機内モードに設定していても、iPhoneやAndroidスマホのアラームは時間通りに鳴るので安心してください。
この記事では、機内モード中にアラームが鳴る基本的な仕組みを解説します。
LINEの通知はどうなるのか、おやすみモードとの違いは何か、といった疑問にもお答えします。
万が一アラームが鳴らない場合に考えられる原因と、その具体的な対処法も紹介しています。
この記事を読めば、機内モードを正しく理解し、安心して活用できるようになります。
機内モードでアラームは鳴る?基本的な仕組みと設定方法
- アラームが鳴る仕組みとは?
- iPhoneでのアラームの挙動
- Androidでのアラームの挙動
- 機内モードの具体的な設定方法
- 機内モードにするとLINEの通知はどうなる?
- 「おやすみモード」や「集中モード」との違いは何?
- 機内モードとマナーモード(サイレントモード)の違い
- バッテリーの消費を抑える効果
- 機内モードの意外なメリットとデメリット
アラームが鳴る仕組みとは?
スマホのアラームは、機内モードがオンの状態でも、設定した時間になればきちんと鳴ります。
その理由は、アラーム機能がスマホの通信機能とは独立して、端末内部の時計機能だけで動いているからです。
機内モードは、スマホが外部と通信するための機能を一括でオフにする設定です。
具体的には、以下の4つの通信が止められます。
- モバイルデータ通信(4Gや5Gなど)
- Wi-Fi
- Bluetooth
- GPS(位置情報サービス)
これらは電話をかけたり、インターネットに接続したり、ワイヤレスイヤホンを使ったりするために必要な電波です。
一方、スマホに内蔵されている時計アプリのアラーム機能は、これらの電波を使わずに動作します。
スマホ本体に保存されている時刻情報をもとに、「指定した時間になったら音を鳴らす」という命令を実行するだけのシンプルな仕組みなのです。
例えるなら、電池で動く目覚まし時計と同じですね。
コンセントに繋がっていなくても、電池さえあればアラームが鳴るのと同じ理屈です。
そのため、飛行機の中や、就寝中に通知を受け取りたくない時でも、機内モードにしておけば安心してアラームを利用することができますよ。
iPhoneでのアラームの挙動
iPhoneの場合、機内モードに設定していてもアラームは問題なく鳴ります。
これは、iPhoneに標準でインストールされている「時計」アプリのアラーム機能が、通信状態に関係なく動作するように設計されているためです。
例えば、夜寝る前に機内モードをオンにしておけば、LINEの通知や急な電話で睡眠を妨げられることなく、朝のアラームだけを確実に鳴らすことができます。
実際にiPhoneで機内モードを設定する手順はとても簡単です。
画面の右上(ホームボタンのある機種は下)からスワイプしてコントロールセンターを出し、飛行機のマークをタップするだけ。
マークがオレンジ色になれば機内モードがオンの状態です。
この状態で「時計」アプリを開き、通常通りにアラームを設定すれば、指定した時間にちゃんと音が鳴ります。
ただし、注意点が一つあります。
それは、アラーム音として設定しているのが、Apple Musicなどストリーミングサービスの楽曲の場合です。
機内モード中はインターネットに接続できないため、スマホ本体にダウンロードされていない曲は再生できません。
その場合、アラームは代わりにデフォルトの電子音で鳴ることになります。
お気に入りの曲で目覚めたい場合は、必ずその曲を事前にダウンロードしておくようにしましょう。
Androidでのアラームの挙動
Androidスマホでも、iPhoneと同様に機内モード中でもアラームはちゃんと鳴るので安心してください。
Androidに標準で入っている時計アプリのアラームは、通信機能を使わずにスマホ本体の機能だけで動作します。
そのため、電波をオフにする機内モードの影響を受けません。
就寝時や集中したい作業中に、外部からの連絡をシャットアウトしつつ、時間管理はしっかり行いたい、という場合にとても便利な使い方です。
設定方法もiPhoneとほとんど同じです。
画面を上から下にスワイプしてクイック設定パネルを表示し、飛行機のアイコンをタップするだけ。
アイコンが点灯すれば機内モードがオンになっています。
あとはいつも通り、時計アプリでアラームをセットすればOKです。
Androidの場合も、iPhoneと同じくアラーム音に注意が必要です。
SpotifyやYouTube Musicといったストリーミングサービスの曲をアラームに設定している場合、その曲が端末にダウンロードされていないと再生されません。
