iPhoneのロック画面は、簡単な設定でリアルタイムの天気に連動する壁紙に変更できます。
この機能を使うには、位置情報サービスを正しく設定することが重要です。
この記事では、天気壁紙の基本的な設定手順から、アニメーションが動かない・変わらない時の原因と直し方を解説します。
ホーム画面を連動させる応用テクニックや、おすすめの天気アプリも紹介します。
これを読めば、あなたのiPhoneの壁紙をおしゃれで便利な天気表示にカスタマイズできます。
iPhoneの壁紙を天気に連動させる基本的な設定方法
- ロック画面がリアルタイムの天気に変わる壁紙の設定手順
- 設定前に必須の位置情報サービスを正しくオンにするには?
- 天気のアニメーションが動かない・変わらない時の主な原因
- 現在地の天気が正しく反映されない場合の直し方
- 特定の都市(東京など)の天気に固定する方法
- ホーム画面の壁紙も天気に連動させることはできる?
ロック画面がリアルタイムの天気に変わる壁紙の設定手順
iPhoneのロック画面を、今いる場所の天気に合わせてアニメーションする壁紙に設定することができます。
雨の日には雨が降り、晴れの日には太陽が輝く、とてもおしゃれな機能ですよ。
この設定は、iOS 16以降のバージョンなら、ロック画面のカスタマイズ機能から誰でも簡単に行えます。
【天気壁紙の設定手順】
- まず、iPhoneのロックを解除し、ロック画面をどこでも良いので長押しします。
- 画面が切り替わったら、右下にある青い「+」ボタンをタップしてください。
- 「新しい壁紙を追加」という画面になるので、上部にある「天気とアストロノミー」のアイコンをタップします。
- 一番左に表示される「天気」の壁紙を選択します。画面には、現在の天気に合わせたプレビューが表示されます。
- 右上の「追加」ボタンをタップします。
- 最後に「壁紙ペアとして設定」を選択すれば、設定は完了です。
これで、あなたのiPhoneのロック画面が、リアルタイムの天気と連動して変化するようになります。
朝起きてロック画面を見るだけで、その日の天気が直感的に分かるので、とても便利ですよ。
設定前に必須の位置情報サービスを正しくオンにするには?
天気連動の壁紙を正しく機能させるには、iPhoneがあなたの現在地を正確に把握できるように、「位置情報サービス」をオンにしておく必要があります。
特に、天気アプリに対して位置情報の利用を許可していないと、壁紙が全く機能しないので注意してください。
設定はとても簡単なので、始める前に必ず確認しておきましょう。
【位置情報サービスの設定確認手順】
- iPhoneの「設定」アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」という項目をタップします。
- 一番上にある「位置情報サービス」を選択し、この機能全体のスイッチがオン(緑色)になっているか確認します。
- 次に、下のアプリ一覧から「天気」を探してタップしてください。
- 「位置情報の利用を許可」の欄で、「しない」以外(「このAppの使用中」または「常に」)が選ばれているか確認します。「常に」にしておくと、よりスムーズに情報が更新されるのでおすすめです。
- そして最も重要なのが、その下にある「正確な位置情報」のスイッチです。これが必ずオン(緑色)になっているか確認してください。
この「正確な位置情報」がオフになっていると、iPhoneはあなたの大まかな場所しか把握できず、天気が正しく反映されない一番の原因になります。
天気のアニメーションが動かない・変わらない時の主な原因
せっかく設定したのに、天気壁紙のアニメーションが動かなかったり、いつまでも同じ天気のまま変わらなかったりすることがあります。
その場合、考えられる原因は主に以下の5つです。
- 位置情報サービスがオフになっている
これが最も多い原因です。前の見出しで説明した手順で、「天気」アプリが「正確な位置情報」を使える設定になっているか、もう一度確認してみてください。 - 通信環境が不安定
天気情報を取得するには、Wi-Fiかモバイルデータ通信が必要です。電波の悪い場所にいると、情報が更新されず、壁紙も変わりません。 - 低電力モードがオンになっている
バッテリーを節約するための「低電力モード」がオンになっていると、壁紙のアニメーションなどの視覚効果が制限されてしまいます。コントロールセンターで、バッテリーのアイコンが黄色になっていないか確認してみましょう。 - iOSのバージョンが古い
