なくしたAirPodsの位置情報は、iPhoneの「探す」アプリで地図上に表示できます。
近くにある場合は音を鳴らして探したり、AirPods Pro(第2世代)なら正確な方向を頼りに見つけ出すことが可能です。
しかし、位置情報が更新されなかったり、ずれたりして困ることもあります。
この記事では、基本的な探し方から、位置情報が表示されない時の原因と対処法まで詳しく説明します。
これさえ読めば、万が一紛失しても冷静に対処できるようになります。
AirPodsの位置情報を「探す」アプリで確認する方法
- 【基本】「探す」アプリでの見つけ方とマップの見方
- 【AirPods Pro 第2世代】U1チップによる正確な場所の特定
- 【近くにある場合】音を鳴らして探す手順
- 【片方だけ】紛失した場合の探し方とマップ表示の仕様
- 【ケースのみ】紛失した場合の探し方と注意点
- 「紛失モード」をオンにするメリットと使い方
- 「手元から離れたときに通知」の便利な設定方法
【基本】「探す」アプリでの見つけ方とマップの見方
なくしたAirPodsの位置情報は、iPhoneに標準でインストールされている「探す」アプリを使えば、地図上で簡単に見つけられます。
「どこに置いたかな?」と思ったら、まずこのアプリを開くのが基本です。
操作はとてもシンプルですよ。
- iPhoneのホーム画面から、「探す」アプリ(緑色のレーダーのようなアイコン)を起動します。
- 画面下に表示されるメニューの中から、「デバイスを探す」をタップしてください。
- あなたが持っているApple製品のリストが表示されるので、その中から探したいAirPodsを選択します。
すると、地図上にAirPodsの場所が表示されます。
この時、アイコンの色に注目してください。
- 緑色の丸: 現在オンラインの状態で、リアルタイムの位置情報を示しています。
- 灰色の丸: オフラインの状態で、最後に通信が確認された場所を示しています。
この機能を使うには、あらかじめiPhoneの設定で「探す」ネットワークがオンになっている必要がありますが、ほとんどの場合は初期設定でオンになっています。
まずは慌てずに「探す」アプリを開いて、AirPodsがどこにあるかの手がかりを得ましょう。
【AirPods Pro 第2世代】U1チップによる正確な場所の特定
AirPods Pro(第2世代)をお持ちの場合、U1チップの力で、まるで宝探しゲームのように正確な方向と距離を頼りに探すことができます。
これは、AirPods Pro(第2世代)のケースと、対応するiPhone(iPhone 11以降)にだけ搭載されている特別な機能です。
AirTagと同じ「超広帯域無線(UWB)」という技術を使って、数センチ単位での正確な位置を特定します。
【探し方の手順】
- 「探す」アプリで、自分のAirPods Pro(第2世代)を選択します。
- マップの下に表示される「近くを探す」というボタンをタップします。
- iPhoneの画面に矢印と、AirPodsまでの距離(例:「3.5m」)が表示されます。
- あとは、その矢印が指し示す方向に向かって歩くだけです。
- AirPodsに近づくにつれてiPhoneがブルブルと振動し、音でも知らせてくれるので、見つけやすくなっています。
「部屋のどこかにあるはずなのに見つからない…」という、もどかしい状況で絶大な効果を発揮します。
ソファのクッションの間や、カバンの中など、見つけにくい場所でもピンポイントで探し出せますよ。
【近くにある場合】音を鳴らして探す手順
部屋の中など、近くにあるはずなのに見当たらない時は、「探す」アプリから音を鳴らして場所を特定するのが一番手っ取り早い方法です。
この機能は、AirPodsがiPhoneとBluetoothで繋がる範囲にあれば、ほとんどのモデルで利用できます。
【音を鳴らす手順】
- 「探す」アプリを開き、リストから探したいAirPodsを選びます。
- メニューの中から「サウンドを再生」をタップします。
- すると、AirPods本体から「ピピッ、ピピッ」という電子音が鳴り始めます。音は徐々に大きくなるので、耳を澄ませて音のする方を探しましょう。
- もし片方だけを探している場合は、画面上で「左」または「右」を選択すれば、なくした方だけ音を鳴らすことも可能です。
ただし、いくつか注意点があります。
この機能が使えるのは、AirPodsがBluetoothの範囲内(約10m)にあり、かつケースのフタが開いているか、イヤホンが外に出ている時だけです。
ケースに入ったままフタが閉まっていると音は鳴りません(※AirPods Pro 第2世代のケースは例外で鳴らせます)。
ソファの隙間やベッドの下など、目で見て探せない場所にある時にとても役立つ機能ですよ。
【片方だけ】紛失した場合の探し方とマップ表示の仕様
AirPodsを片方だけなくしてしまった場合、「探す」アプリの地図には、左右どちらか片方の位置情報だけが表示されます。
左右が別々の場所にある時、アプリは両方の場所を同時に表示することができない仕様になっています。
そのため、一つずつ順番に探していく必要があります。
【片方だけを探すコツ】
- まず、「探す」アプリを開いて、地図に表示されている場所へ向かいます。