多くのAndroidスマホでは、ストリーミングの曲が再生できない場合、代わりにデフォルトのアラーム音(電子音など)が鳴る仕様になっています。
「好きな曲で起きるはずが、いつもの電子音でびっくりした」なんてことがないように、オフライン再生ができるよう、あらかじめ曲をダウンロードしておくことを忘れないでくださいね。
機内モードの具体的な設定方法
スマホを機内モードに設定する操作は、iPhoneでもAndroidでも非常に簡単で、わずか数秒で完了します。
一番スピーディーな方法は、コントロールセンターやクイック設定パネルを使うやり方です。
iPhoneの場合は、画面の右上隅から下に向かってスワイプします(ホームボタンがある古い機種では画面下部から上にスワイプ)。
すると、Wi-FiやBluetoothなどのアイコンが並んだ「コントロールセンター」が表示されます。
この中にある飛行機の形をしたアイコンをタップしてください。
アイコンが白(または黒)からオレンジ色に変われば、機内モードがオンになったしるしです。
Androidスマホの場合もほとんど同じです。
画面の上部から下に向かってスワイプすると、「クイック設定パネル」が現れます。
そこに表示されている飛行機のアイコンをタップしましょう。
アイコンの色が変わって点灯すれば、設定完了です。
もう一つの方法として、「設定」アプリから操作することもできます。
iPhone、Androidともに「設定」アプリを開き、一番上の方にある「機内モード」という項目のスイッチをオンにするだけです。
どちらの方法でも結果は同じなので、自分がやりやすい方で操作してください。
コントロールセンターからの操作はアプリを開く手間がないので、慣れるとこちらの方が断然早く設定できますよ。
機内モードにするとLINEの通知はどうなる?
機内モードをオンにすると、LINEのメッセージ受信や通話着信の通知は一切届かなくなります。
これは、機内モードがLINEの通知に必要なインターネット通信をすべて遮断してしまうためです。
LINEは、メッセージや通話のデータをインターネット回線(モバイルデータ通信やWi-Fi)を使ってやり取りしています。
機内モードにすると、これらの通信機能がスマホレベルで強制的にオフになるため、LINEのサーバーとスマホが通信できなくなります。
その結果、誰かがあなたにメッセージを送っても、スマホ側はそれを受け取ることができず、もちろん通知も鳴りません。
相手のトーク画面では、送ったメッセージの横に「既読」がつかない状態が続きます。
そして、あなたが機内モードを解除してインターネットに再接続した瞬間に、溜まっていたメッセージが一気に届き、通知もまとめて表示されることになります。
これは、LINEだけでなく、InstagramのDMやGmail、その他のSNSアプリなど、インターネット通信を必要とするすべてのアプリに共通する挙動です。
そのため、夜寝る時や仕事・勉強に集中したい時に機内モードを使うと、通知に邪魔されることなく、自分の時間を確保できるというメリットがあります。
「おやすみモード」や「集中モード」との違いは何?
機内モードと、「おやすみモード」や「集中モード」は、どちらも通知を制限する機能ですが、その目的と仕組みが根本的に異なります。
一番大きな違いは、通信を遮断するかどうかです。
機内モードは、スマホの通信機能(モバイル通信、Wi-Fi、Bluetoothなど)をすべてオフにします。
これにより、インターネット接続が完全にできなくなるため、結果としてLINEやメールなどの通知が届かなくなります。
一方、「おやすみモード」や「集中モード」(iPhoneの名称。Androidでは「フォーカスモード」など)は、通信機能はオフにしません。
インターネットには繋がったままの状態で、”通知の表示や音だけを制限する”機能です。
つまり、メッセージ自体はスマホに届いているけれど、画面に表示させたり音を鳴らしたりするのを一時的に止めてくれる、という仕組みなのです。
この機能の良いところは、通知を許可する相手を細かく設定できる点です。
例えば、「家族からの電話だけは着信音を鳴らす」とか、「特定のアプリからの通知は許可する」といったカスタマイズが可能です。
すべての通信をシャットアウトする機内モードと違い、緊急の連絡だけは受け取れるようにしておけるのが大きなメリットと言えるでしょう。
どちらを使うかは目的によります。
完全に外部から遮断されたいなら機内モード、特定の連絡は受け取りつつ集中したいならおやすみモード、と使い分けるのがおすすめです。
