iPhoneデータ転送「残り1分」から終わらない!原因と今すぐできる対処法

iPhoneデータ転送「残り1分」から終わらない

iPhoneのデータ転送で「残り1分」から終わらない主な原因は、Wi-Fi環境の不安定さや、見えない細かいデータの最終書き込みに時間がかかっていることです。

この現象は故障ではなく、多くの場合は待つか、通信環境を見直すことで解決します。

この記事では、「残り1分」から進まない時に今すぐ試せる具体的な対処法から、どうしてもダメな場合の最終手段までを分かりやすく解説します。

焦って中断する前に、正しい知識でスムーズなデータ移行を成功させましょう。

目次

iPhoneでデータを転送中に「残り1分」から終わらない原因と今すぐできること

なぜ「残り1分」の表示から進まない?

iPhoneのデータ転送で表示される「残り1分」は、あくまでもシステムによる予測時間であり、実際にはそこからが最後の仕上げ段階に入ります。

大きなデータの転送が終わった後、細かい設定情報やアプリごとのデータを一つひとつ新しいiPhoneに書き込んでいるため、この最終調整に時間がかかっているのです。

主な原因としては、以下のようなものが考えられます。

原因のカテゴリ具体的な内容
通信環境の問題・Wi-Fiの電波が不安定、または速度が遅い<br>・Bluetoothの接続が干渉を受けている
データ側の問題・転送するデータ量が非常に多い<br>・細かくて小さなデータが大量にある
iPhone本体の問題・古いiPhoneの処理能力が低下している<br>・iOSのバージョンが古い、または不具合がある

つまり、「残り1分」と表示されていても、iPhoneはまだ一生懸命お引越しの作業を続けている最中なんですね。

特に、写真や動画といった大きなファイルの転送が終わった後、連絡先やアプリの細かい設定といった、目に見えにくいけれど大切なデータの整理に時間がかかっていることが多いです。

焦らず、もう少しだけiPhoneの頑張りを見守ってあげてください。

データ転送にかかる時間の目安

iPhoneのデータ転送にかかる時間は、転送するデータの量と通信環境によって大きく変わりますが、一般的には30分から2時間程度が目安です。

クイックスタートを利用した場合、データ量ごとの所要時間の目安は以下のようになります。

データ容量所要時間の目安(Wi-Fi利用時)
64GB約30分~1時間
128GB約1時間~1時間半
256GB約1時間半~2時間以上
512GB以上2時間以上かかる可能性が高い

これは、安定したWi-Fi環境でのあくまで目安の時間です。

時間に影響を与える主な要因は3つあります。

  • データ量
    当然ですが、写真や動画、アプリのデータが多ければ多いほど時間は長くなります。
  • Wi-Fiの速度
    通信速度の速い、安定したWi-Fi環境であるほど転送は早く終わります。
  • iPhoneのモデル
    古いモデルのiPhoneから転送する場合、データの読み出しに時間がかかり、全体の所要時間も長くなる傾向があります。

「残り1分」から30分以上進まない、ということも珍しくありません。

特にデータ量が多い場合は、寝る前に転送を開始して、朝まで待つくらいの気持ちでいると、精神的に楽かもしれませんね。

クイックスタートが終わらない時にまず確認すべきこと

クイックスタートによるデータ転送が終わらない時は、まずiPhoneの基本的な物理的状況と設定に問題がないかを確認してください。

意外と見落としがちな、基本的なチェック項目から見直すことが解決への近道です。

以下の4つのポイントを確認してみましょう。

  1. iPhone同士の距離
    2台のiPhoneは、なるべく近く(できれば1m以内)に置いてください。距離が離れると、Bluetoothの接続が不安定になり、転送が失敗する原因になります。
  2. 電源の確保
    データ転送はバッテリーを非常に多く消費します。必ず2台とも充電ケーブルに接続した状態で作業を行ってください。途中でバッテリーが切れると、最初からやり直しになってしまいます。
  3. Wi-FiとBluetoothの設定
    両方のiPhoneで、Wi-FiとBluetoothがオンになっていることを確認します。「設定」アプリから、それぞれの項目が緑色になっているかチェックしましょう。
  4. iOSのバージョン
    古いiPhoneと新しいiPhoneのiOSは、できるだけ最新のバージョンにアップデートしておきましょう。バージョンが違いすぎると、予期せぬエラーが起こりやすくなります。

