一番上に「Bluetoothとその他のデバイス」というタブがあるので、そこが開かれていることを確認します。
「Bluetooth」と書かれた部分のスイッチが「オン」になっていることをチェックしたら、ページの上部にある「+ Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリックしましょう。
「デバイスを追加する」という黒いウィンドウが表示されるので、一番上の「Bluetooth」を選んでください。
PCが自動的に周囲のBluetoothデバイスを探し始めます。
数秒待つと、デバイスの一覧にあなたのAirPodsが表示されるので、それをクリックします。
「接続中…」という表示の後、「お使いのデバイスの準備ができました」と表示されたら接続は成功です。
「完了」ボタンを押して、設定画面を閉じてください。
もとの「デバイス」画面の「オーディオ」という欄に、AirPodsが「接続済み」と表示されていれば、いつでも使える状態になっていますよ。
デバイス一覧からAirPodsを削除して再接続する方法
接続がうまくいかない、または以前は接続できていたのに急にできなくなった場合、一度PCからAirPodsの情報を削除して再接続するのが非常に効果的です。
これは、PCに残っている古い接続情報がトラブルの原因になっている可能性があるため、それをリセットする作業になります。
Windows 10でも11でも、基本的な手順は同じです。
まず、「設定」画面を開き、「Bluetoothとデバイス」(Windows11)または「デバイス」(Windows 10)の項目に進みます。
そこに、現在ペアリングされている、または過去に接続したことがあるデバイスの一覧が表示されているはずです。
「オーディオ」などのカテゴリの中に、あなたのAirPodsがあるのを見つけてください。
見つけたら、そのデバイス名の横にある「…」や「︙」といったメニューアイコンをクリックします。
すると、「デバイスの削除」や「削除」といった選択肢が表示されるので、それをクリックしてください。
「このデバイスを削除しますか?」という確認のメッセージが出るので、「はい」を選択します。
これで、PCからAirPodsの接続情報はきれいに削除されました。
この後、一度PCを再起動することをおすすめします。
必須ではありませんが、システムを一度リフレッシュさせることで、より確実に問題を解消できるからです。
PCが再起動したら、改めてAirPodsをペアリングモードにし、初めて接続する時と同じ手順でペアリングをやり直してみてください。
これで、多くの接続トラブルが解決するはずです。
PCとAirPodsを再起動するときの注意点
「とりあえず再起動」は、PCやスマホのトラブル解決における王道ですが、AirPodsとの接続問題でも非常に有効です。
ただし、やみくもに再起動するのではなく、ちょっとした順序を意識するだけで、成功率がぐっと上がりますよ。
まず大切なのは、PCとAirPodsの両方をリフレッシュさせるという点です。
どちらか一方だけではなく、両方の電源を入れ直すことで、お互いがクリーンな状態で出会い直すことができます。
おすすめの再起動手順は以下の通りです。
- PCのBluetooth設定を一度オフにする。
- PCをシャットダウンではなく「再起動」する。
- PCが完全に起動し、デスクトップ画面が表示されるまで待つ。
- AirPodsをケースに戻し、フタを閉じて15秒ほど待つ。
- PCのBluetooth設定をオンに戻す。
- AirPodsのフタを開け、ペアリングモードにしてから接続を試す。
ここでのポイントは、再起動の前に一度Bluetooth機能をオフにすることです。
これにより、Bluetooth関連のプログラムが完全にリセットされやすくなります。
また、シャットダウンしてから電源を入れ直すよりも、「再起動」コマンドを選ぶ方が、システムが完全に新しく読み込まれるため、トラブル解消には効果的だと言われています。
AirPods側も、一度ケースに戻してフタを閉じることで、スリープ状態に入りリフレッシュされます。
もしこれでもうまくいかない場合は、AirPods自体のリセットも試してみましょう。
ケースのフタを開けたまま背面のボタンを15秒ほど長押しし、ランプがオレンジ色に点滅後、白色に変わったらリセット完了です。
その後に、改めてペアリングを試してみてください。
単純な再起動ですが、この一手間を加えるだけで解決することが多いので、ぜひ試してみてくださいね。
Bluetoothドライバーを更新・再インストールするには?
