iPhoneのメモリ確認と空き容量を増やす方法|RAMとの違いや不足の解消法

Phoneのメモリ(RAM)とストレージ容量の違いを正しく理解し、適切な場所を確認すれば、動作の重さや容量不足はすぐに解決できます。

設定アプリにある「iPhoneストレージ」では保存容量の内訳を、専用アプリを使えば作業用メモリの稼働状況を詳しくチェックすることが可能です。

もし容量がいっぱいなら、写真のバックアップや「Appを取り除く」機能を活用するのが、最も効果的で失敗のない対処法になります。

また、画面がカクつくなど動作が重い場合は、再起動やキャッシュクリアを行うだけで、驚くほどサクサク動くようになるでしょう。

この記事では、誰でも簡単にできる確認手順と、iPhoneを快適に使い続けるための具体的なテクニックをわかりやすくお伝えします。

目次

iPhoneのメモリを確認する方法とストレージ容量との違い

ストレージ(ROM)と作業用メモリ(RAM)の決定的な違い

iPhoneのスペック表を見ると、2つの「GB(ギガバイト)」が出てきて混乱してしまうことがありますよね。

実はiPhoneには、役割がまったく違う2種類のメモリが存在します。

まずはこの2つの違いを、身近なものに例えてイメージしてみましょう。

データを保管するストレージ(ROM)

一般的に「iPhoneの容量」と呼ばれるのは、こちらのストレージのことです。

これは例えるなら、「本棚」や「倉庫」のような場所だと考えてください。

写真、動画、インストールしたアプリ、音楽データなどは、すべてこの倉庫にしまわれます。

64GB、128GB、256GBといった数字が大きいほど、広い倉庫を持っていることになります。

この倉庫がいっぱいになると、新しい写真が撮れなくなったり、アプリがダウンロードできなくなったりします。

作業をするためのメモリ(RAM)

もうひとつのメモリは、「作業机」や「まな板」のような場所です。

アプリを開いてゲームをしたり、Webサイトを見たりするときに、一時的にデータを広げておくスペースになります。

こちらの数字は4GBや6GBなど、ストレージに比べてかなり小さいのが特徴です。

作業机が広いと、たくさんの資料を一度に広げられるので、複数のアプリを同時に開いてもサクサク動きます。

逆に机が狭いと、すぐにいっぱいになってしまい、動作がカクついたりアプリが突然落ちたりする原因になります。

この2つを混同したまま「メモリ不足」と言う場合、どちらが原因かで対処法がまったく変わってくるのです。

まずは自分が「倉庫のスペース」に困っているのか、「作業机の広さ」に困っているのかを見極めることが大切になります。

歴代モデルの搭載メモリ(GB)数の一覧表

自分のiPhoneがどれくらいの作業能力を持っているか、実はAppleは公式に発表していません。

しかし、快適にスマホを使う上で「作業机の広さ(RAM)」はとても重要な要素です。

歴代のiPhoneがどれくらいのメモリを搭載しているか、主なモデルを表にまとめましたので、自分の機種を探してみてください。

機種名搭載メモリ(RAM)
iPhone 15 Pro / Pro Max8GB
iPhone 15 / 15 Plus6GB
iPhone 14 Pro / Pro Max6GB
iPhone 14 / 14 Plus6GB
iPhone 13 Pro / Pro Max6GB
iPhone 13 / 13 mini4GB
iPhone 12 Pro / Pro Max6GB
iPhone 12 / 12 mini4GB
iPhone 11 Pro / Pro Max4GB
iPhone 114GB
iPhone SE (第3世代)4GB
iPhone SE (第2世代)3GB

表を見ていただくとわかる通り、新しい機種や「Pro」とつくモデルほど、メモリの数字が大きくなっています。

最新の3Dゲームや動画編集アプリなどは、広い作業スペースを必要とします。

もしお使いの機種が3GBや4GBのモデルで、最近動作が重いと感じるなら、それはアプリの進化に作業机の広さが追いついていないのかもしれません。

逆に、LINEやネット検索、SNSを見るくらいであれば、4GBあれば十分快適に動きます。

自分のiPhoneの基礎体力を知っておくことは、不具合が起きた時の原因特定にとても役立ちますよ。

設定アプリからストレージ容量を見る手順

写真やアプリを保存する「倉庫(ストレージ)」の空き状況は、iPhoneの設定画面からすぐに確認できます。

あとどれくらい写真を撮れるのか、どのアプリが場所を取っているのかを知るために、まずは現状をチェックしてみましょう。

手順はとても簡単ですので、手元のiPhoneを操作しながら見てみてください。

ストレージを確認するステップ

  1. ホーム画面にある歯車のアイコン「設定」アプリをタップします。
  2. メニューの中から「一般」という項目を探してタップします。
  3. 次に「iPhoneストレージ」という項目を選んでください。
  4. 画面の一番上に棒グラフが表示されるまで、数秒ほど待ちます。

