iPhoneのFeliCa設定は、ウォレットアプリを使えば数分で簡単に完了します。
この記事では、SuicaやPASMOといった交通系ICカードから、iDやQUICPayなどのクレジットカードまで、Apple Payに登録する具体的な手順を紹介しています。
また、お店のレジや駅の改札で反応しない、使えないといったトラブルの原因と、その場でできる対処法も詳しくまとめました。
機種変更時のデータ引き継ぎ方法も解説しているので、iPhoneの買い替えを考えている方も安心です。
この記事を読めば、iPhoneでのキャッシュレス決済を今日からスムーズに始められます。
iPhoneのFeliCaをApple Payで利用するための設定
- FeliCaに対応しているiPhoneの機種はどれ?
- iPhoneのFeliCa(NFCアンテナ)の位置はどこ?
- Apple Pay(ウォレット)にクレジットカードや交通系ICカードを追加する手順
- SuicaをiPhoneで使うための設定方法
- PASMOをiPhoneで利用開始するための設定
- iDをiPhoneで始めるための設定のやり方
- QUICPayをiPhoneで使うための設定手順
- 改札をスムーズに通過できるエクスプレスカードの設定とは?
- 普段よく使うメインカードの設定方法
FeliCaに対応しているiPhoneの機種はどれ?
日本で販売されたiPhone 7以降のすべてのモデルがFeliCaに対応しています。
そのため、比較的新しいiPhoneを使っている方なら、まず間違いなくFeliCaの機能を利用できますよ。
具体的には、以下のモデルがFeliCaに対応しています。
| シリーズ | 対応モデル |
|---|---|
| iPhone 15 | iPhone 15, 15 Plus, 15 Pro, 15 Pro Max |
| iPhone 14 | iPhone 14, 14 Plus, 14 Pro, 14 Pro Max |
| iPhone 13 | iPhone 13, 13 mini, 13 Pro, 13 Pro Max |
| iPhone 12 | iPhone 12, 12 mini, 12 Pro, 12 Pro Max |
| iPhone SE | iPhone SE (第2世代), iPhone SE (第3世代) |
| iPhone 11 | iPhone 11, 11 Pro, 11 Pro Max |
| iPhone X | iPhone X, XR, XS, XS Max |
| iPhone 8 | iPhone 8, 8 Plus |
| iPhone 7 | iPhone 7, 7 Plus |
もし自分の持っているiPhoneの機種が分からなくなってしまったら、「設定」アプリを開いて「一般」をタップし、一番上の「情報」を選択してみてください。
そこの「機種名」という項目で、お使いのモデルを確認することが可能です。
海外で購入したiPhoneの場合、iPhone 8以降のモデルであればFeliCaに対応しているため、日本国内でも問題なく交通系ICカードや電子マネーを使えます。
ただし、iPhone 7だけは日本国内で販売されたモデル限定の対応となるので、その点だけは注意してくださいね。
iPhoneのFeliCa(NFCアンテナ)の位置はどこ?
iPhoneのFeliCa(NFCアンテナ)は、本体の上部背面、カメラの近くに内蔵されています。
そのため、お店のレジや駅の改札でタッチするときは、iPhoneの上側を読み取り機にかざすようにするとスムーズに反応しますよ。
よくiPhoneの真ん中あたりや下部をかざしてしまう方がいますが、それだとアンテナの位置からずれているため、うまく反応しない原因になります。
「あれ、反応しないな?」と思ったら、まずはiPhoneの上部をかざしているか確認してみてください。
具体的には、iPhoneの背面にあるリンゴマークの上、カメラレンズの横あたりを意識すると分かりやすいです。
普段使っているiPhoneケースによっては、厚みがあったり、金属製のプレートがついていたりすると、電波を妨害して反応が鈍くなることも考えられます。
もしケースをつけた状態で反応が悪いと感じたら、一度ケースを外して試してみるのがおすすめです。
特に、手帳型ケースでカードポケットに別のICカードを入れていると、電波が干渉してエラーが起きやすくなります。
