iPhoneの天気アプリがおかしい時は、まず位置情報サービスの設定を見直しましょう。
現在地のズレや情報が更新されない問題は、簡単な設定変更やアプリの再起動で解決することがほとんどです。
この記事では、ウィジェットの表示がおかしい時の対処法から、予報が当たらない理由まで詳しく解説します。
Apple Watchで表示されない時の直し方も紹介しています。
これを読めば、天気アプリの不具合を自分で解決できるようになります。
iPhoneの天気アプリがおかしい時にすぐ試せる簡単な直し方
- 現在地の表示がずれる原因と直し方
- 天気情報がリアルタイムで更新されない時のリロード方法
- ウィジェットの表示がおかしい時の対処法
- 登録した地域が違う場所になっている場合の修正方法
- 位置情報サービスの設定を正しく見直す手順
- アプリの再起動で直る?
現在地の表示がずれる原因と直し方
iPhoneの天気アプリで現在地の表示がずれている場合、主な原因は位置情報の精度が一時的に落ちているか、設定に問題があることです。
まずは、iPhoneが正確な位置を把握できる状態になっているかを確認しましょう。
最初にチェックしたいのは、インターネットへの接続です。
iPhoneはGPSだけでなく、Wi-Fiの電波や携帯電話の基地局情報も使って位置を特定しています。
そのため、Wi-Fiがオンになっている方が、屋内でも位置情報の精度が上がることがありますよ。
次に、天気アプリに「正確な位置情報」を許可しているか確認します。
【位置情報の設定確認手順】
- 「設定」アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」をタップします。
- 一番上の「位置情報サービス」を選択します。
- アプリの一覧から「天気」を探してタップしてください。
- 「正確な位置情報」のスイッチがオン(緑色)になっているか確認しましょう。
ここがオフになっていると、市町村単位などの大まかな場所しか特定できず、現在地がずれる原因になります。
また、位置情報の利用許可が「しない」になっている場合は、「このAppの使用中」などに変更してください。
これらの設定を見直すだけで、現在地の表示が正しく修正されることがほとんどです。
天気情報がリアルタイムで更新されない時のリロード方法
天気アプリの情報が古いまま更新されない時、一番手っ取り早いのは手動で情報を更新(リロード)することです。
多くの場合、通信環境の一時的な問題が原因なので、この操作で最新の情報に切り替わります。
やり方はとても簡単ですよ。
天気アプリを開いて、画面を一番上から下にグッと指で引っ張ってみてください。
画面の上部にくるくると回る更新マークが表示されたら、指を離します。
これだけで、アプリが最新の天気情報を取得しにいきます。
もし、この方法でも情報が更新されない場合は、iPhoneのバックグラウンド更新設定を確認してみましょう。
【バックグラウンド更新の確認手順】
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 「Appのバックグラウンド更新」という項目を選択します。
- 次の画面で、もう一度「Appのバックグラウンド更新」をタップし、「Wi-Fiとモバイルデータ通信」にチェックが入っているか確認します。
- 前の画面に戻り、アプリ一覧の中から「天気」のスイッチがオン(緑色)になっているか確認してください。
この設定がオンになっていれば、アプリを開いていない時でも自動で情報が更新されやすくなります。
通信の悪い場所から移動した時などは、まず手動リロードを試すのがおすすめですね。
ウィジェットの表示がおかしい時の対処法
ホーム画面に置いた天気ウィジェットの表示がおかしい場合、ウィジェット自体の設定を見直すか、一度設置し直すことで解決することがほとんどです。
ウィジェットは、アプリ本体とは少し違う動きをすることがあるんです。
まずは、ウィジェットの場所設定を確認してみましょう。
【ウィジェットの場所設定を確認する手順】
- ホーム画面にある天気ウィジェットを長押しします。
- メニューが表示されるので、「ウィジェットを編集」をタップします。
- 「場所」という項目があるので、そこをタップしてください。
- 「現在地」になっていればOKですが、もし特定の都市名が設定されていたら、それが原因かもしれません。
この設定に問題がないのに表示がおかしい場合は、一度ウィジェットを削除して、もう一度ホーム画面に追加し直すのが効果的です。
【ウィジェットを再設置する手順】
- 天気ウィジェットを長押しし、「ウィジェットを削除」を選択します。
- ホーム画面の何もないところを長押しして、画面左上に出てくる「+」マークをタップします。