これで、あなたのiPhoneの倉庫が今どんな状態かが表示されました。

画面の右上に「使用済み:〇〇GB / 〇〇GB」という数字が出ているはずです。

右側の数字が、あなたのiPhoneが持っている倉庫の最大サイズです。

左側の数字が、今すでに荷物で埋まっている量を示しています。

もし使用済みの数字が最大サイズに近づいているなら、倉庫はもうパンパンに近い状態と言えるでしょう。

この画面では、容量不足の警告が出ている場合、「おすすめ」として整理のヒントを表示してくれることもあります。

まずはこの数字を見て、まだ余裕があるのか、それとも整理が必要なのかを把握することが第一歩です。

グラフで表示される使用済みデータの内訳

設定画面に表示されたカラフルな棒グラフは、何がiPhoneの容量を圧迫しているか教えてくれる重要なヒントです。

グラフの色と下のリストを見比べることで、整理すべきターゲットが見えてきます。

よく表示される主なカテゴリーと、その中身について詳しく見ていきましょう。

App(アプリ)

赤い色などで表示されることが多いのが、インストールしているアプリそのものの容量です。

特にゲームアプリや、地図アプリなどはサイズが大きくなりやすい傾向にあります。

「最近使っていないのに場所だけ取っているアプリ」がないか、下のリストをチェックしてみてください。

写真とカメラ

写真や動画をたくさん撮る人は、この項目がグラフの大半を占めているかもしれません。

特に動画は容量を食いやすく、4Kなどで撮影しているとあっという間にGB単位になります。

メディア・オーディオ

ダウンロードした音楽や、Podcast、電子書籍などがここに含まれます。

映画などをダウンロードして観たまま消し忘れていると、ここが意外と膨らんでいることがあります。

iOS・システムデータ

グラフの端にある灰色などの部分は、iPhoneを動かすための基本ソフトや、一時的なデータです。

ここは自分で直接消すことができない領域ですが、あまりに肥大化している場合は再起動などで直ることもあります。

グラフの下には、容量を多く使っている順にアプリがずらりと並んでいます。

上から順番に見ていくだけで、「まさかこのアプリがこんなに容量を使っていたなんて」という発見があるはずです。

現在のRAM稼働状況を専用アプリで可視化する

先ほどの設定画面で見られるのは、あくまで「保存容量(ストレージ)」の話でした。

では、動作のサクサク具合に関わる「作業用メモリ(RAM)」はどこで見ればいいのでしょうか。

実は残念なことに、iPhoneの標準機能にはRAMの使用状況を確認する画面が用意されていません。

そのため、今の作業机がどれくらい散らかっているかを知るには、専用のアプリを使う必要があります。

おすすめの確認アプリ

App Storeには、デバイス情報を表示するアプリがたくさんあります。

中でも「Lirum Device Info Lite」などは、無料で詳細なスペックを見られるため有名です。

こういったアプリをインストールして起動すると、円グラフなどでRAMの使用率が表示されます。

アプリでの見方

アプリ内では、主に以下のような用語で状況が示されます。

  • Active(アクティブ): 今まさに使われているメモリ領域
  • Wired(ワイヤード): システムが確保していて動かせない領域
  • Free(フリー): 何も使われていない空きの領域