iPhoneで支払いをする際は、他のカード類を近づけないようにするのも、地味に大切なポイントだったりします。
スムーズな支払いのために、アンテナの位置をしっかり覚えておきましょう。
Apple Pay(ウォレット)にクレジットカードや交通系ICカードを追加する手順
Apple Payにカードを追加するには、iPhoneにもともと入っている「ウォレット」アプリを使います。
ほんの数分で設定が終わるので、思い立ったときにすぐ始められますよ。
基本的な設定手順は、以下の3ステップです。
- ウォレットアプリを開いて、右上の「+」ボタンをタップします。
- 「クレジットカードなど」または「交通系ICカード」を選択します。
- 画面の案内に従って、カード情報をカメラで読み取るか、手動で入力します。
クレジットカードを追加する場合は、カード番号や有効期限、セキュリティコードの入力が必要です。
カメラでカードをスキャンすると自動で情報が読み取られるので、とっても簡単ですよ。
その後、カード会社による本人認証(SMSに届くコードを入力するなど)が求められる場合もあります。
SuicaやPASMOといった交通系ICカードを追加する場合は、すでにお持ちのプラスチックカードを取り込むか、アプリ内で新規に発行するかを選べます。
手持ちのカードを取り込む際は、平らな場所にカードを置いてiPhoneをその上に乗せると、残高や定期券の情報がiPhoneに転送される仕組みです。
このとき、転送が完了するまでiPhoneを動かさないように注意してくださいね。
この簡単な設定だけで、iPhoneがお財布代わりになるので、ぜひ試してみてください。
SuicaをiPhoneで使うための設定方法
iPhoneでSuicaを使うには、「ウォレット」アプリか「Suica」アプリのどちらかから設定を始めます。
すでにお持ちのSuicaカードを取り込むことも、新しいSuicaをiPhone内で作ることも可能です。
一番簡単なのは、ウォレットアプリから設定する方法です。
- iPhoneの「ウォレット」アプリを開きます。
- 画面右上の「+」マークをタップします。
- 「交通系ICカード」の一覧から「Suica」を選びます。
- 「お手持ちのカードを追加」を選択し、SuicaID番号(カード裏面のJEで始まる番号)の下4桁と生年月日を入力します。
- iPhoneをSuicaカードの上に置くと、データの転送が始まります。
転送が完了すると、カードの残高や定期券情報がiPhoneにそっくり移動します。
このとき、移動元のプラスチックカードは使えなくなるので注意してくださいね。
もしプラスチックのSuicaカードを持っていない場合は、新規で発行することもできます。
その際は、最初にチャージする金額を決めて、Apple Payに登録したクレジットカードなどから支払う流れになります。
また、JR東日本が提供している「Suica」アプリを使えば、オートチャージの設定や定期券の購入、グリーン券の購入などもできるので便利です。
アプリをダウンロードして、画面の指示に従って会員登録や設定を進めるだけで、より多機能にSuicaを使いこなせるようになりますよ。
PASMOをiPhoneで利用開始するための設定
iPhoneでPASMOを使い始めるには、「ウォレット」アプリか「PASMO」アプリから設定を行います。
新しくPASMOを発行することも、今持っているカードを取り込むことも、どちらも簡単にできますよ。
まずは、iPhoneの標準アプリである「ウォレット」を使った設定方法を紹介します。
- ホーム画面から「ウォレット」アプリを起動します。
- 右上の「+」ボタンをタップし、次の画面で「続ける」を選択します。
- 種類の中から「交通系ICカード」を選び、一覧から「PASMO」をタップします。
- チャージしたい金額を入力し、支払い方法を選んで入金します。
これだけで、iPhoneの中に新しいPASMOが作られます。
もし、すでに記名PASMOやPASMO定期券をお持ちの場合は、「PASMO」アプリを使うと便利です。
アプリをApp Storeからダウンロードして起動し、「PASMOをはじめる」をタップしてください。
「お手持ちのPASMOカードではじめる」を選べば、カード情報をiPhoneに移すことができます。
カードを取り込むと、プラスチックカードの残高はiPhoneに移行され、そのカード自体は使えなくなるので覚えておいてくださいね。
また、PASMOアプリを使えば、バスの利用特典(バス特)のポイントを確認したり、オートチャージを設定したりすることも可能です。