機内モードとマナーモード(サイレントモード)の違い
機内モードとマナーモード(サイレントモード)は、よく混同されがちですが、役割が全く違う機能です。
一番の違いは、機内モードが「通信を止める」のに対し、マナーモードは「音を止める」という点にあります。
機内モードは、前述の通り、電話やインターネットなどの通信機能を一括でオフにするための設定です。
電波を発する機能を止めることが主な目的なので、設定してもアラームや音楽の音量はそのままです。
一方、マナーモード(Androidではサイレントモードやバイブ設定など)は、スマホから出る音を制御するための機能です。
マナーモードにすると、電話の着信音やLINEなどの通知音が鳴らなくなり、代わりにバイブレーション(振動)で知らせてくれます。
ただし、この状態でも通信機能は生きているので、電話やメッセージは通常通り受信します。
あくまで音が出ないだけで、画面には通知が表示されます。
さらに、マナーモードにしていても、アラーム音や、動画・音楽の再生音(メディア音量)は鳴るのが一般的です。
これらの音を消すには、個別に音量をゼロにする必要があります。
簡単にまとめると、以下のようになります。
- 機内モード:通信をオフにする(音は鳴る)
- マナーモード:着信音・通知音をオフにする(通信はする)
映画館や会議中など、音を出しちゃいけない場面ではマナーモード、飛行機の中や、通信自体を切りたい時には機内モード、というように目的によって使い分けましょう。
バッテリーの消費を抑える効果
機内モードには、スマホのバッテリー消費を大幅に節約できるという、とても嬉しい効果があります。
これは、バッテリーを最も多く消費する原因の一つである「通信」をストップさせるからです。
私たちのスマホは、何も操作していなくても、常にバックグラウンドで電波を探したり、データを受信したりしています。
例えば、Wi-Fiの電波を探したり、近くの携帯電話基地局との位置情報をやり取りしたり、新しいメールやSNSの通知がないかチェックしたりと、見えないところで常に働き続けているのです。
特に、電波が弱い場所(地下やトンネル、山間部など)では、スマホがより強い電波を探そうと必死になるため、通常よりも激しくバッテリーを消耗します。
機内モードをオンにすると、こうした通信に関する動作がすべて停止します。
スマホが電波を探す必要がなくなるため、CPU(スマホの脳みそ)の動きが最小限に抑えられ、結果としてバッテリーの消費を劇的に減らすことができるのです。
実際に、スマホのバッテリーが残りわずかで、充電できる場所もない、という緊急時には、機内モードにしておくだけで、待機時間を何倍にも延ばすことが可能です。
また、この特性を活かして、スマホの充電時間を短縮する裏技もあります。
充電中に機内モードにしておくと、余計な電力消費がなくなるため、通常よりも早く充電が完了しますよ。
機内モードの意外なメリットとデメリット
機内モードは、本来の目的である航空機内での利用以外にも、日常生活で役立つ意外なメリットがたくさんあります。
しかし、便利な反面、知っておきたいデメリットも存在します。
まず、メリットから見ていきましょう。
一番のメリットは、やはり「デジタルデトックス」効果です。
就寝前や勉強中、仕事に集中したい時に機内モードにすれば、SNSの通知や不要な連絡に邪魔されることなく、自分の時間に没頭できます。
また、先ほども触れたように、バッテリー消費を大幅に抑えられるのも大きな利点です。
さらに、通信トラブルの簡易的なリセット手段としても使えます。
Wi-Fiやモバイルデータ通信の調子が悪い時に、一度機内モードをオンにし、10秒ほど待ってからオフに戻すと、通信機能がリフレッシュされて接続が改善することがよくあります。
一方、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。
最大のデメリットは、緊急の連絡を含め、すべての通信が完全に遮断されることです。
家族からの大事な電話や、災害速報なども受け取れなくなるため、利用する場面には注意が必要です。
また、機内モード中は、LINE PayやPayPayなどのQRコード決済のうち、オフライン決済に対応していないものは利用できません。
お店のレジ前で慌てないように気をつけましょう。
GPSもオフになるため、地図アプリで現在地を確認することもできなくなります。
これらのメリットとデメリットを理解して、状況に応じて賢く使い分けることが大切ですね。
機内モードのアラームが鳴らないときに確認したいこと
- スマホの電源オフだとどうなる?