もしiPhoneの動作が重い時にアプリを見て、「Free」の割合が極端に少なくなっているなら、メモリ不足が原因の可能性が高いです。

数字で見ると難しく感じるかもしれませんが、「空き地がほとんどないから動きづらいんだな」とイメージできれば十分です。

興味がある方は、一度アプリを入れて自分のiPhoneの「忙しさ」を覗いてみるのも面白いですよ。

物理的なメモリ増設は不可能である理由

パソコンを使っていると「動作が重いからメモリを増設しよう」という話をよく聞きますよね。

また、一部のAndroidスマホでは、SDカードを入れて保存容量を増やせることがあります。

しかし、iPhoneの場合は事情が少し異なります。

部品交換や追加はできない

iPhoneのメモリ(RAM)やストレージは、本体の中にある基盤に直接はんだ付けされています。

そのため、後から部品を交換したり、空いているスロットにカードを挿したりして容量を増やすことは、物理的に不可能です。

「購入した時の容量が、そのiPhoneの一生分の容量」と覚えておいてください。

クラウドは「代わりの倉庫」

「iCloudを使えば容量を増やせますか?」という質問もよくあります。

iCloudなどのクラウドサービスは、ネット上にある「貸し倉庫」のようなものです。

写真をクラウドに預けることで、本体(手元の倉庫)の空きを作ることはできます。

しかし、iPhone本体の最大容量そのものが増えるわけではありません。

買い替え時の重要な判断基準

増設ができないからこそ、最初にiPhoneを買う時の容量選びはとても重要になります。

写真をあまり撮らないなら128GBでも十分ですが、動画やゲームをたくさん楽しみたいなら256GB以上を選ぶのが安心です。

もし今のiPhoneで常に容量不足に悩まされているなら、それは「整理でどうにかなるレベル」を超えて、「買い替えのサイン」が出ているのかもしれません。

次の機種を選ぶときは、今使っている容量を基準にして、それより大きいサイズを選ぶようにしましょう。

iPhoneのメモリを確認して空き容量を確保する手順

「空き容量が不足しています」警告への対処法

この警告が出たら、これ以上新しいデータを保存できないというiPhoneからのSOSです。

そのまま放置していると、写真が撮れないだけでなく、LINEの受信ができなくなったり、最悪の場合はリンゴマークから進まなくなる「リンゴループ」という故障の原因にもなりかねません。

まずは焦らずに、自動で容量を空けてくれる便利な機能を使ってみましょう。

「おすすめ」リストを活用する

iPhoneには、容量を節約するための提案をしてくれる機能が備わっています。

設定アプリの「iPhoneストレージ」画面を開くと、グラフの下に「おすすめ」という項目が表示されていることがあります。

ここには、以下のような提案が並んでいます。

  • 最近削除した項目を空にする: ゴミ箱に残っている写真を完全に消去します。
  • 非使用のAppを取り除く: 使っていないアプリのデータだけを一時的に退避させます。
  • 大きな添付ファイルを再検討: メッセージなどでやり取りした重い動画などを削除します。

これらの項目の横にある「使用」や「有効にする」をタップするだけで、数GB単位の空きが一瞬で確保できることも珍しくありません。

自分で一つ一つファイルを探して消すのは大変ですが、この機能を頼れば、システムが自動的に「消しても大丈夫そうなもの」をピックアップしてくれます。

警告が出たときは、まずこのリストをチェックして、手っ取り早く危険水域を脱出しましょう。

それから落ち着いて、不要な写真や動画の整理を始めるのが効率的です。

写真や動画を整理して空き領域を増やす

ストレージがいっぱいになる原因のナンバーワンは、やはり写真と動画です。

特に動画は、数分撮影しただけで驚くほどの容量を使ってしまいます。

大切な思い出を消さずにiPhoneの空き容量を増やすには、外部のサービスを上手に活用するのが正解です。

クラウドサービスに預ける

GoogleフォトやAmazon Photosなどのクラウドサービスを使えば、iPhone本体の写真を消しても、ネット上で閲覧できるようになります。

iCloud写真を使うのも手ですが、無料プランは5GBまでなので、すぐにいっぱいになってしまうかもしれません。

もしGoogleアカウントを持っているなら、Googleフォトアプリを入れてバックアップをとるのが簡単でおすすめです。

ゴミ箱も空にするのを忘れずに

よくある間違いが、写真アプリで「削除」ボタンを押して安心してしまうことです。

実は、削除した写真はすぐに消えるわけではなく、「最近削除した項目」というフォルダに移動して30日間保存されます。

これは、間違って消してしまった時に復元できるようにするための機能です。

しかし、容量を今すぐ空けたい時には、このフォルダの中身も空にする必要があります。

  1. 写真アプリの「アルバム」タブを開きます。
  2. 一番下までスクロールして「最近削除した項目」をタップします。
  3. 右上の「選択」を押し、「すべて削除」を選びます。

ここまでやって初めて、iPhoneの容量が実際に解放されます。

整理をしたはずなのに容量が変わらない、という時は、ぜひゴミ箱の中身をチェックしてみてください。

不要なアプリを取り除いて軽量化する

ホーム画面に並んでいるけれど、もう何ヶ月も開いていないアプリはありませんか?