- ウィジェットの一覧から「天気」を選び、好きなサイズを選択して「ウィジェットを追加」をタップします。
これで、ウィジェットがリフレッシュされて正しい情報が表示されるようになることが多いです。
ウィジェットは省電力のために更新のタイミングがアプリ本体と少し違うこともあるので、焦らず再設定を試してみてください。
登録した地域が違う場所になっている場合の修正方法
天気アプリに登録している地域リストの順番を変えたい時や、間違って登録した場所を削除したい時がありますよね。
この編集作業は、アプリ内のリスト画面から簡単に行うことができます。
【登録地域の編集・削除手順】
- まず、天気アプリを起動します。
- 画面の右下にある、三本線が横に並んだようなアイコンをタップしてください。
- そうすると、あなたが登録している地域の一覧が表示されます。
【地域を削除する場合】
削除したい地域の名前の上で、指を右から左にスワイプします。
すると、右側に赤いゴミ箱のマークが出てくるので、それをタップすれば削除完了です。
【地域の順番を入れ替える場合】
一覧の右上にある「…」のアイコンをタップし、「リストを編集」を選択します。
各地名の右側に三本線のアイコンが表示されるので、それを長押ししたまま指を上下に動かすと、好きな順番に入れ替えることができますよ。終わったら右上の「完了」をタップします。
【新しく地域を追加する場合】
一覧画面の一番上にある検索窓に、追加したい都市名や郵便番号を入力して検索し、表示された候補の中から選んで「追加」をタップします。
これで、自分の見やすいようにリストをカスタマイズできます。
位置情報サービスの設定を正しく見直す手順
iPhoneの天気アプリで起こる不具合の多くは、「位置情報サービス」の設定が正しく行われていないことが原因です。
現在地がずれたり、情報が更新されなかったりする時は、まずこの設定をじっくり見直してみましょう。
一つずつ確認すれば、きっと原因が見つかりますよ。
【位置情報サービスの見直し手順】
- iPhoneの「設定」アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」という項目をタップします。
- 一番上にある「位置情報サービス」をタップし、この機能自体がオン(緑色)になっていることを確認してください。ここがオフだと、すべてのアプリが位置情報を利用できません。
- 下にスクロールして、アプリの一覧から「天気」を探してタップします。
- 次の画面で、天気アプリに位置情報の利用をいつ許可するかを設定します。
- 「しない」:これだと現在地の天気は表示されません。
- 「このAppの使用中」:アプリを開いている時だけ位置情報を利用します。
- 「常に」:アプリを開いていなくても位置情報を利用します。ウィジェットの精度を上げたい場合はこれがおすすめです。
- 一番重要なのが、その下にある「正確な位置情報」のスイッチです。これが必ずオン(緑色)になっているか確認してください。オフになっていると、かなり大雑把な位置しか取得できず、天気情報が不正確になる最大の原因になります。
この5つのポイントを確認・修正するだけで、天気アプリの動きが劇的に改善されることが多いです。
アプリの再起動で直る?
天気アプリの表示がおかしい、なんだか動きがカクカクする、といった一時的な不具合は、アプリの再起動で直ることがよくあります。
パソコンの調子が悪い時に再起動するのと同じで、アプリを一度完全に終了させてからもう一度立ち上げることで、内部の状態がリフレッシュされるんです。
やり方はとても簡単なので、ぜひ試してみてください。
【天気アプリの再起動手順】
- まず、iPhoneのマルチタスク画面(起動中のアプリ一覧画面)を開きます。
- ホームボタンがない機種(Face IDモデル):画面の下の端から中央に向かって、指をゆっくりスワイプして途中で止めます。
- ホームボタンがある機種:ホームボタンを素早く2回連続でカチカチっと押します。
- 左右にスワイプして、天気アプリの画面(カード)を探します。
- 見つけたら、その天気アプリのカードを指で持って、画面の上に向かってシュッとスワイプして消してしまいます。これでアプリは完全に終了しました。
- ホーム画面に戻り、もう一度天気アプリのアイコンをタップして、普通に起動し直します。
これだけで、さっきまでおかしかった表示が正常に戻っているケースは意外と多いです。
もしこれでも直らない場合は、次にiPhone本体の電源を一度オフにしてから入れ直す「本体の再起動」を試してみると、さらに効果的ですよ。
iPhoneの天気アプリがおかしい根本的な原因と詳細設定
- そもそも天気予報が当たらない理由
- 天気情報の提供元はどこ?