これらの基本的な確認をしても状況が改善しない場合は、通信環境やiPhone本体に別の原因があると考えられます。

Wi-Fiの接続状況を見直すポイント

データ転送をスムーズに進めるためには、Wi-Fiの接続状況が最も重要なカギを握っています。

転送が遅い、または止まってしまう場合、Wi-Fi環境を見直すことで劇的に改善することがあります。

見直すべきポイントは以下の通りです。

  • 同じWi-Fiに接続する
    古いiPhoneと新しいiPhoneが、必ず同じWi-Fiネットワーク(SSID)に接続されているか確認してください。
  • ルーターの近くで作業する
    Wi-Fiルーターから離れると電波は弱くなります。できるだけルーターの近くで、遮蔽物のない場所で作業しましょう。
  • 5GHz帯のWi-Fiを利用する
    Wi-Fiには主に「2.4GHz」と「5GHz」の2つの周波数帯があります。5GHz帯の方が通信速度が速く、電波干渉も受けにくいため、データ転送には適しています。Wi-Fiのネットワーク名(SSID)の末尾に「-5G」や「-a」とついている方を選んでください。
  • Wi-Fiルーターを再起動する
    ルーターも長時間使っていると、動作が不安定になることがあります。一度電源を抜き、30秒ほど待ってから再度電源を入れると、接続状況が改善される場合があります。
周波数帯メリットデメリット
5GHz帯・速度が速い
・電波干渉が少ない
・壁などの障害物に弱い
・ルーターから遠いと繋がりにくい
2.4GHz帯・障害物に強い
・遠くまで電波が届く
・速度が遅め
・電子レンジなどと干渉しやすい

これらのポイントを確認し、最適なWi-Fi環境を整えることが、転送を早く終わらせるための最も効果的な方法の一つです。

Bluetoothを一度オフにしてリセットする方法

クイックスタートは、Wi-FiとBluetoothの両方を使ってiPhone同士が通信しています。

もしBluetoothの接続に一時的な不具合が起きていると、データ転送が止まってしまう原因になります。

その場合、Bluetoothを一度オフにしてから、もう一度オンにすることで接続がリセットされ、問題が解決することがあります。

正しいリセット手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリを開く
    古いiPhoneと新しいiPhoneの両方で、ホーム画面にある「設定」アプリをタップします。
  2. 「Bluetooth」を選択
    設定メニューの中から「Bluetooth」の項目をタップしてください。
  3. スイッチを一度オフにする
    画面の上部にある「Bluetooth」の右側のスイッチをタップして、オフ(白色)にします。
  4. 10秒ほど待つ
    すぐにオンに戻さず、10秒ほど時間をおいてから、もう一度スイッチをタップしてオン(緑色)に戻します。

ここで注意したいのが、画面の下からスワイプして表示する「コントロールセンター」からの操作です。

コントロールセンターのBluetoothボタンは、接続を一時的に解除するだけで、機能自体を完全にオフにするわけではありません。

そのため、必ず「設定」アプリから操作を行うようにしてください。

この簡単なリセット作業で、iPhone同士の連携がスムーズになる場合があります。

ケーブルを使った有線接続に切り替えるやり方

Wi-Fi環境がどうしても安定しない、または何度試しても無線での転送がうまくいかない場合は、ケーブルを使った「有線接続」に切り替えるのが非常に効果的です。

有線接続は、無線に比べて通信が安定しており、転送速度も速くなる傾向があります。

有線接続でのデータ移行には、以下の2つのアイテムが必要です。

  • Lightning – USB 3カメラアダプタ
  • Lightning – USBケーブル (普段充電に使っているものでOK)

準備ができたら、以下の手順で接続します。

  1. アダプタに電源を接続
    まず、「Lightning – USB 3カメラアダプタ」のLightningポートに、電源アダプタに繋いだ「Lightning – USBケーブル」を差し込み、電源を確保します。
  2. アダプタを新しいiPhoneに接続
    次に、電源を確保したカメラアダプタを、データを受け取る側の「新しいiPhone」に接続します。
  3. 古いiPhoneとアダプタを接続
    最後に、もう一本の「Lightning – USBケーブル」を使って、「古いiPhone」とカメラアダプタのUSBポートを接続します。