自分の使い方に合わせて、設定方法を選んでみてください。
iDをiPhoneで始めるための設定のやり方
iDを使いたい場合、Apple PayにiD対応のクレジットカードやデビットカードを登録するだけで設定は完了です。
特別なアプリをダウンロードする必要はなく、iPhoneの「ウォレット」アプリだけで完結しますよ。
設定は、以下の手順で進めます。
- iPhoneの「ウォレット」アプリを開きます。
- 画面の右上にある「+」アイコンをタップします。
- 「クレジットカードなど」を選択します。
- 画面の指示に従い、カードをカメラでスキャンするか、カード情報を手動で入力します。
カード情報を入力した後、カード会社によってはSMSや電話での本人確認が必要になる場合があります。
認証が完了すると、カードがウォレットアプリに追加され、iDマークのあるお店で使えるようになります。
自分の持っているカードがiDに対応しているかどうかは、カード会社のウェブサイトで確認できます。
また、ウォレットアプリにカードを追加する際に、そのカードがApple Payに対応していると、自動的にiDやQUICPayの機能が割り当てられることが多いです。
カードが追加されたら、券面のデザインの下に「iD」のロゴが表示されているか確認してみてくださいね。
ロゴがあれば、設定は無事に完了しています。
これだけで、コンビニやスーパーなど、全国のiD加盟店でiPhoneをかざすだけで支払いができるようになるので、とても便利です。
QUICPayをiPhoneで使うための設定手順
iPhoneでQUICPayを利用するには、Apple Payに対応したクレジットカードやデビットカードを「ウォレット」アプリに登録するだけです。
iDの設定と同じように、QUICPay専用のアプリは必要ありません。
設定の手順はとてもシンプルです。
- iPhoneに最初から入っている「ウォレット」アプリを起動してください。
- アプリ画面の右上にある「+」のマークをタップします。
- 「クレジットカードなど」を選び、画面の案内に沿って進みます。
- お持ちのカードをカメラで読み取るか、カード番号などを手動で入力します。
カード情報を入力し終えると、カード発行会社による本人認証手続きが入ることがあります。
例えば、登録した電話番号にSMSで認証コードが送られてくるので、それを入力すれば認証完了です。
無事に認証が終わると、カードがウォレットアプリに追加されます。
このとき、カードの画像の下に「QUICPay」または「QUICPay+」のロゴが表示されていれば、設定は成功です。
これで、QUICPayが使える全国のお店で、iPhoneをかざすだけで支払いができるようになります。
お持ちのカードがQUICPayに対応しているかは、カード会社の公式サイトなどで事前に確認しておくとスムーズです。
設定は数分で終わるので、キャッシュレス決済を始めたいと思ったら、ぜひ試してみてくださいね。
改札をスムーズに通過できるエクスプレスカードの設定とは?
エクスプレスカードとは、Face IDやTouch IDでの認証なしで、iPhoneを改札機にかざすだけで通過できるようにする設定のことです。
この設定をしておけば、駅の改札でわざわざロックを解除する手間が省けて、とてもスムーズになりますよ。
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをApple Payに追加したら、ぜひ設定しておきたい機能です。
設定方法は、以下の通りです。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 下にスクロールして、「ウォレットとApple Pay」をタップします。
- 「エクスプレスカード」という項目を選択します。
- エクスプレスカードとして使いたい交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)を選び、認証を行います。
これだけで設定は完了です。
設定後は、iPhoneがロックされた状態でも、スリープ状態でも、電源が入ってさえいれば改札の読み取り部にかざすだけで反応してくれます。
また、iPhoneの充電が切れてしまっても、最大5時間程度は予備電力でエクスプレスカードが使えるようになっているので、万が一の時も安心です。