- アプリを再インストールする方法と注意点
- iOSを最新バージョンにアップデートする必要性
- 何をしても直らない場合のネットワーク設定リセット
- Apple Watchで天気が表示されない時の同期方法
そもそも天気予報が当たらない理由
iPhoneの天気アプリに限らず、「天気予報が当たらない」と感じることはありますよね。
これは、天気予報というものが、未来を100%正確に予測するものではないからです。
天気は、地球全体の非常に複雑な大気の動きによって決まります。
気象庁などの専門機関では、スーパーコンピュータを使って膨大な観測データを基に未来の大気の動きを計算(シミュレーション)していますが、それでも完璧な予測には限界があるのです。
特に、以下のような理由で予報が外れることがあります。
- 観測地点には限りがあるため、すべての場所の正確な状況を把握できているわけではない。
- ゲリラ豪雨や雷など、急に発生する局地的な気象現象の予測は特に難しい。
- 地球の気流はほんのわずかな条件の違いで、未来の結果が大きく変わってしまう性質がある。
iPhoneの天気アプリも、これらの専門機関が発表するデータを元に、私たちに分かりやすく情報を提供してくれています。
予報の精度は年々向上していますが、「予報はあくまで予報」と理解しておくことが大切ですね。
いくつかの天気アプリやニュースサイトを見比べて、総合的に判断するのも良い方法ですよ。
天気情報の提供元はどこ?
iPhoneの天気アプリが表示する天気情報の提供元は、「Apple Weather」です。
これは、Appleが独自に提供している気象情報サービスなんですよ。
以前は「The Weather Channel」という有名な気象情報会社のデータを利用していましたが、iOS 15.2というバージョンから、Apple自身の情報に切り替わりました。
この「Apple Weather」は、Appleが以前に買収した「Dark Sky」という、非常に精度の高い天気予報で人気だったアプリの技術がベースになっています。
世界中の様々な気象機関(日本の気象庁なども含まれます)から提供されるデータと、独自の予測モデルを組み合わせて、予報を生成していると考えられています。
そのため、日本の「ウェザーニュース」や「Yahoo!天気」といった他の人気アプリと予報内容が少し違うことがあります。
これは、どのアプリが正しくて、どれが間違っているというわけではありません。
元にしているデータや、予報を計算する方法(予報モデル)が各社で違うため、結果に差が生まれるのは自然なことなのです。
情報源がApple独自のものだと知っておくと、他のアプリとの違いも納得できますね。
アプリを再インストールする方法と注意点
いろいろな設定を見直しても天気アプリの不具合がどうしても直らない場合、一度アプリを削除して、もう一度App Storeからインストールし直すのが有効な手段です。
アプリの内部に溜まってしまった、目に見えないエラーの原因を根本からリセットする効果が期待できます。
【アプリの再インストール手順】
- ホーム画面で、天気アプリのアイコンを長押しします。
- メニューが表示されるので、「Appを削除」をタップしてください。
- 確認画面で、赤い文字の「Appを削除」を選択します。これでアプリが完全に削除されます。
- 次に、「App Store」アプリを開きます。
- 右下の検索タブをタップし、検索窓に「天気」と入力して検索します。
- Apple純正の天気アプリ(青い背景に太陽のマーク)を見つけ、雲と下矢印が描かれたアイコンをタップして再ダウンロードします。
【注意点】
この方法を試す前に、一つだけ注意してほしいことがあります。
それは、アプリを削除すると、自分で登録した地域(東京、大阪など)のリストがすべて消えてしまうことです。
再インストールした後、もう一度見たい地域を検索して登録し直す必要があるので、覚えておいてくださいね。
iOSを最新バージョンにアップデートする必要性
iPhoneの天気アプリがおかしい原因が、実はアプリ自体ではなく、iPhoneの基本ソフトである「iOS」が古いことにあるかもしれません。
Appleは、iOSのアップデートを通じて、セキュリティを強化したり新しい機能を追加したりするだけでなく、様々なアプリのバグ修正や動作の改善も行っています。
天気アプリで報告されている不具合も、次のiOSアップデートで解消されることは少なくありません。
もしあなたが長期間iOSのアップデートをしていないなら、それが不調の原因となっている可能性は十分に考えられます。
ソフトウェアを最新の状態に保つことは、問題を解決するための基本であり、とても重要です。
