iPhoneのメールが自動受信しない、通知が来ない問題は「データの取得方法」と「通知設定」を見直すことで解決できます。
この記事では、リアルタイムで受信するためのプッシュ設定や、Gmailなどを早く受信するためのフェッチ設定を分かりやすく解説します。
また、低電力モードや集中モードといった意外な原因も見落としません。
ロック画面に通知が表示されない時の解決策も紹介します。
この記事を読めば、大切なメールを見逃すことがなくなります。
iPhoneのメールが自動受信しない時に確認すべき設定
- データの取得方法:「プッシュ」と「フェッチ」の違いとは
- 「プッシュ」をオンにしてリアルタイム受信を実現する方法
- 「フェッチ」の間隔を短くして受信頻度を上げる設定
- 通知が来ない時の基本的な通知設定の確認手順
- ロック画面に通知が表示されない場合の解決策
- 低電力モードが原因で自動受信がオフになるケース
- モバイルデータ通信がオフになっていないか確認する
データの取得方法:「プッシュ」と「フェッチ」の違いとは
iPhoneのメールが自動受信しない問題を解決するためには、まず「プッシュ」と「フェッチ」という2つのデータの取得方法の違いを理解することがとても大切です。
この2つの違いが、リアルタイムで通知が来るかどうかの鍵を握っています。
プッシュ(Push):
これは、メールサーバーに新しいメールが届いた瞬間に、サーバー側からiPhoneへ「新しいメールが来たよ!」とお知らせを送ってくれる仕組みです。
LINEの通知のように、ほぼリアルタイムで新着メールを知ることができるのが最大の特徴です。
AppleのiCloudメールなどは、このプッシュ方式に対応しています。
フェッチ(Fetch):
こちらは、iPhone側から一定の間隔でメールサーバーへ「何か新しいメールは来ていませんか?」と、定期的に確認しにいく仕組みです。
確認しにいく間隔は、自分で「15分ごと」「30分ごと」などと設定できます。
リアルタイム性ではプッシュに劣りますが、バッテリーの消費を少しだけ抑えられるというメリットがあります。
Gmailや多くのプロバイダーメールは、iPhoneの標準メールアプリではこのフェッチ方式で動作します。
つまり、お使いのメールアカウントがプッシュに対応しているか、そしてフェッチの場合はどのくらいの頻度で確認しに行く設定になっているかが、自動受信のタイミングを決めているのです。
この違いを踏まえて、次の設定を見直していきましょう。
「プッシュ」をオンにしてリアルタイム受信を実現する方法
iCloudメールなど、プッシュ通知に対応しているアカウントを使っているのにリアルタイムでメールが届かない場合、設定でプッシュ機能がオフになっている可能性があります。
この設定をオンにすれば、メールが届いた瞬間に通知が来るようになり、大切な連絡を見逃すことがなくなります。
プッシュを有効にするための設定手順は、以下の通りです。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 下にスクロールし、「メール」→「アカウント」と進んでください。
- 一番下にある「データの取得方法」という項目をタップします。
- 画面の一番上に「プッシュ」という総合スイッチがあるので、これがオン(緑色)になっているかを確認します。もしオフになっていたら、オンに切り替えてください。
- 次に、その下にあるアカウントの一覧から、プッシュで受信したいアカウント(例: iCloud)をタップします。
- スケジュール選択の画面で、「プッシュ」にチェックマークが付いていることを確認します。
これで、選択したアカウントはプッシュ方式で新着メールを受信するようになります。
もし、お使いのメールアカウントの選択肢に「プッシュ」が表示されない場合は、そのアカウントがiPhoneの標準メールアプリでのプッシュ通知に対応していない、ということになります。
その場合は、次に説明する「フェッチ」の設定を見直す必要があります。
「フェッチ」の間隔を短くして受信頻度を上げる設定
Gmailなど、iPhoneの標準メールアプリでプッシュ通知に対応していないアカウントでは、「フェッチ」という方法でメールを受信します。
これは、iPhoneが定期的にサーバーへ新着メールを確認しにいく仕組みですが、その確認間隔が「手動」や「1時間ごと」など長い設定になっていると、メールが届いてから気づくまでに大きなタイムラグが生まれてしまいます。
このフェッチの間隔を短くすることで、より早く新着メールを受信できるようになります。
設定方法は以下の通りです。
- 「設定」→「メール」→「アカウント」→「データの取得方法」と進みます。