通常、お店での支払いではサイドボタンをダブルクリックして顔認証などが必要ですが、エクスプレスカードに設定したカードは、その操作が不要になるのが大きなメリットです。
毎日の通勤や通学で電車やバスを利用する方は、絶対に設定しておくことをおすすめします。
普段よく使うメインカードの設定方法
Apple Payで支払いをする際に、一番最初に表示されるカードを「メインカード」として設定できます。
よく使うクレジットカードなどをメインカードに設定しておくと、支払いのたびにカードを選ぶ手間が省けてとても便利ですよ。
お店で「クレジットカードで」と伝えたときに、さっとこのメインカードで支払えるようになります。
設定は「設定」アプリから簡単に行えます。
- iPhoneの「設定」アプリを開いてください。
- メニューの中から「ウォレットとApple Pay」を探してタップします。
- 少し下にスクロールすると、「支払設定」という項目があります。
- その中にある「メインカード」をタップします。
- Apple Payに登録しているカードの一覧が表示されるので、メインとして使いたいカードを選んでチェックマークを付けます。
これで設定は終わりです。
設定を変更すると、ウォレットアプリ内でカードの順番が変わり、一番手前にメインカードが表示されるようになります。
サイドボタンをダブルクリックしてApple Payを起動したときも、このメインカードが最初に表示されます。
もし別のお店で違うカードを使いたい場合は、メインカードが表示された状態で画面を左右にスワイプすれば、他のカードに切り替えることも可能です。
キャンペーンなどで使うカードを一時的に変えたいときも、この方法で簡単にメインカードを変更できるので、覚えておくと便利に使えますよ。
iPhoneでFeliCaが反応しない・使えないときの設定の見直し方
- お店のレジで急に使えなくなった場合の確認事項
- サイドボタンのダブルクリックでウォレットを起動する設定
- 画面ロック中に決済できるようにする設定方法
- 機種変更する際のFeliCa(電子マネー)の引き継ぎ手順
iPhoneのFeliCaが反応しない場合、考えられる原因は主に5つです。
iPhoneの故障を疑う前に、まずは簡単なところから一つずつ確認していきましょう。
- iPhoneをかざす位置が違う
FeliCaのアンテナは、iPhoneの上部、カメラの横あたりにあります。読み取り機にはiPhoneのてっぺんをかざすように意識してみてください。リンゴマークのあたりをかざしていると、うまく反応しないことがあります。 - iPhoneケースが干渉している
ケースの厚みがあったり、背面に金属製のプレートやリングがついていたりすると、電波がさえぎられてしまいます。また、手帳型ケースのポケットに別のICカードを入れていると、電波干渉でエラーの原因になるので注意が必要です。一度ケースを外して試してみましょう。 - 支払い方法の伝え方が違う
お店のレジでは「Apple Payで」ではなく、「iDで」「QUICPayで」「Suicaで」など、利用したい電子マネーの具体的な名前を伝えるのが正解です。店員さんがどの決済方法で処理すればいいか分からず、うまく反応しないことがあります。 - 一時的なソフトウェアの不具合
何かしらの原因で、iPhoneの動作が一時的に不安定になっている可能性もあります。多くの場合は、iPhoneを一度再起動するだけであっさり解決することが多いので、困ったら試す価値はありますよ。 - エクスプレスカードの設定がされていない
駅の改札で反応しない場合、スリープ状態でも使える「エクスプレスカード」の設定がオフになっているかもしれません。「設定」アプリの「ウォレットとApple Pay」から設定を確認してみてください。
これらの点を確認すれば、ほとんどのケースで問題は解決するはずです。
お店のレジで急に使えなくなった場合の確認事項
レジでiPhoneをかざしても反応しないと、焦ってしまいますよね。
でも、そんな時こそ落ち着いていくつか確認してほしいポイントがあります。
まずは、店員さんへの伝え方です。「iDで」や「QUICPayで」など、自分が使いたい決済サービスの名前をはっきりと伝えましたか?
「Apple Payで」と伝えると、店員さんがどの端末を操作していいか分からず、エラーになってしまうことがあります。
次に、支払い画面がきちんと表示されているか確認しましょう。
サイドボタンをダブルクリックして、Face IDやTouch IDで認証を済ませ、支払いができる状態になっていますか?