【iOSアップデートの確認と実行手順】
- まず、「設定」アプリを開き、「一般」をタップします。
- 次に、「ソフトウェアアップデート」という項目を選択してください。
- 「アップデートを確認中」という表示の後、もし新しいバージョンがあれば、その詳細が表示されます。
- 画面下の「ダウンロードしてインストール」をタップし、パスコードを入力すればアップデートが開始します。
アップデートには少し時間がかかりますし、大容量のデータをダウンロードするので、Wi-Fiに接続していて、充電しながら行うのがおすすめです。
面倒に感じるかもしれませんが、これだけで悩んでいた問題がスッキリ解決することがよくありますよ。
何をしても直らない場合のネットワーク設定リセット
いろいろな対処法を全部試したけれど、どうしても天気アプリの不具合が直らない…。
そんな時に試す価値がある、最終手段の一つが「ネットワーク設定をリセット」です。
これは、iPhoneが記憶しているWi-Fiやモバイル通信といった、インターネットに関するすべての設定を一度工場出荷時の状態に戻す、という少し強力な操作です。
【ネットワーク設定のリセット手順】
- 「設定」アプリを開き、「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」と進みます。
- 次の画面で「リセット」をタップします。
- リセットメニューの一覧から、「ネットワーク設定をリセット」を選んでください。
- iPhoneのパスコードを求められるので入力し、最終確認の画面で実行すれば完了です。
【リセット実行後の注意点】
この操作で最も注意したいのは、保存していたすべてのWi-Fiのパスワードが消えてしまうことです。
リセット後は、自宅や職場、よく利用するカフェなどのWi-Fiに、もう一度パスワードを入力して接続し直す必要があります。
また、Bluetoothで接続していたイヤホンなどのペアリング情報もリセットされます。
写真や連絡先などのデータは消えませんが、通信設定の再設定という手間がかかります。
原因不明の通信系のトラブルには効果的なので、本当に困った時のための「最後の砦」として覚えておくと良いでしょう。
Apple Watchで天気が表示されない時の同期方法
Apple Watchの文字盤やアプリで、天気情報がうまく表示されなかったり、更新されなかったりすることがあります。
この不具合は、iPhoneとApple Watchの間のデータの同期が、何らかの原因でうまくいっていないことがほとんどです。
そんな時は、iPhone側の「Watch」アプリの設定を見直すことで解決できます。
【Apple Watchとの同期を確認・修正する手順】
- まず、ペアリングしているiPhoneで「Watch」アプリを開きます。
- 下のメニューから「マイウォッチ」タブが選ばれていることを確認し、アプリの一覧を下にスクロールして「天気」を探してタップします。
- 「デフォルトの都市」という項目があるので、そこをタップしてください。
- 次の画面で、「現在地」にチェックが入っているか確認します。もし他の都市が選ばれていたら、「現在地」に設定し直しましょう。
この設定が正しいのに表示がおかしい場合は、古典的な方法ですが、Apple WatchとiPhoneの両方を再起動してみるのが非常に効果的です。
【再起動の手順】
- まず、Apple Watchのサイドボタン(竜頭の下にあるボタン)を長押しし、電源オフスライダをドラッグして電源を切ります。
- 次に、iPhoneも同じように電源を完全に切ります。
- 両方の電源が切れたら、まずiPhoneの電源を入れ、完全に起動したのを確認してから、Apple Watchの電源を入れます。
この再接続のプロセスで、同期の問題がリセットされて正常に表示されるようになることが多いですよ。
iPhoneの天気アプリがおかしいまとめ
- 現在地がずれる時は、位置情報サービスの「正確な位置情報」がオンか確認するのが基本です。
- 情報がリアルタイムで更新されないなら、アプリ画面を下に引っ張って手動リロードを試しましょう。
- ウィジェットの表示がおかしい場合は、一度ホーム画面から削除して再設置すると直ることが多いです。
- 天気アプリの簡単な不具合は、アプリやiPhone本体の再起動で直ることがよくあります。
- 天気予報が当たらないと感じるのは、情報の提供元であるApple Weatherの予測と実際の天候に差があるためです。
- iOSを最新バージョンにアップデートすることで、アプリの根本的な不具合が修正される場合があります。
- 何をしても直らない時の最終手段として、Wi-Fi等の設定を初期化するネットワーク設定リセットが有効です。