- 画面の下の方に「フェッチ」というセクションがあります。
- ここで、データの取得頻度を「自動」「手動」「1時間ごと」「30分ごと」「15分ごと」から選ぶことができます。
- できるだけ早くメールを受信したい場合は、「15分ごと」を選択するのがおすすめです。
「自動」という設定は、iPhoneが電源に接続されていて、かつWi-Fiに繋がっている時に、バックグラウンドで効率的にデータを取得するというものです。
リアルタイム性を保証するものではないので、常に早く受信したいなら時間指定の方が確実です。
「手動」に設定されていると、メールアプリを自分で開いて、画面を下にスワイプして更新しない限り、永遠に自動受信されません。
もし通知が全く来ない場合は、この設定が「手動」になっていないか、まず確認してみてください。
通知が来ない時の基本的な通知設定の確認手順
「メールは受信できているみたいだけど、ロック画面やホーム画面にバナー通知が出ない」「通知音も鳴らないし、アプリアイコンの右上の赤い丸(バッジ)もつかない」という場合は、メールの「通知設定」そのものがオフになっている可能性があります。
データの取得設定とは別に、この通知設定もしっかり確認しておきましょう。
基本的な通知設定のチェック手順はこちらです。
- iPhoneの「設定」アプリを開き、「通知」というメニューをタップします。
- アプリの一覧がずらっと表示されるので、その中から「メール」を探して選択してください。
- 一番上の「通知を許可」というスイッチがオン(緑色)になっていることを確認します。ここがオフだと、全ての通知が届きません。
- 次に、「通知」というセクションで、通知の表示スタイルを選びます。「ロック画面」「通知センター」「バナー」の3つ全てにチェックが入っているか確認しましょう。
- さらに、「サウンド」や「バッジ」のスイッチもオンになっているかを確認します。
また、複数のメールアカウントを使っている場合は、この画面の一番下にある「通知をカスタマイズ」から、アカウントごとに通知設定を個別に変更することもできます。
例えば、「仕事用のメールだけ音を鳴らす」といった設定も可能です。
新着メールを見逃さないためにも、この通知設定は必ずチェックしておきましょう。
ロック画面に通知が表示されない場合の解決策
スリープ状態のiPhoneのロック画面に、新着メールの通知が表示されないと、急ぎの連絡に気づけなくて困りますよね。
この問題は、通知設定の中の「プレビュー表示」が原因であることが多いです。
プライバシー保護のために、ロック中はメッセージの内容を表示しない設定になっているのかもしれません。
ロック画面に通知をきちんと表示させるための設定を確認しましょう。
- 「設定」→「通知」→「メール」と進みます。
- 一番下にある「通知をカスタマイズ」ではなく、その少し上にある「ロック画面での表示」という項目を探します。
- ここをタップすると、「プレビューを表示」という設定画面が開きます。
- 「常に」「ロックされていない時のみ」「しない」の3つの選択肢があります。
- ロック画面に通知内容を表示させたい場合は、「常に」を選択してください。
「ロックされていない時のみ」に設定されていると、Face IDやTouch IDでロックを解除しない限り、誰からどんなメールが来たのかがロック画面では一切分かりません。
「しない」に設定されていると、ロック解除後でさえ、通知をタップするまで内容が見えなくなります。
また、そもそも通知設定で「ロック画面」のチェックが外れていると通知は表示されません。
「設定」→「通知」→「メール」を開き、「通知」セクションの「ロック画面」にチェックが入っているかも、あわせて確認しておきましょう。
低電力モードが原因で自動受信がオフになるケース
iPhoneのメールが急に自動受信しなくなった、と感じた時、意外な原因となっているのが「低電力モード」です。
低電力モードは、iPhoneのバッテリー残量が少なくなった時に、消費電力を抑えるために一部の機能を自動で制限する便利な機能です。
しかし、この制限される機能の中に、「メールの自動取得」が含まれているのです。
低電力モードがオンになると、画面右上のバッテリーアイコンが黄色くなります。
この状態では、メールの「プッシュ」や「フェッチ」といった、バックグラウンドでのデータ取得が一時的に無効化されてしまいます。
そのため、メールアプリを自分で開いて更新しない限り、新着メールが自動で届かなくなってしまうのです。
バッテリー残量が20%や10%になると、低電力モードにするかどうかを尋ねるポップアップが表示されるので、無意識のうちにオンにしている方も多いかもしれません。