これで、2台のiPhoneが物理的にケーブルで繋がった状態になります。

この状態でクイックスタートの画面の指示に従えば、有線でのデータ転送が開始されます。

少し準備が必要ですが、無線で何時間も待つより、結果的に早く終わる可能性が高いですよ。

両方のiPhoneを再起動する正しい手順

何をやっても状況が改善しない場合、iPhoneの一時的なソフトウェアの不具合が原因かもしれません。

そんな時は、古いiPhoneと新しいiPhoneの両方を再起動することで、システムがリフレッシュされ、問題が解決することがよくあります。

再起動は、人間でいうところの「一度頭を冷やしてリセットする」ようなものです。

iPhoneのモデルによって再起動の操作方法が少し違うので、ご自身の機種に合わせて試してみてください。

iPhone X, 11, 12, 13, 14以降(Face ID搭載モデル)

  • サイドボタンと音量ボタン(どちらか片方)を同時に長押し。
  • 電源オフスライダが表示されたら、スライダをドラッグ。
  • 30秒ほど待ってから、サイドボタンを長押しして電源を入れる。

iPhone 6, 7, 8, SE (第2, 3世代)(ホームボタン搭載モデル)

  • サイドボタンを長押し。
  • 電源オフスライダが表示されたら、スライダをドラッグ。
  • 30秒ほど待ってから、サイドボタンを長押しして電源を入れる。

必ず、古いiPhoneと新しいiPhoneの「両方」を再起動することがポイントです。

片方だけでは、通信の問題が解決しない場合があります。

再起動が完了したら、2台のiPhoneを近づけて、もう一度クイックスタートのプロセスを開始してみてください。

これで、さっきまで進まなかった転送が、スムーズに再開される可能性があります。

新しいiPhoneのストレージ容量は足りてる?

データ転送が終わらない原因として、意外と見落としがちなのが、新しいiPhoneのストレージ容量不足です。

お引越し先に、持っていく荷物がすべて収まるだけのスペースがなければ、お引越しが完了しないのは当然ですよね。

まず、古いiPhoneで実際にどれくらいのデータ容量を使用しているかを確認しましょう。

確認方法は以下の通りです。

  1. 古いiPhoneで「設定」アプリを開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「iPhoneストレージ」をタップ

画面の上部に、使用済みの容量(例:128GB中、95GBを使用)が表示されます。

この「使用済み容量」が、これから購入した「新しいiPhoneの総容量」よりも少ないかを確認してください。

ケース転送の可否
OK例<br>古いiPhoneの使用量:95GB<br>新しいiPhoneの総容量:128GB容量が足りているので転送可能
NG例<br>古いiPhoneの使用量:95GB<br>新しいiPhoneの総容量:64GB容量が足りないので転送不可

もし、新しいiPhoneの容量が足りない場合は、データ転送は絶対に完了しません。

その場合は、古いiPhoneに戻って、不要な写真や動画、使っていないアプリなどを削除して、使用容量を減らす必要があります。

転送を始める前に、必ずこのストレージの確認を行ってください。

iPhoneでデータを転送中に「残り1分」から終わらない時の最終手段と予防策

転送を中断してやり直すデメリット

「残り1分」から全く進まない時、「もう待てない!一度中断してやり直そう」と考えてしまいますよね。

転送を中断してやり直すこと自体は可能ですが、いくつかのデメリットやリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

中断する一番のデメリットは、中途半端にデータが転送されてしまい、新しいiPhoneの動作が不安定になる可能性があることです。

中断による主なデメリット
データの不整合
時間の浪費
精神的なストレス

基本的に、「残り1分」と表示されている段階では、転送作業の最終盤に入っています。

ここで中断してしまうのは、マラソンでゴール直前に棄権するようなものかもしれません。

まずは、ここまで紹介してきた「Wi-Fi環境の見直し」や「再起動」といった対処法を試してみてください。

それでも1時間以上全く進展がない、というような状況であれば、最終手段として中断を検討することになります。

中断する場合は、新しいiPhoneを一度初期化してから、もう一度最初からクイックスタートを試みるのが、最も安全なやり直し方です。

どうしてもダメな時の強制終了のやり方

さまざまな対処法を試しても、iPhoneが「残り1分」の画面から完全にフリーズしてしまった。

そんな時は、最終手段として「強制終了(強制再起動)」を行う必要があります。

通常の再起動が、パソコンのシステムを正常に終了させる手順だとすれば、強制終了は電源プラグをいきなり引き抜くような、より強力なリセット方法です。

この操作はiPhoneに負担をかける可能性があるため、あくまで「最後の手段」として考えてください。

強制終了のやり方は、iPhoneのモデルによって異なります。

iPhone 8, SE (第2世代) 以降(Face ID搭載モデルを含む)