ゲームアプリなどは1つで数GBを使うこともあり、これらを整理するのが容量確保の近道です。

iPhoneには、アプリを整理する際に「削除」と「取り除く」という2つの選択肢があるのをご存知でしょうか。

この違いを知っておくと、迷わず整理ができるようになります。

「Appを削除」とは

これは文字通り、アプリ本体とその中のデータをすべて消去することです。

セーブデータや設定なども消えてしまうので、もう二度と使わないアプリや、ログインすればデータが戻ってくるSNSアプリなどに向いています。

「Appを取り除く」とは

こちらが断然おすすめの機能です。

アプリ本体(プログラム)だけを削除して、中の書類やセーブデータはiPhoneに残しておくことができます。

もしまたそのアプリを使いたくなったら、再インストールするだけで、以前の状態からすぐに再開できるのです。

設定の「iPhoneストレージ」画面でアプリを選択すると、この「Appを取り除く」ボタンが表示されます。

「今はやらないけれど、いつかまた遊ぶかもしれないゲーム」などは、削除ではなく「取り除く」を選んでおきましょう。

こうすることで、大切な思い出や記録を守りつつ、重たいアプリ本体分の容量だけを賢く節約することができます。

アイコンの横に雲のマークがついているアプリは、この「取り除かれた」状態です。

タップすればすぐに元通りになるので、安心して整理を進めてください。

謎の「システムデータ」が増え続ける原因

ストレージの内訳を見ていると、一番下に「システムデータ」や「その他」という項目があるのに気づくかもしれません。

時にはこれが数十GBにも膨れ上がり、容量を圧迫していることがあります。

「写真もアプリも消したのに容量が空かない!」という時は、このシステムデータが犯人である可能性が高いです。

システムデータの中身は何?

ここには、iPhoneがスムーズに動くために一時的に保存しているデータが含まれています。

  • Siriの音声データ
  • ストリーミング再生した動画や音楽のキャッシュ
  • Safariでの閲覧履歴やウェブサイトのデータ
  • iOSアップデート用の一時ファイル

基本的には、iPhoneが必要に応じて自動で増やしたり減らしたり管理しているものです。

しかし、長く使い続けていると、不要になったデータがうまく消されずにゴミのように溜まってしまうことがあります。

どうやって減らすの?

残念ながら、この項目を直接削除するボタンはありません。

しかし、いくつかの方法で強制的に減らすきっかけを作ることはできます。

最も効果的なのは、一度iPhoneをPCにつないでバックアップを取り、初期化してから復元することですが、これは手間も時間もかかります。

手軽にできる対策としては、「Safariの履歴を消去する」ことや、「再起動する」ことが挙げられます。

また、iOSを最新版にアップデートすることで、内部の整理が行われてデータが軽くなることもあります。

何をやっても消えない謎の容量がある場合は、システムの不具合も考えられるので、あまりに酷い時はAppleのサポートに相談してみるのも一つの手です。

動作が重い時に試すべきメモリ解放テクニック

ここからは保存容量(ストレージ)ではなく、作業用メモリ(RAM)のお話です。

「画面がカクカクする」「キーボードの反応が遅い」といった症状は、作業机(RAM)がいっぱいになっているサインです。

そんな時に、机の上をサッと片付けて動作を軽くするテクニックを紹介します。

アプリを完全に終了させる

使っていないアプリが裏で動いていると、メモリを消費し続けます。

ホームボタンを2回押すか、画面下から上にスワイプして途中で指を止め、アプリの切り替え画面を出しましょう。

そこで使わないアプリの画面を上に弾いて消すことで、メモリが解放されます。

ただし、頻繁に使うアプリまでいちいち終了させると、次に開くときに逆に電池を使ってしまうので、「動きがおかしい時だけやる」のがコツです。

AssistiveTouchを使った裏技

実は、物理ボタンを使ったメモリクリアの方法があります。

少し手順が独特ですが、効果が高いと言われている方法です。

  1. 「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」をオンにして、画面上に白い丸ボタンを表示させます。
  2. 「設定」→「一般」→「システム終了」を押し、電源オフのスライダー画面を出します。
  3. その画面のまま、先ほど出した白い丸ボタンをタップし、メニューの中の「ホーム」を長押しします。
  4. パスコード入力画面にパッと戻ったら成功です。