ただiPhoneをかざしただけでは、支払いはできません。
もし交通系ICカードで支払おうとしているなら、残高不足の可能性も考えられます。
ウォレットアプリを開いて、残高が足りているか確認してみてください。
クレジットカードの場合も、気づかないうちに利用限度額に達している、ということもあり得ます。
また、お店の読み取り端末との相性や、一瞬の通信エラーということも考えられます。
もう一度、今度はゆっくりとiPhoneの上部をかざし直してみてください。
それでもダメな場合は、iPhoneを再起動すると直ることもあります。
慌てず、これらの点を確認してみるのが、スマートな解決策ですよ。
サイドボタンのダブルクリックでウォレットを起動する設定
iPhoneでキャッシュレス決済をするなら、「サイドボタンをダブルクリック」の設定は絶対にオンにしておくのがおすすめです。
この設定をしておくと、ロック画面の状態からでも、サイドボタン(電源ボタン)を2回素早く押すだけで、支払い画面を瞬時に呼び出すことができます。
レジ前でもたつくことがなくなり、とてもスムーズに支払いが完了しますよ。
設定方法は、とっても簡単です。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- メニューの中から「ウォレットとApple Pay」を選んでタップします。
- 画面の中ほどにある「サイドボタンをダブルクリック」という項目のスイッチをオン(緑色)にします。
たったこれだけです。
もしこの設定がオフになっていると、支払いをするたびにiPhoneのロックを解除して、ホーム画面からウォレットアプリを探して起動しなくてはならず、少し手間がかかってしまいます。
Face IDやTouch IDが搭載されているモデルの場合、このダブルクリックの後に顔や指紋で本人認証を行うことで、セキュリティもしっかり確保されます。
誰かが勝手にあなたのiPhoneで支払いをすることはできないので、安心してくださいね。
普段からApple Payをよく使うという方は、この設定がオンになっているか、ぜひ一度確認してみてください。
画面ロック中に決済できるようにする設定方法
iPhoneの画面がロックされている状態でも、サイドボタンのダブルクリックですぐに支払い画面を呼び出せるようにする設定があります。
これを有効にしておくと、レジ前での操作がより一層スムーズになるので便利ですよ。
この設定は、Face ID(顔認証)やTouch ID(指紋認証)のセキュリティ設定から行います。
- まず、「設定」アプリを開いてください。
- 次に、「Face IDとパスコード」(または「Touch IDとパスコード」)をタップします。
- 本人確認のために、iPhoneのパスコードの入力が求められます。
- 画面を下にスクロールしていくと、「ロック中にアクセスを許可」という項目が並んでいます。
- その中にある「ウォレット」のスイッチがオン(緑色)になっているか確認しましょう。
この設定がオンになっていれば、iPhoneがロック画面のままでも、サイドボタンをダブルクリックするだけでウォレットが起動します。
もちろん、起動した後にFace IDなどで本人認証をしなければ、支払いは完了しない仕組みです。
そのため、セキュリティ面での心配はありません。
あくまで「支払い準備までの手間を省く」ための設定だと考えてください。
駅の改札を認証なしで通れるエクスプレスカードとは少し役割が違いますが、お店での支払いをスピーディーにしたい方には必須の設定といえます。
機種変更する際のFeliCa(電子マネー)の引き継ぎ手順
iPhoneを新しいモデルに機種変更するとき、中に入っている電子マネーの情報を正しく引き継ぐ必要があります。
この作業を忘れると、残高などが消えてしまう可能性があるので、必ず機種変更の前に行いましょう。
SuicaやPASMOといった交通系ICカードの情報は、古いiPhoneから一度サーバーに預け、新しいiPhoneで受け取るという流れになります。
【古いiPhoneでの操作】
- 「ウォレット」アプリを開き、引き継ぎたいSuicaやPASMOを選びます。
- 右上の「…」ボタンから「カードの詳細」を開き、一番下にある「このカードを削除」をタップします。
- これで、残高などの情報がApple IDに紐付いた形でサーバーに保存されます。
【新しいiPhoneでの操作】
- 新しいiPhoneで、古いiPhoneと同じApple IDでサインインします。
- 「ウォレット」アプリを開き、右上の「+」ボタンをタップします。
- 画面に「以前ご利用のカード」として、サーバーに預けたカードが表示されるので、それを選択して追加します。
これだけで、残高や定期券の情報が新しいiPhoneに復元されます。
一方で、iDやQUICPayとして利用しているクレジットカードの情報は、この方法では引き継がれません。
これらはセキュリティの観点から、新しいiPhoneで改めて「ウォレット」アプリにカード情報を登録し直す必要があります。
少し手間に感じるかもしれませんが、安全のための大切な手順なので、忘れずに行いましょう。
iPhoneのフェリカ設定まとめ
- iPhoneのFeliCa設定は、日本国内で販売されたiPhone 7以降の対応機種で利用できます。
- FeliCaアンテナの位置はiPhoneの上部にあるため、読み取り機には本体の上側をかざしましょう。
- 基本的な設定方法は、ウォレットアプリからSuicaやPASMO、iDやQUICPayに対応したカードを追加するだけです。
- SuicaやPASMOは、改札をスムーズに通過できるエクスプレスカードに設定するのがおすすめです。
- FeliCaが反応しない・使えない時は、iPhoneをかざす位置やケース、店員への伝え方を見直してみてください。
- 支払いの際は、サイドボタンのダブルクリック設定をオンにしておくと素早く決済できます。
- 機種変更する際は、古いiPhoneでカード情報を削除し、新しいiPhoneで再設定する引き継ぎ作業が必要です。