- 地図の場所で、片方のイヤホンを見つけ出します。
- 見つけた方を、充電ケースにしまいます。これはとても重要なステップです。
- その後、もう一度「探す」アプリの地図を更新(画面を拡大・縮小するなど)すると、残されたもう片方のイヤホンの現在地が表示されるようになります。
- もし近くにあるようなら、「サウンドを再生」機能で、なくした方(「左」または「右」)だけを選択して音を鳴らすのが最も効果的です。
例えば、右耳だけ外してケースに戻し、その後歩き続けてから左耳を落としたことに気づいた、というシナリオを考えてみましょう。
この場合、アプリにはまず、現在も信号を発信している可能性のある「左耳」の位置情報が優先的に表示されることが多いです。
【ケースのみ】紛失した場合の探し方と注意点
AirPods Pro(第2世代)以外のモデルでは、イヤホンが入っていない空の充電ケースだけをなくしてしまった場合、「探す」機能で見つけることはできません。
これは、多くの人が意外と知らない注意点です。
なぜなら、AirPodsの位置情報を発信しているのは、あくまでイヤホン本体だからです。
ほとんどのモデルの充電ケースには、GPSや通信機能が搭載されていないため、ケース単体では自分の場所を知らせることができないのです。
ただし、たった一つだけ例外があります。
- AirPods Pro(第2世代)の場合:
このモデルの充電ケースは特別仕様です。U1チップとスピーカーが内蔵されているため、ケース単体でもAirTagのように正確な位置を探したり、音を鳴らしたりすることが可能になっています。
もし、Pro(第2世代)以外のモデルで空のケースをなくしてしまった場合は、残念ながら自力で探すしかありません。
最後にイヤホンをケースから取り出した場所などをヒントに、立ち寄った場所を思い出しながら探しましょう。
どうしても見つからない場合は、Apple Storeなどでケースだけを単体で購入することもできます。
「紛失モード」をオンにするメリットと使い方
AirPodsをどこかに置き忘れてしまったら、すぐに「紛失モード」をオンにしましょう。拾ってくれた人があなたに連絡を取りやすくなる、とても重要な機能です。
「紛失モード」は、AirPods(第3世代)やAirPods Pro以降のモデルで利用できます。
これを設定しておくと、3つの大きなメリットがあります。
- 連絡先を表示できる:
もし誰かがあなたのAirPodsを拾ってiPhoneに近づけると、その人のiPhone画面に、あなたが設定した電話番号や「持ち主です。ご連絡ください」といったメッセージが表示されます。 - 発見時に通知が来る:
世界中のAppleデバイスのネットワークによってあなたのAirPodsの現在地が見つかると、あなたのiPhoneに「〇〇が見つかりました」という通知が届きます。 - ペアリングをロックする:
他の人があなたのAirPodsを自分のiPhoneに接続して使えないように、ロックをかけることができます。
【設定方法】
- 「探す」アプリで、なくしたAirPodsを選択します。
- 下にスクロールし、「紛失としてマーク」という項目にある「有効にする」をタップします。
- 画面の指示に従って、連絡先の電話番号などを入力し、設定を完了させます。
なくしたことに気づいたら、すぐにこのモードを有効にすることで、AirPodsが手元に戻ってくる可能性を少しでも高めることができますよ。
「手元から離れたときに通知」の便利な設定方法
そもそもAirPodsをなくさないための最強の予防策が、「手元から離れたときに通知」機能です。これを設定しておけば、置き忘れた瞬間にiPhoneが知らせてくれます。
うっかり紛失を防ぐための、いわば「忘れ物防止アラーム」ですね。
この機能は、AirPods(第3世代)やAirPods Pro以降のモデルで使えます。
【設定方法】
- 「探す」アプリを開き、デバイスリストから自分のAirPodsを選択します。
- 「通知」というカテゴリの中にある、「手元から離れたときに通知」をタップします。
- 一番上にあるスイッチをオン(緑色)にするだけで、設定は完了です。
これで、あなたのiPhoneとAirPodsの距離が一定以上離れると、「〇〇(AirPodsの名前)が手元から離れました」という通知がiPhoneのロック画面に届きます。
さらに便利なのが、通知が不要な場所を設定できることです。
「次の場所以外で通知」という項目で、自宅や職場などを登録しておけば、そこにAirPodsを置いたまま外出しても、いちいち通知が来ることはありません。
カフェや電車に置き忘れた時など、本当に忘れてしまった時だけ的確に知らせてくれる、非常に賢い機能です。
この設定をしておくだけで、紛失のリスクを劇的に減らすことができますので、ぜひオンにしておくことをおすすめします。
AirPodsの位置情報がずれる・更新されない時の対処法
- 位置情報が表示されない・「検出できません」となる原因
- 位置情報が更新されない時のチェックポイント
- 位置情報がずれる・違う場所に表示される理由
- オフラインでも探せる仕組みと「探す」ネットワーク
- バッテリーが切れた後にできること
- 実際のところ、位置情報の精度はどのくらい?