これで、作業用メモリの中身が強制的にリフレッシュされます。

「再起動する時間はないけれど、今すぐ動きを良くしたい」という時に、知っておくと便利なテクニックです。

再起動によるキャッシュクリアの効果

いろいろな対処法を紹介してきましたが、結局のところ最強のメンテナンス方法は「再起動」です。

スマホはずっと電源を入れっぱなしで使い続けることが多いですが、人間と同じでたまには休息とリセットが必要です。

再起動をすると、iPhoneの中で何が起きるのでしょうか。

メモリ(RAM)が完全にリセットされる

電源を落とすことで、作業机の上に広げっぱなしだったデータがすべて片付けられます。

これにより、何かのアプリが原因で起きていた不具合や、メモリ詰まりが一気に解消されます。

一時ファイル(キャッシュ)が整理される

先ほど触れた「システムデータ」の一部も、再起動のタイミングで整理・削除されることがあります。

動作が軽くなるだけでなく、わずかですが空き容量が増える効果も期待できるのです。

週に1回の習慣に

特別なトラブルがなくても、週に1回程度は再起動することをおすすめします。

「寝る前に一度電源を切る」あるいは「調子が悪いと思ったらとりあえず再起動」と覚えておくだけで、iPhoneを長く快適に使うことができます。

もし再起動しても動作が重いままなら、それは一時的な不調ではなく、iPhoneのスペック不足か故障の可能性が出てきます。

まずは一番簡単で効果絶大なこの方法を、困った時の最初のステップにしてみてください。

快適な動作に必要な推奨スペックの目安

いろいろ試しても「やっぱり遅い」「すぐに容量がいっぱいになる」という場合は、今のiPhoneがあなたの使い方に合っていないのかもしれません。

アプリやiOSは年々進化して高機能になっているため、古い機種ではどうしても力不足になる時が来ます。

次に買い替えるとき、どれくらいのスペックを選べば快適に使えるのか、目安をまとめました。

ユーザータイプ別のおすすめスペック

使い方おすすめメモリ(RAM)おすすめストレージ容量
ライトユーザー<br>LINE、Web検索、たまに写真撮影4GB以上64GB 〜 128GB
ミドルユーザー<br>SNSを頻繁に見る、ゲームも少しする、動画も撮る6GB以上128GB 〜 256GB
ヘビーユーザー<br>3Dゲームをガッツリ、動画編集、4K撮影6GB 〜 8GB256GB 〜 512GB

現在販売されているiPhoneであれば、基本的にどれを選んでも「ライトユーザー」以上の性能は持っています。

しかし、3年以上同じ機種を使っている場合、最新のアプリを動かすにはメモリ(RAM)が足りていないことが多いです。

また、写真は一度撮ると増える一方なので、ストレージ容量は「今使っている量」の倍のサイズを選んでおくと、数年は容量不足に悩まずに済みます。

「安かったから」という理由で容量の小さいモデルを選ぶと、後で整理の手間やクラウドの追加料金がかかってしまうこともあります。

自分のスタイルに合った「余裕のあるスペック」を選ぶことが、結果として一番のストレス解消法になるはずです。

iPhoneのメモリ確認と容量不足の解消法まとめ

  • iPhoneのメモリには保存用の「ストレージ」と作業用の「RAM」の2種類がある
  • 「設定」の「iPhoneストレージ」から写真やアプリの使用容量を確認できる
  • 動作に関わるRAMの稼働状況を知るには「Lirum Device Info」などのアプリが必要
  • 容量不足の警告が出たら「おすすめ」リストや写真の整理を優先して行う
  • 使わないアプリは「削除」ではなく「取り除く」ことでデータを残して軽量化できる
  • 動作が重い時は再起動やAssistiveTouchを使ってメモリ解放を行うと効果的
  • 快適に使うなら機種変更時に自分の用途に合ったGB数を選ぶことが大切
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