  • 音量を上げるボタンを1回押して、すぐに放す。
  • 音量を下げるボタンを1回押して、すぐに放す。
  • サイドボタンを長押しし続ける。
  • Appleのリンゴマークが表示されたら、ボタンを放す。

iPhone 7

  • 音量を下げるボタンとスリープ/スリープ解除ボタンを同時に長押し。
  • Appleのリンゴマークが表示されたら、両方のボタンを放す。

この操作は、必ず「新しいiPhone」に対して行ってください。

強制終了後、iPhoneは自動的に再起動します。

再起動が完了したら、おそらくデータ転送は中断されているはずです。

ここから、もう一度クイックスタートのプロセスを最初からやり直すか、次に紹介するiCloudやパソコンを使った別の移行方法に切り替えることを検討しましょう。

iCloudバックアップから復元する手順

クイックスタートがうまくいかない場合、Appleのクラウドサービスである「iCloud」を使ったデータ移行が、次善の策として非常に有効です。

この方法は、事前に古いiPhoneのデータをiCloudにバックアップしておき、新しいiPhoneでそのデータを復元するという流れになります。

まずは、古いiPhoneでバックアップを取る手順です。

  1. 古いiPhoneをWi-Fiに接続し、電源にも繋ぐ。
  2. 「設定」→「[自分の名前]」→「iCloud」の順にタップ。
  3. 「iCloudバックアップ」をタップし、「iCloudバックアップ」がオンになっていることを確認。
  4. 「今すぐバックアップを作成」をタップして、手動で最新のバックアップを開始します。

次に、新しいiPhoneでデータを復元します。

新しいiPhoneの初期設定画面で「Appとデータ」という画面が表示されたら、「iCloudバックアップから復元」を選択し、画面の指示に従ってApple IDでサインインし、先ほど作成したバックアップを選んでください。

iCloud移行のメリット
・iPhone同士を近づけておく必要がない<br>・ケーブルが不要<br>・転送中にiPhoneをある程度自由に使える(アプリのダウンロード中など)

ただし、iCloudの無料ストレージは5GBまでです。

それ以上のデータをバックアップするには、月額料金を払って有料プランにアップグレードする必要があります。

パソコンのiTunes(Finder)で移行する

もしご自宅にパソコンがあるなら、iTunes(Windows PCまたは古いMac)やFinder(新しいMac)を使ってデータを移行する方法が、最も確実で安定しています。

この方法は、一度古いiPhoneの全データをパソコンに丸ごとバックアップし、そのデータを新しいiPhoneにコピーするという流れになります。

有線で接続するため、通信が非常に安定しており、転送速度も速いのが特徴です。

手順は以下の通りです。

ステップ1:古いiPhoneをパソコンにバックアップ

  1. 古いiPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続します。
  2. iTunesまたはFinderを起動し、表示されたiPhoneのアイコンをクリックします。
  3. 「概要」または「一般」タブで、「このコンピュータにすべてのデータをバックアップ」を選択します。
  4. 「今すぐバックアップ」をクリックして、バックアップを開始します。

ステップ2:新しいiPhoneにデータを復元

  1. 新しいiPhoneの初期設定を進め、「Appとデータ」画面で「MacまたはPCから復元」を選択します。
  2. 新しいiPhoneを、古いiPhoneのバックアップを取ったパソコンに接続します。
  3. iTunesまたはFinderで、先ほど作成したバックアップを選択し、「バックアップを復元」をクリックします。

この方法は、Wi-Fi環境に左右されず、大容量のデータも比較的スムーズに移行できます。

クイックスタートやiCloudでうまくいかなかった時の、頼れる最終手段と言えるでしょう。

転送前にやっておくべき準備リスト

iPhoneのデータ転送という一大イベントをスムーズに成功させるためには、事前の準備が何よりも大切です。

転送を始める前に、以下の準備リストをチェックして、万全の体制を整えましょう。

準備カテゴリやっておくべきこと
iPhone本体の準備□ 両方のiPhoneを十分に充電しておく(または充電しながら行う)<br>□ 古いiPhoneと新しいiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートする
通信環境の準備□ 安定した高速Wi-Fiに接続する(できれば5GHz帯)<br>□ Bluetoothをオンにしておく
Apple IDの準備□ 自分のApple IDとパスワードを正確に覚えておく
データの準備□ 新しいiPhoneのストレージ容量が、古いiPhoneの使用量より大きいことを確認する
アプリの準備□ LINEなど、個別の引き継ぎ設定が必要なアプリの準備を済ませておく