もし、バッテリーアイコンが黄色になっていたら、それが自動受信しない原因である可能性が非常に高いです。
コントロールセンターや、「設定」→「バッテリー」から低電力モードをオフにすれば、メールの自動受信はすぐに再開されます。
また、iPhoneを充電してバッテリー残量が80%以上になると、低電力モードは自動で解除されますよ。
モバイルデータ通信がオフになっていないか確認する
「Wi-Fiに繋がっている時はメールが自動で届くのに、外出先でWi-Fiがない場所だと全く受信しない」という場合は、メールアプリが「モバイルデータ通信」を使うことを許可されていない可能性があります。
モバイルデータ通信とは、ドコモやau、ソフトバンクといった携帯電話会社の回線(4G/5G)を使ってインターネットに接続することです。
この設定がオフになっていると、メールアプリはWi-Fi環境下でしか通信できなくなってしまいます。
通信量を節約するために、意図せずオフに設定してしまっていることがあるので、確認してみましょう。
設定の確認手順は以下の通りです。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「モバイル通信」というメニューをタップしてください。
- 画面を下にスクロールしていくと、モバイルデータ通信の使用を許可するアプリの一覧が表示されます。
- その中から「メール」を探し、右側にあるスイッチがオン(緑色)になっているかを確認します。
- もしオフ(白色)になっていたら、これをタップしてオンに切り替えてください。
また、大元の「モバイルデータ通信」のスイッチ自体がオフになっていると、全てのアプリがモバイル通信できなくなります。
画面の一番上にある「モバイルデータ通信」のスイッチも、あわせてオンになっているか確認しておきましょう。
これで、外出先でも新着メールを自動で受信できるようになるはずです。
iPhoneのメールが自動受信しない原因別の対処法と応用設定
- iCloudメールでプッシュ通知が来ない時の特有の設定
- Gmailをリアルタイムで受信するための設定のコツ
- キャリアメール(ドコモなど)が自動受信しない場合の対処法
- 集中モード(おやすみモード)で通知が止められていないか
- Appのバックグラウンド更新がオフになっている場合
- 最終手段:メールアカウントを一度削除して再設定する方法
- iPhone本体の再起動やiOSアップデートで解決するケース
iCloudメールでプッシュ通知が来ない時の特有の設定
Appleが提供するiCloudメール(@icloud.com)は、本来プッシュ通知に完全対応しているはずなのに、なぜかリアルタイムで受信できない、というトラブルが時々起こります。
この場合、iCloudのアカウント自体の設定や、サーバーとの接続に一時的な問題が発生している可能性があります。
まず確認したいのは、データの取得方法の設定です。
「設定」→「メール」→「アカウント」→「データの取得方法」と進み、アカウントリストの中の「iCloud」をタップします。
ここで、スケジュールが「プッシュ」に設定されているかを確認してください。
もし「フェッチ」や「手動」になっていたら、プッシュに切り替えましょう。
それでも改善しない場合は、iCloudのアカウント情報を一度リフレッシュしてみるのが効果的です。
「設定」→「[あなたの名前]」→「iCloud」と進み、「iCloudメール」のスイッチを一度オフにします。
確認画面で「iPhoneから削除」を選んでも、メールデータはiCloudサーバーに残っているので大丈夫です。
数十秒待ってから、再度「iCloudメール」のスイッチをオンに戻してみてください。
これにより、サーバーとの接続が再確立され、プッシュ通知が正常に機能し始めることがあります。
また、Appleのシステム自体に障害が発生している可能性も稀にあります。
Appleの公式サイトにある「システム状況」ページを確認し、「iCloudメール」の項目が正常に稼働しているかを見てみるのも一つの手です。
Gmailをリアルタイムで受信するための設定のコツ
GmailをiPhoneの標準メールアプリで使っている多くの方が、「メールの受信が遅い」という悩みを抱えています。
これは、Gmailが標準メールアプリでの「プッシュ通知」に対応しておらず、「フェッチ」という方式でしか受信できないのが原因です。
フェッチでは、最短でも15分ごとの受信となり、どうしてもタイムラグが発生してしまいます。
このタイムラグを少しでも減らし、なるべく早く受信するための設定のコツは、「データの取得方法」でフェッチの間隔を最短の「15分ごと」に設定しておくことです。