この機能はiOS 16からの比較的新しい機能です。もしiOSが古い場合は、正常に動作しないことがあります。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、最新の状態になっているか確認してください。 - Appleのシステム障害
ごく稀に、Apple側の天気情報を提供するサーバーで、システム障害が発生している可能性もあります。その場合は、復旧を待つしかありません。
まずは、上から順番にチェックしていくと、原因が見つかるはずですよ。
現在地の天気が正しく反映されない場合の直し方
「今いる場所は晴れているのに、壁紙はずっと雨のまま…」といったように、現在地の天気が壁紙に正しく反映されない時は、いくつかの対処法があります。
これは、iPhoneが最新の天気情報をうまく取得できていない時に起こる現象です。
まずは、位置情報の設定が正しいか再確認しましょう。
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「天気」と進み、「正確な位置情報」がオンになっているか見てください。
それでも直らない場合は、以下の手順を試してみてください。
【対処法1:天気アプリを手動で更新する】
- ホーム画面から「天気」アプリを直接開きます。
- 画面を一番上から下にグッと指で引っ張って、情報を手動で更新(リロード)します。
- 天気アプリで現在地の情報が最新のものに更新されたのを確認してから、ロック画面に戻ってみましょう。
【対処法2:iPhoneを再起動する】
一時的なシステムの不具合が原因の場合、iPhone本体を一度再起動するだけで、問題がリセットされて正常に戻ることがよくあります。
【対処法3:通信環境を変えてみる】
Wi-Fiに接続しているなら一度オフにしてモバイル通信で試す、逆に電波のいい場所でWi-Fiに接続してみるなど、通信環境を変えてみるのも効果的です。
これらの方法で、iPhoneに正しい天気情報を再認識させることができ、壁紙も正しく更新されるようになります。
特定の都市(東京など)の天気に固定する方法
天気連動壁紙は、基本的にiPhoneがある「現在地」の天気を表示する仕組みになっています。
そのため、残念ながら壁紙そのものの表示を、自分が今いない特定の都市(例えば、旅行先の東京や故郷の大阪など)の天気に固定する、という直接的な設定はありません。
壁紙は、あくまで「今、ここ」の天気を楽しむための機能なんですね。
しかし、「ロック画面で、特定の都市の天気を知りたい」というだけであれば、壁紙ではなく「ウィジェット」を使うことで、その願いを叶えることができます。
【天気ウィジェットで特定の都市を表示する手順】
- ロック画面を長押しし、「カスタマイズ」をタップします。
- 「ロック画面」を選択します。
- 時計の下にある「ウィジェットを追加」のボックスをタップします。
- ウィジェットの一覧から「天気」を選び、好きなデザインのウィジェットを追加します。
- 追加された天気ウィジェットをもう一度タップすると、表示する場所を変更できます。ここで「現在地」ではなく、あなたが登録している都市(東京など)を選択すればOKです。
これにより、壁紙は現在地のままですが、ウィジェットでいつでも好きな場所の天気予報をチェックできるようになりますよ。
ホーム画面の壁紙も天気に連動させることはできる?
残念ながら、iPhoneの標準機能では、ホーム画面の壁紙をロック画面のように天気に連動させることはできません。
Appleが提供している天気連動の壁紙は、あくまで「ロック画面専用」の機能として作られています。
ロック画面で天気壁紙を設定すると、ホーム画面の壁紙は、以下のどちらかになります。
- ぼかし効果が適用された壁紙
デフォルトでは、ロック画面の天気壁紙にぼかし効果がかかったものが、ホーム画面の壁紙として設定されます。 - 別の写真や画像
設定の際に、「カスタマイズ」を選べば、ホーム画面には天気壁紙とは全く別の、お気に入りの写真などを設定することも可能です。
つまり、ロック画面は雨のアニメーション、ホーム画面は子どもの写真、といった組み合わせができるわけですね。
どうしてもホーム画面を天気に連動させたい!という場合は、少し上級者向けになりますが、「ショートカット」というアプリを使って、天気によって壁紙を自動で切り替えるような設定を自作する方法もあります。
これは標準機能ではないので、少し知識が必要になります。
iPhoneの壁紙で天気をさらに活用する応用テクニック
- ロック画面に天気ウィジェットを追加して詳細情報を表示する
- ショートカットアプリでホーム画面の壁紙を自動変更する方法
- 昔あった「ダイナミック壁紙」との違いは何?