- 他人のiPhoneから自分のAirPodsを探す方法
- 他人に自分の位置情報がバレる危険性
位置情報が表示されない・「検出できません」となる原因
「探す」アプリでAirPodsの位置情報が表示されない、または「場所が見つかりません」と表示される主な原因は、AirPodsのバッテリー切れ、Bluetoothの範囲外にいる、または「探す」機能の設定がオフになっていることです。
「アプリを開いたのに、場所が表示されない…」と焦ってしまいますが、これは故障ではない場合がほとんどです。
考えられる原因をチェックしていきましょう。
- バッテリーが切れている
これが最もよくある原因です。バッテリーが完全になくなると、AirPodsは自分の位置情報を発信できなくなります。 - Bluetoothの通信範囲外にいる
AirPodsは、iPhoneとBluetoothで接続して位置情報を伝えています。約10メートル以上離れると通信が途絶え、リアルタイムの位置は分からなくなります。 - ケースに入ってフタが閉まっている
多くのモデルでは、イヤホンがケースにしまわれフタが閉まっていると、スリープ状態になり位置情報を発信しません。(※AirPods Pro 第2世代は例外です) - iPhoneやAirPodsの「探す」設定がオフ
そもそもiPhoneの設定で「探す」機能が無効になっていると、探すことはできません。 - iPhoneがインターネットに接続していない
iPhone側がWi-Fiやモバイルデータ通信につながっていないと、地図情報を読み込むことができません。
多くの場合、地図には最後に通信が確認された場所が灰色のアイコンで表示されます。
リアルタイムではありませんが、どこでなくしたかの大きな手がかりになるので、諦めずに確認してみてくださいね。
位置情報が更新されない時のチェックポイント
AirPodsの位置情報が地図上で更新されない時は、AirPodsのバッテリー、iPhoneのインターネット接続、そして「探す」ネットワークの設定の3つを確認する必要があります。
「さっきからずっと同じ場所のままだな…」と感じたら、AirPodsからの信号をiPhoneがうまく受け取れていないか、その情報をサーバーに送れていない状態かもしれません。
以下のポイントを確認してみましょう。
- AirPodsのバッテリー残量
位置情報を発信し続けるには電力が必要です。バッテリーが切れてしまうと、当然ながら位置情報は更新されません。表示されているのは、バッテリーが切れる直前の最後の場所になります。 - iPhoneのインターネット接続
お使いのiPhoneが、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信にきちんと接続されているか確認してください。iPhoneがオフライン状態だと、地図情報を新しく読み込むことができません。 - Bluetoothの設定
iPhoneのコントロールセンターなどで、Bluetoothがオンになっているか確認しましょう。これがオフになっていると、すぐ近くにAirPodsがあっても通信できません。 - 「探す」ネットワークの設定
iPhoneの「設定」アプリで、「自分の名前」→「探す」→「iPhoneを探す」と進み、「”探す”ネットワーク」がオンになっているか確認してみてください。これがオフだと、他人のデバイスの力を借りて位置を更新する機能が使えなくなってしまいます。
位置情報が更新されないトラブルは、大抵これらの基本的な設定や接続状況が原因です。
慌てずに一つずつチェックしてみてください。
位置情報がずれる・違う場所に表示される理由
AirPodsの位置情報がずれて表示される主な理由は、ペアリングしているiPhoneのGPS精度に限界があることと、表示されているのが「最後に通信した場所」であるためです。
「地図上ではこのビルのはずなのに、実際には隣の建物で見つかった」という経験、ありませんか?