「手動」になっていると全く自動受信しないので、これは必ず変更しておきましょう。
しかし、「15分でも遅い、もっと早く、ほぼリアルタイムでGmailの通知を受け取りたい!」と考えるのであれば、最も確実で簡単な解決策は、「Google公式のGmailアプリをApp Storeからインストールして使う」ことです。
公式のGmailアプリは、当然ながらプッシュ通知に完全対応しています。
そのため、メールが届けばすぐにLINEのように通知が来て、大切な連絡を見逃すことがありません。
標準のメールアプリにこだわりがなければ、Gmailだけはこの公式アプリで管理する、という使い分けが非常に快適でおすすめです。
アプリの通知設定をオンにしておけば、リアルタイムでのメール受信が実現しますよ。
キャリアメール(ドコモなど)が自動受信しない場合の対処法
ドコモ(@docomo.ne.jp)やau、ソフトバンクなどのキャリアメールが、iPhoneでうまく自動受信できない、というのもよくあるトラブルの一つです。
キャリアメールの多くは、Gmailなどと同様に「フェッチ」方式で受信するため、設定によっては受信が遅れがちになります。
まずは、「設定」→「メール」→「アカウント」→「データの取得方法」から、フェッチの間隔が「15分ごと」など、短く設定されているかを確認しましょう。
それでも受信しない場合、キャリアメール特有の原因として、「プロファイルの不具合」が考えられます。
キャリアメールをiPhoneで使うには、各キャリアが提供する「プロファイル」という設定ファイルをインストールする必要があります。
このプロファイルが古くなっていたり、破損していたりすると、正常にメールが受信できなくなることがあるのです。
対処法としては、一度古いプロファイルを削除し、各キャリアの公式サイト(My docomoなど)から最新のプロファイルを再インストールするのが効果的です。
「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から、現在インストールされているプロファイルを確認・削除できます。
また、キャリアによっては、迷惑メールフィルターサービスの設定が強すぎて、必要なメールまでブロックしてしまっているケースもあります。
各キャリアのお客様サポートページで、迷惑メールフィルターの設定内容を確認してみるのも良いでしょう。
集中モード(おやすみモード)で通知が止められていないか
「特定の時間帯だけ、なぜかメールの通知が全く来ない」「会議が終わった後に、大量の不在通知がまとめて届く」といった症状がある場合、iPhoneの「集中モード」が原因かもしれません。
集中モードは、仕事や勉強、睡眠といった特定の状況に合わせて、不要な通知を一時的にオフにしてくれる便利な機能です。
しかし、自分で設定したことを忘れて、オンになったままになっていると、意図せずメールの通知が抑制され続けてしまいます。
コントロールセンター(画面の右上隅から下にスワイプ)を開いて、三日月のマークや人の形をしたアイコンがオンになっていないか確認してみてください。
「おやすみモード」や「仕事」「睡眠」といった文字が表示されていれば、それが原因です。
これをタップしてオフにすれば、通知はすぐに届くようになります。
また、集中モードは、特定の時間帯や場所に応じて自動でオンになるようにスケジュール設定もできます。
「設定」→「集中モード」から、各モードのスケジュール設定を確認し、意図しない時間にオンになっていないかを見直してみましょう。
例えば、「仕事」モードでメールアプリからの通知を許可しない設定になっていると、平日の日中はメールの通知が一切来ない、という状況になります。
便利な機能ですが、時には自動受信を妨げる原因にもなることを覚えておきましょう。
Appのバックグラウンド更新がオフになっている場合
iPhoneのメールが自動受信しない原因として、少し見つけにくいですが、「Appのバックグラウンド更新」という設定が関係していることもあります。
これは、アプリが画面に表示されていない状態(バックグラウンド)でも、裏側で新しい情報を取得したり、コンテンツを更新したりすることを許可するかどうか、という設定です。
メールの自動受信(特にフェッチ)も、このバックグラウンド更新の一種と見なされることがあります。
もし、この設定がメールアプリに対してオフになっていると、アプリを開いている時しか新着メールを確認できなくなってしまう可能性があるのです。
確認と設定の手順は、以下の通りです。
- iPhoneの「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「Appのバックグラウンド更新」というメニューを選択してください。