PCの再起動やAirPodsの再接続を試しても問題が解決しない場合、PC側のBluetooth機能の根幹を担う「ドライバー」に問題があるかもしれません。
ドライバーとは、PCと周辺機器をつなぐ通訳のようなプログラムのことで、これが古かったり壊れていたりすると、うまく通信できなくなります。
ドライバーの更新や再インストールは少し難しそうに聞こえますが、手順通りに行えば大丈夫ですよ。
まず、一番簡単な方法はWindows Updateを利用することです。
「設定」から「更新とセキュリティ」(Windows 10)または「Windows Update」(Windows11)を開き、更新プログラムをチェックしてみてください。
「オプションの更新プログラム」の中にBluetooth関連のドライバー更新が含まれていることがあるので、あればインストールしましょう。
次に、手動で更新する方法です。
「デバイスマネージャー」というツールを使います。
スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択してください。
一覧の中から「Bluetooth」という項目を探して、左側の矢印をクリックして展開します。
その中にあるお使いのPCのBluetoothアダプター名(Intel(R) Wireless Bluetooth(R)など)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
「ドライバーを自動的に検索」を選ぶと、Windowsが自動で新しいドライバーを探してくれます。
もしこれでも改善しない場合は、再インストールを試します。
先ほどと同じようにデバイスマネージャーでBluetoothアダプターを右クリックし、今度は「デバイスのアンインストール」を選択します。
確認画面が出たら「アンインストール」をクリックしてください。
その後、PCを再起動すると、Windowsが起動時にBluetoothアダプターを再認識し、適切なドライバーを自動でインストールし直してくれます。
これでドライバーがクリーンな状態になり、問題が解決することが期待できますよ。
接続が頻繁に途切れる・不安定な場合の改善策
せっかくAirPodsをPCに接続できても、音楽がブツブツ途切れたり、急に接続が切れてしまったりするとストレスですよね。
接続が不安定になる主な原因は、電波の干渉や物理的な距離にあります。
いくつかの改善策を試すことで、接続を安定させることができますよ。
まず、最も基本的なことは、PCとAirPodsの距離を近づけることです。
Bluetoothの電波は壁などの障害物に弱いため、できるだけ見通しの良い場所で、PCの近く(理想は2〜3メートル以内)で使用するように心がけてみてください。
次に、電波干渉の原因となるものから離れることも重要です。
特に、Wi-Fiルーターや電子レンジは、Bluetoothと同じ2.4GHz帯の電波を使用しているため、干渉の大きな原因になります。
これらの機器の近くでPCを使用している場合は、少し場所を移動するだけで改善することがあります。
また、他に接続しているBluetooth機器(マウスやキーボード、スピーカーなど)が多いと、電波が混線して不安定になることも。
可能であれば、使用していないBluetooth機器の電源はオフにしておきましょう。
PC側の設定を見直すことも有効です。
「デバイスマネージャー」を開き、「Bluetooth」アダプターのプロパティを確認します。
「電源の管理」というタブがあれば、「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」という項目のチェックを外してみてください。
PCが省電力のためにBluetoothの機能を制限するのを防ぎ、接続の安定化につながることがあります。
これらの対策を試しても改善しない場合は、Bluetoothドライバーの更新も検討してみてください。
ドライバーが最新の状態になることで、通信の安定性が向上することがあります。
片耳しか聞こえない問題の解決策
AirPodsをPCに接続したら、なぜか片方のイヤホンからしか音が聞こえない、というトラブルも意外と多いです。
これは故障かな?と心配になるかもしれませんが、多くは簡単な設定の確認やリセットで直ります。