- アラームが鳴らないときに確認する音量設定
- アラームが鳴らないその他の原因と対処法
- 意図的にアラームを鳴らないようにする方法
- 機内モードを解除した後の挙動
- 実際にアラームが鳴るのか検証した結果
スマホの電源オフだとどうなる?
スマホの電源が完全にオフになっている状態では、残念ながらアラームは鳴りません。
これは、iPhoneでもAndroidでも共通の仕様です。
アラーム機能が動作するためには、スマホ本体のシステムが起動している必要があります。
電源がオフの状態では、アラームを管理している時計アプリを含め、すべての機能が停止してしまっているのです。
これを、通信だけを止める「機内モード」と混同しないように注意しましょう。
- 機内モード:通信はオフだが、スマホ本体は起動している状態 → アラームは鳴る
- 電源オフ:スマホ本体の機能がすべて停止している状態 → アラームは鳴らない
昔の携帯電話(ガラケー)の一部には、電源がオフでも指定した時間に自動で起動してアラームを鳴らしてくれる機種がありました。
しかし、現在のスマートフォンでは、基本的にこの機能は搭載されていません。
もし、就寝中にスマホの電源を完全に切りたいけれど、朝はアラームで起きたいという場合は、スマホとは別に、従来の目覚まし時計を用意する必要があります。
バッテリーを節約しつつ、アラームも使いたい、という希望を叶える最適な方法が「機内モード」の活用だと言えますね。
アラームが鳴らないときに確認する音量設定
機内モードにしているのにアラームが鳴らない場合、まず最初に確認すべきなのは「アラームの音量設定」です。
マナーモードにしていてもアラームは鳴るのが基本ですが、アラーム自体の音量がゼロになっていると、当然音は聞こえません。
iPhoneの場合、アラームの音量は「着信音と通知音」の音量と連動しています。
「設定」アプリから「サウンドと触覚」を開き、「着信音と通知音の音量」のスライダーを確認してください。
これが一番左(最小)になっていると、アラームも鳴りません。
また、このスライダーの下にある「ボタンで変更」のスイッチがオフになっていると、本体側面の音量ボタンでは着信音やアラームの音量を変更できなくなるので、この点も注意が必要です。
一方、Androidスマホの場合は、音量の種類が細かく分かれています。
本体の音量ボタンを押したときに表示されるメニューの「…」や歯車マークをタップするか、「設定」アプリの「音」を開いてみてください。
「メディア」「通話」「着信音」「アラーム」といった項目別のスライダーが表示されます。
ここで「アラームの音量」がゼロになっていないか確認しましょう。
他の音量が大きくても、ここがゼロだとアラームは鳴りません。
また、Bluetoothイヤホンやスピーカーに接続したままになっていると、そちらから音が出ている可能性もあります。
心当たりがあれば、Bluetoothを一度オフにして試してみてください。
アラームが鳴らないその他の原因と対処法
音量設定に問題がないのにアラームが鳴らない場合、他にもいくつか考えられる原因があります。
落ち着いて一つずつ確認していきましょう。
まず、意外と多いのがアラーム設定自体の単純なミスです。
午前と午後(AM/PM)を間違えて設定していたり、アラームを鳴らしたい曜日(月〜金のみなど)の設定が違っていたりするケースです。
もう一度、時計アプリで設定内容をじっくり見直してみてください。
次に考えられるのは、時計アプリやスマホ本体の一時的な不具合です。
原因ははっきりしなくても、スマホを一度再起動するだけで、あっさり問題が解決することがよくあります。
何か調子が悪いなと感じたら、まずは再起動を試すのが基本です。
また、サードパーティ製のアラームアプリ(元々スマホに入っているものではなく、自分でストアから入れたアプリ)を使っている場合、そのアプリがおやすみモードや省電力機能の影響を受けて、正常に動作しないこともあります。
まずはスマホ標準の時計アプリで試してみて、それで鳴るようであれば、アプリ側に何らかの原因があると考えられます。
その他、Bluetoothイヤホンに接続したままになっていて、本体から音が出ずにイヤホン側で鳴っているという可能性も考えられます。
意図的にアラームを鳴らないようにする方法
旅行中や休日の朝など、普段使っているアラームを意図的に鳴らないようにしたい場面もありますよね。
そのための最も確実で簡単な方法は、時計アプリで該当のアラームを「オフ」にすることです。