これは故障ではなく、位置情報サービスの仕組みによるものです。
- GPSの誤差
AirPods自体にGPSはなく、iPhoneのGPS機能を利用しています。スマホのGPSは、特に屋内や高層ビル街などでは電波が届きにくく、数メートルから時には数十メートルの誤差が出ることがあります。 - 「最後の場所」を表示しているから
AirPodsのバッテリーが切れると、「探す」アプリはリアルタイムの位置ではなく、「最後に通信が確認された場所」を灰色のアイコンで表示します。
例えば、電車の中でバッテリーが切れ、その後あなたが移動した場合、地図には電車の中の位置が表示され続けるため、あなたの現在地とは大きくずれてしまいます。 - 「探す」ネットワークによる位置情報
オフラインのAirPodsの位置は、近くを通りかかった他人のAppleデバイスが検知して更新されることがあります。しかし、その「通りかかった場所」と「実際にAirPodsがある場所」には、どうしても少しのズレが生じます。
地図上の表示は、「ピンポイントでここ!」というよりは「この周辺のどこかにある」という大まかな手がかりと捉えるのが正解です。
そのことを理解しておけば、探す時に焦らずに済みますよ。
オフラインでも探せる仕組みと「探す」ネットワーク
AirPodsがバッテリー切れなどでオフライン状態でも探せるのは、世界中に存在する数億台のiPhoneやiPadなどが作る「探す」ネットワークという、Apple製品の助け合いの仕組みがあるからです。
自分のAirPodsがインターネットに繋がっていなくても、他人のデバイスがその場所を見つける手助けをしてくれる、という画期的なシステムなのです。
【オフラインで探せる仕組み】
- あなたのオフラインのAirPodsは、自分の存在を示す微弱なBluetooth信号を常に発信しています。
- その近くを、他の誰かのiPhoneやiPadが偶然通りかかります。
- 通りかかったiPhoneは、あなたのAirPodsの信号を匿名でキャッチします。
- そのiPhoneは、キャッチした位置情報を、誰にも中身がわからないよう暗号化して、安全にAppleのサーバーに送信します。
- あなたは自分の「探す」アプリで、そのサーバーに記録されたAirPodsの位置情報を地図で確認できる、という流れです。
この一連のやりとりは、すべてが匿名かつ暗号化されて行われます。
誰のデバイスが検知したのか、誰の持ち物なのかといった個人情報は、あなたにも、相手にも、そしてAppleにも分からないようになっているので、プライバシーは完全に保護されています。
この素晴らしい助け合いのネットワークのおかげで、遠くに置き忘れても発見できる可能性が生まれるのですね。
バッテリーが切れた後にできること
AirPodsのバッテリーが完全に切れてしまった後でも、諦めるのはまだ早いです。「探す」アプリで「最後に通信が確認された場所」を確認することが、探すための唯一で最も重要な手がかりになります。
バッテリーが切れると、音を鳴らしたり、リアルタイムで位置を追ったりすることはできなくなります。
しかし、打てる手はまだ残されていますよ。
【バッテリーが切れた後のアクションプラン】
- 「最後の場所」を確認する
まず「探す」アプリを開き、地図上に灰色のアイコンで表示される場所を確認します。これが、バッテリーが切れる直前にAirPodsが存在した場所です。駅やカフェなど、具体的な場所がわかれば、捜索範囲を大きく絞り込めます。 - 「紛失モード」を有効にする
すぐに「紛失モード」をオンにしましょう。もし誰かが拾って充電してくれた場合、その瞬間にあなたの設定した連絡先が相手のiPhoneに表示されたり、発見通知があなたに届いたりします。万が一の可能性に備えておくことが大切です。 - 自分の行動を思い出す
「最後の場所」をヒントに、その日の自分の行動を振り返ってみましょう。「あのカフェでイヤホンを外したな」「あの電車の後から音楽を聴いていないな」など、記憶と照らし合わせることで、より具体的な場所を推測できるかもしれません。
バッテリーが切れてしまうと、できることは限られます。
しかし、「最後の場所」という情報は非常に価値があります。その情報を元に、落ち着いて行動することが、発見への一番の近道ですよ。
実際のところ、位置情報の精度はどのくらい?