特に見落としがちなのが、Apple IDのパスワードです。

データ移行の途中で、パスワードの入力を求められる場面が必ずあります。

いざという時に「パスワードなんだっけ?」と慌てないように、事前に確認しておきましょう。

また、LINEやゲームアプリなど、アプリによっては独自の引き継ぎ設定が必要な場合があります。

各アプリの公式サイトなどで手順を確認し、先に済ませておくと、移行後の「データが消えた!」というトラブルを防ぐことができます。

これらの準備をしっかり行うことで、転送が途中で止まってしまうリスクを大幅に減らすことができますよ。

移行完了後、古いiPhoneを初期化するタイミング

無事に新しいiPhoneへのデータ移行が完了したら、古いiPhoneは手元に残しておかずに、売却したり、家族に譲ったり、下取りに出したりする人が多いと思います。

その際に絶対に忘れてはならないのが、「古いiPhoneの初期化」です。

初期化するタイミングとして最適なのは、「新しいiPhoneが完全に使える状態になったことを確認してから」です。

焦ってすぐに初期化してはいけません。

以下の項目をチェックして、問題がないことを確認してから初期化に進みましょう。

  • 写真や動画はすべて移行されているか?
  • 連絡先は正しく表示されるか?
  • よく使うアプリは正常に起動し、データは引き継がれているか?
  • LINEやモバイルSuicaなどの設定は完了しているか?
  • 各種サービスのログイン状態は問題ないか?

データ移行直後は、アプリの再ダウンロードなどがバックグラウンドで続いているため、完全に落ち着くまでには数時間かかることがあります。

最低でも1日、できれば2〜3日は様子を見て、すべてのデータや機能が問題なく新しいiPhoneで使えることを確認してから、古いiPhoneの初期化作業に入るのが最も安全です。

万が一、データ移行に不備があった場合でも、初期化前なら古いiPhoneからデータを救出できる可能性がありますからね。

LINEなどの個別アプリのデータ引継ぎの注意点

iPhoneのクイックスタートは非常に優秀ですが、LINEや一部のゲームアプリ、金融系のアプリなど、セキュリティが厳しいアプリのデータは、それだけでは完全に引き継げない場合があります。

これらのアプリは、個別に「引き継ぎ設定」を行わないと、新しいiPhoneでログインできなかったり、トーク履歴やセーブデータが消えてしまったりする可能性があります。

特に注意が必要なのが、日本で最も多くの人が利用している「LINE」です。

LINEの引き継ぎで失敗しないためのポイントは以下の通りです。

  1. メールアドレスとパスワードの登録
    古いiPhoneのLINEで、必ずメールアドレスとパスワードを登録しておきます。
  2. 引き継ぎ設定をオンにする
    古いiPhoneのLINEの設定画面から、「アカウント引き継ぎ」のスイッチをオンにします。この設定は、オンにしてから36時間という有効期限があるので、データ移行の直前に行うのがおすすめです。
  3. トーク履歴のバックアップ
    iCloudにトーク履歴をバックアップしておきます。これを忘れると、新しいiPhoneでトーク履歴が空っぽになってしまいます。
アプリの種類注意点
LINEアカウント引き継ぎ設定とトーク履歴のバックアップが必須
ゲームアプリ各ゲーム内の「データ連携」や「引き継ぎコード発行」機能を利用する
金融系アプリ新しい端末での再認証や、ワンタイムパスワードの設定が必要な場合が多い
モバイルSuica古い端末でサーバに退避させ、新しい端末で再設定する手続きが必要

これらの作業は、必ず古いiPhoneが手元にあるうちに行う必要があります。

データ移行の前に、自分が使っている大切なアプリの引き継ぎ方法を、それぞれ公式サイトなどで確認しておくことを強くお勧めします。

iPhoneでデータを転送中に残り1分から終わらない時のまとめ

  • iPhoneのデータ転送で「残り1分」から終わらないのは、細かいデータの最終調整が原因です。
  • データ転送が終わらない時は、まずWi-Fi環境を見直し、安定した5GHz帯に接続しましょう。
  • 2台のiPhoneを再起動したり、Bluetoothをリセットしたりすると改善することがあります。
  • 無線(クイックスタート)でダメな時は、ケーブルを使った有線接続が確実で効果的です。
  • どうしてもフリーズしてしまった場合の最終手段は、強制終了してやり直すことです。
  • クイックスタートに失敗しても、iCloudやパソコンのiTunes(Finder)で移行できます。
  • 転送前にLINEなど個別アプリの引き継ぎ準備をしておくと、移行後のトラブルを防げます。
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