- より詳細な情報が見られるおすすめ天気アプリ
- 集中モードと連動させて壁紙を使い分ける
ロック画面に天気ウィジェットを追加して詳細情報を表示する
天気連動壁紙は見た目がおしゃれですが、表示されるのは空模様のアニメーションだけで、具体的な気温や降水確率までは分かりません。
もっと詳しい情報もロック画面でひと目で確認したい、という方には「天気ウィジェット」の追加がおすすめです。
壁紙とウィジェットを組み合わせることで、ロック画面が最強の天気情報ツールになりますよ。
【天気ウィジェットを追加する手順】
- まず、iPhoneのロック画面を長押しします。
- 画面下部に表示される「カスタマイズ」ボタンをタップし、「ロック画面」を選択します。
- 時計の下にある、ウィジェットを追加するための長方形のボックスをタップします。
- 追加できるウィジェットの一覧が表示されるので、その中から「天気」を探してタップします。
- 気温、UV指数、降水確率、日の出・日の入りなど、様々な種類の天気ウィジェットが表示されるので、好きなものをタップして追加します。ボックスのサイズに合わせて、複数のウィジェットを組み合わせることも可能です。
- 最後に右上の「完了」をタップすれば設定は終わりです。
例えば、
- 左側に現在の気温
- 右側に1時間ごとの天気予報
といったように、自分の知りたい情報に合わせてカスタマイズできます。
天気連動壁紙の美しいアニメーションと、ウィジェットの具体的な情報が合わさることで、ロック画面の利便性が格段にアップしますよ。
ショートカットアプリでホーム画面の壁紙を自動変更する方法
iPhoneの標準機能では、ホーム画面の壁紙を天気に連動させることはできません。
しかし、少し上級者向けの方法になりますが、「ショートカット」というAppleの純正アプリを使えば、天気の状況に合わせてホーム画面の壁紙を自動で変更する、という設定を作ることが可能です。
これは、プログラミングのような知識が少し必要ですが、挑戦してみる価値はありますよ。
【自動変更の基本的な仕組み】
- まず、「晴れの日用」「雨の日用」「曇りの日用」など、それぞれの天気に合わせた壁紙用の画像を、あらかじめ「写真」アプリに用意しておきます。
- 「ショートカット」アプリを開き、「オートメーション」という機能を使います。
- 「特定の時刻になったら」や「特定の天気になったら」というのをきっかけ(トリガー)として設定します。
- そのきっかけが起こった時に、「現在の天気を取得する」→「もし天気が“雨”なら、雨用の壁紙を設定する」といった命令を、ブロックを組み立てるように作っていきます。
これを天気のパターン分だけ作成しておくことで、iPhoneが自動で天気をチェックし、条件に合った壁紙に切り替えてくれる、というわけです。
設定方法は少し複雑で、Webサイトなどで詳しい作り方を解説しているページを参考にする必要があります。
「iPhone ショートカット 壁紙 天気」などで検索すると、具体的なレシピが見つかるはずです。
iPhoneのカスタマイズが好きな方は、ぜひ挑戦してみてください。
昔あった「ダイナミック壁紙」との違いは何?