AirPodsの位置情報の精度は、状況によって大きく変わり、屋外の開けた場所なら数メートル単位の精度が期待できますが、屋内やビル街では数十メートルずれることも珍しくありません。
「探す」機能は万能ではなく、その精度には限界があることを理解しておくことが大切です。
精度に影響を与える主な要因は以下の通りです。
- GPSの電波状況
ペアリングしているiPhoneがGPS衛星の電波をどれだけ正確に受信できるかに大きく依存します。空が開けた公園などでは精度が高く、屋内や地下、高層ビルに囲まれた場所では精度が落ちやすくなります。 - Wi-FiやBluetoothの密度
GPSだけでなく、周囲のWi-FiアクセスポイントやBluetoothデバイスの情報も位置特定の補助に使われます。そのため、これらの密度が高い都市部の方が、何もない場所より精度が向上することもあります。 - リアルタイムか、過去の情報か
緑色のアイコンで表示されるリアルタイムの位置情報は比較的正確です。一方、灰色のアイコンで示される「最後に通信した場所」は、あくまで過去の情報なので、その後にAirPodsが移動していれば当然ずれています。
ただし、AirPods Pro(第2世代)だけは別格です。
U1チップを搭載しているため、近くにあれば「近くを探す」機能で、数センチ単位という驚異的な精度で場所を特定できます。
結論として、地図上の位置は「ピンポイント」ではなく「この辺り一帯」を示すものと捉え、あくまで大まかな手がかりとして活用するのが賢い使い方です。
他人のiPhoneから自分のAirPodsを探す方法
自分のiPhoneが手元にない時でも、友人や家族のiPhoneや、パソコンのブラウザからiCloud.comにサインインすることで、自分のAirPodsを探すことができます。
iPhoneごとなくしてしまった、なんて時でも諦める必要はありません。
探し方は主に2パターンあります。
【1. 友人や家族のiPhoneの「探す」アプリを使う】
- 友人などのiPhoneで「探す」アプリを開きます。
- 画面右下の「自分」タブを選び、一番下までスクロールして「友達を助ける」をタップします。
- iCloud.comのサインイン画面が開くので、「別のアカウントを使用」を選び、あなた自身のApple IDとパスワードでサインインします。
- これで、あなたのデバイスリストが表示され、通常通りAirPodsの位置を確認できます。
【2. パソコンのブラウザからiCloud.comにアクセスする】
- パソコンやタブレットなど、どのデバイスからでも構いません。
- ブラウザで「icloud.com/find」にアクセスします。
- あなたのApple IDとパスワードでサインインします。
- サインイン後、「すべてのデバイス」をクリックすると、あなたのデバイスリストが表示され、地図上で位置を確認できます。
他人のデバイスを借りた場合は、使い終わった後に、必ず自分のアカウントからサインアウトすることを忘れないようにしましょう。
これはとても大切なマナーです。
他人に自分の位置情報がバレる危険性
あなたが「探す」機能を使っていることで、第三者にあなたのAirPodsやあなたの現在位置がバレる危険性は、システムの仕組み上ありません。プライバシーは非常に強固に保護されています。
「『探す』ネットワークって、他人のiPhoneを使うなら、私の情報が漏れるんじゃないの?」と心配になるかもしれませんが、その点は全く問題ありませんので安心してください。
【プライバシーが守られる仕組み】
- エンドツーエンドの暗号化
AirPodsが発信する信号から、あなたの「探す」アプリに位置情報が表示されるまで、すべての通信は「エンドツーエンド」で暗号化されています。これは、送信者と受信者であるあなた以外、途中で誰も(Appleでさえも)その内容を解読できない、非常に強力なセキュリティ技術です。 - 完全な匿名性
あなたのAirPodsの位置情報を中継してくれた他人のiPhoneは、どのデバイスの情報を中継したのか知りません。あなたも、誰のiPhoneが助けてくれたのか知ることはありません。
ただし、システムとは別に注意すべき点もあります。
もしあなたのApple IDとパスワードが他人に知られてしまったら、その人が不正にサインインして、あなたのデバイスの位置情報を覗き見ることができてしまいます。
パスワードの管理は、これまで以上に厳重に行いましょう。
システム自体は非常に安全に設計されているので、安心して「探す」機能を活用してくださいね。
AirPods 位置情報まとめ
- なくしたAirPodsの位置情報は、まず「探す」アプリで確認するのが基本です。
- 近くにある場合は音を鳴らし、AirPods Pro 第2世代なら正確な場所まで案内してくれます。
- 片方だけやケースのみを紛失した場合も、それぞれ探し方のコツがあります。
- 位置情報が更新されない主な原因は、バッテリー切れやiPhoneの設定ミスです。
- GPSの誤差により位置情報がずれることがありますが、故障ではありません。
- オフラインでも「探す」ネットワークの仕組みで見つかる可能性があります。
- 紛失に備え、「紛失モード」の使い方や「手元から離れたときに通知」設定を覚えておきましょう。