まず最初に確認してほしいのは、両方のイヤホンの充電がきちんとされているかです。
片方のバッテリーだけが極端に減っていると、そちらだけ接続が切れてしまうことがあります。
一度両方のイヤホンを充電ケースに戻し、数分間しっかりと充電させてから、もう一度装着してみてください。
次に、イヤホン本体や充電ケースの接点が汚れていないかもチェックしましょう。
皮脂やホコリで接触が悪くなり、片方だけうまく充電・認識できていない可能性があります。
乾いた柔らかい布で、イヤホンの金属部分とケースの端子をやさしく拭いてみてください。
それでも改善しない場合は、PC側のサウンド設定を確認します。
Windowsの「設定」から「サウンド」へ進み、出力デバイスとしてAirPodsが選択されていることを確認します。
その「デバイスのプロパティ」を開くと、「バランス」という項目があるはずです。
ここで、左右の音量バランスがどちらか一方に極端に偏っていないか確認し、もし偏っていたら中央に戻してください。
これらの簡単な対策で直らない場合の最終手段は、やはり再接続とリセットです。
一度PCのBluetooth設定からAirPodsを「デバイスの削除」で削除します。
その上で、AirPods本体をリセット(ケースのボタンを15秒長押し)し、完全に初期化してから、もう一度PCとペアリングし直してみてください。
これで左右の接続情報がリフレッシュされ、両耳から正常に音が聞こえるようになることがほとんどですよ。
PCでAirPodsのマイクが使えないときの対処法
AirPodsは音楽を聴くだけでなく、Web会議や通話でマイクを使えるのも便利な点ですよね。
しかし、PCに接続してもマイクだけが反応しない、ということがあります。
これは、音声の「出力(聞く)」と「入力(話す)」の設定が別々になっていることが原因の場合がほとんどです。
まず、PCのサウンド設定で、入力デバイスが正しくAirPodsに設定されているかを確認しましょう。
Windowsの「設定」から「システム」→「サウンド」の順に進みます。
画面に「出力」と「入力」のセクションがあるので、「入力」の方に注目してください。
「入力デバイスを選択してください」というドロップダウンメニューがあるはずです。
ここをクリックして、選択肢の中から「ヘッドセット (AirPods Hands-Free AG Audio)」や、それに似た名前のものを選択します。
ポイントは「Stereo」ではなく「Hands-Free」や「Headset」と書かれた方を選ぶことです。
「Stereo」は高音質な音楽再生用、「Hands-Free」はマイクと音声を双方向でやりとりする通話用のプロファイルで、役割が違うんです。
これだけでマイクが使えるようになることが多いですよ。
もし、設定してもマイクが音を拾わない場合は、アプリごとのマイクのアクセス許可も確認してみてください。
「設定」から「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」へと進みます。
「アプリにマイクへのアクセスを許可する」がオンになっていること、そして、使いたいアプリ(ZoomやTeamsなど)のスイッチが個別にオンになっていることを確認してください。
それでもダメな場合は、最終手段としてAirPodsをPCから一度削除して再ペアリングを試みましょう。
接続情報がリフレッシュされることで、マイク機能が正しく認識されることがあります。
AirPodsがPCに接続できないまとめ
- AirPodsをPCへ接続する基本は、本体を「ペアリングモード」にすることから始まります。
- PCがAirPodsを認識しない場合、まずPCのBluetooth設定がオンか、AirPodsの充電が十分かを確認します。
- Windows11と10では設定画面が少し違うため、お使いのOSに合った手順で接続作業を進めましょう。
- 接続情報が原因でエラーになる時は、一度デバイスを削除してから再接続すると解決することが多いです。
- 接続後に「音が出ない」トラブルは、PCのサウンド設定で音声の出力先をAirPodsに切り替えてください。
- 接続が途切れる、または片耳しか聞こえない問題は、再起動や電波干渉の少ない場所への移動で改善します。
- ドライバーエラーの表示やマイクが使えない時も、ドライバーの更新や入力デバイス設定の見直しで対処可能です。