アップルウォッチの電源オフ方法|入れ方から再起動、フリーズしてできない時の対処法まで

Apple Watchの電源は、サイドボタンを長押しすることでオフにできます。

この記事では、基本的な電源のオフ・オンの方法から、動作が不安定な時の再起動の手順まで詳しく説明します。

また、画面がフリーズして電源がオフにできない場合の強制再起動のやり方や、その際の注意点も解説します。

さらに、省電力モードとの違いや、電源をオフにするメリット・デメリットにも触れていきます。

この記事を読めば、Apple Watchの電源操作に関するあらゆる疑問が解決します。

目次

アップルウォッチの電源をオフにする基本的な方法

電源をオフにした後の正しい電源の入れ方

電源をオフにしたApple Watchを再び起動させるには、サイドボタンを長押しするだけで大丈夫です。

サイドボタンは、時刻などを調整するギザギザのDigital Crownの下にある、平らな形をしたボタンのことですよ。

電源を入れる手順はとても簡単です。

  1. Apple Watchの右側面にあるサイドボタンを見つけます。
  2. 画面にAppleのリンゴマークが表示されるまで、そのサイドボタンを押し続けてください。
  3. リンゴマークが表示されたら、ボタンから指を離してOKです。

あとは、Apple Watchが起動して、いつもの文字盤が表示されるまで数十秒ほど待つだけです。

もし、サイドボタンを長押ししても全く反応がない場合は、バッテリーが完全になくなっている可能性があります。

その際は、まずApple Watchを充電器に接続して、少し充電されるのを待ってから、もう一度試してみてくださいね。

電源を完全にオフにした状態からの起動は、少し時間がかかることもあるので、焦らずに待つのがポイントです。

通常の再起動(リスタート)を行う手順

Apple Watchの動作が少し重いなと感じた時に試したいのが、通常の再起動(リスタート)です。

これは、一度電源を完全にオフにしてから、改めて電源を入れ直す、最も基本的なメンテナンス方法です。

再起動の操作は、watchOSのバージョンによって少し異なりますが、基本的な流れは同じです。

ここでは、watchOS 9以降の比較的新しいバージョンでの手順を紹介しますね。

  1. まず、サイドボタン(Digital Crownの下の平たいボタン)を長押しします。
  2. 画面の右上に、小さな電源マークのアイコンが表示されるので、そこをタップしてください。
  3. 「電源オフ」と書かれたスライダが表示されます。
  4. このスライダを右にスライドさせると、Apple Watchの電源が切れます。
  5. 電源が完全にオフになったのを確認してから、もう一度サイドボタンを長押しして、リンゴマークが表示されたら指を離します。

これで再起動は完了です。

この方法は、フリーズしてどうにもならない時の「強制再起動」とは違い、システムに負担をかけずにリフレッシュできるのが特徴です。

何か調子が悪いな、と思ったら、まずこの通常の再起動を試してみるのがおすすめですよ。

バッテリー消費を抑える省電力モードとはどう違う?

電源オフと省電力モードは、どちらもバッテリーを長持ちさせるための機能ですが、その役割は全く異なります。

電源オフは全ての機能を停止させるのに対し、省電力モードは一部の機能を制限しながら使い続けられるのが大きな違いです。

それぞれの特徴を表にまとめてみました。

項目電源オフ省電力モード
主な目的長期間使わない時の保管日常的なバッテリー節約
時計機能停止動作する
通知の受信不可可能(iPhoneが近くにある場合など)
ヘルスケア計測停止一部制限(心拍数測定の頻度が下がるなど)
Wi-Fi/モバイル通信完全にオフ制限付きでオン