iPhoneでもAndroidでも、時計アプリのアラーム一覧画面で、各アラームの横にオン・オフを切り替えるスイッチがあります。
これをタップしてオフにしておけば、設定自体は残したまま、アラームが鳴るのを防ぐことができます。
また来週から使いたい平日のアラームなどを、一時的に止めたい場合に便利な方法です。
もう二度と使わないアラームであれば、設定をオフにするのではなく、「削除」してしまうのが良いでしょう。
一覧がすっきりして管理しやすくなります。
アラームの音量だけをゼロにする、という方法もあります。
Androidなら「設定」→「音」からアラーム音量のスライダーを最小にします。
iPhoneの場合は「サウンドと触覚」から着信音・通知音のスライダーを最小にしてください。
これなら、画面にはアラームの通知が表示されるけれど、音は鳴らないという状態になります。
「音は要らないけど、画面表示で時間は知りたい」といった特殊なケースで使えるかもしれません。
機内モードに設定するだけではアラームは止まらないので、確実に鳴らしたくないときは、必ずこれらのいずれかの方法で設定を変更しておきましょう。
機内モードを解除した後の挙動
機内モードをオフにして、通常の通信状態に戻した瞬間、スマホの挙動には少し注意が必要です。
機内モードを解除すると、スマホはすぐにWi-Fiやモバイルデータ通信の電波を探し始めます。
そしてインターネットに接続された途端、機内モード中に届いていたはずの通知が一気にまとめてやってきます。
例えば、LINEのメッセージが数十件溜まっていれば、その通知が一斉に届き、「ポコン、ポコン…」と連続で通知音が鳴ったり、バイブレーションが鳴り続けたりすることがあります。
これは「通知爆弾」とも呼ばれる現象で、静かな場所で解除すると少し気まずい思いをするかもしれません。
特に、電車の中や図書館、静かなオフィスなどで機内モードを解除する際は、あらかじめマナーモード(サイレントモード)に設定してからオフにするのがおすすめです。
そうすれば、通知が一気に来ても音は鳴らず、周りに迷惑をかける心配がありません。
また、大量のデータを受信するため、一時的にバッテリーを少し多めに消費することもあります。
さらに、機内モード中に不在着信があった場合も、解除後にキャリアからSMSで着信通知が届くことがあります。
機内モードを解除した後は、少しの間スマホが忙しくなる、ということを覚えておくと良いでしょう。
実際にアラームが鳴るのか検証した結果
ここまで解説してきたように、機内モードでもアラームは鳴るのが基本ですが、実際に試してみました。
iPhoneとAndroidの代表的な機種を使って、本当にアラームが鳴るのかを検証しています。
検証に使用したのは、以下の2つの端末です。
- iPhone 13 (iOS 17)
- Google Pixel 6a (Android 14)
検証の手順は非常にシンプルです。
まず、両方のスマホに標準で搭載されている「時計」アプリで、現在時刻の5分後にアラームを設定しました。
次に、アラームが鳴る前に、両方の端末をコントロールセンター(クイック設定パネル)から「機内モード」に切り替えます。
最後に、画面をロックして机の上に置き、時間が来るのを待ちました。
その結果、設定時刻ちょうどに、iPhoneとAndroidの両方から、設定した通りのアラーム音がしっかりと鳴り響きました。
この簡単な検証からも、スマホに標準搭載されている時計アプリのアラーム機能は、機内モードの影響を受けずに正常に動作することが確認できました。
ですので、飛行機での移動中や、夜寝るときなどに機内モードを使っても、アラームが鳴らないのではないかと心配する必要は基本的にありません。
ただし、繰り返しになりますが、スマホの電源自体をオフにしてしまうと鳴らないので、その点だけは注意してくださいね。
機内モードとアラームまとめ
- 機内モードに設定しても、iPhone・Androidともに標準のアラームは時間通りに鳴ります。
- アラーム機能は通信を使わずにスマホ本体の時計で動くため、機内モードの影響を受けません。
- 機内モード中はLINEなどの通知は一切届かないため、睡眠や集中したい時に便利です。
- もしアラームが鳴らない時は、まずアラーム自体の音量設定がゼロになっていないか確認しましょう。
- スマホの電源オフ状態ではアラームは鳴らないので、機内モードとは区別が必要です。
- 「おやすみモード」は通知を制限する機能、「機内モード」は通信を遮断する機能という違いがあります。
- 機内モードを解除すると、溜まっていた通知が一気に届くため、静かな場所では注意が必要です。