iPhoneに詳しい方の中には、「昔から天気に合わせて動く壁紙ってあったよね?」と思う方もいるかもしれません。
それは「ダイナミック壁紙」と呼ばれる機能で、現在の天気連動壁紙とは少し性質が異なります。
両者の違いを分かりやすく比較してみました。
| 機能 | 天気連動壁紙(iOS 16〜) | ダイナミック壁紙(旧機能) |
|---|---|---|
| 連動するもの | 実際のリアルタイムの天気 | iPhoneの向きや時間、ダークモード設定など |
| アニメーション | 晴れ、雨、雪、雷など、実際の天気を忠実に再現したリアルな動き。 | 色のついた球体が、ふわふわとゆっくり動くだけの抽象的なアニメーション。 |
| カスタマイズ性 | ウィジェットを追加したり、時刻のフォントを変えたりできる。 | ほとんどカスタマイズできない。 |
| 設定場所 | ロック画面のカスタマイズ画面 | 「設定」→「壁紙」 |
つまり、ダイナミック壁紙は、実際の天気とは関係なく、ただゆっくりと動くだけの「動く壁紙」でした。
それに対して、現在の天気連動壁紙は、気象情報と連携してロック画面のビジュアルが大きく変化する、より進化した機能と言えます。
昔のダイナミック壁紙も設定自体はまだ可能ですが、よりリッチな体験をしたいなら、新しい天気連動壁紙を使うのが断然おすすめですよ。
より詳細な情報が見られるおすすめ天気アプリ
iPhoneの標準天気アプリも十分高機能ですが、「もっと詳しい情報が知りたい」「雨雲の動きをリアルタイムで見たい」といったニーズには、専門の天気アプリを追加で利用するのがおすすめです。
ここでは、特に人気が高く、詳細な情報が得られるおすすめの天気アプリをいくつか紹介します。
- ウェザーニュース
日本の気象情報会社が運営する、非常に人気の高いアプリです。雨雲レーダーの精度が高く、「10分後に雨が降ります」といったプッシュ通知も非常に正確。天気予報士による詳しい解説動画なども見られます。 - Yahoo!天気
シンプルで見やすい画面デザインが特徴です。雨雲レーダーはもちろん、花粉情報やPM2.5、熱中症指数など、生活に役立つ情報が満載です。ロック画面やホーム画面に置けるウィジェットの種類も豊富です。 - tenki.jp
日本気象協会が運営する公式アプリで、情報の信頼性は抜群です。地震や津波といった防災情報にも強く、専門的な天気図なども見ることができます。
これらのアプリは、それぞれに強みや特徴があります。
iPhoneの標準アプリと天気連動壁紙を使いつつ、より詳しい情報が知りたい時には、これらの専門アプリを開いて確認する、という使い分けをすると、天気に関する情報を完璧に網羅できますよ。
集中モードと連動させて壁紙を使い分ける
iPhoneの「集中モード」機能と壁紙を連携させると、生活シーンに合わせてロック画面を自動で切り替えることができて、とても便利です。
集中モードとは、「仕事」「パーソナル」「睡眠」など、自分の状況に合わせて通知や表示をカスタマイズできる機能です。
この集中モードごとに、それぞれ違うロック画面の壁紙を割り当てることができるんですよ。
【集中モードと壁紙の連携設定】
- まず、天気連動壁紙のロック画面とは別に、例えば「仕事用」のシンプルな壁紙や、「プライベート用」の家族の写真の壁紙などを、あらかじめいくつか作成しておきます。
- 「設定」アプリを開き、「集中モード」をタップします。
- 設定したいモード(例:「仕事」)を選びます。
- 「画面をカスタマイズ」の欄にある、ロック画面の「選択」ボタンをタップします。
- 作成済みのロック画面の一覧が表示されるので、その集中モードに割り当てたい壁紙を選択します。
こうすることで、例えば、
- 平日の朝9時に「仕事集中モード」がオンになると、自動でシンプルな壁紙に切り替わる。
- 夕方6時にオフになると、天気連動の壁紙に戻る。
といった自動化が可能になります。
これにより、仕事中は余計な情報に気を取られず、プライベートな時間は天気や好きな写真を楽しむ、といったメリハリのあるスマホの使い方ができますね。
iPhoneの壁紙を天気に連動まとめ
- iPhoneの天気壁紙は、ロック画面を長押しして「天気」を選ぶだけで簡単に設定できます。
- 設定前に、天気アプリが「正確な位置情報」を利用できるようサービスをオンにする必要があります。
- アニメーションが動かない、変わらない時は、位置情報や通信環境、低電力モードを確認しましょう。
- 現在地の天気が正しく反映されない場合は、天気アプリの手動更新やiPhoneの再起動が有効です。
- ホーム画面の壁紙は標準機能では連動しませんが、ショートカットアプリを使えば自動変更が可能です。
- ロック画面に天気ウィジェットを追加すると、気温や降水確率などより詳細な情報を表示できます。
- 集中モードと壁紙を連携させれば、仕事中や睡眠中などシーンに合わせて壁紙を自動で切り替えられます。