このように、電源オフはApple Watchの全ての活動を完全に止めてしまいます。

そのため、数日間使わない旅行の時や、飛行機に乗る時などに適しています。

一方、省電力モードは「常時表示」や「心拍数のバックグラウンド測定」といった、バッテリー消費の大きい機能をオフにして、日常的に長く使えるようにするモードです。

今日は充電できそうにないな、という日に朝からオンにしておく、といった使い方が便利ですね。

シアターモードで画面だけを消灯する方法

映画館や会議中など、手首を動かした時にApple Watchの画面が光ると困る場面で役立つのが「シアターモード」です。

このモードをオンにすると、音が出なくなり、手首を上げても画面が自動で点灯しなくなります。

設定方法はコントロールセンターから簡単にできますよ。

  1. まず、文字盤が表示されている状態で、画面を下から上にスワイプします。
  2. コントロールセンターが表示されたら、2つの仮面が描かれたアイコンを探してください。
  3. その「シアターモード」アイコンをタップします。
  4. アイコンがオレンジ色に変わり、画面上部に同じマークが表示されれば設定完了です。

この設定をしておけば、不意に画面が光って周りの迷惑になるのを防げます。

時間を確認したい時は、画面をタップするか、Digital Crownを少し回せば一時的に画面を表示できます。

また、シアターモードをオンにすると、自動的に消音モードにもなるので、通知音も鳴りません。

ただし、振動による通知は届くので、大切な連絡を見逃す心配は少ないです。

これは電源オフとは違い、あくまで画面の点灯と音を制御する機能なので、バックグラウンドでのアクティビティ計測などは継続されます。

電源をオフにするメリットとデメリットは?

Apple Watchの電源を完全にオフにすることには、明確なメリットとデメリットがあります。

一番のメリットは、バッテリーの消費を完全にゼロにできることです。

しかし、その間は時計としての機能が全く使えなくなるというデメリットも存在します。

具体的にどんな良い点と注意点があるのか、見ていきましょう。

【メリット】

  • バッテリー消費を完全に止められるので、何日も使わない時の保管に最適です。
  • システムを完全にシャットダウンするため、一時的な動作不良や不具合が解消されることがあります。
  • 飛行機の離着陸時など、電波を発する機器を完全に止めたい場合に安心できます。

【デメリット】

  • 起動に数十秒かかるため、すぐに時間を見たり通知を確認したりできません。
  • 電源がオフの間は、歩数や心拍数などのヘルスケアデータが一切記録されません。
  • iPhoneの「探す」機能を使っても、Apple Watchの場所を見つけることができなくなります。

このように、電源オフは日常的に使う機能ではありません。

普段のバッテリー節約なら省電力モードで十分です。

電源オフは、長期間使わない時や、何かトラブルが起きた時の最終手段として考えておくのが良いでしょう。

充電中に電源をオフにすることは可能?

結論から言うと、Apple Watchを充電ケーブルに接続している最中に、電源をオフのままに保つことはできません。

Apple Watchは、充電器に接続されると、たとえ電源がオフの状態であっても自動的に電源が入るように設計されています。

これは故障ではなく、正常な仕様なので安心してくださいね。

例えば、バッテリーが切れて電源が落ちたApple Watchを充電器に乗せると、しばらくしてリンゴマークが表示され、自動で起動します。

また、手動で電源をオフにした直後に充電器に乗せても、同じように電源が入ってしまいます。

これは、充電の進み具合を画面に表示したり、バッテリーの状態を正しく管理したりするために、システムが起動している必要があるためと考えられます。

もし、どうしても充電中に通知などを切りたい場合は、電源オフではなく他の機能を使いましょう。

例えば、「機内モード」にすれば通信が遮断されますし、「シアターモード」や「おやすみモード」を使えば、通知音や画面の点灯を抑えることができます。

目的に合わせてこれらのモードを使い分けるのが、賢い方法ですよ。

アップルウォッチの電源をオフにできない時の対処法

電源がオフにできない時に最初に試すべきこと

Apple Watchの電源がオフにできない場合、まずは通常の再起動を試すのが一番の解決策です。

サイドボタンを長押ししても電源オフのスライダが表示されない、またはスライドしても反応しないといった症状の多くは、一時的なシステムの不具合が原因であることが多いからです。