- 一番上の「Appのバックグラウンド更新」が「オフ」になっていないかを確認します。「Wi-Fi」または「Wi-Fiとモバイルデータ通信」のどちらかになっているのが理想です。
- 次に、その下にあるアプリの一覧から「メール」を探し、右側のスイッチがオン(緑色)になっているかを確認してください。
ここがオフになっていると、メールアプリはバックグラウンドでの活動を制限されてしまいます。
特に、低電力モードを頻繁に利用していると、この設定が自動でオフにされることもあるため、メールの受信がおかしいと感じたら、一度チェックしてみる価値はありますよ。
最終手段:メールアカウントを一度削除して再設定する方法
これまで紹介したすべての設定を確認・修正しても、どうしてもメールの自動受信がうまくいかない…。
そんな時の最終手段として、「メールアカウントの再設定」があります。
これは、問題が起きているメールアカウントをiPhoneから一度完全に削除し、その後、もう一度最初から設定し直すという方法です。
アカウントの設定情報や、サーバーとの接続情報に何らかの目に見えない不具合が発生している場合に、この操作で情報がクリーンな状態にリフレッシュされ、問題が解決することがよくあります。
手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開き、「メール」→「アカウント」と進みます。
- 問題が発生しているメールアカウントをタップします。
- 「アカウントを削除」という赤い文字のボタンがあるので、これをタップします。
- 確認のポップアップが表示されるので、「iPhoneから削除」を選択します。これでアカウントはiPhoneから削除されます。
- 次に、アカウントの一覧画面に戻り、「アカウントを追加」をタップします。
- お使いのメールサービス(iCloud, Google, Outlook.comなど)を選び、画面の指示に従って、メールアドレスとパスワードを再度入力してアカウントを設定し直します。
この操作で、iPhone本体に保存されていたメールが一時的に消えることがありますが、メールデータはサーバーに残っているため、再設定すれば元通りに受信されます。
少し手間はかかりますが、多くのトラブルを解決できる強力な方法です。
iPhone本体の再起動やiOSアップデートで解決するケース
様々な設定を見直しても問題が解決しない場合、原因は個別の設定ではなく、iPhoneのシステム全体の一時的な不具合である可能性も考えられます。
人間も疲れたら一度休むと回復するように、iPhoneも再起動することで、メモリ上に溜まった見えないエラーが解消され、多くの問題が嘘のように解決することがあります。
メールの自動受信がうまくいかない時も、まず最初に試してみる価値のある、最も簡単で基本的な対処法です。
iPhoneのモデルによって再起動の方法は異なりますが、サイドボタンと音量ボタンを長押しするなどして、一度電源を完全にオフにし、数十秒待ってから再び電源を入れてみてください。
また、お使いのiPhoneのOS(iOS)のバージョンが古い場合、メールアプリのバグや、特定のメールサーバーとの互換性の問題が修正されていない可能性があります。
Appleは、定期的にiOSのアップデートを配信しており、その中にはセキュリティの向上だけでなく、こういった細かい不具合の修正も含まれています。
「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進み、もし新しいアップデートが提供されていれば、インストールしてみましょう。
「再起動」と「OSのアップデート」。この2つは、原因不明のトラブルに見舞われた時の、頼れるお守りのようなものです。
設定をいじっても改善しない時は、ぜひ試してみてください。
iPhoneのメールが自動受信しない問題のまとめ
- メールの自動受信は、データの取得方法が「プッシュ」か「フェッチ」かで決まります。
- iCloudメールなどは「プッシュ」をオンにすると、リアルタイムで自動受信できます。
- Gmailなどのメールが自動受信しない場合、「フェッチ」の間隔を「15分ごと」に設定するのがおすすめです。
- 新着メールの通知が来ない時は、iPhone本体の「通知」設定から許可されているか確認しましょう。
- 低電力モードや集中モードがオンになっていると、意図せず自動受信がオフになることがあります。
- Wi-Fiがない環境で受信しない場合、モバイルデータ通信の設定を見直してください。
- 何をやっても直らない時は、メールアカウントの再設定やiPhoneの再起動が有効です。