手順をもう一度確認してみましょう。

  1. サイドボタン(Digital Crownの下にある平らなボタン)を長押しします。
  2. 画面右上に表示される電源アイコンをタップします。
  3. 「電源オフ」のスライダを右に動かして、電源を切ります。
  4. 電源が切れたら、再度サイドボタンを長押しして起動させます。

もしこの手順で電源オフのスライダ自体が表示されない、または反応しない場合は、次のステップに進む必要があります。

それは「強制再起動」です。

ただし、強制再起動はシステムに少し負担をかける操作なので、あくまで通常の操作ができない時のための手段と考えてください。

まずは、通常の再起動で解決しないか、数回試してみるのがおすすめです。

また、意外な見落としとして、Apple Watchがアップデートのインストール中である可能性もあります。

その間は電源をオフにできない仕様になっているので、アップデートが終わるまで待ってみることも大切です。

画面がフリーズした時の強制再起動のやり方

画面が固まってしまい、タップやスワイプをしても全く反応しない場合は、「強制再起動」を試してみてください。

これは、通常の再起動とは異なり、システムを強制的に終了させて再起動させる方法で、フリーズなどのトラブル時に非常に有効です。

操作はとても簡単で、2つのボタンを同時に長押しするだけです。

  1. Digital Crown(ギザギザのリューズ)と、その下にあるサイドボタンの両方を同時に押し続けます。
  2. 画面が真っ暗になっても、そのまま押し続けてください。
  3. しばらくすると、画面にAppleのリンゴマークが表示されます。
  4. リンゴマークが表示されたら、両方のボタンから指を離して大丈夫です。

これで強制再起動がかかり、しばらくするとApple Watchが再び起動します。

この方法は、Apple Watchに何か問題が発生した際の、いわば最終手段のようなものです。

頻繁に行うと本体に負担がかかる可能性があるので、本当にフリーズして動かなくなった時だけ実行するようにしましょう。

ほとんどのフリーズは、この強制再起動で解決することが多いです。

もし強制再起動をしても改善しない場合は、より深刻な問題が起きている可能性も考えられます。

Apple Watch Ultraの電源オフ操作で異なる点

頑丈なモデルであるApple Watch Ultraシリーズは、他のモデルと電源オフの操作が少し異なります。

これは、ダイビングなどのアクティビティ中に誤って操作しないように、専用のアクションボタンが追加されているためです。

通常の電源オフの手順に加えて、緊急SOSの機能も同じ画面に表示されます。

Apple Watch Ultraの電源オフ手順は以下の通りです。

  1. サイドボタン(平らなボタン)を長押しします。
  2. 画面にいくつかのスライダが表示されます。一番上にあるのが「電源オフ」のスライダです。
  3. この「電源オフ」スライダを右にスライドさせると、電源が切れます。

他のモデルと大きく違うのは、この画面に「緊急SOS」や「メディカルID」のスライダも同時に表示される点です。

これは、緊急時に素早く助けを呼べるようにするためのUltraモデル特有の機能ですね。

また、Ultraモデルの強制再起動の方法は、他のモデルと全く同じです。

Digital Crownとサイドボタンを同時に長押しし、リンゴマークが表示されるまで押し続けることで強制的に再起動できます。

操作が少し違うだけで、基本的な考え方は同じなので、Ultraユーザーの方も慌てずに対応してください。

強制終了しても電源が全くつかない時の原因

強制再起動を試してもApple Watchの電源が全く入らない場合、いくつかの原因が考えられます。

最も可能性が高いのは、バッテリーが完全に空になっていることです。

まずは慌てずに、以下の対処法を試してみてください。

考えられる主な原因と対処法はこちらです。

原因対処法
バッテリーの完全放電純正の充電器に接続し、最低でも30分以上は充電を続けてみてください。それでも起動しない場合は、充電器やケーブルに問題がないか確認します。
省電力モードになっているバッテリー残量が極端に少ない場合、時刻のみを表示する省電力モードに入っていることがあります。この場合も、まずは充電が必要です。
ソフトウェアの不具合非常に稀ですが、ソフトウェアの重大なエラーで起動できなくなることがあります。充電しても全く反応がない場合は、修理が必要な可能性があります。
物理的な故障落下などの衝撃や水没によって、内部の部品が損傷している場合です。この場合は、自分で解決するのは難しいです。

まずは、充電器にしっかりと接続されているか、コンセントは生きているかなど、充電環境を再確認することが大切です。

別のケーブルやアダプタで試してみるのも有効な手段ですよ。

それでも全く反応がない場合は、Appleのサポートに連絡するか、修理サービスを検討する必要があります。

サイドボタンが反応しない場合の解決策

Apple Watchのサイドボタンが押しても反応しない、または押し心地がおかしい場合、物理的な問題とソフトウェアの問題の両方が考えられます。

まず試してみてほしいのは、ボタン周りの掃除と再起動です。

ホコリや皮脂などの汚れがボタンの隙間に詰まって、動きを妨げている可能性があります。

以下の手順で、安全に掃除を試みてください。

  1. まず、Apple Watchの電源を完全にオフにします。
  2. 糸くずの出ない柔らかい布を、真水で少しだけ湿らせます。
  3. その布で、サイドボタンの周りを優しく拭き取ります。この時、内部に水が入らないよう、強く押し付けたりしないでください。
  4. 乾いた布で水分を拭き取ってから、電源を入れ直して動作を確認します。

もし掃除をしても改善しない場合は、ソフトウェアの一時的な不具合も考えられます。

iPhoneの「Watch」アプリから、「一般」→「アクセシビリティ」の中にあるAssistiveTouch(アシスティブタッチ)機能を使えば、画面上の操作で擬似的に再起動を行うことも可能です。

それでもボタンが反応しない場合は、物理的な故障の可能性が高いです。

その際は、無理に自分で直そうとせず、Appleの正規サービスプロバイダに相談するのが一番安全で確実な方法です。

水に濡れた後に電源がおかしくなったらどうする?

Apple Watchが水に濡れた後、電源のオン・オフがおかしくなったり、画面が勝手についたり消えたりすることがあります。

Apple Watchには耐水性能がありますが、それは完全防水ではないため、水が内部に侵入すると不具合を起こすことがあるのです。

もし水濡れ後に調子が悪くなったら、慌てずに以下の対応を行ってください。

  1. まずは電源をオフにする:可能であれば、すぐに電源をオフにして、内部でのショートを防ぎます。
  2. 水分を拭き取る:糸くずの出ない柔らかい布で、本体の水分を優しく拭き取ってください。特にDigital Crownやサイドボタンの隙間は念入りに。
  3. ウォーターロックを解除して排水する:コントロールセンターからウォーターロック(水滴マーク)をオンにし、その後Digital Crownを回して内部の水を排出させます。
  4. 十分に乾燥させる:風通しの良い場所に置き、最低でも数時間、できれば一晩は自然乾燥させます。ドライヤーの熱風を当てるのは故障の原因になるので絶対にやめましょう。
  5. 充電はしない:内部に水分が残っている可能性があるので、完全に乾いたと確信するまで充電ケーブルには接続しないでください。

これらの対処をしても症状が改善しない場合は、内部の回路が損傷している可能性があります。

その場合は、速やかにAppleサポートや修理店に相談することをおすすめします。

アップルウォッチの電源オフやり方まとめ

  • Apple Watchの電源オフは、サイドボタン長押しから電源オフスライダを操作します。
  • 電源を入れる時は、リンゴマークが表示されるまでサイドボタンを長押ししてください。
  • 動作が不安定な時は、一度電源をオフにしてから入れ直す通常の再起動が有効です。
  • 画面がフリーズして電源オフできない場合は、強制再起動を試しましょう。
  • バッテリー節約には、機能を制限して使い続けられる省電力モードも便利です。
  • Apple Watch Ultraは、電源オフの画面表示が他のモデルと少し異なります。
  • 強制終了しても電源がつかない時は、まずバッテリー切れを疑い十分に充電してください。
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